【VT】投資初心者にもオススメ!全世界株式ETF「VT」で始める長期投資のススメ

ねこ

投資を始めたいけど、何から始めたらいいかわからない…
そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか?

今回は、そんな投資初心者の方にもおすすめな、全世界株式ETF「VT」の魅力と投資判断のポイントをわかりやすく解説します。

VTは、世界中の株式に分散投資できるため、リスクを抑えつつ、長期的な資産形成を目指すのに最適な商品です。
この記事を通して、VTへの理解を深め、投資の第一歩を踏み出してみませんか?

目次

VTの魅力:5つのキーワード🔑

世界中の株式に投資
分散投資でリスクを抑える
長期的な成長を目指す
配当金による収入も期待
少額から始められる

VTとは?

VTの基本情報

項目内容
銘柄名バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
運用会社バンガード
経費率0.07%
ベンチマークFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
設定日2008年6月26日
運用資産額(概算)385.55億ドル

バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)は、世界中の株式に投資できるETFです。低コストで分散投資が可能であり、バンガードという世界最大級の資産運用会社によって運営されています。FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動する投資成果を目指し、約9,500銘柄に投資することで、世界経済全体への投資を可能にしています。

銘柄の特徴

  1. 全世界の株式を網羅:


    先進国だけでなく新興国の株式にも投資することで、世界中の経済成長の恩恵を受けられる可能性があります。


  2. 分散投資によるリスク低減:


    多数の銘柄に分散投資することで、特定の企業や国の経済状況悪化による影響を軽減できます。


  3. 低コスト:


    経費率が0.07%と低く、運用コストを抑えて効率的に投資できます。


  4. バンガードの信頼性:


    世界最大級の資産運用会社であるバンガードが運用しており、実績と信頼性があります。


  5. 配当金:


    分配金が支払われており、配当金による収入も期待できます。


ベンチマークの説明

VTのベンチマークであるFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは、世界中の株式市場の時価総額加重平均で構成された指数です。先進国と新興国の両方の市場を含むため、世界経済全体のパフォーマンスを反映しています。この指数に連動することで、VTは世界中の株式市場の成長を捉えることを目指しています。

組入銘柄比率

VTの組入銘柄比率
銘柄名比率(%)
Apple Inc.3.78
Microsoft Corp.3.64
NVIDIA Corp.3.25
Amazon.com Inc.2.03
Meta Platforms Inc.1.22
Alphabet Inc.1.19
Alphabet Inc.0.99
Broadcom Inc.0.85
Taiwan Semiconductor Mfg. Co.0.82
Eli Lilly & Co.0.80

上位には、Apple、Microsoft、NVIDIAといったアメリカの巨大テクノロジー企業が名を連ねています。これらの企業は世界的に事業を展開しており、時価総額も大きいため、VT全体の値動きにも大きな影響を与えます。また、Taiwan Semiconductor Manufacturing Co.のような、世界的に重要な役割を担う企業も含まれていることが特徴です。

セクター比率

VTのセクター比率
セクター名比率(%)
テクノロジー25.32
金融サービス15.27
資本財・サービス10.88
ヘルスケア10.75
一般消費財・サービス10.56
通信サービス7.52
生活必需品5.85
エネルギー4.41
素材4.15
不動産2.75
公益事業2.55

VTは、テクノロジーセクターの比率が最も高く、次に金融サービス、資本財・サービスと続きます。このセクター構成は、世界経済におけるテクノロジーセクターの重要性を反映しています。景気拡大局面では、テクノロジーセクターの成長が期待できる一方、金利上昇局面では、金融セクターが恩恵を受ける可能性があります。

過去10年の株価推移チャートと分析

VTの過去10年の株価推移チャート

優れている点
長期的に右肩上がりの傾向
コロナ禍からの回復力

気になる点
2023年の下落

VTの株価は、2015年から2024年にかけて、全体的に上昇トレンドにあります。2019年には下落していますが、その後はコロナ禍からの回復力も見せています。2023年には下落していますが、2024年には再び上昇に転じています。世界経済の成長を反映した動きと言えるでしょう。ただし、世界経済の状況によっては下落するリスクも考慮する必要があります。

S&P500過去1年分チャートとの比較と分析

VTとS&P500の過去1年分チャート

優れている点
世界分散投資によるリスク低減

気になる点
S&P500と比較してリターンが低い場合がある

過去1年間のパフォーマンスは、VTが23.33%、S&P500が26.84%と、S&P500がVTを上回っています。これは、アメリカ市場の好調が影響していると考えられます。しかし、VTは世界中の株式に分散投資しているため、特定の市場のリスクを抑える効果が期待できます。

VTの配当金の分析

過去の配当金と増配率、その分析

VTの過去の配当金と増配率

優れている点
安定した配当金の支払い
配当金の増加傾向

気になる点
配当金支払額の変動性

VTは、毎年安定して配当金を支払っています。2015年から2024年にかけて、配当金は増加傾向にありますが、2020年には減少しています。これは、コロナ禍による世界経済への影響が考えられます。長期的に見ると配当金は増加傾向にありますが、世界経済の状況によっては変動する可能性があることを理解しておく必要があります。

配当金利回りの推移

VTの配当金利回りの推移

優れている点
安定した配当利回り

気になる点
市場平均より低い配当利回り

VTの配当金利回りは、比較的安定しています。しかし、市場平均と比べると低い水準です。これは、VTが成長性を重視しているためと考えられます。

将来のYOC予想シミュレーション

VTの将来のYOC予想シミュレーション
予想YOC(%)
20241.92
20252.09
20262.27
20272.47
20282.69
20292.92
20303.17
20313.45
20323.75
20334.08
20344.43

優れている点
YOCの上昇が予想される

気になる点
予想値は変動の可能性あり

現在の株価上昇率・利回りが継続した場合、10年後のYOCは4.43%まで上昇すると予想されています。100万円投資した場合、初年度の配当金は約1.92万円、10年後には約4.43万円になる計算です。長期投資することで、配当金による収入増加が期待できます。

しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

VT・eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)・楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドの比較!

VT・eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)・楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドのパフォーマンス比較チャート
銘柄名銘柄コード過去1年のパフォーマンス経費率特徴
VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)VT31.14%0.07%世界中の株式に投資できる米国ETF
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)JP90C000H1T126.39%0.0525%低コストで全世界株式に投資できる
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドJP90C000Q2W225.97%0.0510%楽天証券で積立しやすい

優れている点
VTは、純資産総額が大きく、流動性が高い点が優れている点です。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、低コストで運用できる点が魅力です。
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドは、楽天ポイントを使って投資できるなど、楽天経済圏との相性が良い点がメリットです。

気になる点
VTは、米国ETFのため、為替リスク外国税の問題があります。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、分配金がないため、配当金を期待する方には不向きです。
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドは、運用開始日が比較的最近のため、長期的な実績はまだありません。

チャートとデータから、過去1年のパフォーマンスはVTが最も高く、次いでeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドと続きます。

・VT:31.14%の上昇
・eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー):26.39%の上昇
・楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド:25.97%の上昇

VTのパフォーマンスが高いのは、米国市場の好調が影響していると考えられます。一方で、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドは、ほぼ同等の値動きを見せています。

経費率は、楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドが最も低く、次いでeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、VTと続きます。長期投資においては、経費率の差が大きな影響を与えるため、低コストで運用できることは大きなメリットとなります。

10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

VTの10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
評価額(万円)配当額(円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
201597.728,000100.5100.5
201694.529,000100.2100.1
2017105.131,000114.0114.6
2018130.933,000143.2146.0
2019117.038,000133.0134.3
2020150.031,000169.1175.3
2021172.239,000195.2205.1
2022206.038,000232.8249.2
2023168.043,000199.2207.5
2024230.520,000263.7286.8

優れている点
長期投資時の高いリターン期待
配当再投資時の効果増大

気になる点
短期的なボラティリティの存在

10年前に100万円をVTに投資していた場合、2024年には約263.7万円(配当金込み)になっていたと想定されます。配当金を再投資していた場合は、約286.8万円になっていたと想定されます。長期投資配当再投資の有効性が見て取れます。ただし、短期的な下落リスクは常に存在することを理解しておく必要があります。

リスクファクター分析

VTのリスクファクター分析
項目説明評価
ベータ1.02市場全体の動きに対する感応度市場とほぼ同じ動き
52週ボラティリティ32.14%過去1年間の株価の変動幅ボラティリティはやや高い
シャープレシオ1.58リスクに対するリターンの効率性を示す指標効率的な投資
トータルリターン(1年)22.52%過去1年間のトータルリターン高いリターン
最大ドローダウン-8.90%過去最大の株価下落率比較的低いドローダウン
PER19.30株価収益率割高感はあるが、成長性を考慮すれば妥当

優れている点
高いシャープレシオ
比較的低いドローダウン

気になる点
高いボラティリティ

VTは、高いシャープレシオ比較的低い最大ドローダウンが特徴です。これは、リスクを抑えながら効率的にリターンを得られる可能性を示唆しています。しかし、ボラティリティはやや高くPERも高いため、短期的な価格変動リスクや割高感には注意が必要です。

投資戦略の提案

  • 長期投資: VTは、世界経済の成長を享受できる可能性があるため、長期的な視点で投資することが重要です。
  • 積立投資: 定期的に一定額を投資することで、価格変動リスクを軽減し、着実に資産形成を進めることができます。
  • コア資産: VTは、ポートフォリオのコア資産として保有することで、安定性と成長性のバランスを図ることができます。
  • 再投資: 配当金を再投資することで、複利効果を活用し、より効率的に資産を増やすことができます。

まとめと投資判断のポイント

VTは、世界中の株式に分散投資できる、低コストで効率的なETFです。長期的な成長と配当金による収入が期待できます。しかし、世界経済の状況によっては、価格変動リスクや配当金の減額リスクも存在します。投資判断を行う際は、自身の投資目標やリスク許容度を考慮し、長期的な視点で判断することが重要です。

VTの投資判断で重要なポイントと評価

総合評価:

全世界への分散投資によるリスク低減効果
 → 約9,500銘柄という圧倒的な分散力で、特定の国や企業のリスクを抑え、安定したリターンを目指せます。
長期的な成長性の期待
 → 世界経済の成長と共に、VTの価値も上昇する可能性があります。過去10年のチャートを見ても、右肩上がりの傾向が見られ、長期投資に適しています。
低コストで効率的な運用
 → 経費率0.07%と低コストで運用できるため、効率的に投資成果を得られます。
配当金による収入
 → 毎年の配当金により、安定的な収入源としても期待できます。
為替リスク
 → VTは米ドル建てのため、為替変動の影響を受ける可能性があります。
短期的な価格変動リスク
 → 世界経済の状況によっては、短期的に価格が下落する可能性があります。

VTは、投資初心者から上級者まで、幅広い層におすすめできる魅力的なETFです。世界経済の成長を享受しながら、リスクを抑えて長期的な資産形成を目指したい方は、ぜひVTを検討してみてください。ただし、投資にはリスクが伴うことを忘れずに、自身の投資目標やリスク許容度に合わせて、慎重に判断することが大切です。この記事が、あなたの投資判断の一助となれば幸いです。

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