みなさん、こんにちは!
今回は、世界最大の蒸留酒メーカーであり、3.17%という魅力的な配当利回りを誇るディアジオ(DEO)について徹底分析していきたいと思います。
「DEOって、あのジョニーウォーカーの会社?」
「最近株価が下がっているけど、大丈夫?」
など、気になっている方も多いのではないでしょうか。また、「配当利回りが高いのは魅力的だけど、減配リスクはないの?」と不安に感じている方もいるかもしれません。
この記事では、そんな疑問や不安を解消すべく、DEOの事業内容、株価動向、配当状況などを詳しく解説していきます。さらに、過去のパフォーマンスやリスク分析、将来のYOC予想など、投資判断に役立つ情報を余すことなくお伝えします。
DEOの投資の可能性を一緒に探求し、あなたの資産形成に役立てていきましょう!
DEOとは?
銘柄の基本情報概要
項目 | DEO |
---|---|
銘柄名 | ディアジオ(Diageo plc) |
ティッカーシンボル | DEO |
配当金利回り | 3.17% |
配当金頻度 | 年2回 |
業界 | 酒造・蒸留酒製造業 |
セクター | 生活必需品 |
創業年 | 1886年 |
CEO | Ms. Debra Ann Crew |
特徴 | 世界的な酒類メーカー |
DEOは、イギリスのロンドンに本社を置く、世界的な酒類メーカーです。ジョニーウォーカー、スミノフ、ギネスなどの有名ブランドを保有し、世界中で事業を展開しています。1886年創業の老舗企業であり、長年にわたり培ってきたブランド力と販売網を強みとしています。また、新興国市場への進出にも積極的であり、今後の成長が期待されます。
過去10年の株価チャートと分析
DEOの株価は、過去10年間で大きな変動を経験しています。2020年初頭には、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる経済の停滞で一時的に下落しましたが、その後は世界的な景気回復と消費の拡大を背景に上昇基調となりました。
2022年1月には過去最高値の220.92ドルを記録しました。しかし、2023年以降は、インフレや金利上昇の影響で株価は下落傾向にあります。2024年12月現在は130.66ドルと、2022年1月の高値から約40%下落しています。
S&P500過去1年分チャートとの比較と分析
DEOの株価は、過去1年間ではS&P500を大きく下回るパフォーマンスとなっています。
- DEO:-9.83%
- S&P500:28.13%
特に、2024年7月には-13.13%と大きく下落しました。これは、インフレや金利上昇の影響に加え、同社の業績に対する懸念が背景にあると考えられます。生活必需品セクターは景気後退の影響を受けにくいとされていますが、DEOは高級ブランドを多く保有しているため、消費者の節約志向の影響を受けやすい可能性があります。
DEOで配当金生活はできる?配当金の分析
DEOの過去の配当金と増配率、その分析
DEOは、2020年以降、毎年増配を継続しています。2024年の予想配当金は4.14ドルで、過去10年間で最高額となっています。しかし、2016年と2017年等減配している年もあり、増配率は年によってばらつきが大きい点には注意が必要です。
DEOの配当金利回りの推移
DEOの配当金利回りは、2024年12月現在で3.17%と、市場平均を上回る水準となっています。しかし、配当金利回りはあまり安定していない傾向が見て取れます。
過去DEOに投資していた場合のYOCシミュレーション
年 | DEO |
---|---|
2014 | 3.63% |
2015 | 3.79% |
2016 | 3.98% |
2017 | 2.83% |
2018 | 2.92% |
2019 | 2.46% |
2020 | 2.61% |
2021 | 1.88% |
2022 | 2.32% |
2023 | 2.84% |
2024 | 3.17% |
YOC(Yield on Cost)とは、投資元本に対する配当利回りのことです。過去にDEOに投資していた場合、2014年に投資していた場合のYOCは3.63%と、現在よりも高い水準となっています。これは、過去の株価が現在よりも低く、株価上昇の恩恵を受けたためです。一方、2021年に投資していた場合のYOCは1.88%と、現在よりも低い水準となっています。年によって株価が変動するため、投資タイミングによって現在のYOCに差が出ていたことがわかります。
DEOの将来のYOC予想シミュレーション
年 | DEO |
---|---|
2024 | 3.17% |
2025 | 3.21% |
2026 | 3.25% |
2027 | 3.28% |
2028 | 3.32% |
2029 | 3.36% |
2030 | 3.41% |
2031 | 3.45% |
2032 | 3.49% |
2033 | 3.53% |
2034 | 3.57% |
過去10年の株価成長率をもとに将来のYOC予想シミュレーションを行ってみると、現在の株価と配当利回りが維持された場合、100万円投資すると初年度の配当金は約3.17万円となり、10年後にはYOCは約3.57%まで上昇すると予想されます。しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。
DEOで配当金生活をするには?DEOの配当金受取シミュレーション
配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション ※日次更新
(毎月10万円配当を受け取るために必要な投資額)
銘柄 | 株価 | 配当利回り | 月間配当目標 | 必要投資額 | 必要投資額 (課税考慮) |
必要株数 |
---|---|---|---|---|---|---|
DEO | $125.69 (¥19,748) |
3.29% | ¥10,000 | ¥3,643,893 | ¥5,080,968 | 258株 |
¥30,000 | ¥10,931,678 | ¥15,242,905 | 772株 | |||
¥50,000 | ¥18,219,463 | ¥25,404,841 | 1,287株 | |||
¥100,000 | ¥36,438,925 | ¥50,809,682 | 2,573株 |
為替レート: 157.12円/ドル
DEOへ過去に投資していた場合の累積トータルリターン
期間 | リターン |
---|---|
1年リターン | -7.1% |
3年リターン | -33.3% |
5年リターン | -10.5% |
7年リターン | 8.3% |
10年リターン | 45.4% |
DEOの過去の累積トータルリターンを見ると、直近3年間では-33.3%と大きく落ち込んでいます。これは、2022年以降のインフレや金利上昇の影響を受けていると考えられます。一方、7年、10年という長期で見ると、それぞれ8.3%、45.4%とプラスのリターンを上げています。このことから、DEOは短期的な値動きは大きいものの、長期投資では利益が出ていたことがわかります。
DEOへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン
銘柄 | 期間 | リターン |
---|---|---|
DEO | 1年リターン | -7.1% |
DEO | 3年リターン | -12.6% |
DEO | 5年リターン | -2.2% |
DEO | 7年リターン | 1.1% |
DEO | 10年リターン | 3.8% |
DEOへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターンを見ると、直近3年間では年率-12.6%と大きく落ち込んでいます。一方、7年、10年という長期で見ると、それぞれ年率1.1%、3.8%とプラスのリターンを上げています。これは、2022年以降の株価下落が影響していると考えられます。
DEOへ10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
年 | 評価額(万円) | 配当額(万円) | 評価額+配当累計額(万円) | 配当再投資評価額(万円) |
---|---|---|---|---|
2015 | 95.6 | 3.0 | 98.6 | 98.8 |
2016 | 91.1 | 2.8 | 97.0 | 97.2 |
2017 | 128.0 | 2.8 | 136.7 | 138.7 |
2018 | 124.3 | 3.1 | 136.1 | 138.2 |
2019 | 147.6 | 3.1 | 162.5 | 167.0 |
2020 | 139.2 | 3.2 | 157.3 | 161.3 |
2021 | 193.0 | 3.5 | 214.5 | 226.5 |
2022 | 156.2 | 3.4 | 181.1 | 188.2 |
2023 | 127.7 | 3.5 | 156.2 | 159.1 |
2024 | 114.5 | 3.6 | 146.7 | 147.7 |
DEOへ10年前に100万円投資した場合、2021年には評価額が193.0万円、配当再投資評価額は226.5万円と、初期投資額の約2倍近くまで増加しました。しかし、2022年以降は評価額が減少傾向にあり、2024年には評価額が114.5万円、配当再投資評価額は147.7万円となっています。
DEOのリスクファクター分析
項目 | 値 | 説明 | 評価 |
---|---|---|---|
ベータ | 0.39 | 市場全体の動きに対する感応度 | 市場平均より変動が小さい |
52週ボラティリティ | 20.80% | 過去1年間の価格変動の大きさ | やや高い |
シャープレシオ | -0.28 | リスクあたりのリターン | 投資効率が悪い |
トータルリターン(1年) | -7.10% | 過去1年間のトータルリターン | マイナスリターン |
最大ドローダウン | -46.87% | 過去最大の値下がり幅 | 過去に大きな損失が発生している |
DEOのベータ値は0.39と低く、市場全体の動きに対する感応度が小さいことがわかります。一方、52週ボラティリティは20.80%とやや高く、過去1年間で価格変動が大きかったことがわかります。また、シャープレシオは-0.28と低く、リスクに対して十分なリターンが得られていないことを示しています。さらに、最大ドローダウンは-46.87%と大きく、過去に大きな損失が発生している点には注意が必要です。
DEOへの投資戦略の提案
DEOへの投資は、世界最大の蒸留酒メーカーであり、多様なブランドポートフォリオを有している点、長期的な成長性が期待できる点などが魅力です。しかし、短期的な株価変動リスクや、過去に大きな損失が発生している点には注意が必要です。
- 長期投資: DEOは、ジョニーウォーカーやスミノフなどの有名ブランドを保有する世界的な酒類メーカーであり、長期的な成長が期待されます。そのため、長期的な視点での投資に適しています。
- 分散投資: DEOは過去に大きなドローダウンを経験しているため、リスク分散のためにポートフォリオの一部として保有することをお勧めします。
- 積立投資: 短期的な株価変動リスクを軽減するためには、毎月一定額を投資する積立投資も有効です。
- 業績や業界動向の注視: 投資する際には、DEOの業績や酒類業界全体の動向を注視することが重要です。
まとめ:DEOへの投資判断のポイント
DEOは、世界最大の蒸留酒メーカーであり、多様なブランドポートフォリオを有しています。過去10年間では45.4%のプラスリターンとなっており、長期投資では利益が出ていることがわかります。しかし、直近3年間では-33.3%と大きく落ち込んでおり、短期投資では損失が出ています。また、最大ドローダウンは-46.87%と大きく、過去に大きな損失が発生している点には注意が必要です。DEOへの投資判断は、長期的な成長性と短期的なリスクを考慮して行う必要があります。
DEOの投資判断で重要なポイントと評価
総合評価:
世界最大の蒸留酒メーカーとしてのブランド力
→DEOはジョニーウォーカー、スミノフ、ギネスなど世界的に有名なブランドを多数保有しており、圧倒的なブランド力と市場シェアを誇ります。これは、長期的な競争優位性に繋がると考えられます。
多様なブランドポートフォリオ
→高級ブランドから手頃な価格帯のブランドまで、幅広い製品ラインナップを有しています。これにより、様々な消費者のニーズに対応し、景気変動の影響を軽減できる可能性があります。
新興国市場への展開
→DEOは新興国市場への展開を積極的に進めており、今後の成長が期待されます。新興国市場の経済成長に伴い、酒類消費量の増加が見込まれるため、DEOの収益拡大に寄与する可能性があります。
安定した配当実績
→2020年以降、毎年増配を継続しています。しかし、過去には減配の実績もあるため、今後の配当政策には注意が必要です。
インフレや金利上昇の影響
→2023年以降、インフレや金利上昇の影響で株価は下落傾向にあります。これらのマクロ経済要因は、DEOの業績や株価に悪影響を及ぼす可能性があります。
過去の大きなドローダウン
→最大ドローダウンが-46.87%と大きく、過去に大きな損失が発生しています。これは、DEOの株価が大きく変動するリスクがあることを示唆しています。
消費者の嗜好の変化
→健康志向の高まりなど、消費者の嗜好の変化は、酒類業界全体に影響を与える可能性があります。DEOも例外ではなく、消費者のニーズの変化に対応していく必要があります。
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