【UL】ユニリーバ:配当金生活/FIREはできる?リスク・リターン・配当シミュレーションで将来性を分析!

【UL】 ユニリーバ 配当金生活は実現できる? 配当/リスク/リターン分析 将来性を徹底解説!
ねこ

みなさん、こんにちは!
今回は、世界的な消費財メーカーとして知られるユニリーバ(UL)について、その魅力とリスクを徹底的に分析していきたいと思います。
「ダヴ」や「リプトン」など、誰もが一度は目にしたことのあるブランドを保有しています。

この記事では、そんなユニリーバの基本情報、株価動向、配当分析等、シミュレーションも交えて徹底的に分析します。さらに、過去のパフォーマンスやリスク分析、将来のYOC予想など、投資判断に役立つ情報を余すことなくお伝えします。

ユニリーバの魅力とリスクを一緒に探求し、あなたの投資戦略に役立てていきましょう!

目次

ユニリーバ(UL)とは?

銘柄の基本情報概要

項目UL
銘柄名ユニリーバ(Unilever PLC)
銘柄コードUL
配当金利回り3.23%
配当金頻度年4回
セクター生活必需品
創業年1930年
CEOMr. Hein M. A. Schumacher
特徴グローバル消費財メーカー

ユニリーバ(UL)は、イギリスのロンドンに本社を置く、世界有数の消費財メーカーです。パーソナルケア用品、食品、洗剤、香料、美容、家庭用品など、幅広い製品を提供しています。世界各地で事業を展開しており、「ダヴ」「ラックス」「リプトン」「クノール」など、日本でも馴染みのあるブランドを多数保有しています。100年近くの歴史ある企業で、長期的な成長が期待されています。

過去10年の株価チャートと分析

ユニリーバの過去10年の株価チャート

優れている点
2017年から2021年にかけて、安定した上昇トレンドを示している
長期的に見ると、緩やかながらも成長を続けている

気になる点
株価の変動幅は比較的高い

ユニリーバ(UL)の株価は、過去10年間で大きな変動を経験しています。2017年から2021年にかけては、安定した上昇トレンドを示していました。しかし、2022年には下落傾向に転じ、2024年には2019年頃と同様の水準となっています。

  • 2017年〜2021年:安定した上昇トレンド
  • 2022年以降:下落傾向
  • 2024年:最高値を更新

これは、世界的なインフレや原材料価格の高騰、競争激化などが影響していると考えられます。一方で、長期的に見ると、ユニリーバは緩やかながらも成長を続けており、今後の上昇が期待されます。

S&P500過去1年分チャートとの比較と分析

ユニリーバとS&P500の過去1年間の株価比較チャート

優れている点
2024年8月以降、S&P500を上回るパフォーマンスを見せている

気になる点
-

ユニリーバ(UL)の株価パフォーマンスは、過去1年間でS&P500指数と比較すると、12月時点では近しいパフォーマンスとなっていることがわかります。

  • UL:21.52%の上昇
  • S&P500:24.98%の上昇

しかし、2024年前半は、ULはS&P500を大きく下回るパフォーマンスでした。しかし、2024年8月以降は、S&P500を上回るパフォーマンスを見せており、今後の動向が注目されます。これは、ユニリーバの業績回復への期待や、バリュー株への資金流入などが影響していると考えられます。

ユニリーバ(UL)で配当金生活はできる?配当金の分析

ユニリーバ(UL)の過去の配当金と増配率、その分析

ユニリーバの過去の配当金と増配率

優れている点
2016年から2021年にかけて増配を続けている
過去10年間で配当金が約1.4倍に増加している

気になる点
2022年は減配となっている

ユニリーバ(UL)は、過去10年間で安定した配当実績を誇ります。2016年から2021年にかけては増配を続けており、2022年は減配となりましたが、2023年以降は再び増配に転じています。ただし、近年の増配率は鈍化傾向にあり、今後の動向には注意が必要です。

ユニリーバ(UL)の配当金利回りの推移

ユニリーバの配当金利回りの推移

優れている点
過去10年間、安定して3%前後の配当利回りを提供している

気になる点
-

ユニリーバ(UL)の配当金利回りは、過去10年間、安定して3%前後で推移しています。これは、市場平均と比較しても遜色ない水準です。

過去ユニリーバ(UL)に投資していた場合のYOCシミュレーション

過去ユニリーバに投資していた場合のYOCシミュレーション
年度YOC
20144.61%
20154.33%
20164.59%
20173.37%
20183.57%
20193.26%
20203.09%
20213.47%
20223.71%
20233.85%
20243.23%

優れている点
過去に投資していた場合、YOCは安定して3%以上で推移している

気になる点
-

YOC(Yield on Cost)とは、投資元本に対する配当利回りのことです。過去にユニリーバ(UL)に投資していた場合、YOCは安定して3%以上で推移しています。例えば、2014年にユニリーバに100万円投資していた場合、2024年のYOCは4.61%となり、年間約4.61万円の配当金を受け取ることができます。

ユニリーバ(UL)の将来のYOC予想シミュレーション

ユニリーバの将来のYOC予想シミュレーション
年度YOC
20243.23%
20253.34%
20263.45%
20273.57%
20283.69%
20293.81%
20303.94%
20314.08%
20324.21%
20334.36%
20344.51%

優れている点
将来のYOCは上昇傾向にあると予想される

気になる点
あくまで過去の成長率に基づくシミュレーションであり、将来を保証するものではない

過去の株価成長率をもとに将来のYOC予想シミュレーションを行ってみると、現在の株価と配当利回りが維持された場合、100万円投資すると初年度の配当金は約3.23万円となり、10年後にはYOCは約4.51%まで上昇すると予想されます。しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

ユニリーバ(UL)で配当金生活をするには?ユニリーバの配当金受取シミュレーション

配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション ※日次更新
(毎月10万円配当を受け取るために必要な投資額)

銘柄 株価 配当利回り 月間配当目標 必要投資額 必要投資額
(課税考慮)
必要株数
UL $57.19
(¥8,979)
3.26%¥10,000 ¥3,676,631 ¥5,126,618 571株
¥30,000 ¥11,029,894 ¥15,379,855 1,713株
¥50,000 ¥18,383,157 ¥25,633,092 2,855株
¥100,000 ¥36,766,313 ¥51,266,184 5,710株

為替レート: 157.01円/ドル

ユニリーバへ過去に投資していた場合の累積トータルリターン

ULへ過去に投資していた場合の累積トータルリターン

優れている点
すべての年で累積トータルリターンはプラスを維持

気になる点
1年3年5年で累積リターンがほぼ同じ

期間リターン
1年リターン24.7%
3年リターン22.7%
5年リターン21.9%
7年リターン31.9%
10年リターン94.3%

ユニリーバ(UL)へ過去に投資していた場合の累積トータルリターンは、期間によって大きく異なります。直近1年間では24.7%と高いリターンを上げていますが、3年前、5年前に投資していた場合もほぼ同じリターンとなっています。

ユニリーバへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

ULへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

優れている点
直近1年では24.7%と高いリターンを達成している。

気になる点
3年、5年、7年と投資期間が長くなるにつれて、年率リターンは低下傾向にある。

期間リターン
1年リターン24.7%
3年リターン7.0%
5年リターン4.0%
7年リターン4.0%
10年リターン6.9%

ユニリーバ(UL)へ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターンを見ると、直近1年では24.7%と高いパフォーマンスを示しています。しかし、3年、5年、7年と投資期間が長くなるにつれて、年率リターンは低下傾向にあります。

ユニリーバへ10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

ULへ10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
2015106.53.2109.7109.5
2016100.53.4107.2107.1
2017136.73.8147.1148.6
2018129.14.5144.0145.5
2019141.24.5160.6163.8
2020149.14.6173.1177.9
2021132.95.0161.8165.3
2022124.44.5157.8160.7
2023119.84.6157.8160.9
2024142.94.6185.5197.1

優れている点
過去10年間で、評価額は約1.4倍に増加している。

気になる点
2020年~2023年は評価額が伸び悩んでいる。

ユニリーバ(UL)へ10年前に100万円投資した場合、評価額は過去10年間で約1.4倍に増加しています。しかし、2020年~2023年は評価額が伸び悩んでおり、世界的なインフレや原材料価格の高騰、競争激化などの影響を受けていることが示唆されます。一方、配当額は比較的安定して推移しており、配当再投資評価額は2024年には約1.9倍になっています。

ユニリーバのリスクファクター分析

ユニリーバのリスクファクター分析
項目説明評価
ベータ0.23市場全体の動きに対する感応度市場平均より変動がかなり小さい
52週ボラティリティ16.24%過去1年間の価格変動の大きさ比較的安定している
シャープレシオ1.34リスクあたりのリターン効率的にリターンを獲得
トータルリターン(1年)24.74%過去1年間のトータルリターン高いリターン
最大ドローダウン-32.14%過去最大の値下がり幅下落リスクは中程度

優れている点
ベータ値が0.23と低く、市場平均と比較して株価の変動が小さい。

気になる点
最大ドローダウンが-32.14%と、過去に比較的大きな下落を経験している。

ユニリーバ(UL)のベータ値は0.23と低く、市場平均と比較して株価の変動が小さいことがわかります。シャープレシオは1.34と、リスクに対して効率的にリターンを獲得していることを示しています。しかし、最大ドローダウンは-32.14%と、過去に大きな下落を経験しているため、注意が必要です。

ユニリーバへの投資戦略の提案

ユニリーバ(UL)への投資は、生活必需品セクターへの分散投資として有効です。

  • 長期的な視点での投資: ユニリーバは、安定した配当と緩やかな成長が期待できるため、長期投資に適しています。
  • ポートフォリオの一部としての保有: ユニリーバをポートフォリオの一部として保有することで、リスク分散効果を期待できます。
  • 業績や業界動向の注視: 投資する際には、ユニリーバの業績や生活必需品業界全体の動向を注視することが重要です。
  • バリュー投資の観点: 近年の株価低迷により、バリュー投資の観点からも注目されます。

まとめ:ユニリーバへの投資判断のポイント

ユニリーバ(UL)は、多様なブランドを展開するグローバル消費財メーカーであり、生活必需品セクターへの分散投資として有効です。過去10年間で見ると、株価は緩やかながらも成長を続けており、安定した配当も期待できます。しかし、近年は株価が低迷しており、世界的なインフレや原材料価格の高騰、競争激化などの影響を受けています。投資判断においては、これらのリスク要因を考慮しつつ、長期的な視点で検討することが重要です。

ULの投資判断で重要なポイント
総合評価:

グローバル消費財市場の成長性
 →ユニリーバは、パーソナルケア用品、食品、洗剤など、幅広い消費財を提供するグローバル企業です。新興国市場の成長などにより、今後も市場拡大が期待できます。
強力なブランドポートフォリオ
 →ダヴ、ラックス、リプトンなど、世界的に認知された強力なブランドを多数保有しています。これらのブランド力は、長期的な収益安定に貢献しています。
安定した配当
 →過去10年間、安定して3%前後の配当利回りを提供しており、配当収入を目的とした投資にも適しています。ただし、近年の配当利回りは低下傾向にあり、注意が必要です。
株価の低迷
 →2022年以降、株価は下落傾向にあり、2024年には2015年頃の水準まで低下しています。これは、世界的なインフレや原材料価格の高騰、競争激化などが影響していると考えられます。
増配率のばらつき
 →増配率にばらつきがあり、安定していません。特に、2022年には大幅な減配を記録しています。
生活必需品セクターへの分散投資
 →ユニリーバは生活必需品セクターに属しており、景気の影響を受けにくい傾向があります。ポートフォリオの一部として保有することで、リスク分散効果を期待できます。

この記事では、ユニリーバ(UL)の事業内容、株価動向、配当状況、リスク要因などを詳しく分析し、投資判断のポイントを解説しました。
ユニリーバは、強力なブランドポートフォリオとグローバルな事業展開を強みとする、世界有数の消費財メーカーです。安定した配当と緩やかな成長が期待できる一方、近年の株価低迷や増配率のばらつきなどのリスク要因も存在します。
また、投資判断は個人の状況によって異なるため、この記事で得た情報を参考に、ご自身の投資目標やリスク許容度に合わせて慎重に判断することをお勧めします。
この記事が、ユニリーバへの投資を検討する際の一助となれば幸いです。

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