【VIG・VYM】VIGとVYMを徹底比較!配当・リスク・リターン・投資シミュレーション分析!

【VIGvsVYM】 米国ETF投資の定番対決 高配当ETFで資産形成! 配当・リスク・リターン徹底比較!
ねこ

近年、投資初心者からベテランまで注目を集めているのが、米国株の高配当ETFです。
その中でも、VIGとVYMは人気が高く、FIREを目指す方や老後資金を確保したい方など、多くの人が投資しています。

VIGとVYMは、どちらもVanguard社が運用するETFで、米国株の中でも連続増配や高配当利回りの企業に投資しています。過去10年間で大きく成長しており、今後も安定した配当収入と資産の成長が見込めるのでしょうか?

この記事では、下記観点でVIGとVYMの特徴や違い、過去のパフォーマンス、将来の予想などを詳しく比較解説していきます。
・セクター比率
・構成銘柄比率
・過去の株価推移
・S&P500との比較
・配当/利回り/増配率/過去と将来のYOCシミュレーション
・月10万円配当受取に必要な投資額
・トータルリターン(累積・年率)/リスク分析
・過去投資をしていた場合のシミュレーション(一括・積立)

安定的な配当成長を重視するVIG派?それとも、高配当利回りを重視するVYM派?この記事を読み終える頃には、あなたにぴったりのETFが見つかるはずです。

目次

VIG・VYMとは?

VIG・VYMの基本情報概要比較

項目VIGVYM
銘柄名バンガード米国増配株式ETF(Vanguard Dividend Appreciation ETF)バンガード・ハイディビデンド・イールドETF(Vanguard High Dividend Yield ETF)
ティッカーシンボルVIGVYM
運用会社VanguardVanguard
経費率0.06%0.06%
ベンチマークS&P US Dividend Growers IndexFTSE High Dividend Yield Index
設定日2006-04-212006-11-10
運用資産額1005億ドル727億ドル
配当利回り(2025)1.73%2.74%
特徴連続増配高配当利回り

VIGとVYMは、どちらもVanguard社が運用する米国株式に投資するETFです。VIGは、過去10年間連続で増配している企業を中心に投資することで、着実な配当成長を目指しています。一方、VYMは、高い配当利回りを提供する企業に投資することで、より高いインカムゲインを目指しています。どちらも経費率が低く、長期投資に適したETFと言えるでしょう。

※VIG・VYMのベンチマーク
VIGのベンチマークであるS&P US Dividend Growers Indexは、過去10年間連続で増配を行っている米国企業で構成されています。この指数は、配当の安定性と成長性を重視する投資家に適しています。
VYMのベンチマークであるFTSE High Dividend Yield Indexは、高い配当利回りを提供する米国企業で構成されています。この指数は、より高いインカムゲインを求める投資家に適しています。

VIG・VYMの組入銘柄比率比較

VIGとVYMの組入銘柄比率
順位VIG比率VYM比率
1Apple Inc.4.77%Broadcom Inc.3.99%
2Broadcom Inc.3.88%JPMorgan Chase & Co.3.87%
3JPMorgan Chase & Co.3.66%Exxon Mobil Corp.2.87%
4Microsoft Corp.3.62%Home Depot Inc.2.30%
5UnitedHealth Group Inc.2.90%Procter & Gamble Co.2.29%
6Exxon Mobil Corp.2.72%Walmart Inc.2.17%
7Visa Inc. Class A2.60%Johnson & Johnson2.02%
8Mastercard Inc. Class A2.27%AbbVie Inc.1.75%
9Costco Wholesale Corp.2.21%Bank of America Corp.1.75%
10Home Depot Inc.2.20%Chevron Corp.1.47%

VIGとVYMは、どちらも米国を代表する大企業に投資しています。上位には、テクノロジーセクターのAppleやMicrosoft、金融セクターのJPMorgan Chase、エネルギーセクターのExxon Mobilなど、様々なセクターの企業が含まれています。
VIGは、連続増配を重視しているため、成長性の高いテクノロジーセクターの企業の比率が高くなっています。一方、VYMは、高配当利回りを重視しているため、金融セクターや生活必需品セクターなど、配当利回りの高い企業の比率が高くなっています。

例えば、Broadcomは、半導体やインフラストラクチャソフトウェアを提供する企業です。高い成長性と安定した配当を両立させていることから、VIGとVYMの両方で上位に組み入れられています。

VIG・VYMのセクター比率比較

VIG・VYMのセクター比率
セクター名VIG比率VYM比率
Technology24.26%12.87%
Financial Services20.40%21.33%
Healthcare16.12%12.47%
Consumer Defensive11.69%13.18%
Industrials11.01%11.23%
Consumer Cyclical6.33%7.14%
Basic Materials3.76%2.35%
Energy3.33%9.76%
Utilities2.22%6.52%
Communication Services0.87%3.12%

VIGとVYMは、どちらも米国株式市場全体を反映したセクター構成となっています。
VIGは、テクノロジーセクターの比率がVYMよりも高く、成長性を重視していることがわかります。
VYMは、金融セクターや生活必需品セクターの比率がVIGよりも高く、安定性を重視していることがわかります。

景気拡大局面では、VIGの方がVYMよりも高いリターンが期待できます。

VIG・VYMの過去10年の株価チャート比較と分析

VIG・VYMの過去10年の株価チャート

優れている点
VIG、VYM共に、過去10年間、右肩上がりに成長を続けている。
コロナ禍で下落を経験したものの、その後は力強く回復している。

気になる点
2020年、2022年には、ある程度大きな下落を経験している。

銘柄2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年2024年(11/15時点)
VIG-0.53%-5.81%4.94%25.71%19.48%53.89%70.99%110.18%86.35%143.94%
VYM-1.90%-5.87%8.72%22.64%11.50%34.13%29.03%60.78%54.18%86.55%

VIGとVYMは、どちらも過去10年間で大きく成長しています。特に、2020年以降は、コロナ禍からの回復もあり、大きく上昇しています。
ただし、2022年には、金利上昇の影響などを受けて、大きく下落しました。これは、株式市場全体が下落した時期であり、VIGとVYMもその影響を受けたと考えられます。

VIG・VYMのS&P500過去1年分チャートとの比較と分析

VIG・VYMのS&P500過去1年分チャートとの比較

優れている点
VIG、VYM共に、過去1年間、S&P500よりボラティリティが低く下落幅も小さい傾向。

気になる点
S&P500と比較して、リターンが低い

銘柄リターン(2023/12/01~2024/11/15)
VIG21.95%
VYM23.89%
S&P50029.10%

過去1年間のパフォーマンスを見ると、VIGとVYMは、どちらもS&P500をアンダーパフォームしています。
しかし、大きな差はなく確実にリターンを獲得できていることは魅力的です。
どのちらのETFもS&P500が上昇時には上昇し、下落時には下落しています。上昇幅・下落幅は異なるものの、ある程度の連動性があることがわかります。

VIG・VYMで配当金生活はできる?配当金の分析

VIG・VYMの過去の配当金と増配率の比較、その分析

VIGとVYMの配当金と増配率

優れている点
VIGは、過去10年間、一貫して増配を続けている。
VYMは、高い配当金を安定的に支払っている。

気になる点
-

VIG増配率VYM増配率
20151.82-2.15-
20161.830.4%2.212.7%
20171.925.1%2.408.8%
20182.046.2%2.6510.3%
20192.134.7%2.847.3%
20202.307.6%2.912.3%
20212.6615.8%3.106.5%
20222.9711.7%3.255.0%
20233.217.9%3.487.0%
20243.385.3%3.500.5%

VIGは、過去10年間、一貫して増配を続けており、配当成長を重視する投資家にとって魅力的です。VYMは、VIGよりも高い配当金を支払っており、高配当を重視する投資家にとって魅力的です。

VIG・VYMの配当金利回りの推移比較

VIGとVYMの配当金利回りの推移

優れている点
VYMは、一貫して市場平均を上回る配当利回りを提供している。

気になる点
VIGはVYMと比較し配当利回りが低い傾向にある。

VIGとVYMの配当利回りは、どちらも一定の水準の利回りを継続しています。特に、VYMは、一貫して市場平均を上回る配当利回りを提供しています。

VIG・VYMの過去に投資していた場合のYOCシミュレーション比較

VIGとVYMの過去YOC
VIGVYM
20154.355.24
20163.974.61
20173.314.08
20183.454.48
20192.713.73
20202.393.82
20211.973.12
20222.233.23
20231.983.13
20241.732.74

優れている点
VIG、VYM共に、過去に投資していた場合、高いYOCを得ることができた。

気になる点
-

YOC(Yield on Cost)とは、投資元本に対する配当利回りのことです。過去にVIGまたはVYMに投資していた場合、株価の上昇によって、高いYOCを得ることができたことがわかります。
例えば、2014年にVIGに100万円投資していた場合、2024年のYOCは4.35%となり、年間約4万円の配当金を受け取ることができます。
2014年にVYMに100万円投資していた場合、2024年のYOCは5.24%となり、年間約5万円の配当金を受け取ることができます。

VIG・VYMの将来のYOC予想シミュレーション比較

VIGとVYMの将来YOC予想
VIGVYM
20251.732.74
20261.892.92
20272.073.11
20282.273.32
20292.483.54
20302.713.77
20312.974.02
20323.254.28
20333.554.56
20343.894.86
20354.255.18

優れている点
VIG、VYM共に、将来もYOCは増加すると予想される。

気になる点
-

過去10年の株価成長率をもとに将来のYOC予想シミュレーションを行ってみると、現在の株価と配当利回りが維持された場合、VIG、VYM共に、将来もYOCは増加すると予想されます。
例えば、VIGに100万円投資すると、初年度の配当金は約1.73万円となり、10年後にはYOCは約4.25%まで増加すると予想されます。VYMに100万円投資すると、初年度の配当金は約2.74万円となり、10年後にはYOCは約5.18%まで増加すると予想されます。
しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

VIG・VYMで月10万円の配当金を受け取るには?VIG・VYMの配当金受取シミュレーション

配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション ※日次更新
(毎月10万円配当を受け取るために必要な投資額)

銘柄 株価 配当利回り 月間配当目標 必要投資額 必要投資額
(課税考慮)
必要株数
VIG $201.94
(¥31,229)
1.67%¥10,000 ¥7,171,377 ¥9,999,619 321株
¥30,000 ¥21,514,131 ¥29,998,858 961株
¥50,000 ¥35,856,885 ¥49,998,097 1,602株
¥100,000 ¥71,713,770 ¥99,996,193 3,203株
VYM $132.72
(¥20,524)
2.63%¥10,000 ¥4,557,562 ¥6,354,970 310株
¥30,000 ¥13,672,686 ¥19,064,909 929株
¥50,000 ¥22,787,809 ¥31,774,849 1,549株
¥100,000 ¥45,575,619 ¥63,549,698 3,097株

為替レート: 154.64円/ドル

VIG・VYMの権利落ち日、配当情報

VIGの配当情報

権利落ち日現地配当支払日配当額
2024-12-232024-12-260.88
2024-09-272024-10-010.84
2024-06-282024-07-020.90
2024-03-222024-03-270.77

VYMの配当情報

権利落ち日現地配当支払日配当額
2024-12-202024-12-240.96
2024-09-202024-09-240.85
2024-06-212024-06-251.02
2024-03-152024-03-200.66

VIG・VYMへ過去に投資していた場合の累積トータルリターン比較

VIG・VYMへ過去に投資していた場合の累積トータルリターン

優れている点
VIG、VYM共に、長期投資で高いリターンを獲得することができる。

気になる点
-

銘柄1年3年5年7年10年
VIG24.8%25.7%79.3%132.8%197.4%
VYM28.0%30.6%67.3%97.7%155.4%

VIGとVYMは、どちらも長期投資で高いリターンを獲得することができるETFです。特に、10年間保有した場合のリターンは、VIGが約200%、VYMが約150%となっています。

VIG・VYMへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン比較

VIG・VYMへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

優れている点
VIG、VYM共に、長期投資で安定したリターンを獲得することができる。

気になる点
-

銘柄1年3年5年7年10年
VIG24.8%7.9%12.4%12.8%11.5%
VYM28.0%9.3%10.8%10.2%9.8%

VIGとVYMは、どちらも長期投資で安定したリターンを獲得することができるETFです。過去10年間の年率リターンは、VIGが約11.5%、VYMが約9.8%となっています。

VIG・VYMへ10年前に100万円一括投資していた場合のシミュレーション比較

VIGとVYMへ10年前に100万円投資していた場合のシミュレーションの画像
銘柄評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
VIG2016109.52.3111.9111.9
2017131.22.5136.0136.5
2018126.02.6133.4133.8
2019160.32.7170.5173.2
2020181.53.0194.7199.3
2021220.93.4237.4246.3
2022195.33.8215.7222.0
2023219.14.1243.6253.8
2024251.84.3280.7296.7
VYM2016113.53.3116.8116.8
2017128.33.6135.2135.7
2018116.84.0127.7127.8
2019140.44.3155.5158.2
2020137.14.4156.6159.4
2021168.04.6192.1200.7
2022162.14.9191.1199.5
2023167.25.2201.4212.3
2024191.15.2230.6249.3

優れている点
VIG、VYM共に、10年間で資産を大きく増加させることができた。
配当金を再投資することで、さらに高いリターンを得ることができた。

気になる点
リーマンショックやコロナ禍など、市場が大きく下落する局面では、資産も大きく減少する可能性がある。

VIG、VYMに10年前に100万円投資していた場合、どちらも約200万円以上に増加していることがわかります。
これは、米国株式市場の成長と、VIG、VYMが保有する企業の業績、そして配当金の再投資によるものです。
特に、配当金を再投資することで、複利効果が働き、より大きなリターンを得ることができたことがわかります。
ただし、リーマンショックやコロナ禍など、市場が大きく下落する局面では、資産も大きく減少する可能性がある点には注意が必要です。

VIG・VYMへ10年前から100万円分積立投資していた場合のシミュレーション比較

VIGとVYMへ10年前から100万円分積立投資していた場合のシミュレーションの画像
ティッカー評価額配当額配当利回り評価額+配当累計額配当再投資評価額
VIG (積立)20159.8万22892.34%10.0万9.9万
201621.0万45032.14%21.7万21.6万
201736.0万67671.88%37.3万37.3万
201843.9万91272.08%46.1万46.0万
201966.6万1.1万1.71%70.0万70.5万
202086.8万1.4万1.63%91.7万92.9万
2021116.7万1.8万1.55%123.3万126.1万
2022113.1万2.2万1.96%121.9万123.8万
2023137.5万2.6万1.88%149.0万152.5万
2024168.4万2.9万1.73%182.8万188.9万
VYM (積立)20159.8万31643.22%10.1万10.0万
201621.8万63422.91%22.7万22.6万
201735.3万98892.80%37.2万37.2万
201841.3万1.4万3.40%44.6万44.3万
201960.2万1.8万3.03%65.4万65.8万
202069.9万2.2万3.18%77.3万78.0万
202196.4万2.7万2.76%106.4万109.3万
2022103.1万3.1万3.01%116.2万119.1万
2023116.7万3.6万3.12%133.5万137.5万
2024143.7万3.9万2.74%164.5万172.2万

優れている点
VIG、VYMともに、評価額が年々増加しており、積立投資の有効性が確認できます。特にVIGは、2024年には投資額の1.5倍以上に成長しています。また、配当金を再投資した場合、VIGは約188.9万円、VYMは約172.2万円となり、長期投資における複利効果も確認できます。

気になる点
VIG、VYMともに、2022年には評価額が前年比で減少しています。これは、市場全体の下落による影響と考えられます。

※一括投資のイメージを半透明にしてチャートに重ねています。

10年前からVIGとVYMにそれぞれ100万円分を分割して毎月積立投資していた場合、2024年にはVIGの評価額は約168.4万円、VYMは約143.7万円となっていました。さらに、配当金を再投資していた場合、VIGは約188.9万円、VYMは約172.2万円となり、長期投資と複利効果によって資産を大きく増やすことができたことがわかります。しかし、2022年には両銘柄とも評価額が前年比で減少しており、市場環境によってはマイナスリターンとなるリスクがあることも理解しておく必要があります。

VIG・VYMのリスクファクター比較分析

リスク分析チャート
項目説明値(VIG)評価(VIG)値(VYM)評価(VYM)
ベータ市場全体の動きに対する感応度0.84市場平均より変動が小さい0.77市場平均より変動がさらに小さい
52週ボラティリティ過去1年間の価格変動の大きさ9.92%比較的安定している10.55%VIGよりやや変動が大きい
シャープレシオリスクあたりのリターン2.10効率的にリターンを獲得2.27VIGよりリスクあたりのリターンが高い
トータルリターン(1年)過去1年間のトータルリターン24.96%高いリターン28.77%VIGよりさらに高いリターン
最大ドローダウン過去最大の値下がり幅-31.72%下落リスクは中程度-35.20%VIGより下落リスクがやや高い

優れている点
VIG, VYM共に高いシャープレシオを示しており、効率的にリターンを獲得できる可能性が高い。
VYMはVIGと比較して、より高いリターンとシャープレシオを示している。
VIG, VYM共にベータが1を下回っており、市場平均よりも価格変動が小さい傾向があるため、リスク回避志向の投資家にも適している。

気になる点
VYMはVIGと比較して、最大ドローダウンが大きく、下落リスクがやや高い。
52週ボラティリティは、VIGよりVYMの方が高く、価格変動が大きい可能性がある。

VIGとVYMはどちらも、米国株式に投資するETFで、配当に焦点を当てています。 VIGは、増配を続ける企業に投資することで、長期的な成長と安定的な配当収入を目指しています。一方、VYMは、高配当利回りの企業に投資することで、より高い配当収入を得ることを目指しています。

リスクファクター分析の結果から、VYMはVIGよりも高いリターンとシャープレシオを示していますが、最大ドローダウンも大きく、下落リスクもやや高いことが分かります。 これは、VYMが高配当利回り株に投資しているため、景気の影響を受けやすい企業が含まれている可能性があるためと考えられます。

VIG, VYMへの投資戦略の提案

VIGとVYMはどちらも、米国株式に投資する配当重視のETFですが、それぞれ異なる特徴を持っています。そのため、投資戦略を立てる際には、自身の投資目標やリスク許容度を考慮することが重要です。

・VIGへの投資戦略:

 長期的な資産形成を目指したい投資家…VIGは、増配を続ける安定した企業に投資することで、長期的な成長と安定的な配当収入の両方を期待できます。そのため、長期的な資産形成を目的とした積立投資に適しています。
 リスクを抑えたい投資家…VIGは、ボラティリティがVYMより低く、リスクを抑えたい投資家にも選択肢となります。

・VYMへの投資戦略:

 高い配当収入を得たい投資家…VYMは、高配当利回り株に投資することで、より高い配当収入を得たい投資家に向いています。特に、退職後の生活資金など、安定的な収入源を確保したい投資家に適しています。
 ある程度のリスクを取れる投資家…VYMは、VIGよりもリターンは高いものの、下落リスクもやや高くなっています。そのため、ある程度のリスクを取れる投資家が、より高いリターンを狙う場合に選択肢となります。

まとめ:VIG, VYMへの投資判断のポイント

VIGとVYMはどちらも魅力的な配当重視のETFですが、投資判断をする際には、以下のポイントを考慮することが重要です。

  • 投資目標: 長期的な成長を重視するか、高配当による安定収入を重視するかによって、適切なETFは異なります。
  • リスク許容度: VYMはVIGよりも配当利回りが高いですが、リスクも高い傾向があります。自身の許容できるリスクレベルを理解しておく必要があります。
  • 投資期間: 長期投資であれば、複利効果によってVIGの成長力も期待できます。短期投資の場合は、VYMの高配当利回りが魅力的です。

これらのポイントを踏まえ、自身の投資スタイルや状況に合ったETFを選択することが、成功する投資への第一歩です。

VIG・VYMの投資判断で重要なポイント

VIGの投資判断で重要なポイントと総合評価:
配当利回り:2%弱と、VYMと比べると低い水準。
安定性:連続増配企業に投資しているため、比較的安定した配当収入が見込める。
成長性:連続増配企業は、将来の成長も見込める企業が多い。
リスク:市場リスクや金利リスクはあるものの、VYMと比べると低い。
適した投資家:配当利回りよりも、長期的な成長と安定配当を求める投資家。

VYMの投資判断で重要なポイントと総合評価:
配当利回り:3%弱と、VIGと比べると高い水準。
安定性:高配当利回り企業に投資しているため、減配リスクがある。
成長性:高配当利回り企業は、成熟企業が多く、成長性は低い。
リスク:市場リスクや金利リスクは、VIGと比べると高い。
適した投資家:高配当利回りを重視し、リスク許容度が高い投資家。

この記事では、VIGとVYMの特徴や違い、過去のパフォーマンス、将来の予想などを詳しく解説しました。
VIGは連続増配、VYMは高配当利回りを重視したETFであり、どちらも長期投資に適しています。投資判断においては、ご自身の投資目的やリスク許容度を考慮することが重要です。配当成長を重視するならVIG、高配当利回りを重視するならVYMといった選択が考えられます。
ただし、過去のパフォーマンスは将来のリターンを保証するものではありません。市場環境の変化や個別銘柄の業績悪化などによって、リターンが変動する可能性があることを理解しておく必要があります。
より深く理解するために、他の高配当ETFと比較検討したり、専門家の意見を参考にしたりすることも有効です。
この記事が、あなたのETF選びの一助となれば幸いです。

VIG・VYMのyoutube解説動画

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