【SBI・SCHD】SCHD vs SPYD、高配当ETFと配当・リスク・リターンを徹底比較&投資シミュレーション!SBI・SCHDの魅力を分析!

【SBI・SCHD】 SCHD vs SPYD 高配当ETFと徹底比較 SBI・SCHDの魅力を分析!
ねこ

SBI・SCHD※SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)ですが、高配当投資信託として話題を集めていますね。
他に、高配当ETFとして人気のETFにSPYDがありますが
「SCHDとSPYDって何が違うの?」
「どっちに投資すればいいか分からない…」
と悩んでしまう方もいるのではないでしょうか?

この記事では、SBI・SCHDの投資先であるSCHDの過去データをもとに、SPYDとの比較や特徴、利回り、リスク、投資戦略などを徹底的に比較分析し、あなたに最適な投資判断ができるよう分かりやすく解説します。

この記事を読むことで、あなたは以下のメリットを得られます。
・SCHDとSPYDの違いを理解
・各ETFの利回りやリスクを把握
・具体的な投資戦略を学ぶ

データに基づいた客観的な情報と、初心者にも分かりやすい解説で、あなたの投資ライフを応援します!さあ、一緒に高配当ETFの世界を探求しましょう!

目次

SCHD・SPYDとは?

SBI・SCHD/SCHD/SPYDの基本情報

項目SCHDSPYDSBI・SCHD
運用会社シュワブステート・ストリートSBIグローバルアセットマネジメント
設定日2011年10月20日2015年10月22日2024年12月20日(予定)
運用資産額613.2億ドル67.2億ドル-
経費率0.06%0.07%約0.1238%
配当利回り約3.5%約4%SCHDと同様
組入銘柄数約100銘柄約80銘柄SCHDと同様
ベンチマークダウ・ジョーンズUSディヴィデンド100インデックスS&P500高配当利回り指数SCHDと同様
特徴配当成長重視高配当重視SCHDと同様

SCHDは、Charles Schwab社が運用する高配当ETFです。ダウ・ジョーンズUSディヴィデンド100インデックスに連動する投資成果を目指し、高配当かつ財務健全性の高い米国企業100銘柄に投資しています。少なくとも10年連続で配当支払実績のある企業が選定されています。

SPYDはステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが運用するETFです。
S&P500高配当利回り指数は、S&P500指数構成銘柄のうち、配当利回りの高い上位80銘柄で構成されています。

SBI・SCHD(SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型))はSBIグローバルアセットマネジメントが運用する、SCHDへの投資を行う投資信託となっており、性質はSCHDが参考になります。
愛称:S・米国高配当株式 100

組入銘柄比率

SCHD・SPYDの組入銘柄比率
順位銘柄名(SCHD)比率銘柄名(SPYD)比率
1HOME DEPOT INC4.33%KELLANOVA1.64%
2VERIZON COMMUNICATIONS INC4.27%ENTERGY CORP1.54%
3CISCO SYSTEMS INC4.21%BRISTOL MYERS SQUIBB CO1.51%
4BLACKROCK INC4.20%WILLIAMS COS INC1.49%
5PFIZER INC4.05%KINDER MORGAN INC1.48%
6CHEVRON CORP4.03%ONEOK INC1.47%
7LOCKHEED MARTIN CORP4.00%INTL BUSINESS MACHINES CORP1.46%
8TEXAS INSTRUMENT INC4.00%GILEAD SCIENCES INC1.46%
9BRISTOL MYERS SQUIBB3.98%KENVUE INC1.45%
10COCA-COLA3.92%MORGAN STANLEY1.44%

SCHDの上位組入銘柄には、ホームセンター大手のホーム・デポや通信大手のベライゾン、ネットワーク機器大手のシスコシステムズなどが含まれています。一方、SPYDの上位組入銘柄には、食品大手のケラノバや電力会社のエンタジー、製薬会社のブリストル・マイヤーズ スクイブなどが含まれています。SCHDは、幅広い業種に分散投資されており、特定の業種に偏らないポートフォリオとなっています。一方、SPYDは、公益事業や不動産などの高配当セクターへの比率が高いのが特徴です。

セクター比率

SCHD・SPYDのセクター比率
順位セクター名(SCHD)比率セクター名(SPYD)比率
1Financial Services18.99%Real Estate24.49%
2Healthcare15.49%Utilities17.90%
3Consumer Defensive13.67%Financial Services16.03%
4Energy12.04%Consumer Defensive10.59%
5Industrials11.91%Healthcare8.33%
6Consumer Cyclical11.03%Consumer Cyclical6.16%
7Technology10.46%Energy4.84%
8Communication Services4.74%Communication Services3.88%
9Basic Materials1.65%Basic Materials3.56%
10Utilities0.03%Industrials2.61%

SCHDは、金融、ヘルスケア、生活必需品などのセクターに分散投資されています。これらのセクターは、景気後退期にも比較的安定した業績を維持する傾向があります。一方、SPYDは、不動産や公益事業などの高配当セクターへの比率が高くなっています。これらのセクターは、金利上昇局面では株価が下落しやすいという特徴があります。また、SCHDはエネルギーセクターへの投資比率が12.04%と、SPYDの4.84%に比べて高くなっています。これは、エネルギー価格の変動による影響を受けやすいことを意味します。

過去9年の株価チャートと分析

SCHD・SPYDの過去9年の株価チャート

優れている点
どちらのETFも長期的に上昇傾向

気になる点
コロナショック等、市場が大きく下落する際はどちらのETFも影響を受けている

過去9年間の株価チャートを見ると、SCHDは2022年を除き、安定した上昇トレンドを示しています。特に、2020年以降は顕著な上昇を記録しています。一方、SPYDは2021年に大きく上昇していますが、それ以外の年は変動が大きく、安定性に欠ける印象です。

S&P500過去1年分チャートとの比較と分析

SCHD・SPYDのS&P500過去1年分チャートとの比較

優れている点
どちらのETFもS&P500に近しいパフォーマンス

気になる点
どちらのETFもS&P 500を下回るパフォーマンス

銘柄リターン
S&P 50029.96%
SCHD17.44%
SPYD21.37%

過去1年間のパフォーマンスを比較すると、S&P 500が最も高いリターンを記録しています。どちらのETFも大きく見劣りするわけではないですが、株価上昇率という面ではS&P 500をアンダーパフォームしています。

SCHD・SPYDで配当金生活はできる?配当金の分析

SCHD・SPYDの過去の配当金と増配率、その分析

SCHD・SPYDの過去の配当金と増配率

優れている点
SCHDは、期間中毎年増配を続けている
SPYDは、2022年に大幅な増配を記録している。

気になる点
SPYDは、過去に複数回減配を記録している。

SCHD 分配金合計SCHD 増配率SPYD 分配金合計SPYD 増配率
20160.40-1.51-
20170.449.9%1.7414.6%
20180.489.8%1.62-6.7%
20190.5719.8%1.757.9%
20200.6817.7%1.63-6.5%
20210.7510.9%1.55-5.1%
20220.8513.9%1.9828.0%
20230.893.8%1.83-7.9%
20240.73-17.6%1.32-27.9%

SCHDは、2017年から現在まで連続して増配を続けています。2024年は9月までの配当履歴を表示していますが、全年同月比ではぞ増配傾向です。、SPYDは過去に複数回減配を記録していますが、2022年には大幅な増配を記録しています。SCHDは、比較的安定した配当成長が期待できる一方、SPYDは、配当の変動が大きい傾向にあります。

SCHD・SPYDの配当金利回りの推移

SCHD・SPYDの配当金利回りの推移

優れている点
どちらのETFもある程度安定した配当利回りを継続している。
特に、SPYDは高い配当利回りを提供している。

気になる点
SPYDの配当利回りは、変動が大きい。

どちらのETFもある程度安定した高い配当利回りを継続しています。特に、SPYDは3~5%の高い配当利回りを継続しています。SCHDはSPYDと比較すると利回りは低いものの、安定した配当利回りとなっています。

過去SCHD・SPYDに投資していた場合のYOCシミュレーション

過去SCHD・SPYDに投資していた場合のYOCシミュレーション
SCHD YOCSPYD YOC
20157.616.33
20166.735.31
20175.734.94
20186.245.43
20195.064.69
20204.575.62
20213.634.4
20223.884.68
20233.854.72
20243.414.05

優れている点
SCHDは、過去投資していた場合のYOCがSPYDよりも高い。
SPYDは、安定して高いYOCを継続している。

気になる点
-

過去にSCHDに投資していた場合、高いYOCを実現できていたことがわかります。例えば、2015年にSCHDに100万円投資していた場合、2024年のYOCは7.61%となり、年間約7.6万円の配当金を受け取ることができます。一方、2015年にSPYDに100万円投資していた場合、2024年のYOCは6.33%となり、年間約6.3万円の配当金を受け取ることができます。
あくまで過去のデータからシミュレーションした結果ですが、長期投資によるYOCの上昇はSCHDのほうが高いことがわかります。

SCHD・SPYDの将来のYOC予想シミュレーション

SCHD・SPYDの将来のYOC予想シミュレーション
SCHD YOCSPYD YOC
20243.414.05
20253.724.24
20264.064.43
20274.434.63
20284.834.84
20295.265.07
20305.745.30
20316.265.54
20326.835.79
20337.456.06
20348.136.34

優れている点
SCHDは、将来的にYOCが上昇すると予想されている。
SPYDは、今後10年間、安定したYOCが期待できる。

気になる点
-

過去9年間の株価成長率をもとに将来のYOC予想シミュレーションを行うと、SCHDは現在の株価と配当利回りが維持された場合、100万円投資すると初年度の配当金は約3.4万円となり、10年後にはYOCは約8.13%まで上昇すると予想されます。一方、SPYDは現在の株価と配当利回りが維持された場合、100万円投資すると初年度の配当金は約4.05万円となり、10年後にはYOCは約6.34%まで上昇すると予想されます。しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

SCHD・SPYDで配当金生活をするには?SCHD・SPYDの配当金受取シミュレーション

配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション ※日次更新
(毎月10万円配当を受け取るために必要な投資額)

銘柄 株価 配当利回り 月間配当目標 必要投資額 必要投資額
(課税考慮)
必要株数
SCHD $26.93
(¥4,221)
3.69%¥10,000 ¥3,249,897 ¥4,531,589 1,074株
¥30,000 ¥9,749,691 ¥13,594,767 3,221株
¥50,000 ¥16,249,485 ¥22,657,944 5,368株
¥100,000 ¥32,498,969 ¥45,315,889 10,736株
SPYD $43.04
(¥6,746)
4.30%¥10,000 ¥2,790,396 ¥3,890,870 577株
¥30,000 ¥8,371,188 ¥11,672,611 1,731株
¥50,000 ¥13,951,981 ¥19,454,352 2,884株
¥100,000 ¥27,903,961 ¥38,908,705 5,768株

為替レート: 156.75円/ドル

SCHD・SPYDへ過去に投資していた場合の累積トータルリターン

SCHD・SPYDへ過去に投資していた場合の累積トータルリターン

優れている点
SCHDは、長期で安定した高いリターンを記録している。
SPYDは、直近数年のリターンがSCHDより高い傾向がある。

気になる点
-

年度SCHDSPYD
2016年18.4%19.1%
2017年38.7%34.3%
2018年32.3%22.8%
2019年64.4%42.5%
2020年74.8%21.0%
2021年120.3%55.0%
2022年113.3%49.4%
2023年123.2%49.6%
2024年152.0%74.4%

SCHDとSPYDに過去投資していた場合の累積トータルリターンを見ると、どちらもプラスの高いリターンとなっていたことがわかります。過去データの傾向としては、長期投資ではSCHDのほうがリターンが高く、直近のリターンはSPYDのほうが高いです。
これは、最近の市場・金利環境による影響と考えられます。

SCHD・SPYDへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

SCHD・SPYDへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

優れている点
SCHDは、5年および7年リターンで、SPYDを上回るパフォーマンスを示している。
SPYDは、1年および3年リターンで、SCHDを上回るパフォーマンスを示している。

気になる点
-

年度SCHDSPYD
1年20.7%26.5%
3年6.7%8.5%
5年12.3%8.4%
7年11.5%7.7%

SCHDとSPYDに過去投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターンを見ると、SCHDは、5年および7年リターンでSPYDを上回るパフォーマンスを示しています。一方、SPYDは、1年および3年リターンでSCHDを上回るパフォーマンスを示しています。これは、SCHDが長期的な成長に優れている一方、SPYDは短期的なリターンに優れていることを示唆しています。投資期間やリスク許容度に応じて、適切なETFを選択することが重要です。

SCHD・SPYDへ9年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

SCHD・SPYDへ9年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
銘柄評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
SCHD2016113.03.1116.1115.7
2017132.83.4139.3138.9
2018121.93.7132.1131.8
2019150.34.5165.0166.4
2020166.45.3186.4189.6
2021209.65.8235.5244.1
2022196.06.6228.4236.5
2023197.56.9236.9246.6
2024223.25.7268.2284.9
SPYD2016119.15.2124.3123.5
2017128.05.9139.1138.4
2018116.45.5133.1132.5
2019134.96.0157.5159.3
2020112.65.6140.8140.9
2021143.75.3177.2185.0
2022135.36.8175.5183.4
2023133.96.2180.4190.2
2024156.34.5207.3227.3

優れている点
SCHDは、9年間で評価額が2倍以上に増加している。
SPYDは、配当利回りが高く、配当額も安定して推移している。

気になる点
SPYDは、評価額の伸びがSCHDと比較して低い。

SCHDとSPYDへ9年前に100万円投資していた場合、2024年現在、SCHDの評価額は約223.2万円、配当再投資評価額は約284.9万円となっています。一方、SPYDの評価額は約156.3万円、配当再投資評価額は約227.3万円となっています。

  • SCHDは、9年間で評価額が2倍以上に増加しており、長期的な資産成長に優れている。
  • SPYDは、配当利回りが高く、配当額も安定して推移しているため、インカムゲインを重視する投資家に適している。
  • SPYDは、評価額の伸びがSCHDと比較して低いため、キャピタルゲインを重視する投資家には不向きかもしれない。
  • 配当金を再投資することで、複利効果を得ることができ、資産を効率的に増やすことができる。

SCHD・SPYDのリスクファクター分析

SCHD・SPYDのリスクファクター分析
項目説明値(SCHD)評価(SCHD)値(SPYD)評価(SPYD)
ベータ市場全体の動きに対する感応度0.77市場平均より変動が小さい0.86市場平均より変動が小さい
52週ボラティリティ過去1年間の価格変動の大きさ11.18%比較的安定している12.94%SCHDよりやや変動が大きい
シャープレシオリスクあたりのリターン1.82効率的にリターンを獲得2.08SCHDよりリスクあたりのリターンが高い
トータルリターン(1年)過去1年間のトータルリターン24.13%高いリターン32.40%SCHDより高いリターン
最大ドローダウン過去最大の値下がり幅-33.35%下落リスクは中程度-46.42%SCHDより下落リスクが大きい

優れている点
SCHDは、ベータ値が低く、市場平均と比較して価格変動が小さい。
SPYDは、シャープレシオが高く、リスクに対して高いリターンを獲得している。

気になる点
SCHDは、シャープレシオがSPYDと比較して低い。
SPYDは、最大ドローダウンが大きく、下落リスクが高い。

SCHDとSPYDのリスクファクターを分析すると、SCHDはベータ値が0.77と低く、市場平均と比較して価格変動が小さいことがわかります。一方、SPYDはベータ値が0.86とSCHDより高いものの、市場平均よりは低くなっています。シャープレシオは、SPYDが2.08とSCHDの1.82を上回っており、リスクに対して高いリターンを獲得しています。しかし、最大ドローダウンはSPYDが-46.42%とSCHDの-33.35%より大きく、下落リスクはSPYDの方が高いと言えます。

SCHD・SPYDへの投資戦略の提案

SCHDとSPYDはどちらも高配当ETFですが、それぞれ異なる特徴を持っています。

  • SCHD
    • 長期的な資産成長安定した配当収入を求める投資家に適しています。
    • 景気後退期にも強いディフェンシブ銘柄を多く含み、リスクを抑えながら着実に資産を増やしたい方におすすめです。
    • ポートフォリオのコアとして、長期保有するのに適しています。
  • SPYD
    • 高い配当収入を求める投資家に適しています。
    • 金利上昇局面で株価が下落しやすい不動産や公益事業などのセクターへの比率が高いため、金利動向に注意する必要があります。
    • 短期的なリターンを狙う投資戦略にも活用できます。
    • ポートフォリオのサテライトとして、一部をSPYDに投資することで、全体の配当利回りを高めることができます。

長期的な資産成長と安定した配当収入を重視するならSCHD高い配当収入と短期的なリターンを重視するならSPYDが適しています。

まとめ:SCHD・SPYDへの投資判断のポイント

SCHDとSPYDはどちらも魅力的な高配当ETFですが、投資判断を下す際には、それぞれの特徴やリスクを十分に理解することが重要です。SCHDは、長期的な資産成長と安定した配当収入を求める投資家に適した、低リスク・低コストのETFです。一方、SPYDは、高い配当収入を求める投資家に適していますが、SCHDと比較してリスクが高く、金利動向にも注意が必要です。自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、適切なETFを選択しましょう。また、投資する際には、業績や業界動向を注視し、分散投資を心がけることが重要です。

SCHD・SPYDの投資判断で重要なポイントと評価

SCHDの投資判断で重要なポイントと総合評価:
配当利回り:直近の配当利回りは約3.41%と、市場平均を上回る水準です。過去の増配実績も考慮すると、長期的な配当収入が期待できます。
安定性:ダウ・ジョーンズ米国配当100インデックスに連動し、財務健全性の高い100銘柄に分散投資されています。ベータ値も低く、市場平均と比較して価格変動が小さい傾向にあります。
成長性:過去の株価パフォーマンスは良好で、特に2018年以降は顕著な上昇を記録しています。長期的な資産成長が期待できます。
リスク:2022年には株価が大きく下落した局面もあり、市場リスクは存在します。また、エネルギーセクターへの投資比率がやや高い点にも注意が必要です。
適した投資家:長期的な資産成長と安定した配当収入を求める投資家に適しています。特に、リスクを抑えながら着実に資産を増やしたい、コア・サテライト戦略のコア部分として長期保有したい方におすすめです。

SPYDの投資判断で重要なポイントと総合評価:
配当利回り:直近の配当利回りは約4.05%と、SCHDを上回る高水準です。高配当を重視する投資家にとって魅力的です。
安定性:S&P 500指数の中から配当利回りの高い80銘柄に投資していますが、過去の株価変動はSCHDと比較して大きく、安定性に欠ける印象です。特に、2016年、2019年、2020年、2021年にはマイナスのリターンを記録しています。
成長性:2022年には大きな株価上昇を記録しましたが、それ以外の年は変動が大きく、長期的な成長性はSCHDと比較して見劣りします。しかし、2024年8月以降はS&P 500を上回るパフォーマンスを示しており、今後の動向に注目です。
リスク:不動産や公益事業などの高配当セクターへの比率が高く、金利上昇局面では株価が下落しやすい傾向にあります。また、過去に複数回減配を記録しており、配当の変動が大きい点にも注意が必要です。最大ドローダウンも大きく、下落リスクはSCHDより高いと言えます。
適した投資家:高い配当収入を最優先し、ある程度のリスクを許容できる投資家に適しています。例えば、コア・サテライト戦略のサテライト部分として、一部をSPYDに投資することで、ポートフォリオ全体の配当利回りを高めることができます。

今回は、高配当ETFの代表格であるSCHDとSPYDについて、様々な角度から比較分析してきました。

1. SCHDは、長期的な資産成長と安定した配当収入を求める投資家に適した、低リスク・低コストのETFです。
2. SPYDは、高い配当収入を求める投資家に適しているが、SCHDと比較してリスクが高い傾向です。
3. 自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、適切なETFを選択することが重要であり、業績や業界動向を注視し、分散投資を心がけることが大切です

将来的には、金利動向や各セクターの成長性、世界経済の状況などが、これらのETFのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。特に、金利上昇局面では、高配当セクターの株価が下落する可能性があるため、注意が必要です。しかし、長期的な視点で見れば、高配当ETFは魅力的な投資対象であり続けると考えられます。
今回の記事が皆さんの投資判断の一助となれば幸いです。

SBI・SCHDとSPYDのyoutube解説動画

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