【BTI】約8%の配当利回り!ブリティッシュ・アメリカン・タバコは買い?高配当の魅力と将来性を探る

ねこ

高配当株として人気のブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)。
その魅力的な配当利回りに惹かれる一方で、株価の推移やタバコ業界の将来性について不安を抱えている方もいるのではないでしょうか?

この記事では、BTIの投資判断において重要なポイントを深く掘り下げ、配当利回り、株価推移、リスクなどを多角的に分析していきます。

BTIへの投資を検討している方、すでに保有している方にとって、有益な情報となるよう、わかりやすく解説しますので、ぜひ最後までお付き合いください。

目次

BTIの魅力:5つのキーワード🔑

高配当利回り
安定配当
グローバル展開
タバコ業界の巨人
規制リスク

BTIとは?

BTI基本情報

項目内容
銘柄名ブリティッシュ・アメリカン・タバコ
銘柄コードBTI
配当利回り7.85%
配当頻度(年何回)4回
業種タバコ
セクター生活必需品
創業年1902年
CEOTadeu Marroco

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(British American Tobacco PLC)は、世界中でタバコやニコチン製品を提供する多国籍企業です。Lucky Strike、Pall Mall、Kentなど、世界的に有名なタバコブランドを多数保有しています。1902年に設立され、ロンドンに本社を置いています。

銘柄の特徴

  1. 高配当利回り銘柄:


    BTIは、一般的に高配当利回り銘柄とされており、配当収入を重視する投資家にとって魅力的な選択肢となっています。


  2. 世界的なタバコ企業:


    世界中で事業を展開しており、グローバルな市場プレゼンスを有しています。


  3. 安定した収益基盤:


    タバコ製品に対する需要は比較的安定しており、安定した収益基盤を築いています。


  4. 規制リスク:


    タバコ業界は規制の強化や健康意識の高まりといったリスクに直面しています。


  5. ESG投資の観点からの懸念:


    タバコ製品の健康への影響から、ESG投資の観点からは懸念される側面もあります。


過去10年の株価推移チャートと分析

BTI 過去10年株価推移チャート

優れている点
2018年には大きく株価が上昇している

気になる点
2019年以降、株価は下落トレンドにある
株価の変動が大きく、ボラティリティが高い

BTIの株価は、2018年に大きく上昇しましたが、その後は下落トレンドが続いています。2019年には50%以上の大幅な下落を記録しており、投資家にとっては厳しい時期が続いています。

・2015年から2018年:比較的安定した推移、2018年には高値を更新
・2019年:大幅な下落
・2020年以降:下落トレンドが継続

この下落トレンドは、世界的な禁煙運動の広がりや健康意識の高まりといった、タバコ業界全体を取り巻く厳しい環境を反映していると考えられます。

S&P500過去1年分チャートとの比較と分析

BTI S&P500過去1年分チャートとの比較

優れている点
高配当利回り

気になる点
S&P500と比較して、パフォーマンスが大きく劣っている

BTIのパフォーマンスは、過去1年間でS&P500を大きく下回っています。

・BTI:10.86%の上昇
・S&P500:26.70%の上昇

BTIは、S&P500に大きく遅れをとっており、投資家にとっては物足りない結果となっています。このパフォーマンスの差は、タバコ業界に対する規制強化や健康意識の高まりといった、BTIを取り巻く厳しい事業環境を反映していると考えられます。

BTIの配当金の分析

過去の配当金と増配率、その分析

BTI 過去の配当金と増配率

優れている点
高水準の配当金を維持

気になる点
2017年に大幅な減配
増配率が安定していない

BTIは、高水準の配当金を維持していますが、2017年に大幅な減配を行っています。また、増配率も安定しておらず、減配リスクも考慮する必要があります。

配当金利回りの推移

BTI 配当金利回りの推移

優れている点
高配当利回り

気になる点
-

BTIは、高配当利回り銘柄として知られていますが、直近4~5年も高水準な配当利回りが継続しています。

将来のYOC予想シミュレーション

BTI 将来のYOC予想シミュレーション
予想YOC
20247.85%
20257.49%
20267.15%
20276.82%
20286.50%
20296.20%
20305.92%
20315.64%
20325.38%
20335.13%
20344.90%

優れている点
高配当

気になる点
YOCの低下傾向

例えば、現在100万円をBTIに投資した場合、初年度の配当金は約7.85万円と予想されます。10年後には、約4.9万円の配当金を受け取ることができる計算です。直近10年の株価が下落傾向のため、シミュレーションでも配当金の受け取り額は減少する想定となります。

しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

高配当株 BTI・MO・PM徹底比較!あなたに合う銘柄は?

BTI・MO・PMの株価チャート
銘柄名銘柄コード過去1年のパフォーマンス配当利回り特徴
ブリティッシュ・アメリカン・タバコBTI11.73%8.09%世界最大のタバコメーカーの一つ
アルトリア・グループMO19.88%7.74%アメリカ最大のタバコメーカー
フィリップモリス・インターナショナルPM26.46%4.29%アメリカ国外で事業を展開するタバコメーカー

優れている点
高配当: BTI、MO、PMいずれも高い配当利回りを誇り、安定したインカムゲインが期待できます。特にBTIは8%を超える魅力的な利回りです。
知名度と実績: 3社とも世界的に有名なタバコメーカーであり、長年の実績とブランド力を持っています。
安定した需要: タバコは嗜好品として一定の需要があり、比較的安定した収益が見込めます。

気になる点
健康意識の高まり: 世界的な健康志向の高まりは、タバコ業界にとって逆風となる可能性があります。
規制リスク: タバコは健康への影響から、各国で規制が強化されるリスクがあります。
ESG投資の観点: タバコ産業はESG投資の観点から敬遠される傾向があります。

BTI、MO、PMは、いずれも高配当で魅力的な銘柄ですが、それぞれ異なる特徴を持っています。過去1年のパフォーマンスでは、PMが最も高く26.46%の上昇を見せています。一方で、配当利回りではBTIが8.09%と最も高く、高配当株投資を重視する投資家にとっては魅力的です。MOはアメリカ国内に事業を集中させているのに対し、BTIとPMは世界規模で事業を展開しています。

これらの銘柄を選ぶ際には、配当利回りだけでなく、将来の成長性規制リスクなども考慮する必要があります。特に、健康意識の高まりやESG投資の観点から、タバコ業界全体が長期的な逆風にさらされていることを理解しておくことが重要です。

それぞれの銘柄の強み弱みを理解し、自身の投資スタイルやリスク許容度に合わせて、最適な銘柄を選択しましょう。

例えば、高配当を重視するならBTI、アメリカ市場への集中投資を希望するならMO、国際的な事業展開を期待するならPMといった選択肢が考えられます。

最終的な投資判断は、ご自身の責任において行ってください。

10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

BTI 10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
201590.03.994.094.0
201692.13.699.699.7
201795.84.8108.2108.6
2018114.04.6130.9133.7
201953.54.675.067.3
202072.74.698.896.1
202164.05.195.189.6
202264.45.0100.695.2
202368.64.8109.5106.2
202462.42.5105.899.0

優れている点
配当金による収益

気になる点
株価の下落
元本割れのリスク

BTIに10年前に100万円投資していた場合、現在の評価額は62.4万円と、元本を割り込んでいます。2019年の株価下落の影響が大きく、その後も株価は低迷しています。しかし、配当金を含めた累計収益は105.8万円と、プラスを維持しています。

リスクファクター分析

BTI リスクファクター分析
項目説明評価
ベータ0.27市場全体の動きに対する感応度市場平均より低い
52週ボラティリティ30.34%株価の変動幅高い
シャープレシオ0.59リスクに対するリターンの効率性比較的低い
最大ドローダウン-16.26%最大の下落幅比較的低い
PER-3.57株価収益率収益がマイナスのため、評価が難しい
PBR0.98株価純資産倍率割安
ROE-27.33%自己資本利益率収益がマイナスのため、評価が難しい

優れている点
ベータ値が低く、市場平均と比べて株価変動が少ない

気になる点
52週ボラティリティが高く、株価の変動幅が大きい
シャープレシオが低く、リスクに対するリターン効率が悪い
ROEがマイナスであり、収益性が低い

BTIは、ベータ値が低く、市場平均と比べて株価変動が少ないという特徴があります。しかし、52週ボラティリティが高く、株価の変動幅が大きい点には注意が必要です。また、シャープレシオが低く、リスクに対するリターン効率が悪いことも考慮する必要があります。

投資戦略の提案

BTIへの投資は、高配当を期待できる一方、タバコ業界の成長性や規制リスクなどを考慮する必要があります。

長期的な視点での投資: BTIは、高配当を目的とした長期投資に適しています。
ポートフォリオの一部としての保有: BTIをポートフォリオの一部として保有することで、リスク分散効果を期待できます。
業績や業界動向の注視: 投資する際には、BTIの業績やタバコ業界全体の動向を注視することが重要です。

まとめと投資判断のポイント

BTIは、高配当利回り銘柄として魅力的ですが、株価の下落トレンドや規制リスクなど、考慮すべき点も多数存在します。投資判断を行う際には、配当利回りだけでなく、業績、リスク、将来展望などを総合的に判断することが重要です。特に、タバコ業界を取り巻く規制環境や健康意識の高まりは、BTIの将来業績に大きな影響を与える可能性があります。これらの要素を十分に理解した上で、投資判断を行うようにしましょう。

BTIの投資判断で重要なポイントと評価
総合評価:

高配当利回り
 →BTIは7%を超える高い配当利回りを誇り、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。
安定配当
 →長年にわたり安定した配当を継続しており、減配リスクは低いと考えられます。ただし、2017年に減配を行った実績があるため、注意が必要です。
グローバル展開
 →世界中に事業を展開しており、多角的な収益基盤を築いています。新興国市場での成長も期待できます。
タバコ業界の巨人
 →世界的なタバコ企業として確固たる地位を築いていますが、健康志向の高まりや規制強化といった業界全体の課題も抱えています。
規制リスク
 →タバコ業界は規制強化の影響を受けやすく、今後の規制動向によっては業績に大きな影響が出る可能性があります。

BTIは高配当という魅力的な側面を持つ一方で、タバコ業界特有のリスクも抱えています。投資を検討する際は、高配当利回りのみに目を奪われず、将来的な成長性や規制リスクなどを総合的に判断することが重要です。この記事で紹介した情報を参考に、BTIへの投資についてじっくりと考えてみてください。

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