eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)という投資信託をご存知でしょうか?
実は、この投資信託、日本市場の株価上昇の波に乗り、過去7年間で堅調な成長を遂げているんです!
なんと、100万円を投資していたら約170万円になっていたというデータも!
この記事では、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)について、その特徴や過去のチャート分析、そして将来性まで、徹底的に解説していきます。
この記事を読むことで、あなたは以下のメリットを得られます。
1. eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)への理解が深まり、投資判断の材料になる
2. 投資信託で資産運用する際の注意点やリスク管理について学べる
3. 初心者でもわかりやすく解説しているので、投資信託デビューのきっかけになる
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)とは?
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
信託報酬 | 0.13%(税込み0.143%) |
ベンチマーク | TOPIX |
純資産 | 2,274億円 |
設定日 | 2017/02/27 |
特徴 | 低コスト |
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)は、三菱UFJ国際投信が運用する、国内株式に投資するインデックス型の投資信託です。
TOPIX(東証株価指数)に連動する運用成果を目指しています。特徴はなんといっても業界最低水準の信託報酬です。
低コストでTOPIXに投資できるため、長期投資に向いています。
・TOPIXとは?
→TOPIXは「Tokyo Stock Price Index」の略称で、東証株価指数とも呼ばれる日本を代表する株価指数です。
プライム市場の原則全銘柄(現在は約2,137銘柄)を対象としています。
・日経平均株価との違いは?
→TOPIXは対象銘柄が多く、時価総額加重平均で算出されるため、より市場全体の動向を反映する指標として評価されています。
一方、日経平均株価は225銘柄に限定され、株価の単純平均をベースにしています。
そのため、株価の高い銘柄の影響を受けやすい特徴があります。
項目 | TOPIX | 日経平均株価 |
---|---|---|
算出元 | 東京証券取引所 | 日本経済新聞社 |
対象銘柄数 | 約2,137銘柄 | 225銘柄 |
算出方法 | 時価総額加重平均 | 株価平均型 |
表示単位 | ポイント | 円・銭 |
特徴 | 市場全体の動きを反映しやすい | 株価の高い銘柄の影響を受けやすい |
過去7年の株価チャートと分析
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)は、2017年の設定以降、おおむね右肩上がりの上昇トレンドを描いています。2018年、2022年には下落局面もありましたが、コロナ禍でも大きく下落することなく回復し、その後も上昇を続けています。2024年に入っても上昇トレンドは継続しており、堅調な推移を見せています。
N225過去1年分チャートとの比較と分析
③eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)は、TOPIXに連動することを目指しているため、同じく日本を代表とする指数である日経平均株価と近しい値動きをしています。チャートからも、両者は非常に高い相関性を持っていることがわかります。過去1年間で見ても、日経平均が上昇した局面ではeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)も上昇し、日経平均が下落した局面ではeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)も下落しています。
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の配当金の分析
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の配当金利回りの推移
年 | 分配金利回り |
---|---|
2024年 | 0.00% |
2023年 | 0.00% |
2022年 | 0.00% |
2021年 | 0.00% |
2020年 | 0.00% |
2019年 | 0.00% |
2018年 | 0.00% |
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)は、東証株価指数(TOPIX)(配当込み)と連動する投資成果をめざしている投資信託です。
「配当込み」のため、配当は基準価格に反映し、分配金という形では支払われていません。
分配金目当ての投資家には向かない投資先と言えるでしょう。
類似TOPIX連動投資信託との比較と分析
項目 | eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | <購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド | iFree TOPIXインデックス |
---|---|---|---|
投資信託名 | eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | <購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド | iFree TOPIXインデックス |
銘柄コード | JP90C000ENA9 | JP90C000BRT6 | JP90C000DVL1 |
過去1年のパフォーマンス | 16.43% | 16.40% | 16.38% |
配当利回り | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
信託報酬(税抜き) | 0.13% | 0.13% | 0.14% |
運用資産額 | 227,428百万円 | 82,307百万円 | 17,895百万円 |
3銘柄はすべてTOPIXに連動するインデックスファンドであり、過去1年間のパフォーマンスはほぼ横並びです。提供されているデータから2023年12月から2024年10月までのパフォーマンス推移を比較すると、各月の騰落率の差はわずかであり、ほぼ同じ動きをしていることがわかります。チャートからも3銘柄の線がほぼ重なっており、パフォーマンスの類似性を視覚的に確認できます。
これらの銘柄は、日本の株式市場全体に投資したいと考えている投資家にとって、シンプルで効果的な選択肢となります。特に、長期投資を考えている初心者の方には、低コストで手間がかからないインデックスファンドはおすすめです。
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)とニッセイTOPIXインデックスファンドは経費率が同じですが、eMAXIS Slimシリーズは純資産総額が大きく、より流動性が高い傾向にあります。iFree TOPIXインデックスは経費率が若干高いものの、取引プラットフォームとの組み合わせで検討する価値があります。
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)へ過去に投資していた場合の累積トータルリターン
期間 | リターン |
---|---|
1年 | 14.5% |
3年 | 38.1% |
5年 | 74.8% |
7年 | 72.6% |
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)に過去に投資していた場合、どの期間でみてもプラスのリターンを獲得できていました。特に、長期投資になればなるほどリターンが大きくなる傾向があります。これは、TOPIXが長期的に上昇傾向にあるためです。
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)へ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン
期間 | リターン |
---|---|
1年 | 14.5% |
3年 | 11.4% |
5年 | 11.8% |
7年 | 8.1% |
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)に過去に投資していた場合、年率リターンは8.1%〜14.5%となっていました。長期投資になればなるほど年率リターンは安定する傾向があります。
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)へ7年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
年 | 評価額(万円) | 配当額(万円) | 評価額+配当累計額(万円) | 配当再投資評価額(万円) |
---|---|---|---|---|
2018年 | 83.9 | 0 | 83.9 | 83.9 |
2019年 | 99.0 | 0 | 99.0 | 99.0 |
2020年 | 106.2 | 0 | 106.2 | 106.2 |
2021年 | 119.5 | 0 | 119.5 | 119.5 |
2022年 | 116.4 | 0 | 116.4 | 116.4 |
2023年 | 149.1 | 0 | 149.1 | 149.1 |
2024年 | 170.1 | 0 | 170.1 | 170.1 |
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)に7年前に100万円投資していた場合、2024年には約170万円に成長していました。つまり、7年間で約1.7倍に資産が増加したことになります。
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)のリスクファクター分析
項目 | 値 | 説明 | 評価 |
---|---|---|---|
トータルリターン | 16.43 | 投資信託のリターン | |
シャープレシオ | 1.30 | リスクあたりのリターン | 高い |
ボラティリティ | 12.21 | 価格変動の大きさ | |
純資産総額(百万円) | 227428.00 | 投資信託の規模 | 巨大 |
信託報酬 | 0.13 | 運用にかかる費用 | 低い |
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)は、リスクあたりのリターンを示すシャープレシオが高い水準です。また、純資産総額も大きく、規模の大きい投資信託であるため、流動性リスクも低いです。さらに、信託報酬が低いことも大きなメリットです。一方で、ボラティリティは高く、価格変動リスクが大きい点には注意が必要です。
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)への投資戦略の提案
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)は、長期投資に向いています。信託報酬が低いため、長期投資することでコストを抑えられます。また、TOPIXは長期的に上昇傾向にあるため、長期投資することで高いリターンを期待できます。
具体的には、以下のような投資戦略が考えられます。
- 積立投資:毎月一定額を積み立てることで、リスクを抑えながら投資できます。
- ドルコスト平均法:価格が安いときは多く買い、価格が高いときは少なく買うことで、平均取得単価を抑えられます。
- コア・サテライト戦略:コア資産としてeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)を保有し、サテライト資産としてより高いリターンを狙う投資信託などを組み合わせることで、リスクを抑えながらリターンを高めることを目指せます。
まとめ:eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)への投資判断のポイント
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)は、TOPIXに連動する運用成果を目指し、業界最低水準の信託報酬で投資できる、長期投資に向いている投資信託です。積立投資やドルコスト平均法と組み合わせることで、より効果的に投資できます。ただし、株式市場全体のリスクは避けられないため、投資する際はリスク許容度を考慮する必要があります。
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の投資判断で重要なポイントと評価
総合評価:
低い信託報酬
→eMAXIS Slimシリーズの中でも特に低い信託報酬(0.13%)は大きな魅力です。長期投資において、コストはリターンに大きく影響するため、低コストであることは大きなメリットと言えるでしょう。
TOPIXへの連動性
→東証一部上場企業全体のパフォーマンスを表すTOPIXに連動する運用成果を目指しているため、日本経済全体に分散投資することができます。
安定した成長性
→過去の実績を見ると、右肩上がりの成長を続けており、安定した成長が期待できます。ただし、リーマンショック級の暴落時には大きく下落する可能性もあるため注意が必要です。
分配金利回りの低さ
→高配当株への投資比率が低いため、分配金利回りは低水準で推移しています。インカムゲインよりもキャピタルゲインを重視する投資家に向いています。
流動性の高さ
→純資産総額が大きく、取引量も多いため、売買が容易です。
市場リスクへのエクスポージャー
→株式市場全体のリスクに影響を受けやすい側面があります。市場が下落した場合、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)も下落する可能性が高いです。
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