【VZ】ベライゾン:6%超の高配当は魅力!配当シミュレーションとリスク・リターン分析で今後の将来性を徹底分析!

【VZ】 ベライゾン 6%超の高配当は魅力! 配当シミュレーションと リスク・リターン分析!
ねこ

通信業界の巨大企業、ベライゾン(VZ)。

米国最大級の通信会社として、その名は誰もが知るところでしょう。しかし、VZの株価は近年低迷しており、投資家の中には不安を抱いている方もいるかもしれません。
一体、VZは「買い」なのか?それとも「見送り」なのか?この記事では、VZの株価推移、配当利回り、将来性などを徹底的に分析し、その投資価値を多角的に評価します。

6%を超える高配当は魅力的ですが、株価下落による減配リスクはないのでしょうか?過去10年のデータや将来シミュレーション、さらには類似銘柄との比較を通して、VZへの投資判断に必要な情報を網羅的に提供します。

目次

Verizon Communications Inc.(VZ)とは?

銘柄の基本情報概要

項目VZ
銘柄名Verizon Communications Inc.
銘柄コードVZ
配当利回り6.29%
配当頻度年4回
業種通信サービス
創業年1983年
CEOHans E. Vestberg
特徴米国大手の通信会社

Verizon Communications Inc.(ベライゾン・コミュニケーションズ)は、米国最大の通信会社の一つです。固定電話、モバイル通信、インターネット接続サービスなどを提供しています。

VZの過去10年の株価チャートと分析

VZの過去10年の株価チャート

優れている点
2015年から2020年にかけて株価は上昇トレンド。
2020年のコロナショック時にも比較的安定した値動き。

気になる点
2021年以降は下落トレンド。
長期的には株価は横ばいから下落傾向にあり、成長性は低い。

VZの株価は、過去10年間で緩やかな上昇と下落を繰り返しながら、全体的に横ばいの傾向を示しています。2015年から2020年にかけては上昇トレンド傾向にありましたが、その後は横ばいで推移し、2021年以降は下落トレンドに転じています。2020年のコロナショック時にも、大きな下落は見られなかったことは、VZの事業の安定性を示唆しています。しかし、長期的に見て株価が上昇傾向で無い点は気になるポイントです。

S&P500過去1年分チャートとの比較と分析

VZとS&P500の過去1年間のチャート比較

優れている点
株価の変動幅が小さい。

気になる点
過去1年間のパフォーマンスはS&P500を大きく下回っています。

VZの過去1年間の株価パフォーマンスは、S&P500と比較して大きく劣っています。VZも上昇傾向ではあるものの、S&P500のパフォーマンスと比較すると見劣りします。

VZで配当金生活はできる?配当金の分析

VZの過去の配当金と増配率、その分析

VZの過去の配当金と増配率

優れている点
VZは10年以上連続で増配を続けています。
配当金の金額は安定して増加しており、着実に配当収入を増やすことができます。

気になる点
増配率は近年低下傾向にあります。
今後の増配ペースが鈍化する可能性があります。

VZは10年以上連続で増配を続けている、配当貴族銘柄です。これは、VZの事業の安定性と収益力の高さを示しています。配当金の金額も安定して増加しており、着実に配当収入を増やすことができます。しかし、増配率は近年低下傾向にあります。これは、VZの事業が成熟期に入っており、成長が鈍化していることをあらわしている可能性があります。

VZの配当金利回りの推移

VZの配当金利回りの推移

優れている点
配当利回りは6%を超えており、市場平均を大きく上回っています。
高配当株として魅力的な水準です。

気になる点
-

VZの配当利回りは、6%を超えており、市場平均を大きく上回っています。これは、高配当株として魅力的な水準です。しかし、配当額は毎年ほぼ同じ額であるのに利回りの変動が多いことから、株価の変動幅が大きい事が読み取れます。

過去VZに投資していた場合のYOCシミュレーション

VZの過去のYOCシミュレーション
YOC
20145.71%
20155.78%
20165.01%
20175.05%
20184.75%
20194.35%
20204.55%
20215.14%
20226.78%
20237.09%
20246.29%

優れている点
過去にVZに投資していた場合、どのタイミングで購入していてもYOCは4%以上を維持しています。

気になる点
投資タイミングによりYOCはまちまち。

過去にVZに投資していた場合、どのタイミングで購入していてもYOCは4%以上を維持しています。これは、VZが安定した配当を支払っていることを示しています。例えば、2014年にVZへ投資していた場合、2024年現在のYOCは5.71%となっていました。
しかし、10年前に投資していた場合に現在投資を開始したほうがYOCが低いことから、長期的に株価が上昇していない事がわかります。

VZの将来のYOC予想シミュレーション

VZの将来のYOC予想シミュレーション
YOC
20246.29%
20256.20%
20266.11%
20276.03%
20285.94%
20295.86%
20305.78%
20315.70%
20325.62%
20335.54%
20345.46%

優れている点
現在の株価と配当利回りが維持された場合でも、10年後も5%を超えるYOCが期待できます。

気になる点
YOCは低下傾向。

過去10年の株価成長率をもとに将来のYOC予想シミュレーションを行ってみると、現在の株価と配当利回りが維持された場合、100万円投資すると初年度の配当金は約6.29万円となり、10年後にはYOCは約5.46%まで低下すると予想されます。
これは、過去10年の株価がマイナス成長傾向であった事を反映しているためです。
しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

VZで配当金生活をするには?VZの配当金受取シミュレーション

配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション ※日次更新
(毎月10万円配当を受け取るために必要な投資額)

銘柄 株価 配当利回り 月間配当目標 必要投資額 必要投資額
(課税考慮)
必要株数
VZ $39.97
(¥6,272)
6.72%¥10,000 ¥1,786,369 ¥2,490,875 398株
¥30,000 ¥5,359,106 ¥7,472,626 1,192株
¥50,000 ¥8,931,844 ¥12,454,377 1,986株
¥100,000 ¥17,863,687 ¥24,908,755 3,972株

為替レート: 156.92円/ドル

VZへ過去に投資していた場合の累積トータルリターン

VZの過去に投資していた場合の累積トータルリターン

優れている点
1、7、10年リターンはプラス。

気になる点
投資タイミングによりトータルリターンにバラつきがある。

期間リターン
1年18.1%
3年0.6%
5年-7.8%
7年20.3%
10年44.0%

VZに過去に投資していた場合の累積トータルリターンは、1年・7年・10年はプラスリターンでしたが、他のタイミングではマイナスとなっています。投資タイミングによりリターンの差が非常に大きい事がわかります。

VZへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

VZの過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

優れている点
10年間の年率リターンは3.7%と、プラスのリターンを維持しています。

気になる点
年率リターンがマイナスな年が多い。

期間リターン
1年18.1%
3年0.2%
5年-1.6%
7年2.7%
10年3.7%

VZに過去に投資していた場合の年率トータルリターンは、10年間では3.7%とプラスのリターンを維持しています。しかし、年によりリターンのバラつきがあり、マイナスリターンのケースも存在します。

VZへ10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

VZの10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
201598.84.7103.5103.6
2016114.14.9123.7124.1
2017113.15.0127.7128.5
2018120.25.1139.8141.9
2019131.35.2156.1160.5
2020125.65.3155.7160.4
2021111.15.4146.6149.6
202284.25.5125.2123.2
202380.65.6127.2126.5
202490.95.7143.2150.6

優れている点
配当金は安定して増加しており、配当再投資を行うことで、より大きなリターンを得ることができます。

気になる点
評価額は元本割れ。

VZに10年前に100万円投資していた場合、評価額は2019年をピークに減少傾向にあり、2024年時点でも100万円を下回っています。しかし、配当金は安定して増加しており、配当再投資を行うことで、より大きなリターンを得ることができます。株価の下落もあり、大きなリターンを期待することは難しいと言えます。

VZのリスクファクター分析

VZのリスクファクター分析
項目説明評価
ベータ0.42市場全体の動きに対する感応度市場平均より変動が小さい
52週ボラティリティ21.55%過去1年間の価格変動の大きさ比較的安定している
シャープレシオ0.80リスクあたりのリターン効率的にリターンを獲得
トータルリターン(1年)18.07%過去1年間のトータルリターン高いリターン
最大ドローダウン-50.59%過去最大の値下がり幅下落リスクは高い

優れている点
ベータが0.42と低く、市場平均よりも価格変動が小さい。
シャープレシオが0.80と高く、リスクあたりのリターンが高い。

気になる点
最大ドローダウンが-50.59%と大きく、下落リスクが高い。

VZのリスクファクター分析の結果、ベータが低く、シャープレシオが高いことから、リスクを抑えながら効率的にリターンを獲得できる銘柄と言えます。しかし、最大ドローダウンが大きい点は注意が必要です。

VZへの投資戦略の提案

VZへの投資は、高配当と安定した収益を期待できる一方、成長性の鈍化と下落リスクを考慮する必要があります。

  • 長期的な視点での配当収入目的の投資: VZは、高配当を目的とした長期投資に適しています。配当金は安定して増加しており、配当再投資を行うことで、より大きなリターンを得ることができます。
  • ポートフォリオの一部としての保有: VZをポートフォリオの一部として保有することで、リスク分散効果を期待できます。ベータが低いため、ポートフォリオ全体のボラティリティを抑える効果も期待できます。
  • 業績や業界動向の注視: 投資する際には、VZの業績や通信業界全体の動向を注視することが重要です。競争の激化や規制の変化などが、VZの業績に影響を与える可能性があります。

まとめ:VZへの投資判断のポイント

VZは、米国最大の通信会社の一つであり、高配当と安定した収益が魅力です。しかし、成長性の鈍化と下落リスクも考慮する必要があります。長期的な視点で配当収入を目的とした投資や、ポートフォリオのリスク分散のために保有することは有効な戦略と言えるでしょう。ただし、投資する際には、VZの業績や通信業界全体の動向を注視し、リスク管理を徹底することが重要です。

VZの投資判断で重要なポイントと評価
総合評価:

高配当利回り
 →6.29%と高水準の配当利回り。インカムゲイン狙いの投資家に魅力的。
配当貴族
 →10年以上連続増配。安定した配当収入を期待できる。
事業の安定性
 →米国最大の通信会社として、安定した収益基盤を持つ。
成長性の鈍化
 →成熟市場における競争激化により、今後の成長は限定的となる可能性。
株価下落リスク
 →近年株価は低迷しており、下落トレンドが継続する可能性も。
5G投資の負担
 →5Gネットワークへの巨額投資が、短期的な収益を圧迫する可能性。
競争の激化
 →T-Mobile USなどとの競争激化が、収益性に影響を与える可能性。

この記事では、ベライゾン(VZ)の投資判断における重要なポイントを分析しました。高配当利回りと配当貴族としての歴史は魅力的ですが、成長性の鈍化、株価下落リスク、競争激化といった課題も存在します。したがって、VZへの投資は、長期的な視点で配当収入を重視する投資家にとって、検討の余地があると言えるでしょう。一方で、キャピタルゲインを重視する投資家にとっては、他の成長銘柄の方が魅力的かもしれません。この記事があなたの投資判断の一助となれば幸いです。

人気記事

【VZ】 ベライゾン 6%超の高配当は魅力! 配当シミュレーションと リスク・リターン分析!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)