みなさん、こんにちは!今回は、テスラ(TSLA)株の値動きの2.0倍を目指すレバレッジ型ETF「Direxion Daily TSLA Bull 2.0X Shares(TSLL)」について、その魅力とリスクを徹底的に分析していきたいと思います。
「テスラ株の2.0倍の値動きってどういうこと?」
「過去1年のリターンが100%超えって本当?」
など、驚異的なパフォーマンスに興味を持っている方も多いのではないでしょうか。また、
「レバレッジ型ETFってリスクが高いって聞くけど、TSLLは大丈夫?」
「長期保有には向いているの?」といった不安や疑問も湧いてきますよね。
この記事では、そんな疑問や不安を解消すべく、TSLLの基本情報から過去のパフォーマンス、配当状況などを詳細に分析します。さらに、S&P500との比較やリスク分析、将来のYOC予想や投資シミュレーションなど、投資判断に役立つ情報を余すことなくお伝えします。
さあ、TSLLの驚きのパフォーマンスと、あなたの投資戦略に革新をもたらす可能性を一緒に探求しましょう!
TSLLとは?
基本情報概要
項目 | TSLL |
---|---|
名称 | Direxion Daily TSLA Bull 2.0X Shares |
ティッカーシンボル | TSLL |
運用会社 | Direxion |
配当利回り | 1.63% (2024年) |
設定日 | 2022-08-09 |
運用資産総額 | 約50億ドル |
経費率 | 0.96% |
特徴 | テスラ(TSLA)の2.0倍の値動き |
TSLLは、Direxion社が運用するレバレッジ型ETFです。このETFは、テスラ(TSLA)の株価の日々の変動に対して、2.0倍の値動きを目指すように設計されています。つまり、テスラの株価が1%上昇すれば、TSLLは約2.0%上昇し、逆にテスラの株価が1%下落すれば、TSLLは約2.0%下落します。レバレッジ型ETFは、短期的な投資戦略に適している一方で、長期保有にはリスクが伴うことを理解しておく必要があります。
過去2年の株価チャートと分析
TSLLの株価は、設定日である2022年8月9日の24.13ドルから、2023年1月3日には5.09ドルまで下落しました。
しかしその後、2024年12月には30ドル台まで回復しています。
この期間の株価の動きを見ると、テスラ株のボラティリティの高さが反映されていることがわかります。TSLLはテスラ株に2.0倍のレバレッジをかけているため、テスラ株の値動きが増幅されて、TSLLの価格に反映されます。
また、レバレッジ型ETFは、基準となる指数の日々の変動率にレバレッジをかける仕組みであるため、長期間保有すると、基準となる指数との乖離が大きくなる傾向があります。これを「減価」と呼びます。TSLLも、長期間保有することで、テスラ株のパフォーマンスとの乖離が大きくなる可能性があることに注意が必要です。
S&P500過去1年分チャートとの比較と分析
過去1年間のパフォーマンスをS&P500と比較すると、TSLLは大きく変動していることがわかります。2024年12月13日時点では、TSLLは100%超の上昇を記録していますが、これは同期間のS&P500の上昇率27.64%を大きく上回っています。
ただし、月次で見ると、TSLLはS&P500を上回る月もあれば、下回る月もあります。特に、2024年1月から5月にかけては、TSLLはS&P500を大きく下回っています。これは、この期間にテスラ株が下落傾向にあったことが影響しています。
この比較から、TSLLはテスラ株の値動きに大きく影響されること、そして、テスラ株が上昇トレンドにある局面では、S&P500を大きく上回るパフォーマンスが期待できることがわかります。
TSLLで配当金生活はできる?配当金の分析
TSLLの過去の配当金と増配率、その分析
TSLLの過去の配当金を見ると、2023年には0.64ドル、2024年には0.54ドルの配当が支払われています。しかし、2024年の増配率は-15.1%となっており、配当金は減少しています。
TSLLはテスラ株に連動するレバレッジ型ETFであり、テスラは現在、配当金を支払っていません。そのため、TSLLの配当金は、主にスワップ取引から得られる金利収入等から支払われていると考えられます。
TSLLの配当金利回りの推移
TSLLの配当金利回りは、決して低くはありません。直近の利回りが低く見えるのは、過去1年の配当と最新株価から利回りを算出しており、直近の株価上昇の影響を受けて利回りが低下して見えている事が原因です。
しかし、株価変動幅が大きいため、安定した配当目当ての投資には向かないといえるでしょう。
過去TSLLに投資していた場合のYOCシミュレーション
年 | YOC |
---|---|
2022 | 8.65 |
2023 | 3.77 |
2024 | 1.63 |
YOC(Yield on Cost)とは、投資元本に対する配当利回りのことです。過去にTSLLに投資していた場合、2022年末に購入した場合は8.65%、2023年末に購入した場合は3.77%、2024年末に購入した場合は1.63%のYOCとなっています。
2022年に投資していた場合のYOCが高いのは、当時の株価が現在よりも低かったことが影響しています。
例えば、2022年にTSLLに100万円投資していた場合、2024年時点のYOCは8.65%となり、年間約8.6万円の配当金を受け取ることができていました。過去投資していた場合、株価上昇の恩恵を受けて高いYOCとなっていたことがわかります。
TSLLの将来のYOC予想シミュレーション
年 | YOC |
---|---|
2024 | 1.63 |
2025 | 1.87 |
2026 | 2.14 |
2027 | 2.46 |
2028 | 2.82 |
2029 | 3.23 |
2030 | 3.71 |
2031 | 4.25 |
2032 | 4.88 |
2033 | 5.59 |
2034 | 6.42 |
過去の株価成長率をもとに将来のYOC予想シミュレーションを行ってみると、現在の株価と配当利回りが維持された場合、100万円投資すると初年度の配当金は約1.63万円となり、10年後にはYOCは約6.42%まで上昇すると予想されます。
しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。
TSLLで配当金生活をするには?TSLLの配当金受取シミュレーション
配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション ※日次更新
(毎月10万円配当を受け取るために必要な投資額)
銘柄 | 株価 | 配当利回り | 月間配当目標 | 必要投資額 | 必要投資額 (課税考慮) |
必要株数 |
---|---|---|---|---|---|---|
TSLL | $32.80 (¥5,147) |
1.65% | ¥10,000 | ¥7,271,787 | ¥10,139,629 | 1,971株 |
¥30,000 | ¥21,815,360 | ¥30,418,886 | 5,911株 | |||
¥50,000 | ¥36,358,934 | ¥50,698,143 | 9,851株 | |||
¥100,000 | ¥72,717,867 | ¥101,396,286 | 19,701株 |
為替レート: 156.92円/ドル
テスラ(TSLA)とTSLLを比較!
項目 | テスラ (TSLA) | Direxion Daily TSLA Bull 1.5X Shares (TSLL) |
---|---|---|
銘柄コード | TSLA | TSLL |
日本語銘柄名 | テスラ | Direxion Daily TSLA Bull 1.5X Shares |
過去1年のパフォーマンス | 83.68% | 151.72% |
特徴 | 電気自動車大手 | テスラの株価の2.0倍の値動きを目指すレバレッジETF |
TSLLはレバレッジETFなので、テスラの株価が上昇する局面では大きなリターンが期待できますが、下落局面では損失も大きくなる可能性があります。また、TSLLは経費率が0.96%とやや高めであることにも注意が必要です。長期保有を考えている場合は、この経費率がリターンに与える影響も考慮に入れる必要があります。
TSLAは、電気自動車市場のリーダーとしての地位を確立しており、今後の成長が期待できる銘柄です。しかし、株価の変動が大きく、リスクも高いという点には注意が必要です
TSLLは短期で大きなリターンを狙いたい方向け、TSLAは長期的な成長に期待したい方向けと言えるでしょう。
TSLLへ過去に投資していた場合の累積トータルリターン
銘柄 | 期間 | リターン |
---|---|---|
TSLL | 1年リターン | 132.6% |
TSLLに過去に投資していた場合の累積トータルリターンを見ると、1年間のリターンは132.6%と非常に高くなっています。これは、この期間にテスラ株が大きく上昇したことが影響しています。
しかし、TSLLは設定日が2022年8月9日と日が浅く、長期的なパフォーマンスの検証が難しいことに注意が必要です。また、レバレッジ型ETFは、長期間保有することで、基準となる指数との乖離が大きくなる傾向があります。
TSLLへ2年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
ティッカー | 年 | 評価額(万円) | 配当額(万円) | 配当利回り | 評価額+配当累計額(万円) | 配当再投資評価額(万円) |
---|---|---|---|---|---|---|
TSLL | 2023 | 229.8 | 10.2 | 4.44% | 240.0 | 234.2 |
TSLL | 2024 | 532.5 | 8.7 | 1.63% | 551.3 | 546.6 |
TSLLへ2年前に100万円投資していた場合、2024年12月時点での評価額は約532.5万円となっています。これは、この期間にテスラ株が大きく上昇したことが影響しています。また、配当金を再投資した場合の評価額は約546.6万円となります。
しかし、これはあくまで過去のパフォーマンスであり、将来の結果を保証するものではないことに注意が必要です。
TSLLのリスクファクター分析
項目 | 値 | 説明 | 評価 |
---|---|---|---|
ベータ | 2.24 | 市場全体の動きに対する感応度 | 市場平均の2倍以上の変動 |
52週ボラティリティ | 119.56% | 過去1年間の価格変動の大きさ | 非常に高い |
シャープレシオ | 1.27 | リスクあたりのリターン | 比較的高い |
トータルリターン(1年) | 132.64% | 過去1年間のトータルリターン | 非常に高い |
最大ドローダウン | -81.39% | 過去最大の値下がり幅 | 非常に大きい |
TSLLのリスクファクターを見ると、ベータ値が2.24と非常に高く、市場平均の2倍以上の変動があることがわかります。また、52週ボラティリティも119.56%と非常に高く、価格変動が大きいことを示しています。
シャープレシオは1.27と比較的高い水準ですが、これは過去1年間のトータルリターンが非常に高かったことが影響しています。しかし、最大ドローダウンは-81.39%と非常に大きく、過去に80%以上の下落を経験していることに注意が必要です。
これらのリスクファクターから、TSLLは非常にハイリスク・ハイリターンなETFであることがわかります。
TSLLへの投資戦略の提案
具体的な投資戦略としては、以下のようなものが考えられます。
- テスラ株の短期的な上昇を見込んで、TSLLを買い建てる
- テスラ株の短期的な下落を見込んで、TSLLを空売りする
いずれの戦略においても、テスラ株の値動きを注視し、迅速に損切りを行うことが重要です。また、レバレッジ型ETFのリスクを十分に理解した上で、自己の責任において投資判断を行う必要があります。
まとめ:TSLLへの投資判断のポイント
TSLLは、テスラ株に2.0倍のレバレッジをかけたETFであり、テスラ株が上昇トレンドにある局面では、大きなリターンを得られる可能性があります。しかし、テスラ株が下落トレンドにある局面では、損失が拡大するリスクがあります。
また、レバレッジ型ETFは、長期間保有することで、基準となる指数との乖離が大きくなる傾向があります。そのため、TSLLは長期保有には向いておらず、短期的なトレードに適しています。
TSLLへの投資を検討する際には、テスラ株の将来性や、レバレッジ型ETFのリスクを十分に理解した上で、自己の責任において投資判断を行う必要があります。
TSLLの投資判断で重要なポイントと評価
総合評価:
テスラ株への連動性
→TSLLはテスラ株の値動きに2.0倍連動するレバレッジ型ETFです。テスラ株が上昇トレンドにある局面では、大きなリターンが期待できます。
レバレッジリスク
→テスラ株が下落トレンドにある局面では、損失が2.0倍に拡大します。また、長期間保有すると、基準となる指数との乖離(減価)が大きくなるリスクがあります。
ボラティリティの高さ
→TSLLの価格変動は非常に大きいです。過去1年間のボラティリティは119.56%と、市場平均を大きく上回っています。
配当利回りの不安定さ
→TSLLの配当利回りは大きな株価変動に伴い安定しておらず、配当収入を目的とした投資には不向きです。
短期トレード向き
→TSLLはレバレッジ効果と減価リスクがあるため、長期保有には向いていません。短期的なテスラ株の値動きを捉えるトレードに適しています。
過去1年間の高パフォーマンス
→TSLLの過去1年間のトータルリターンは132.64%と非常に高いです。しかし、これはテスラ株が大きく上昇したためであり、将来も同様のパフォーマンスが期待できるとは限りません。
最大ドローダウンの大きさ
→TSLLは過去に最大80%超の下落を経験しています。大きな損失を被る可能性があることを認識しておく必要があります。
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