【9104】商船三井:配当金生活/FIREはできる?リスク・リターン・配当シミュレーション

【9104】 商船三井 配当金生活はできる? リスク・リターン・配当シミュレーション
ねこ

株価上昇が続く商船三井(9104)。その勢いはどこまで続くのでしょうか?高い配当利回りも魅力的ですが、海運業界は市況に左右されやすいという側面も持ち合わせています。

この記事では、商船三井のリスク・リターン配当シミュレーション、そして将来のYOC予想まで、データに基づいた客観的な分析と、わかりやすい解説で、あなたの投資判断をサポートします。

目次

商船三井とは?

銘柄の基本情報概要

項目商船三井
銘柄名商船三井
銘柄コード9104
配当利回り5.34%
配当金頻度年2回
業種海運業
セクター資本財
創業年1884年
CEO橋本剛
特徴日本郵船、川崎汽船と並ぶ大手海運会社

商船三井は、コンテナ船、タンカー、自動車船など、多様な船舶を保有・運航する世界有数の海運会社です。資源・エネルギーの輸送から完成車の輸送まで、幅広い分野で事業を展開しています。近年は、環境負荷の低い船舶の導入やデジタル技術を活用した業務効率化にも積極的に取り組んでいます。

過去5年の株価チャートと分析

商船三井の過去5年の株価チャート

優れている点
2020年以降、株価は右肩上がりで上昇傾向にある。
特に2021年以降は、コロナ禍による海上輸送需要の増加や原油価格の上昇などを背景に、大幅な増益を続けている。

気になる点
海運業界は景気変動の影響を受けやすく、業績が不安定になりやすい
原油価格や為替レートの変動も業績に大きく影響する。

商船三井の株価は、2020年初頭から2024年現在にかけて大きく上昇しています。2020年3月にはコロナ禍の影響で一時的に下落したものの、その後は力強い回復を見せ、2021年以降は右肩上がりの上昇トレンドが続いています。
これは、コロナ禍による海上輸送需要の増加や原油価格の上昇などが背景にあります。
しかし、海運業界は景気変動の影響を受けやすく、業績の安定性に課題があります。原油価格や為替レートの変動も業績に大きく影響するため、注意が必要です。

N225過去1年分チャートとの比較と分析

商船三井とN225の過去1年間の株価チャート比較

優れている点
過去1年間で日経平均株価を大きくアウトパフォームしている。

気になる点
株価の変動率が日経平均株価よりも大きく、リスクが高いと言える。

過去1年間のチャートを比較すると、商船三井は日経平均株価を大きくアウトパフォームしています。
商船三井は2023年12月から2024年11月にかけて約33%上昇しているのに対し、日経平均株価は約14%の上昇にとどまっています。
これは、商船三井の業績が好調に推移していることを反映しています。
しかし、商船三井の株価は日経平均株価よりも変動率が大きく、リスクが高い点には注意が必要です。

商船三井で配当金生活はできる?配当金の分析

商船三井の過去の配当金と増配率、その分析

商船三井の過去の配当金と増配率

優れている点
2021年、2022年は大幅な増配を実施している。

気になる点
2023年、2024年は減配となっている。
海運業界の業績は景気変動の影響を受けやすく、配当金の安定性には不安が残る。

商船三井は、2021年、2022年と大幅な増配を実施しました。これは、コロナ禍による海上輸送需要の増加や原油価格の上昇などを背景に、業績が大きく改善したためです。
しかし、海運業界は景気変動の影響を受けやすく、業績が不安定になりやすいことから、配当金の安定性には不安が残ります。

商船三井の配当金利回りの推移

商船三井の配当金利回りの推移

優れている点
現在の配当利回りは5.34%と高水準である。

気になる点
配当利回りは株価の変動によって大きく変わる可能性がある。

商船三井の配当利回りは、2020年以降高水準で推移しています。
2024年11月時点の配当利回りは5.34%と非常に高いです。
これは、商船三井が高い配当性向を維持していることを示しています。
しかし、配当利回りは株価の変動によって大きく変わる可能性がある点に注意が必要です。

過去の商船三井に投資していた場合のYOCシミュレーション

過去の商船三井に投資していた場合のYOCシミュレーション
YOC
201928.76%
202027.62%
202110.19%
20228.81%
20236.42%
20245.34%

優れている点
2019年、2020年に投資していた場合は、非常に高いYOCを得られていた。

気になる点
YOCは年々低下しており、将来のYOCは現在の配当利回りよりも低くなる可能性が高い

YOC(Yield on Cost)とは、投資元本に対する配当利回りのことです。
過去の商船三井に投資していた場合、2019年、2020年に投資していた場合は、非常に高いYOCを得られていたことがわかります。
これは、当時の株価が現在よりも低かったためです。
例えば、2019年に投資していた場合、現在のYOCはは28.76%となっていたことになります。

商船三井の将来のYOC予想シミュレーション

商船三井の将来のYOC予想シミュレーション
YOC
20245.34%
20257.54%
202610.64%
202715.01%
202821.19%
202929.90%
203042.20%
203159.55%
203284.04%
2033118.60%
2034167.38%

優れている点
株価が現在のペースで上昇し続ければ、YOCは将来的に大きく上昇する可能性がある。

気になる点
これはあくまでシミュレーションであり、将来の株価や配当金を保証するものではない

過去5年の株価成長率をもとに将来のYOC予想シミュレーションを行ってみると、現在の株価と配当利回りが維持された場合、100万円投資すると初年度の配当金は約5.34万円となり、10年後にはYOCは約167.38%まで上昇すると予想されます。
しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

商船三井で配当金生活をするには?商船三井の配当金受取シミュレーション

配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション ※日次更新
(毎月10万円配当を受け取るために必要な投資額)

銘柄 株価 配当利回り 月間配当目標 必要投資額 必要投資額
(課税考慮)
必要株数
9104.T ¥5,132 5.65%¥10,000 ¥2,123,586 ¥2,664,976 520株
¥30,000 ¥6,370,759 ¥7,994,928 1,558株
¥50,000 ¥10,617,931 ¥13,324,881 2,597株
¥100,000 ¥21,235,862 ¥26,649,761 5,193株

商船三井に過去に投資していた場合の累積トータルリターン

商船三井に過去に投資していた場合の累積トータルリターン
銘柄期間リターン
91041年リターン40.7%
91043年リターン248.7%
91045年リターン749.4%

優れている点
過去1年、3年、5年のいずれの期間においても高いリターンを達成している。

気になる点
2020年には大幅な下落を経験している。

商船三井に過去に投資していた場合、高い累積トータルリターンを得られていたことがわかります。特に、2020年以降のリターンは大きく、コロナ禍による海上輸送需要の増加や原油価格の上昇などが要因と考えられます。
しかし、2020年にはコロナ禍の影響で大幅な下落を経験している点には注意が必要です。海運業界は景気変動の影響を受けやすいため、今後も同様の下落が起こる可能性は否定できません。

商船三井に過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

商船三井に過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン
銘柄期間リターン
91041年リターン40.7%
91043年リターン51.6%
91045年リターン53.4%

優れている点
過去5年間の年率リターンは53.4%と非常に高い

気になる点
-

商船三井に過去に投資していた場合、高い年率リターンを得られていたことがわかります。過去5年間の年率リターンは53.4%と、非常に高い水準です。

5年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

商船三井に5年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

商船三井に5年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
2020104.11.7105.8105.8
2021282.314.4298.4292.1
2022326.359.5401.9390.8
2023448.036.7560.2568.6
2024538.528.8679.5713.9

優れている点
5年間で約7倍に資産が増加している。
多くの配当金 を受け取ることができている。

気になる点
2020年には評価額が一時的に下落している。
海運業界は景気変動の影響を受けやすいため、今後も同様の下落が起こる可能性がある。

商船三井に5年前に100万円投資していた場合、2024年には評価額は約540万円となっていました。更に、配当再投資をシていた場合は約7倍の713.9万円に資産が増加していたことになります。
長期投資により、高いリターンをえられていたことがわかります。

リスクファクター分析

商船三井のリスクファクター分析
項目説明評価
ベータ1.28市場全体の動きに対する感応度市場平均より変動が大きい
52週ボラティリティ39.14%過去1年間の価格変動の大きさ変動が大きい
シャープレシオ1.19リスクあたりのリターンリスクに対してリターンはまずまず
トータルリターン(1年)50.57%過去1年間のトータルリターン高いリターン
最大ドローダウン-49.43%過去最大の値下がり幅下落リスクが高い
PER6.25株価収益率割安
PBR0.69株価純資産倍率割安
BPS65471株あたり純資産
ROE11.11%自己資本利益率

優れている点
PER、PBRが低く、割安感がある。
過去1年間のトータルリターンは高く、成長力が高い。

気になる点
ベータ、52週ボラティリティが高く、価格変動リスクが大きい
最大ドローダウンが大きく、下落リスクが高い

商船三井は、PER、PBRが低く、割安感がある一方、ベータ、52週ボラティリティが高く、価格変動リスクが大きい銘柄と言えます。また、過去1年間のトータルリターンは高いものの、最大ドローダウンも大きく、下落リスクが高い点には注意が必要です。

投資戦略の提案

  • 長期投資: 海運業界は景気循環の影響を受けやすいですが、世界経済の成長に伴い、海上輸送量は長期的に増加すると予想されます。そのため、商船三井は長期的な成長が期待できる銘柄と言えます。
  • 景気動向に注意: 海運業界は景気変動の影響を受けやすいため、投資する際は世界経済の動向に注意する必要があります。景気後退局面では、業績が悪化し、株価が下落する可能性があります。
  • リスク許容度の高い投資家向け: 商船三井は価格変動リスクが大きいため、リスク許容度の高い投資家に向いていると言えます。

まとめ:商船三井への投資判断のポイント

商船三井は、世界経済の成長に伴い、長期的な成長が期待できる銘柄です。
PER、PBRが低く、割安感がある点も魅力です。
しかし、海運業界は景気変動の影響を受けやすく、価格変動リスクや下落リスクが高い点には注意が必要です。
投資する際は、世界経済の動向や自身のリスク許容度を考慮する必要があります。

商船三井の投資判断で重要なポイントと評価
総合評価:

高配当利回り
 →5.34%と高水準の配当利回りは魅力的。ただし、減配リスクも考慮する必要があります。
世界的な海運需要の増加
 →世界経済の成長に伴い、海上輸送量は増加傾向。商船三井の業績を支える追い風となります。
景気変動の影響を受けやすい
 →海運業界は景気循環の影響を受けやすい業種。景気後退局面では業績悪化の可能性があります。
原油価格や為替レートの変動リスク
 →原油価格や為替レートの変動は、商船三井の業績に大きな影響を与えます。
ESGへの対応
 →環境規制の強化など、ESGへの対応は商船三井にとって重要な課題です。
競争の激化
 →海運業界は競争が激化しており、収益性を維持するために効率化や差別化が求められます。

この記事では、商船三井の株価、配当金、将来性などを分析し、投資判断のポイントを解説しました。 商船三井は、高配当利回りや世界的な海運需要の増加といった魅力がある一方、景気変動の影響を受けやすいといったリスクも存在します。より深く商船三井について理解するために、企業のIR情報やアナリストレポートなどを確認することもおすすめです。 また、投資に不安がある場合は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談してみるのも良いでしょう。 この記事が、あなたの投資判断の一助となれば幸いです。

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