日経平均を上回るパフォーマンスと3%超えの高配当利回りで注目を集める、NEXT FUNDS 日経225高配当株50指数ETF(1489)。
「このETFに投資すれば本当に配当金生活ができるのか?」
「将来性はどうなのか?」
と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか?
この記事では、1489の過去7年間の株価、配当金の推移、リスクファクターなどを徹底的に分析し、その実力を明らかにします。さらに、将来のYOC予想や100万円投資した場合のシミュレーション結果も紹介します。
この記事を読むことで、1489への投資判断に必要な情報を得られるだけでなく、あなた自身の投資戦略に役立つヒントも見つかるはずです。ぜひ最後まで読み進めて、高配当株投資の可能性を探求しましょう!
NEXT FUNDS 日経225高配当株50指数ETF(1489)とは?
銘柄の基本情報概要
項目 | 内容 |
---|---|
銘柄名 | NEXT FUNDS 日経225高配当株50指数ETF |
銘柄コード | 1489 |
運用会社 | 野村アセットマネジメント |
信託報酬 | 0.28%(税込0.308%) |
ベンチマーク | 日経225高配当株50指数 |
設定日 | 2017年2月13日 |
運用資産額 | 2,877億円 |
配当利回り | 3.47% |
特徴 | 日経225採用銘柄から高配当利回り上位50銘柄へ投資 |
NEXT FUNDS 日経225高配当株50指数ETFは、日経平均株価(日経225)の構成銘柄のうち、予想配当利回りの高い上位50銘柄に投資するETFです。野村アセットマネジメントが運用しており、2017年2月に設定されました。
過去7年の株価チャートと分析
1489の株価は、2017年の設定以降、大きく上昇しています。特に2021年以降は上昇トレンドが顕著で、2024年には過去最高値を更新しました。しかし、2020年のコロナショックでは大きく下落しており、株価の変動幅が大きい点は留意が必要です。
N225過去1年分チャートとの比較と分析
過去1年間のパフォーマンスを比較すると、1489は日経平均を上回るパフォーマンスを示しています。しかし、日経平均が下落する局面では、1489も同様に下落する可能性があるため、注意が必要です。
1489(NEXT FUNDS 日経225高配当株50指数ETF)で配当金生活はできる?配当金の分析
1489の過去の配当金と増配率、その分析
1489は、2021年以降、増配傾向にあります。2024年の年間配当金は78.00円と、2018年の42.20円から大きく増加しています。しかし、配当金額の変動が大きく、2019年、2020年は減配している点は留意が必要です。
1489の配当金利回りの推移
1489の配当利回りは、おおむね3%以上で推移しており、日本株式市場の平均配当利回りを上回っています。しかし、配当利回りは株価の変動によって変化するため、将来も高い配当利回りが維持される保証はありません。
過去1489に投資していた場合のYOCシミュレーション
年 | YOC |
---|---|
2017 | 5.67% |
2018 | 7.16% |
2019 | 6.70% |
2020 | 7.80% |
2021 | 6.34% |
2022 | 5.39% |
2023 | 4.05% |
2024 | 3.45% |
YOC(Yield on Cost)は、投資元本に対する配当利回りです。過去に1489に投資していた場合、高いYOCを実現できていたことがわかります。例えば、2017年に100万円投資していた場合、2024年のYOCは5.67%となり、年間約5.67万円の配当金を受け取ることができていました。過去投資していた場合のYOCが高いため、長期投資で株価上昇の恩恵を受けたことがわかります。
1489の将来のYOC予想シミュレーション
年 | 予想YOC |
---|---|
2024 | 3.45% |
2025 | 3.68% |
2026 | 3.93% |
2027 | 4.20% |
2028 | 4.50% |
2029 | 4.82% |
2030 | 5.17% |
2031 | 5.54% |
2032 | 5.94% |
2033 | 6.37% |
2034 | 6.83% |
過去7年の株価成長率をもとに将来のYOC予想シミュレーションを行ってみると、現在の株価と配当利回りが維持された場合、100万円投資すると初年度の配当金は約3.45万円となり、10年後にはYOCは約6.83%まで上昇すると予想されます。
しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。
1489で配当金生活をするには?1489の配当金受取シミュレーション
配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション ※日次更新
(毎月10万円配当を受け取るために必要な投資額)
銘柄 | 株価 | 配当利回り | 月間配当目標 | 必要投資額 | 必要投資額 (課税考慮) |
必要株数 |
---|
1489へ過去に投資していた場合の累積トータルリターン
期間 | リターン |
---|---|
1年 | 21.3% |
3年 | 114.3% |
5年 | 144.7% |
7年 | 130.6% |
過去に1489に投資していた場合の累積トータルリターンを見ると、長期的に見ると、右肩上がりにリターンが増加していることがわかります。例えば、7年前に100万円投資していた場合、現在では約230万円になっている計算です。しかし、短期的に見ると、リターンが減少する期間もあるため、投資期間によっては損失が出る可能性もあります。
1489へ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン
期間 | リターン |
---|---|
1年 | 21.3% |
3年 | 28.9% |
5年 | 19.6% |
7年 | 12.7% |
過去に1489に投資していた場合の年率リターン(CAGR)を見ると、過去3年間は約28.9%と高い水準です。しかし、投資期間が長くなるほど年率リターンは低下傾向にあります。これは、初期の成長率が高かったものの、近年では成長が鈍化していることを示唆しています。
1489へ7年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
年 | 評価額(万円) | 配当額(万円) | 評価額+配当累計額(万円) | 配当再投資評価額(万円) |
---|---|---|---|---|
2018 | 79.2 | 3.1 | 82.2 | 83.0 |
2019 | 84.5 | 3.0 | 90.6 | 91.6 |
2020 | 72.6 | 2.8 | 81.5 | 82.3 |
2021 | 89.3 | 3.4 | 101.6 | 104.3 |
2022 | 105.2 | 5.2 | 122.7 | 128.0 |
2023 | 140.0 | 5.1 | 162.6 | 175.1 |
2024 | 164.3 | 5.7 | 192.6 | 211.4 |
7年前に1489に100万円投資していた場合、2024年には約211万円になっていることがわかります。これは、約2倍の資産増加を意味します。また、配当金を再投資することで、さらに資産を増やすことができます。しかし、投資期間によっては、元本割れのリスクもあるため、注意が必要です。
1489のリスクファクター分析
項目 | 値 | 説明 | 評価 |
---|---|---|---|
52週ボラティリティ | 24.39% | 過去1年間の価格変動の大きさ | やや高い |
シャープレシオ | 0.82 | リスクあたりのリターン | 比較的良い |
トータルリターン(1年) | 20.79% | 過去1年間のトータルリターン | 高い |
最大ドローダウン | -31.99% | 過去最大の値下がり幅 | 大きめ |
1489への投資戦略の提案
1489への投資は、以下のような戦略が考えられます。
- 長期投資による配当収入の獲得: 1489は、高配当利回りETFであるため、長期的に保有することで安定的な配当収入を得ることが期待できます。
- 日本株ポートフォリオの一部としての活用: 1489を日本株ポートフォリオの一部に組み入れることで、高配当株投資によるリターン向上とリスク分散効果が期待できます。
- 積立投資によるリスク分散: 定期的に積立投資を行うことで、価格変動リスクを分散し、平均購入単価を抑えることができます。
- リスク管理の徹底: 1489は価格変動リスクが大きいため、投資資金全体に占める割合を適切に管理し、損失許容範囲を超えないように注意が必要です。
まとめ:1489への投資判断のポイント
1489は、高配当利回りと日本株への分散投資というメリットがある一方で、価格変動リスクも大きいETFです。投資判断にあたっては、自身の投資目標やリスク許容度を考慮し、長期的な視点で投資を行うことが重要です。
1489の投資判断で重要なポイントと評価
総合評価:
高配当利回り
→ おおむね3%以上の配当利回りを維持しており、日本株式市場の平均を上回っています。
日経平均を上回るパフォーマンス
→ 特に2024年6月以降は、日経平均との差が拡大しています。高配当株投資が市場から評価されている可能性があります。
長期的な成長性
→ 過去7年の株価チャートを見ると、長期的に上昇トレンドにあります。ただし、年率リターンは低下傾向にあり、今後の成長性を慎重に見極める必要があります。
価格変動リスク
→ 52週ボラティリティが高く、価格変動リスクが大きいです。日経平均が下落する局面では、同様に下落する可能性があります。
増配の可能性
→ 2021年以降は増配傾向にありますが、配当金額の変動が大きく、2019年、2020年は減配しています。将来の増配は保証されていません。
分散投資効果
→ 日経225採用銘柄から高配当利回り上位50銘柄に投資するため、日本株ポートフォリオの一部として組み入れることで、リスク分散効果が期待できます。
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