【eMAXIS Slim米国株式(S&P500)】S&P500指数への長期投資！リスク・リターンと将来性を徹底解説！

2024年11月10日2024年11月20日

ねこ

近年、投資初心者からベテランまで、多くの人々が注目しているのが米国株式市場への投資です。その中でも、S&P500指数に連動するETFである「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は、特に人気を集めています。

この記事では、この投資信託の魅力や過去6年間の驚異的なパフォーマンス、そして将来性について詳しく解説していきます。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、本当に投資初心者にとって最適な選択肢なのでしょうか？過去のリターンは魅力的ですが、今後の市場環境はどうなるのでしょうか？また、投資する際に注意すべき点は？

この記事を読むことで、以下のメリットを得られます。
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の特徴やメリット・デメリットを理解
・過去の株価推移やリターン、リスクファクターなどから将来性を分析
・投資戦略や類似ETFとの比較、最適な投資方法を見つけるヒントを得られる

さあ、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)への投資を検討し、あなたの資産形成を加速させましょう！

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とは？

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の基本情報

項目	内容
銘柄名	eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
ISINコード	JP90C000GKC6
運用会社	三菱ＵＦＪアセットマネジメント
信託報酬	0.09372%
運用資産額	約6兆円
ベンチマーク	S&P500
特徴	低コスト

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、三菱ＵＦＪアセットマネジメントが運用する米国株式に投資するETFです。特徴はなんといっても低い信託報酬です。米国株の中でも代表的なS&P500に連動した投資成果を目指しており、米国株全体に分散投資したい投資家に人気の商品です。

過去6年の株価チャートと分析

優れている点
長期的には右肩上がりの傾向が見られる
コロナショックからの回復が早い

気になる点
2022年は下落トレンドに転じていた

2019年から2021年にかけては、きれいな右肩上がりで成長を続けています。2020年にはコロナショックの影響で一時的に下落したものの、その後は力強く回復し、2021年には大きく上昇しています。しかし、2022年は横ばい傾向となっていました。その後、2023年・2024年は再び上昇トレンドに転じています。

S&P500過去１年分チャートとの比較と分析

優れている点
S&P500とほぼ同じ値動きをしている

気になる点
S&P500を大きく上回るパフォーマンスではない

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、S&P500指数と非常に高い連動性を示しています。チャートからもわかるように、両者は上昇・下落時にほぼ同じ方向に動いてます。S&P500に連動した投資成果を目指していることから、このETFは目的通りのパフォーマンスを達成していると言えます。
ただし、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は為替の影響を受けるため、全く同じ値動きにはなりません。直近の傾向としては円安によりパフォーマンスはS&P500より優れていますが、円高になるとパフォーマンスはS&P500に劣後する可能性があります。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の配当金の分析

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の配当金利回りの推移

優れている点
分配金が支払われないため、より信託財産の成長恩恵を受けられる

気になる点
分配金を受け取ることはできない

年	配当利回り
2019	0.00%
2020	0.00%
2021	0.00%
2022	0.00%
2023	0.00%
2024	0.00%

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は分配金を出していません、配当利回りは0.0%で推移しています。このETFは、高配当を目的とした投資には向いていません。これは、この投資信託が分配金を出すことより信託財産の成長を優先しているためです。

S&P500に連動する投資信託・ETFを徹底比較！

優れている点
低コスト: いずれの銘柄も、S&P500に投資するための経費率が非常に低く抑えられています。特に、ＳＢＩ・Ｖ・Ｓ＆Ｐ５００インデックス・ファンドは、国内で最も低い水準です。
分散投資: S&P500は、アメリカを代表する500社の株式で構成されているため、1つの銘柄に投資するよりもリスク分散効果が高いです。
長期的な成長: アメリカ経済は、長期的には成長を続けており、S&P500もそれに連動して上昇する傾向があります。
積立投資に適している: 毎月一定額を積み立てていくことで、時間分散効果も期待できます。
VOOは配当金がある: ETFであるVOOは配当金が得られます。

気になる点
為替リスク: 日本円で投資する場合、円安になるとリターンが減少する可能性があります。
価格変動リスク: 株価は常に変動するため、元本割れの可能性があります。
米国経済への依存: アメリカ経済が不調になると、S&P500も下落する可能性があります。
VOOは為替手数料がかかる: VOOは米国市場で取引されるため、購入時に為替手数料がかかります。

銘柄名	ISIN/銘柄コード	過去1年のパフォーマンス	配当利回り	経費率	特徴
ｅＭＡＸＩＳＳｌｉｍ米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）	JP90C000GKC6	34.12%	0.00%	0.09372%	低コスト
ＳＢＩ・Ｖ・Ｓ＆Ｐ５００インデックス・ファンド	JP90C000J569	34.09%	0.00%	0.0938%	低コスト
楽天・プラス・Ｓ＆Ｐ５００インデックス・ファンド	JP90C000Q2U6	34.20%	0.00%	0.077%	信託報酬が最安
バンガードS&P 500 ETF (VOO)	VOO	23.90%	1.19%	0.03%	米国市場で取引されるETF

過去1年のパフォーマンスを見ると、eMAXIS Slim米国株式（S&P500）、SBI・V・S&P500インデックス・ファンド、楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドは、いずれも34%前後の上昇となっており、ほぼ同水準です。VOOは23.90%の上昇と、他の3銘柄と比較して低いパフォーマンスとなっています。

これは、VOOが米国市場で取引されるETFであるため、為替の影響を受けたことが要因と考えられます。ただし、VOOは配当金利回りが1.19%あるのに対し、他の3銘柄は配当金がないため、長期投資の場合は配当金によるリターンも考慮する必要があります。

経費率は、VOOが最も低く、続いて楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド、eMAXIS Slim米国株式（S&P500）となっています。

長期投資では、経費率の差がリターンに大きく影響するため、低コストな銘柄を選ぶことが重要です。

どの銘柄を選ぶかは、投資家の状況や投資スタイルによって異なります。例えば、楽天ポイントを貯めたい投資家は楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドを選ぶ、配当金が欲しい投資家はVOOを選ぶといった選択肢があります。

S&P500に連動する投資信託・ETFは、アメリカ経済の成長を捉えたい投資家にとって、魅力的な選択肢です。それぞれの銘柄の特徴を理解し、自分に合った銘柄を選びましょう。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)へ過去に投資していた場合の累積トータルリターン

期間	リターン
1年	40.5%
3年	79.7%
5年	189.0%

優れている点
どの期間でもプラスのリターン
長期になればなるほどリターンが大きくなる

気になる点
投資期間によっては大きく下落する可能性もある

過去に投資していた場合、どの期間でみてもプラスのリターンが出ています。特に5年間のリターンは189.0%と大きく、長期投資の有効性を示しています。ただし、2022年のような下落局面もあるため、投資期間によっては大きく元本を割り込む可能性もあることは理解しておく必要があります。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)へ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

期間	リターン
1年	40.5%
3年	21.6%
5年	23.6%

優れている点
年率でも高いリターン
長期投資になればなるほど年率リターンも高くなる傾向

気になる点
年率リターンは変動する可能性がある

過去に投資していた場合、年率でも高いリターンを上げています。特に5年間の年率リターンは23.6%と、長期投資で大きなリターンを得られる可能性を示唆しています。ただし、年率リターンは市場環境によって変動する可能性があることは注意が必要です。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)へ6年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

年	評価額(万円)	評価額+配当累計額(万円)	配当再投資評価額(万円)
2019	130.5	130.5	130.5
2020	143.9	143.9	143.9
2021	208.0	208.0	208.0
2022	195.4	195.4	195.4
2023	263.0	263.0	263.0
2024	358.0	358.0	358.0

優れている点
6年間で約3.5倍に成長
右肩上がりの成長

気になる点
2022年は評価額が減少

6年前に100万円投資していた場合、2024年には約358万円にまで成長しています。年平均成長率は約23%と非常に高い水準です。ただし、2022年は評価額が減少していることから、市場環境によっては大きく変動する可能性もあることは理解しておく必要があります。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)のリスクファクター分析

項目	値	説明	評価
トータルリターン	45.08	投資期間全体のリターン	高い
シャープレシオ	2.48	リスクあたりのリターン	高い
ボラティリティ	15.64	価格変動の大きさ	やや高い
純資産総額(百万円)	5,999,805	運用資産の規模	非常に大きい
信託報酬	0.09	運用にかかる手数料	低い

優れている点
シャープレシオが高い
純資産総額が大きい
信託報酬が低い

気になる点
ボラティリティはやや高い

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、リスクあたりのリターンを示すシャープレシオが高いのが特徴です。また、純資産総額も非常に大きく、信託報酬も低い水準です。一方で、ボラティリティはやや高いため、価格変動リスクには注意が必要です。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)への投資戦略の提案

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、米国株式市場全体に分散投資したい投資家におすすめです。特に、以下のような投資戦略が考えられます。

長期投資: 米国経済の成長を長期的に享受するために、10年以上の長期保有を前提とした投資。
積立投資: 毎月一定額を積み立てることで、ドルコスト平均法の効果を狙う投資。
コア資産: ポートフォリオの中核として、他の資産と組み合わせて保有する投資。

投資タイミングについては、市場の状況によって大きく左右されるため、一概に最適な時期を断言することはできません。ただし、長期投資を前提とするのであれば、短期的な値動きに一喜一憂せず、継続的に投資を続けることが重要です。

まとめ：eMAXIS Slim米国株式(S&P500)への投資判断のポイント

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、低い信託報酬で米国株式市場全体に分散投資できるETFです。長期投資や積立投資に向いており、米国経済の成長を取り込みたい投資家にとって魅力的な選択肢となります。ただし、ボラティリティには注意が必要であり、投資前に自身のリスク許容度をしっかりと確認することが重要です。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の投資判断で重要なポイントと評価
総合評価：

低い信託報酬
　→約0.09％と、S&P500連動型ETFの中でも業界最低水準の手数料で、長期投資によるコスト抑制効果が期待できます。
S&P500への分散投資
　→米国を代表する500銘柄への分散投資により、個別銘柄のリスクを抑え、安定したリターンを目指せます。
高い成長性
　→過去の実績からもわかるように、米国経済の成長に伴い、S&P500は高い成長性を示してきました。今後も成長が期待されます。
配当金
　→配当金は分配されますが、利回りは低いため、高配当を目的とした投資には不向きです。
為替リスク
　→円安ドル高の場合は有利に働きますが、円高ドル安の場合はリターンが減少する可能性があります。
市場リスク
　→株式市場全体の下落局面では、S&P500も下落し、元本割れのリスクがあります。
長期投資への適合性
　→長期的な視点で、米国経済の成長を享受したい投資家に適しています。
積立投資への適合性
　→ドルコスト平均法を活用し、リスクを抑えながらコツコツ積み立てたい投資家に最適です。

この記事では、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)について、その特徴、過去のパフォーマンス、リスクファクターなどを分析しました。低い信託報酬、S&P500への分散投資、高い成長性など、多くの魅力を持つETFであることがわかりました。一方で、為替リスクや市場リスクも存在するため、投資判断には注意が必要です。投資をする際には、ご自身の投資目標、リスク許容度、投資期間などを考慮し、慎重に判断することが重要です。eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、長期投資や積立投資に向いているETFと言えます。より深くeMAXIS Slim米国株式(S&P500)について知りたい方は、三菱UFJ国際投信の公式サイトやS&P500に関する情報サイトなどを参照することをおすすめします。この記事が、あなたの投資判断の一助となれば幸いです。