【VYM・HDV】高配当ETFを徹底比較!配当・リスク・リターン・投資シミュレーション分析!

【VYM・HDV】 高配当ETFを徹底比較! リスク・リターン・配当 投資シミュレーション 将来性を徹底解説!
ねこ

みなさん、こんにちは!
今回は、高配当ETFとして絶大な人気を誇る
VYM(バンガード・ハイディビデンド・イールドETF)
HDV(iシェアーズ・コア米国高配当株 ETF)
について、徹底的に比較していきたいと思います。

具体的には、下記のポイントについて解説します。
VYMとHDVの基本情報と特徴:それぞれのETFの概要、運用会社、経費率などを比較します。
組入銘柄とセクター比率:どのような銘柄に投資しているのか、セクター比率はどうなっているのかを比較します。
過去のパフォーマンス:株価チャート、トータルリターン、リスク指標などを比較し、過去の成績を検証します。
配当金分析:配当利回り、増配率、過去の配当実績、将来のYOC予想などを比較します。
投資シナリオ: 過去の投資をしていた場合のシミュレーション(積立/一括)
投資戦略:どのような投資家に向いているのか、どのような戦略が考えられるのかを提案します。

この記事を読むことで、VYMとHDVの魅力とリスクを深く理解し、ご自身の投資判断に役立てることができるでしょう。
さあ、あなたにぴったりの高配当ETFを見つける旅に出発しましょう!

目次

VYM・HDVとは?

銘柄の基本情報概要

項目VYMHDV
銘柄名Vanguard High Dividend Yield Index FundiShares Core High Dividend ETF
ティッカーシンボルVYMHDV
運用会社Vanguardブラックロック
配当利回り2.74% (2025年)3.67% (2025年)
設定日2006-11-162011-03-31
運用資産総額約610億ドル約110億ドル
経費率0.06%0.08%
特徴高配当高配当、財務健全性

VYMは、バンガード社 が運用するETFで、平均以上の配当を出す米国普通株で構成されるFTSEハイディビデンド・イールド指数に連動する投資成果を目指しています。約610億ドル という莫大な運用資産を誇り、経費率も0.06% と非常に低く抑えられています。

一方、HDVは、iシェアーズ社 が運用するETFで、財務健全性が高く、持続的に平均以上の配当を支払うことができると判断された米国普通株で構成されるモーニングスター配当フォーカス指数に連動しています。運用資産総額は約110億ドル 、経費率は0.08% です。

ベンチマーク

  • VYMのベンチマークはFTSE High Dividend Yield Indexです。この指数は、平均以上の配当を出すと予想される米国普通株で構成されています。具体的には、配当利回りの高い企業を選定し、時価総額加重平均で指数を算出しています。
  • HDVのベンチマークはMorningstar Dividend Yield Focus Indexです。この指数は、財務健全性が高く、持続的に平均以上の配当を支払うことができると判断された米国普通株で構成されています。モーニングスター社独自の指標を用いて、企業の収益性、配当支払能力、財務健全性などを評価し、銘柄を選定しています。

組入銘柄比率

VYMとHDVの組入銘柄比率
銘柄名VYMHDV
Broadcom Inc.5.53%
JPMorgan Chase & Co.4.13%
Exxon Mobil Corp.2.64%9.27%
Walmart Inc.2.34%
Home Depot Inc.2.25%
Procter & Gamble Co.2.15%4.99%
Johnson & Johnson2.02%7.01%
AbbVie Inc.1.79%
Bank of America Corp.1.70%
Wells Fargo & Co.1.44%
Chevron Corp.1.41%5.94%
Merck & Co. Inc.1.38%3.58%
Coca-Cola Co.1.35%4.59%
Cisco Systems Inc.1.33%3.88%
IBM Corp.1.29%3.86%
Philip Morris Intl Inc5.47%
PepsiCo Inc3.76%
Altria Group Inc3.71%
その他67.24%33.98%

VYMは、BroadcomJPMorgan Chase などの金融テクノロジー セクターの比率が高いことが特徴です。

一方、HDVは、Exxon MobilJohnson & Johnson などのエネルギーヘルスケア生活必需品 セクターの比率が高いことが特徴です。

セクター比率

VYMとHDVのセクター比率
セクター名VYMHDV
Financial Services21.33%4.92%
Consumer Defensive13.18%22.38%
Technology12.87%4.13%
Healthcare12.47%16.62%
Industrials11.23%2.12%
Energy9.76%24.16%
Consumer Cyclical7.14%2.90%
Utilities6.52%11.30%
Communication Services3.12%9.62%
Basic Materials2.35%1.85%

VYM金融セクター の比率が最も高く、次いで生活必需品テクノロジー と続きます。一方、HDVエネルギー生活必需品ヘルスケア の順に比率が高くなっています。

セクター構成の違いから、VYM景気敏感株 の比率が高く、景気回復局面で値上がりしやすい 傾向があります。一方、HDVディフェンシブ株 の比率が高く、景気後退局面でも比較的安定した値動き が期待できます。

過去10年の株価チャートと分析

VYMとHDVの過去10年の株価チャート

優れている点
VYMは、2020年以降、HDVと比較して高い成長率を示しています。これは、テクノロジーセクターや金融セクターの成長が、VYMのパフォーマンスに大きく貢献しているためと考えられます。

気になる点
HDVは、2020年以降の成長率がVYMに比べて低いですが、これはエネルギーセクターの低迷が影響している可能性があります。しかし、エネルギーセクターは景気循環によって変動するため、今後の動向に注意が必要です。

年度VYM変動率HDV変動率
2015/02/230.00%0.00%
2016/01/04-6.09%-6.14%
2017/01/038.46%6.84%
2018/01/0222.34%16.56%
2019/01/0211.23%8.76%
2020/01/0233.80%26.86%
2021/01/0428.72%12.36%
2022/01/0360.39%30.60%
2023/01/0353.81%33.72%
2024/01/0260.00%33.67%
2025/01/0281.60%44.91%
2025/02/1891.51%51.30%

過去10年間の株価チャートを見ると、両ETFともに2020年のコロナショックで一時的に大きく下落しましたが、その後は回復基調にあります。特にVYMは、2021年以降の株価上昇が著しく、HDVを大きく上回るパフォーマンス を見せています。これは、VYMの組入銘柄にテクノロジー関連の成長株が多く含まれていることが要因と考えられます。

一方、HDVは、エネルギーセクターの比率が高い ため、原油価格の変動に影響を受けやすい傾向があります。2020年の原油価格急落時には、HDVの株価も大きく下落しました。

S&P500過去1年分チャートとの比較と分析

VYM, HDVとS&P500の過去1年間の株価チャート比較

優れている点
過去1年間では、S&P500が最も高いリターンを上げています。これは、テクノロジーセクターを中心とした成長株が市場を牽引したためと考えられます。

気になる点
VYMとHDVは、S&P500に比べてリターンが低いですが、これは高配当ETFの特性として、成長株よりも配当利回りの高い銘柄を重視しているためです。

銘柄リターン
VYM18.04%
HDV12.01%
S&P 50023.19%

過去1年間のパフォーマンスを比較すると、S&P500がVYMとHDVを上回っています 。これは、S&P500が大型成長株 を多く含んでいるため、株価上昇の恩恵を受けやすいことが要因です。

一方、VYMとHDVは、高配当株 を中心に構成されているため、株価上昇よりも配当収入 を重視する投資家に向いています。

VYM・HDVで配当金生活はできる?配当金の分析

VYM・HDVの過去の配当金と増配率、その分析

VYMとHDVの過去の配当金と増配率

優れている点
HDVは、VYMと比較して一貫して高い配当金を提供しており、増配率も安定しています。これは、HDVが財務健全性の高い企業を選定しているためと考えられます。

気になる点
VYMの2024年の増配率は0.5%と、過去の増配率に比べて低い水準です。これは、一部の構成銘柄の減配や、新規組入銘柄の配当利回りが低いことが影響している可能性があります。

年度VYM 配当金合計VYM 増配率HDV 配当金合計HDV 増配率
20162.21-2.70-
20172.408.8%2.959.2%
20182.6510.3%3.094.9%
20192.847.3%3.213.7%
20202.912.3%3.5711.2%
20213.106.5%3.51-1.7%
20223.255.0%3.725.9%
20233.487.0%3.894.8%
20243.490.5%4.125.7%

VYMは過去に安定した増配を続けてきましたが、2024年は増配率が0.5% と低い水準にとどまっています。一方、HDV安定した増配 を続けており、2024年も5.7%の増配 を達成しています。

VYM・HDVの配当金利回りの推移

VYMとHDVの配当金利回りの推移

優れている点
HDVは、VYMと比較して一貫して高い配当利回りを提供しています。これは、HDVがより高い配当を支払う企業を選定しているためと考えられます。

-

  • VYMの配当利回りは、過去10年間で安定して3%ほどを維持しています。
  • HDVの配当利回りは、VYMよりも高い水準 を維持しており、3.5~4%ほどとなっています。

過去VYM・HDVに投資していた場合のYOCシミュレーション

過去VYMとHDVに投資していた場合のYOCシミュレーション
年度VYM YOCHDV YOC
20155.245.61
20164.615.0
20174.084.57
20184.484.88
20193.734.2
20203.824.69
20213.124.07
20223.233.95
20233.134.03
20242.743.67
20252.63.51

優れている点
HDVは、過去に投資していた場合のYOCがVYMよりも高い傾向にあります。これは、HDVがより高い配当を支払う企業を選定しており、かつ株価の上昇率もVYMに匹敵するためです。

気になる点
-

YOC(Yield on Cost)とは、投資元本に対する配当利回り のことです。過去にVYMやHDVに投資していた場合、高いYOCとなっていたことがわかります。
例えば、2015年にVYMに投資していた場合、2025年のYOCは5.24% となります。これは、株価の上昇に伴い、初期投資額に対する配当利回りが向上しているためです。
どちらのETFも過去投資していた場合のほうが、現在投資を開始したよりも高いYOCとなっていることから、長期的に株価上昇してきたことがわかります。

VYM・HDVの将来のYOC予想シミュレーション

VYMとHDVの将来のYOC予想シミュレーション
年度VYM YOCHDV YOC
20252.743.67
20262.923.83
20273.123.99
20283.334.16
20293.554.33
20303.794.52
20314.054.71
20324.324.91
20334.615.11
20344.925.33
20355.255.56

優れている点
HDVは、将来のYOC予想もVYMより高い傾向にあります。これは、HDVの配当成長率がVYMよりも高いと予想されるためです。

気になる点
両ETFとも、将来のYOCは過去のYOCよりも高くなる可能性がありますが、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではありません。

過去のデータに基づいた将来のYOC予想シミュレーションを行うと、HDVの方がVYMよりも高いYOC が期待できます。例えば、現在100万円投資した場合、HDVの初年度の配当金は約3.67万円 、10年後のYOCは約5.56% と予想されます。一方、VYMの初年度の配当金は約2.74万円 、10年後のYOCは約5.25% と予想されます。

しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではない ため注意が必要です。

VYM・HDVで配当金生活をするには?配当金受取シミュレーション

配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション ※日次更新
(毎月10万円配当を受け取るために必要な投資額)

銘柄 株価 配当利回り 月間配当目標 必要投資額 必要投資額
(課税考慮)
必要株数
VYM $132.70
(¥19,744)
2.63%¥10,000 ¥4,556,875 ¥6,354,012 322株
¥30,000 ¥13,670,625 ¥19,062,036 966株
¥50,000 ¥22,784,375 ¥31,770,061 1,610株
¥100,000 ¥45,568,751 ¥63,540,121 3,219株
HDV $120.44
(¥17,920)
3.42%¥10,000 ¥3,512,172 ¥4,897,300 274株
¥30,000 ¥10,536,517 ¥14,691,901 820株
¥50,000 ¥17,560,862 ¥24,486,501 1,367株
¥100,000 ¥35,121,724 ¥48,973,003 2,733株

為替レート: 148.79円/ドル

VYM・HDVの権利落ち日、配当情報

VYMの配当情報

権利落ち日現地配当支払日配当額
2024-12-202024-12-240.96
2024-09-202024-09-240.85
2024-06-212024-06-251.02
2024-03-152024-03-200.66

HDVの配当情報

権利落ち日現地配当支払日配当額
2024-12-172024-12-201.12
2024-09-252024-09-301.23
2024-06-112024-06-170.93
2024-03-212024-03-270.84

VYM・HDVへ過去に投資していた場合の累積トータルリターン

VYMとHDVの累積トータルリターン

優れている点
VYMは、特に過去5年間でHDVを上回る累積リターンを示しています。これは、VYMの構成銘柄にテクノロジー関連の成長株が多く含まれていることが要因として考えられます。

気になる点
-

期間VYMHDV
1年21.4%16.2%
3年33.7%27.7%
5年67.5%48.6%
7年96.8%76.1%
10年162.1%119.1%

VYMとHDVに過去に投資していた場合の累積トータルリターンを比較すると、期間によって異なる傾向が見られます。直近1年間ではVYMが21.4%、HDVが16.2% と、VYMがHDVを上回っています。3年、5年、7年、10年と期間を長くするほど、VYMとHDVの差は大きくなります。これは、VYMが成長株を多く含む一方、HDVは高配当ではあるものの、成長率が低い銘柄を多く含むためと考えられます。特に、2020年以降のテクノロジー株の成長が、VYMのリターンを押し上げていると考えられます。

VYM・HDVへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

VYMとHDVの年率(CAGR)トータルリターン

優れている点
VYMは、全ての期間でHDVを上回る年率リターンを示しています。これは、VYMが長期的に安定した成長を続けていることを示しています。

気になる点
HDVは、エネルギーセクターへの依存度が高いため、原油価格の変動リスクがあります。

期間VYMHDV
1年21.4%16.2%
3年10.2%8.5%
5年10.9%8.2%
7年10.2%8.4%
10年10.1%8.2%

VYMとHDVへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターンを見ると、VYMは全ての期間でHDVを上回っています。特に、5年リターンではVYMが10.9%、HDVが8.2% と、その差は顕著です。これは、VYMがHDVと比較して、より高い成長率を持つ銘柄を多く含んでいるためと考えられます。ただし、1年リターンではVYMが21.4%、HDVが16.2% と、短期的な市場の変動によっては、HDVがVYMを上回る可能性もあることに注意が必要です。

VYM・HDVへ10年前に100万円一括投資していた場合のシミュレーション

VYMとHDVへ10年前に100万円一括投資した場合のシミュレーション
銘柄評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
VYM2016113.53.3116.8116.8
2017128.33.6135.2135.7
2018116.84.0127.7127.8
2019140.44.3155.5158.2
2020137.14.4156.6159.4
2021168.04.6192.1200.7
2022162.14.9191.1199.5
2023167.25.2201.4212.3
2024191.15.2230.6249.3
HDV2016112.03.7115.7115.7
2017122.84.0130.5131.0
2018114.94.2126.9127.1
2019133.64.4149.9152.6
2020119.44.9140.6141.9
2021137.64.8163.5169.2
2022142.05.1173.0180.8
2023138.95.3175.2183.7
2024152.95.6194.8209.6

優れている点
VYMは、HDVと比較して、評価額、配当額、評価額+配当累計額、配当再投資評価額の全てにおいて高い数値を示しています。これは、VYMの長期的な成長率がHDVを上回っていることを示しています。

気になる点
HDVは、2020年に評価額が大きく下落していますが、これは原油価格の急落が影響していると考えられます。

VYMとHDVへ10年前に100万円を一括投資していた場合のシミュレーション結果を見ると、VYMの方がHDVよりも優れたパフォーマンス を示しています。2024年には、VYMの評価額は191.1万円 、配当再投資評価額は249.3万円 となっています。一方、HDVの評価額は152.9万円 、配当再投資評価額は209.6万円 です。これは、VYMがHDVと比較して、より高い成長率を持つ銘柄を多く含んでいるためと考えられます。また、配当金を再投資することで、複利効果により資産がより大きく成長することもわかります。

VYM・HDVへ10年前から100万円分を毎月積立投資していた場合のシミュレーション

VYMとHDVへ10年前から100万円分を毎月積立投資していた場合のシミュレーション
銘柄評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
HDV (積立)20159174091749174
201612.4236712.712.7
201725.3670926.226.3
201834.31.236.436.3
201951.41.655.055.4
202057.62.563.763.9
202178.02.886.988.1
202291.73.7104.3106.0
2023100.84.2117.6119.1
2024122.05.2144.0147.4
VYM (積立)20159174091749174
201612.8228313.113.1
201726.3603327.227.2
201834.21.136.136.0
201952.81.556.356.6
202063.92.169.470.0
202190.22.698.3100.4
202298.23.3109.6111.5
2023112.93.8128.0130.5

優れている点
VYMは、HDVと比較して、評価額、配当額、評価額+配当累計額、配当再投資評価額の全てにおいて高い数値を示しています。これは、VYMの長期的な成長率がHDVを上回っていることに加え、積立投資によるドルコスト平均法の効果がより大きく働いたためと考えられます。

気になる点
HDVは、2020年に評価額が大きく下落していますが、これは原油価格の急落が影響していると考えられます。

VYMとHDVへ10年前から100万円分を毎月積立投資していた場合のシミュレーション結果を見ると、一括投資と同様に、VYMの方がHDVよりも優れたパフォーマンス を示しています。2024年には、VYMの評価額は140.5万円、配当再投資評価額は165.1万円となっています。一方、HDVの評価額は122.0万円、配当再投資評価額は147.4万円です。これは、VYMがHDVと比較して、より高い成長率を持つ銘柄を多く含んでいることに加え、積立投資によるドルコスト平均法の効果 がより大きく働いたためと考えられます。

VYM・HDVの将来の株価成長シミュレーション

VYMとHDVの将来の株価成長シミュレーション
銘柄20252026202720282029203020312032203320342035
VYM100.0106.7113.9121.6129.7138.4147.8157.7168.3179.6191.7
HDV100.0104.2108.6113.2118.0123.0128.2133.7139.3145.2151.4

優れている点
VYMは、HDVと比較して、将来の株価成長率が高いと予想されています。これは、VYMがテクノロジー関連の成長株を多く含んでいるためと考えられます。

気になる点
HDVは、エネルギーセクターへの依存度が高いため、原油価格の変動リスクがあります。

過去10年間の株価成長率をもとに将来の株価シミュレーションを行うと、VYMはHDVよりも高い成長 が期待できます。例えば、現在100万円をVYMに投資した場合、10年後の2035年には191.7万円 になると予想されます。一方、HDVに100万円を投資した場合、10年後の評価額は151.4万円 と予想されます。しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、期待のしすぎは禁物 です。過去の成長傾向として参考にしておきましょう。

VYM・HDVのリスクファクター分析

VYMとHDVのリスクファクター分析
項目説明値(VYM)評価(VYM)値(HDV)評価(HDV)
ベータ市場全体の動きに対する感応度0.80市場平均より変動が小さい0.69市場平均より変動がさらに小さい
52週ボラティリティ過去1年間の価格変動の大きさ10.99%比較的安定している10.33%VYMよりやや変動が小さい
シャープレシオリスクあたりのリターン1.64効率的にリターンを獲得1.36VYMよりリスクあたりのリターンが低い
トータルリターン(1年)過去1年間のトータルリターン21.44%高いリターン16.19%VYMより低いリターン
最大ドローダウン過去最大の値下がり幅-32.94%下落リスクは中程度-33.31%VYMより下落リスクがやや高い

優れている点
VYMは、HDVと比較して、シャープレシオが高く、過去1年間のトータルリターンも高いです。これは、VYMがリスクに対してより高いリターンを獲得していることを示しています。

気になる点
HDVは、最大ドローダウンがVYMよりもわずかに大きいです。これは、HDVが過去にVYMよりも大きな下落を経験したことを示しています。

VYMとHDVのリスクファクターを分析すると、いくつかの違いが見えてきます。ベータ値 は、VYMが0.80、HDVが0.69となっており、HDVの方が市場全体の動きに対する感応度が低い ことを示しています。52週ボラティリティ は、VYMが10.99%、HDVが10.33%と、両ETFとも比較的安定 しています。シャープレシオ は、VYMが1.64、HDVが1.36と、VYMの方がリスクに対してより高いリターン を得ていることを示しています。過去1年間のトータルリターン は、VYMが21.44%、HDVが16.19%と、VYMがHDVを上回っています最大ドローダウン は、VYMが-32.94%、HDVが-33.31%と、HDVの方がわずかに大きい です。

VYM・HDVへの投資戦略の提案

VYMとHDVは、どちらも高配当ETFとして人気がありますが、それぞれ特徴が異なります。

  • VYM

    • 特徴:テクノロジー株や金融株など、幅広いセクターに分散投資しており、HDVと比較して成長性が高い傾向があります。
    • 投資戦略
      キャピタルゲイン(値上がり益)とインカムゲイン(配当収入)の両方を狙いたい 投資家に向いています。
      長期的な資産形成 を目指す投資家にも適しています。
      ポートフォリオのコアとして、あるいはサテライトとして幅広く活用できます。
  • HDV

    • 特徴:エネルギー、ヘルスケア、生活必需品など、ディフェンシブなセクターの比率が高く、景気後退局面でも比較的安定した値動きが期待できます。
    • 投資戦略
      景気変動の影響を受けにくい 安定した高配当を求める投資家に向いています。
      リスクを抑えたい 投資家にも適しています。
      ポートフォリオのディフェンシブな部分を担う役割として活用できます。

まとめ:VYM・HDVへの投資判断のポイント

VYMとHDVは、どちらも魅力的な高配当ETFですが、それぞれ異なる特徴を持っています。VYMは、成長性と配当収入のバランス を重視する投資家に向いており、HDVは、景気変動に左右されにくい安定した高配当 を求める投資家に向いています。

投資判断の際は、

  • ご自身のリスク許容度
  • 投資目標(キャピタルゲイン重視か、インカムゲイン重視か)
  • ポートフォリオ全体のバランス

などを総合的に考慮し、最適なETFを選択することが重要です。

VYM_HDVの投資判断で重要なポイント

VYMの投資判断で重要なポイントと総合評価:
配当利回り:2.74%と、HDVよりは低いものの、市場平均を上回る水準です。
安定性:400銘柄以上に分散投資されており、HDVよりも銘柄分散効果が高いです。
成長性:テクノロジーセクターなど、成長性の高いセクターへの投資比率がHDVよりも高く、キャピタルゲインも期待できます。
リスク:市場リスクはありますが、HDVよりもベータ値が低く、市場平均よりも変動が小さい傾向があります。
分散投資:400銘柄以上に分散投資されており、HDVよりも銘柄分散効果が高いです。
適した投資家:キャピタルゲインとインカムゲインの両方を狙いたい、バランス重視の投資家に向いています。長期的な資産形成を目指す方にもおすすめです。

HDVの投資判断で重要なポイントと総合評価:
配当利回り:3.67%と、VYMよりも高く、高配当を重視する投資家にとって魅力的です。
安定性:エネルギー、ヘルスケア、生活必需品など、ディフェンシブなセクターへの投資比率が高く、景気後退局面でも比較的安定した値動きが期待できます。
成長性:ディフェンシブなセクターへの投資比率が高いため、VYMと比較するとキャピタルゲインは期待しにくいです。
リスク:市場リスクに加え、エネルギーセクターへの依存度が高いため、原油価格の変動リスクがあります。
分散投資:75銘柄に分散投資されていますが、VYMと比較すると銘柄分散効果は低いです。
適した投資家:景気変動の影響を受けにくい、安定した高配当を求める投資家に向いています。リスクを抑えたい投資家にもおすすめです。

この記事では、高配当ETFの代表格であるVYMとHDVについて、様々な角度から徹底的に比較・分析してきました。 ここで、主なポイントをもう一度振り返ってみましょう。
1. VYMは、成長性と配当収入のバランスが良く、長期的な資産形成を目指す投資家 に向いています。
2. HDVは、景気変動に左右されにくい安定した高配当が魅力で、リスクを抑えたい投資家 に向いています。
3. どちらのETFを選ぶかは、ご自身のリスク許容度、投資目標、ポートフォリオ全体のバランス などを総合的に考慮して判断することが重要です。リスクを十分に理解した上で、慎重に判断してください。
この記事が、VYMとHDVへの投資を検討する上で、少しでもお役に立てれば幸いです。

人気記事

【VYM・HDV】 高配当ETFを徹底比較! リスク・リターン・配当 投資シミュレーション 将来性を徹底解説!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)