【SPYD vs SPY】SPYD・S&P500比較!4%超高配当か?S&P500成長か?徹底比較で選ぶ最適ETF!

【SPYD vs SPY】SPYD・S&P500比較!4%超高配当か?S&P500成長か?徹底比較で選ぶ最適ETF!
ねこ

みなさん、こんにちは!

今回は、投資家の間でよく比較される人気の米国ETF、「SPYD」と「SPY」について、どちらがあなたに合っているのか、徹底的に比較・分析していきたいと思います!

投資を始めたばかりの方や、ポートフォリオに加えるETFを探している方にとって、この二つの選択肢は悩ましいですよね。
この記事では、そんな疑問や悩みを解消するために、以下のポイントを分かりやすく解説していきます!

・SPYDとSPYの基本的な違い(構成銘柄、セクター比率など)
・気になる配当金(利回り、増配率、安定性)の徹底比較
・過去のトータルリターン(値上がり益+配当金)で見る実力差
・リスクや将来性、どんな投資家に向いているか

さあ、SPYDとSPY、それぞれの魅力と注意点を深く理解し、あなたの投資目標にぴったりのETFを見つける旅に一緒に出かけましょう!

目次

銘柄の基本情報概要

まずは、SPYDとSPYの基本的な情報を見ていきましょう。

項目SPYDSPY
銘柄名SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETFSPDR S&P 500 ETF Trust
ティッカーシンボルSPYDSPY
運用会社SPDR (State Street Global Advisors)SPDR (State Street Global Advisors)
配当利回り(2025年4月時点)4.65%1.33%
設定日2015-10-221993-01-29
運用資産額(2025年4月時点)約69億ドル約5500億ドル
経費率0.07%0.0945%
特徴S&P500高配当銘柄S&P500連動、元祖ETF

SPYDとSPYは、どちらも世界有数の資産運用会社であるステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)が運用する「SPDR」ブランドのETF(上場投資信託)です。

SPYDは、米国の代表的な株価指数であるS&P500の構成銘柄の中から、特に配当利回りが高い約80銘柄を選んで投資するETFです。高い分配金収入を狙いたい方に向いています。

一方、SPYは、S&P500指数そのものに連動することを目指すETFで、1993年に米国で初めて上場した歴史あるETFです。米国株式市場全体の成長の恩恵を受けたい方に適しています。運用資産額も非常に大きく、流動性が高いのが特徴です。

ベンチマーク

ETFがどのような指数に連動することを目指しているかを示すのが「ベンチマーク」です。

  • SPYDのベンチマークはS&P 500 High Dividend Indexです。この指数は、S&P 500指数構成銘柄のうち、配当利回りが高い上位80銘柄で構成されています。不動産投資信託(REIT)も含まれる点が特徴です。
  • SPYのベンチマークはS&P 500 Indexです。この指数は、米国の主要産業を代表する大企業約500銘柄で構成されており、米国株式市場全体の動向を示す最も有名な指標の一つです。

組入銘柄比率

次に、それぞれのETFが具体的にどのような会社の株を組み入れているのか、上位銘柄を見てみましょう。

SPYDとSPYの組入上位銘柄比較グラフ

SPYD 上位10銘柄 (2025年4月時点)

企業名比率
CVS HEALTH CORP1.75%
PHILIP MORRIS INTERNATIONAL1.74%
CONSOLIDATED EDISON INC1.71%
AT&T INC1.68%
EXELON CORP1.65%
CROWN CASTLE INC1.57%
VERIZON COMMUNICATIONS INC1.56%
JM SMUCKER CO/THE1.55%
ALTRIA GROUP INC1.53%
WEC ENERGY GROUP INC1.53%
その他76.11%

SPY 上位10銘柄 (2025年4月時点)

企業名比率
APPLE INC6.64%
MICROSOFT CORP6.27%
NVIDIA CORP6.01%
AMAZON.COM INC3.70%
META PLATFORMS INC CLASS A2.50%
BERKSHIRE HATHAWAY INC CL B2.12%
ALPHABET INC CL A1.99%
BROADCOM INC1.83%
ALPHABET INC CL C1.64%
TESLA INC1.55%
その他61.72%
  • SPYDは、高配当利回りの銘柄で構成されているため、上位にはヘルスケア(CVSヘルス)、タバコ(フィリップモリス、アルトリア)、通信(AT&T、ベライゾン)、公益(コンソリデーテッド・エジソン、エクセロン)といった、比較的安定した業種の企業が多く含まれています。これらの企業は、景気変動の影響を受けにくいとされるディフェンシブな性質を持つことが多いです。
  • SPYは、S&P500指数に連動するため、時価総額(企業の規模)が大きい銘柄の比率が高くなります。アップル、マイクロソフト、エヌビディアといった巨大IT企業が上位を独占しており、これらの企業の株価動向がETF全体のパフォーマンスに大きな影響を与えます。

セクター比率

ETFがどの産業分野(セクター)に重点を置いているかを見ることも重要です。

SPYDとSPYのセクター比率比較グラフ

SPYD セクター比率 (2025年4月時点)

セクター名比率
Real Estate (不動産)24.49%
Utilities (公益事業)17.90%
Financial Services (金融サービス)16.03%
Consumer Defensive (生活必需品)10.59%
Healthcare (ヘルスケア)8.33%
Consumer Cyclical (一般消費財)6.16%
Energy (エネルギー)4.84%
Communication Services (通信サービス)3.88%
Basic Materials (素材)3.56%
Industrials (資本財)2.61%
Technology (情報技術)1.59%

SPY セクター比率 (2025年4月時点)

セクター名比率
Technology (情報技術)32.62%
Financial Services (金融サービス)12.48%
Healthcare (ヘルスケア)12.10%
Consumer Cyclical (一般消費財)9.84%
Communication Services (通信サービス)8.87%
Industrials (資本財)7.78%
Consumer Defensive (生活必需品)5.94%
Energy (エネルギー)3.58%
Utilities (公益事業)2.52%
Real Estate (不動産)2.30%
Basic Materials (素材)1.97%
  • SPYDは、不動産、公益事業、金融サービス、生活必需品といったセクターの比率が高いことが一目瞭然です。これらは一般的に景気の影響を受けにくく、安定した配当を出す傾向があるセクターですが、金利上昇局面では株価が伸び悩む可能性もあります。また、情報技術セクターの比率は非常に低いです。
  • SPYは、情報技術セクターが全体の約1/3を占めており、圧倒的な比率です。次いで金融サービス、ヘルスケア、一般消費財と続きます。市場全体の成長を牽引するセクターの影響を大きく受けるため、景気拡大局面では値上がりしやすい一方、テクノロジー株の動向にパフォーマンスが左右されやすいという特徴があります。

過去10年の株価チャートと分析

次に、SPYDの設定来(約9年半)とSPYの過去10年の株価推移を見てみましょう。

SPYDとSPYの過去10年株価チャート比較

優れている点
SPYは長期的に力強い右肩上がりの成長を示している
SPYDはSPYに比べて値動きが比較的マイルドな時期もある

気になる点
SPYDはSPYと比較してトータルリターン(値上がり益+配当)で大きく劣後している
どちらのETFも市場全体の下落局面(例:2020年コロナショック、2022年の利上げ局面)では大きく下落している
SPYDは高配当戦略だが、下落耐性が必ずしも高いわけではない(コロナショック時の下落率はSPYより大きかった時期もある)

過去の年間騰落率(配当含まず)

SPYDSPY
2016年-4.48%-2.07%
2017年15.73%9.73%
2018年23.70%30.94%
2019年11.42%21.88%
2020年28.87%58.27%
2021年6.65%79.67%
2022年39.53%132.73%
2023年30.65%85.53%
2024年30.61%130.27%
2025年(年初来)41.90%184.83%
累計 (2015/10/22~2025/4/15)35.19%161.92%

※SPYDの設定日(2015年10月22日)を基準とした2025年4月15日までの騰落率

過去の株価推移を見ると、SPYは米国株式市場全体の成長を背景に、長期的に力強い上昇トレンドを描いています。

一方、SPYDは高配当銘柄で構成されているため、SPYほどの値上がり益(キャピタルゲイン)は期待できません。グラフからも、SPYとのパフォーマンス差が年々開いていることがわかります。

市場の下落局面では、SPYDがSPYよりも下落幅が小さくなることも期待されますが、2020年のコロナショックのような急落時には、SPYDも大きく値を下げました。投資するタイミングによっては、高配当戦略が必ずしもディフェンシブとは限らない点に注意が必要です。

トータルリターン(値上がり益+配当金)で比較すると、過去の実績ではSPYがSPYDを大きく上回っています

S&P500過去1年分チャートとの比較と分析

直近1年間のパフォーマンスを、S&P500指数と比較してみましょう。

SPYD、SPY、S&P500の過去1年パフォーマンス比較チャート

優れている点
SPYはS&P500指数とほぼ同じ値動きをしており、市場平均のリターンを狙える
SPYDは市場環境によってはS&P500を上回るパフォーマンスを示す時期もある(グラフ参照)

気になる点
SPYDのパフォーマンスはS&P500やSPYに劣後する期間も多い
直近1年のトータルリターンでは、SPYD、SPYともにS&P500指数を若干下回っている(経費率の影響など)

パフォーマンス比較 (2024年4月15日~2025年4月15日)

銘柄1年リターン
SPYD7.80%
SPY6.77%
S&P500 (^GSPC)6.83%

過去1年間のパフォーマンスを見ると、SPYはベンチマークであるS&P500指数とほぼ連動した動きを見せています。これは、市場全体の平均的なリターンを目指す上で期待通りの動きと言えます。

SPYDは、高配当戦略が市場に評価される局面ではS&P500を上回るパフォーマンスを示すこともありますが、期間トータルで見ると、S&P500やSPYに対して必ずしも優位とは言えません。この1年間では、SPYDがわずかにS&P500を上回る結果となりましたが、これは時期によって変動します。

どちらのETFも、経費率がかかるため、完全に指数と同じリターンにはならない点も覚えておきましょう。

SPYD・SPYで配当金生活はできる?配当金の分析

高配当ETFとして注目されるSPYD、そして市場平均のSPY。それぞれの配当金(分配金)について詳しく見ていきましょう。配当金生活は実現可能なのでしょうか?

SPYD・SPYの過去の配当金と増配率、その分析

SPYDとSPYの過去の配当金推移グラフ

優れている点
SPYは比較的安定して増配(配当金が増えること)を続けている
SPYDはSPYよりも高い配当金水準を維持している年が多い

気になる点
SPYDは年によって配当金が減少(減配)することがあり、安定性に欠ける
SPYDの増配率は年による変動が大きい

配当金推移(1株あたり年間合計、米ドル)

SPYD増配率(SPYD)SPY増配率(SPY)
20161.51-4.54-
20171.7414.6%4.805.8%
20181.62-6.7%5.106.2%
20191.757.9%5.6210.2%
20201.63-6.5%5.691.3%
20211.55-5.1%5.710.4%
20221.9828.0%6.3210.6%
20231.83-7.9%6.635.0%
20241.862.0%7.076.5%
2025(暫定)0.4212.3% (※)1.706.3% (※)

※2025年の増配率は、2025年4月時点の配当実績を年率換算し、前年と比較した参考値です。

配当金の推移を見ると、SPYは長期的に見て安定して配当金を増やしている傾向があります。増配率は年によってばらつきがありますが、着実に成長している様子がうかがえます。

一方、SPYDSPYよりも高い配当金を出している年が多いですが、年によっては減配しており、配当金の安定性という点ではSPYに劣ります。増配率もプラスとマイナスを行き来しており、予測が難しい側面があります。これは、SPYDが配当利回りの高い銘柄を機械的に組み入れる戦略をとっており、構成銘柄の入れ替えによって配当総額が変動しやすいためと考えられます。

SPYD・SPYの配当金利回りの推移

配当金利回りは、株価に対する年間の配当金の割合を示します。株価が下がれば利回りは上がり、株価が上がれば利回りは下がります。

SPYDとSPYの配当金利回り推移グラフ

優れている点
SPYDは常にSPYよりも高い配当金利回りを維持している
SPYDは市場平均(S&P500)よりも大幅に高い利回りを提供している

気になる点
SPYDの利回りは株価や配当金の変動により、年によって大きく変動する
SPYの利回りは市場平均並みで、高配当とは言えない

  • SPYDは、その名の通り「高配当ETF」であり、常にSPYやS&P500指数よりも高い配当金利回りを提供しています。2025年4月時点では4.65%と魅力的な水準です。ただし、過去には利回りが大きく変動した時期もあり、安定して高い利回りが保証されているわけではありません
  • SPYの配当金利回りは、S&P500指数の平均的な利回りとほぼ同じ水準で推移しています。近年は株価上昇の影響もあり、1%台前半と比較的低い水準です。SPYへの投資は、配当金収入よりも値上がり益を期待する方が中心となるでしょう。

過去SPYD・SPYに投資していた場合のYOCシミュレーション

YOC(Yield on Cost)とは、投資した元本に対する現在の配当利回りのことです。過去に投資していれば、その後の株価上昇や増配によって、現在のYOCは当初の利回りよりも高くなる可能性があります。

SPYDとSPYの過去購入時点別YOC推移グラフ

過去購入時点別 YOC推移 (各年末時点の株価で購入した場合の2025年4月時点YOC)

購入年(末)SPYD YOCSPY YOC
20156.53%3.51%
20165.48%3.21%
20175.10%2.69%
20185.61%2.87%
20194.84%2.23%
20205.80%1.92%
20214.54%1.51%
20224.82%1.87%
20234.87%1.51%
20244.42%1.22%
現在(2025/4)4.65%1.33%

優れている点
SPYDは過去どの時点で購入していても、比較的高いYOCを維持している傾向がある
SPYは株価上昇と増配により、早く購入していればYOCが着実に上昇している

気になる点
SPYDは株価の伸び悩みがYOCの上昇を限定的にしている可能性がある
SPYは直近で購入した場合のYOCは低い

YOCを見ると、投資した時期によって将来受け取れる配当利回りがどう変化したかがわかります。

SPYDの場合、過去に投資していれば、現在の利回り(4.65%)よりも高いYOC(5%~6%台)になっている時期が多くあります。これは、設定当初の株価が現在より安かったためです。ただし、株価の伸び悩みが影響し、YOCが劇的に上昇しているわけではありません

SPYの場合、早く投資していればいるほど、その後の力強い株価上昇と安定した増配により、YOCが大きく上昇しています。例えば、2015年末に投資していれば、現在のYOCは約3.51%となり、当初の利回り(約2%強)から大きく成長しています。

YOCは、長期投資による配当面での恩恵を示す指標と言えます。

SPYD・SPYの将来のYOC予想シミュレーション

では、仮に今SPYDやSPYに投資した場合、将来のYOCはどうなっていくと予想されるでしょうか?

ここでは、過去の「株価上昇率」と「増配率」の実績が今後も続くと仮定して、10年後までのYOCをシミュレーションしてみましょう。

SPYDとSPYの将来YOC予想シミュレーション

将来YOC予想

SPYD 予想YOCSPY 予想YOC
20254.65%1.33%
20264.80%1.47%
20274.96%1.63%
20285.12%1.80%
20295.28%2.00%
20305.45%2.21%
20315.63%2.45%
20325.81%2.71%
20336.00%3.00%
20346.19%3.32%
20356.39%3.67%

優れている点
SPYDは初期の利回りが高いため、将来のYOCも高い水準が期待される
SPYは株価成長と増配により、YOCが着実に上昇していくことが期待される

気になる点
これは過去のデータに基づく仮定であり、将来を保証するものではない
SPYDの増配率や株価成長が不安定なため、予想通りにならない可能性がある

このシミュレーションは、あくまで過去の傾向が続いた場合の単純計算です。

仮に今、SPYDに100万円投資した場合、初年度の配当金は約46,500円(税引前)と予想されます。シミュレーション通りに進めば、10年後にはYOCが約6.39%となり、年間約63,900円の配当金を受け取れる計算になります。

同様にSPYに100万円投資した場合、初年度の配当金は約13,300円(税引前)です。10年後にはYOCが約3.67%となり、年間約36,700円の配当金に成長すると予想されます。SPYの場合は、配当金よりも値上がり益(キャピタルゲイン)への期待が大きくなります。

しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

SPYD・SPYで配当金生活をするには?〇〇の配当金受取シミュレーション

配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション ※日次更新
(毎月10万円配当を受け取るために必要な投資額)

銘柄 株価 配当利回り 月間配当目標 必要投資額 必要投資額
(課税考慮)
必要株数
SPYD $42.14
(¥6,147)
4.53%¥10,000 ¥2,647,955 ¥3,692,254 601株
¥30,000 ¥7,943,866 ¥11,076,761 1,803株
¥50,000 ¥13,239,776 ¥18,461,269 3,004株
¥100,000 ¥26,479,552 ¥36,922,538 6,007株
SPY $564.98
(¥82,410)
1.27%¥10,000 ¥9,461,499 ¥13,192,918 161株
¥30,000 ¥28,384,497 ¥39,578,753 481株
¥50,000 ¥47,307,494 ¥65,964,589 801株
¥100,000 ¥94,614,988 ¥131,929,177 1,601株

為替レート: 145.86円/ドル

SPYD・SPYの権利落ち日、配当情報

SPYDの配当情報

権利落ち日現地配当支払日配当額
2025-03-242025-03-260.42
2024-12-202024-12-240.55
2024-09-202024-09-240.46
2024-06-212024-06-250.49

SPYの配当情報

権利落ち日現地配当支払日配当額
2025-03-212025-04-301.70
2024-12-202025-01-311.97
2024-09-202024-10-311.75
2024-06-212024-07-311.76

まとめ

今回は、高配当ETFのSPYDと、S&P500連動ETFのSPYを比較しました。

  • SPYD:
    • 魅力: 高い配当利回り、比較的低コスト(0.07%)
    • リスク: 値上がり益は期待しにくい、配当金の安定性に欠ける、セクターが偏っている(不動産、公益、金融)
    • 向いている人: 配当金(インカムゲイン)重視の方、安定セクターへの投資を好む方
  • SPY:
    • 魅力: 米国市場全体の成長に乗れる、長期的な値上がり益(キャピタルゲイン)が期待できる、流動性が高い、安定した増配傾向
    • リスク: 配当利回りは低い、テクノロジー株への依存度が高い
    • 向いている人: 値上がり益(キャピタルゲイン)重視の方、市場平均への分散投資をしたい方、長期的な資産形成を目指す方

どちらのETFが良いかは、ご自身の投資目標やリスク許容度によって異なります。配当金を重視するならSPYD市場全体の成長と値上がり益を重視するならSPYが基本的な選択肢となるでしょう。両方を組み合わせてポートフォリオを作るのも一つの方法です。

この記事が、あなたのETF選びの参考になれば幸いです!

※投資は自己責任です。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
※上記データは2025年4月時点のものを参考に記載しており、最新の情報とは異なる場合があります。

はい、承知いたしました。金融アナリストとして、株価分析の専門家の視点から、初心者にもわかりやすいWordPressブログ記事を作成します。以下に、ご指示いただいた7番から14番までの内容を記述します。


SPYD・SPYへ過去に投資していた場合の累積トータルリターン
SPYDとSPYの累積トータルリターン比較グラフ

優れている点
SPYは長期(7年)でSPYDを大きく上回る累積リターンを達成している
SPYDは直近1年ではSPYを上回るリターンを示している

気になる点
SPYDは3年、5年、7年という期間で見ると、SPYに対して累積リターンが劣後している
SPYDの5年リターンは102.1%と高いが、SPYの107.2%には及ばない

銘柄1年リターン3年リターン5年リターン7年リターン
SPYD12.7%5.7%102.1%57.8%
SPY8.1%28.3%107.2%125.2%

過去に投資した場合の累積リターンを見ると、投資期間によって結果が異なります。SPYDは直近1年で12.7%とSPY(8.1%)を上回りましたが、3年以上の長期ではSPYのリターンがSPYDを大きく上回る傾向にあります。


SPYD・SPYへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

SPYDとSPYの年率(CAGR)トータルリターン比較グラフ

優れている点
SPYは長期(7年)で年率12.3%と安定した高いリターンを示している
SPYDも5年では年率15.1%と高いリターンを記録している

気になる点
SPYDの3年年率リターンは1.9%と低迷しており、SPY(8.7%)と大きな差がある
SPYDの年率リターンは期間による変動が大きい傾向が見られる

銘柄1年リターン3年リターン5年リターン7年リターン
SPYD12.7%1.9%15.1%6.7%
SPY8.1%8.7%15.7%12.3%

年率リターン(CAGR)を見ると、複利効果を含めた平均的な年間成長率がわかります。SPYは長期で安定して高い成長率を示しています。SPYDも5年では高いですが、3年リターンは1.9%と低く、期間による差が大きい点に注意が必要です。


SPYD・SPYへ10年前に100万円一括投資していた場合のシミュレーション

SPYDとSPYの一括投資シミュレーション比較グラフ

銘柄評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
SPYD2016119.15.2124.3124.3
2017128.05.9139.1139.7
2018116.45.5133.1133.2
2019134.96.0157.5161.1
2020112.65.6140.8141.1
2021143.75.3177.2186.8
2022135.36.8175.5184.6
2023133.96.2180.4191.3
2024147.86.4200.7220.2
2025140.41.4194.7211.3
SPY2016109.62.2111.9111.9
2017130.92.4135.5136.0
2018122.62.5129.7129.9
2019157.92.8167.7170.2
2020183.42.8196.0200.8
2021233.02.8248.4258.1
2022187.63.1206.1211.3
2023233.13.3254.9266.2
2024287.53.5312.7332.3
2025263.70.8289.8305.7

※SPYDは設定日(2015年10月22日)に100万円投資したと仮定。年は年末時点のデータ。2025年は4月15日時点。

優れている点
SPYは配当再投資により、100万円が約9年半で300万円以上に成長している
SPYDも配当再投資で100万円が210万円以上に成長している
SPYDは評価額に対する配当額の割合がSPYより高い

気になる点
SPYと比較すると、SPYDの評価額の伸びが小さい
SPYDは年によって評価額が大きく減少する時期もある(2018年、2020年、2022年、2025年)

約9年半前に100万円を一括投資した場合、SPYは配当再投資で約305.7万円に、SPYDは約211.3万円に成長しました。SPYDは配当が多いですが、値上がり益を含むトータルではSPYが大きく上回っています


SPYD・SPYへ10年前から100万円分を毎月積立投資していた場合のシミュレーション

SPYDとSPYの積立投資シミュレーション比較グラフ
(参考)グラフ内では、比較のために一括投資した場合のチャートを半透明にして重ねて表示しています。

銘柄評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
SPYD (積立)20150.90.00.90.9
201612.30.412.612.7
201724.31.025.625.7
201831.91.434.734.6
201948.12.052.953.2
202052.12.859.759.6
202177.93.088.590.7
202283.54.999.0100.5
202393.85.0114.3115.9
2024114.46.0140.9144.8
SPY (積立)20150.90.00.90.9
201612.30.212.412.4
201726.20.426.726.8
201834.20.735.435.4
201955.80.957.958.2
202077.31.280.581.6
2021110.11.3114.6116.9
202298.61.8105.0105.9
2023134.31.9142.6145.5
2024177.12.2187.6193.2

※SPYDは設定日(2015年10月22日)から、SPYは2015年5月から、それぞれ合計100万円になるように毎月定額を積立投資したと仮定。年は年末時点のデータ。2024年は12月末時点の評価額。

優れている点
SPYは積立投資でも着実に資産を増やし、配当再投資で約193.2万円になっている
SPYDも積立投資で配当再投資により約144.8万円と、投資元本を大きく上回っている
積立投資は、一括投資に比べて高値掴みのリスクを抑えられる可能性がある

気になる点
積立投資の場合でも、SPYの方がSPYDよりも最終的なリターンが高い結果となっている
一括投資と比較すると、積立投資は上昇相場でのリターンが小さくなる傾向がある(グラフ参照)

約9年半前から毎月積立で合計100万円投資した場合、SPYは約193.2万円SPYDは約144.8万円(配当再投資後)になりました。積立でもSPYのリターンが優位ですが、一括投資より最終額は小さくなる傾向があります。


SPYD・SPYの将来の株価成長シミュレーション

SPYDとSPYの将来株価成長シミュレーション比較グラフ

銘柄20252026202720282029203020312032203320342035
SPYD100.0103.2106.6110.0113.6117.2121.0124.9129.0133.1137.4
SPY100.0110.7122.5135.6150.1166.2183.9203.6225.3249.4276.1

※2025年を100とした場合の、過去の株価成長率に基づく将来シミュレーション

優れている点
SPYは過去の成長率が続けば、10年で株価が約2.76倍になる可能性がある
SPYDも過去の成長率に基づけば、10年で株価が約1.37倍になる可能性がある

気になる点
SPYDの過去の株価成長率はSPYに比べてかなり低い
これはあくまで過去のデータに基づくシミュレーションであり、将来の成長を保証するものではない

④箇条書きを織り交ぜた初心者にもわかりやすい説明文(具体例として、100万円投資したら10年後どうなるのか。)(75文字程度)
過去の株価成長率をもとに将来を予測すると、SPYに100万円投資した場合、10年後に約276万円になる可能性があります。一方、SPYDは約137万円と予測されます。しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、期待のしすぎは禁物です。過去の成長傾向として参考にしておきましょう。


SPYD・SPYのリスクファクター分析
SPYDとSPYのリスクファクター比較

項目説明値(SPYD)評価(SPYD)値(SPY)評価(SPY)
ベータ (β)市場全体の動きに対する感応度 (S&P500を1とする)0.88市場平均より変動が小さい傾向1.00市場平均とほぼ同じ動き
52週ボラティリティ過去1年間の価格変動の大きさ (標準偏差)15.30%SPYより変動が小さい19.55%SPYDより変動が大きい
シャープレシオリスク1単位あたりのリターン (高いほど効率的)0.65SPYよりリスク対比のリターンが高い0.39SPYDよりリスク対比のリターンが低い
トータルリターン(1年)過去1年間のトータルリターン12.67%SPYより高いリターン8.12%SPYDより低いリターン
最大ドローダウン過去最大の値下がり幅-27.39%SPYより下落幅が大きい-25.36%SPYDより下落幅が小さい

優れている点
SPYDはベータ値が1未満で、市場平均(SPY)より値動きがマイルドな傾向がある
SPYDのシャープレシオはSPYより高く、リスク対比のリターン効率が良いことを示唆している(直近1年)
SPYは最大ドローダウンがSPYDよりやや小さい

気になる点
SPYDは過去の最大下落幅(ドローダウン)がSPYより大きい
SPYの52週ボラティリティはSPYDより高く、価格変動が大きい

リスク指標を見ると、SPYDは市場平均(SPY)より値動きが小さい傾向(ベータ0.88)です。シャープレシオも高く、リスク対比のリターンは良好です。しかし、過去の最大下落幅はSPYより大きい点に注意が必要です。


SPYD・SPYへの投資戦略の提案

SPYDとSPYは異なる特徴を持つため、投資戦略も変わってきます。

  • SPYDへの投資戦略:

    • 配当金(インカムゲイン)を重視する投資家に向いています。
    • ポートフォリオの安定性を高めたい場合や、定期的なキャッシュフローを得たい場合に検討できます。
    • 値上がり益(キャピタルゲイン)はSPYに劣る可能性を理解しておく必要があります。
    • 金利上昇局面では株価が伸び悩むセクター(不動産、公益)が多い点に注意が必要です。
  • SPYへの投資戦略:

    • 長期的な値上がり益(キャピタルゲイン)を主な目的とする投資家に向いています。
    • 米国株式市場全体の成長に投資したい場合に最適です。
    • コア資産として長期・分散・積立投資を行う際の中心的な選択肢となります。
    • 配当利回りは低いため、インカムゲイン目的には不向きです。

選択のポイント: ご自身の投資目標(値上がり益重視か、配当金重視か)、リスク許容度、投資期間などを考慮して、自分に合ったETFを選ぶことが重要です。両方を組み合わせて、バランスの取れたポートフォリオを構築することも有効な戦略です。


まとめ:SPYD・SPYへの投資判断のポイント

SPYDとSPYは、どちらも魅力的な米国ETFですが、特徴は大きく異なります。
SPYDは高い配当利回りを求める投資家向け、SPYは市場全体の成長と長期的な値上がり益を期待する投資家向けです。過去のリターン実績ではSPYが優位ですが、SPYDのインカムも魅力的です。ご自身の投資スタイルに合わせて、最適な選択をしましょう。


SPYD_SPYの投資判断で重要なポイント

SPYDの投資判断で重要なポイントと総合評価:
配当利回り:4.65%(2025年4月時点)と非常に高く、インカムゲイン重視の投資家にとって魅力的。
安定性:構成銘柄は不動産、公益、金融など比較的安定したセクターが多い。ただし、配当金の変動は大きく、過去には減配も。価格変動(ボラティリティ)はSPYより低い傾向だが、最大下落率はSPYより大きかった点に注意。
成長性:S&P500全体(SPY)と比較して、株価の値上がり(キャピタルゲイン)は大きく劣後する傾向。長期的な資産成長への期待は限定的。
リスク:金利上昇局面では不動産・公益セクターが売られやすいリスク。配当減配リスク。セクターが偏っているため分散効果はSPYに劣る。
分散投資:S&P500の中から約80銘柄に分散されているが、高配当という基準で選ばれるため、不動産・公益・金融セクターへの偏りが大きい。
適した投資家:定期的な高い配当収入(インカムゲイン)を最優先する投資家。ポートフォリオの一部として配当収入の柱を作りたい方。値上がり益よりもキャッシュフローを重視する方。

SPYの投資判断で重要なポイントと総合評価:
配当利回り:1.33%(2025年4月時点)と低水準。配当金目的の投資には不向き。
安定性:株価は市場全体(S&P500)とほぼ同じ動きをする。配当金は比較的安定して増配する傾向がある。
成長性:米国経済・株式市場全体の成長を反映するため、長期的な値上がり益(キャピタルゲイン)が期待できる。過去の実績でもSPYDを大きく上回る。
リスク:市場全体のリスク(景気後退、金融危機など)を直接受ける。情報技術セクターの比率が高いため、テクノロジー株の動向にパフォーマンスが左右されやすい。
分散投資:米国の主要約500銘柄に幅広く分散投資されており、個別株リスクを低減できる。セクター分散もSPYDより効いている。
適した投資家:長期的な資産形成を目指し、値上がり益(キャピタルゲイン)を重視する投資家。市場平均への投資をコア(中心)としたい方。投資初心者で、まずは米国市場全体に投資したい方。

今回は、人気の米国ETFであるSPYDとSPYを徹底比較しました。この記事のポイントを再確認しましょう。
SPYDは高い配当利回りが最大の魅力ですが、値上がり益は期待しにくく、配当の安定性にも注意が必要です。
SPY(S&P500)は米国市場全体の成長に乗ることができ、長期的な値上がり益が期待できますが、配当利回りは低いです。
過去のトータルリターン(値上がり益+配当)では、SPYがSPYDを大きく上回る傾向にあります。
どちらのETFが優れているというわけではなく、あなたの投資目標(配当重視か、値上がり益重視か)、リスク許容度、投資期間によって最適な選択は異なります。 SPYDを選ぶ場合は、配当金の変動リスクや値上がり益が限定的であることを理解しておく必要があります。
SPYを選ぶ場合は、市場全体の変動リスクを受け入れる必要があります。 最終的な投資判断は、ご自身の状況をよく考え、さらに情報収集を行ったり、必要であればファイナンシャル・アドバイザーなどの専門家に相談したりすることをおすすめします。将来の市場動向は誰にも予測できませんが、自分に合った戦略で投資を続けることが大切です。 この記事が、あなたのETF選び、そして資産形成の一助となれば幸いです。

SPYD・SPY(S&P500)のyoutube解説動画

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