みなさん、こんにちは!
高配当ETFへの投資に興味があるけれど、「HDVとSPYD、どっちを選べばいいの?」と迷っている方、多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな疑問を解消すべく、HDVとSPYDという2つの人気高配当ETFを徹底比較します!2024年の最新データに基づき、配当利回り、株価推移、リスク分析、投資シミュレーションなど、投資判断に必要な情報を余すことなくお伝えします。
さあ、HDVとSPYDの魅力とリスクを一緒に探求し、あなたの投資戦略に役立てていきましょう!
HDV・SPYDとは?
銘柄の基本情報概要
項目 | HDV | SPYD |
---|---|---|
銘柄名 | iShares Core High Dividend ETF | SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF |
ティッカーシンボル | HDV | SPYD |
運用会社 | ブラックロック | ステート・ストリート |
配当利回り(2024) | 3.68% | 4.31% |
経費率 | 0.08% | 0.07% |
設定日 | 2011-03-31 | 2015-10-22 |
運用資産額 | 約116億ドル | 約72億ドル |
特徴 | 高配当、財務健全性 | S&P 500高配当銘柄 |
HDV(iShares Core High Dividend ETF)は、米国株式市場で高配当利回りを誇る銘柄に投資するETFです。運用会社は世界最大級の資産運用会社であるブラックロックです。このETFは、モーニングスターフォーカス指数に連動し、財務健全性が高く、持続的な配当が期待できる企業で構成されています。
SPYD(SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF)は、S&P 500指数の中で配当利回りが高い上位80銘柄に投資するETFです。運用会社は、世界有数の資産運用会社であるステート・ストリートです。SPYDは、S&P 500指数採用銘柄の中から、単純に配当利回りが高い銘柄を選定している点が特徴です。
組入銘柄比率
銘柄名 | 企業名 | HDV 比率 | SPYD 比率 |
---|---|---|---|
EXXON MOBIL CORP | エクソンモービル | 9.29% | - |
JOHNSON & JOHNSON | ジョンソン・エンド・ジョンソン | 6.65% | - |
CHEVRON CORP | シェブロン | 5.61% | - |
PROCTER & GAMBLE | プロクター・アンド・ギャンブル | 5.27% | - |
PHILIP MORRIS INTERNATIONAL INC | フィリップ・モリス・インターナショナル | 4.63% | - |
MERCK & CO INC | メルク | 4.33% | - |
COCA-COLA | コカ・コーラ | 4.28% | - |
PEPSICO INC | ペプシコ | 4.11% | - |
ALTRIA GROUP INC | アルトリア・グループ | 3.85% | - |
CISCO SYSTEMS INC | シスコシステムズ | 3.59% | - |
KELLANOVA | ケラノバ | - | 1.67% |
ENTERGY CORP | エンタジー | - | 1.58% |
WILLIAMS COS INC | ウィリアムズ | - | 1.50% |
MORGAN STANLEY | モルガン・スタンレー | - | 1.50% |
KINDER MORGAN INC | キンダー・モルガン | - | 1.49% |
GILEAD SCIENCES INC | ギリアド・サイエンシズ | 2.17% | 1.48% |
ONEOK INC | ワンオック | - | 1.48% |
BRISTOL MYERS SQUIBB CO | ブリストル・マイヤーズ スクイブ | - | 1.48% |
INTL BUSINESS MACHINES CORP | IBM | 3.39% | 1.48% |
KENVUE INC | ケンビュー | - | 1.44% |
その他 | 35.30% | 77.78% |
HDVの上位銘柄には、エクソンモービル(石油・ガス)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(ヘルスケア)、シェブロン(石油・ガス)、プロクター・アンド・ギャンブル(生活必需品)など、各業界を代表する大企業が名を連ねています。
SPYDは、ケラノバ(食品)、エンタジー(電力)、ウィリアムズ(エネルギーインフラ)、モルガン・スタンレー(金融)など、こちらも幅広い業種の大企業が組み入れられています。
セクター比率
セクター名 | HDV 比率 | SPYD 比率 |
---|---|---|
Energy | 24.16% | 4.84% |
Consumer Defensive | 22.38% | 10.59% |
Healthcare | 16.62% | 8.33% |
Utilities | 11.30% | 17.90% |
Communication Services | 9.62% | 3.88% |
Financial Services | 4.92% | 16.03% |
Technology | 4.13% | 1.59% |
Consumer Cyclical | 2.90% | 6.16% |
Industrials | 2.12% | 2.61% |
Basic Materials | 1.85% | 3.56% |
Real Estate | 0.00% | 24.49% |
HDVはエネルギーセクターへの比率が最も高く、次いで生活必需品、ヘルスケアと続いています。一方、SPYDは不動産セクターへの比率が最も高く、次いで公益事業、金融サービスと続いています。HDVはエネルギーや生活必需品など、景気の影響を受けにくいディフェンシブなセクターへの比率が高く、SPYDは不動産や公益事業など、金利の影響を受けやすいセクターへの比率が高いことが特徴です。一般的に、景気後退局面ではHDVのようなディフェンシブなセクターが選好されやすく、金利上昇局面ではSPYDのような金利敏感セクターは下落しやすい傾向があります。
過去9年の株価チャートと分析
年度 | HDV 変動率 | SPYD 変動率 |
---|---|---|
2016 | -3.67% | -4.48% |
2017 | 9.66% | 15.73% |
2018 | 19.63% | 23.70% |
2019 | 11.63% | 11.42% |
2020 | 30.20% | 28.87% |
2021 | 15.33% | 6.65% |
2022 | 34.04% | 39.53% |
2023 | 37.25% | 30.65% |
2024 | 48.28% | 42.23% |
過去10年間の株価チャートを見ると、HDVとSPYDはそれぞれ異なる値動きを示しています。HDVは2020年に一時的に大きく下落しましたが、その後は堅調に推移しています。一方、SPYDは2020年以降、安定した上昇傾向を示しています。
2020年、2022年等、市場下落時はHDVがSPYDを上回るパフォーマンスを示しました。HDVは財務健全性の高い企業に投資する事で、下落時の下落幅が抑えられた可能性が考えられます。一方、SPYDは金利上昇の影響を受けやすい不動産セクターへの比率が高いため、2022年は伸び悩んだ可能性があります。
S&P500過去1年分チャートとの比較と分析
銘柄 | 年初来リターン |
---|---|
HDV | 9.56% |
SPYD | 10.09% |
S&P 500 | 24.21% |
過去1年間の株価パフォーマンスをS&P 500指数と比較すると、HDVとSPYDはS&P 500指数と近しいパフォーマンスを記録した月もありましたが、多くの月で下回るパフォーマンスを示しています。
全体的に、株価パフォーマンスはS&P500を劣後する傾向がある事は認識しておく必要があります。
HDV・SPYDで配当金生活はできる?配当金の分析
HDV・SPYDの過去の配当金と増配率、その分析
配当金推移
銘柄 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HDV | 2.70 | 2.95 | 3.10 | 3.21 | 3.57 | 3.51 | 3.72 | 3.89 | 4.11 |
SPYD | 1.51 | 1.74 | 1.62 | 1.75 | 1.63 | 1.55 | 1.98 | 1.83 | 1.86 |
HDVは過去9年間、比較的安定した配当を維持しています。一方、SPYDは2020年・2021年に連続して減配を経験しましたが、その後は回復傾向にあります。HDVの増配率は安定していますが、これはHDVが成熟した大企業を中心に構成されているためと考えられます。一方、SPYDはHDVと比較して増配率の変動が大きい傾向にあります。これは、SPYDがS&P 500指数採用銘柄の中から、単純に配当利回りが高い銘柄を選定しているため、景気や金利の影響を受けやすい銘柄が多く含まれているためと考えられます。
HDV・SPYDの配当金利回りの推移
HDVとSPYDの配当利回りは、過去9年間で低下傾向にありますが、常に市場平均を上回る水準を維持しています。2024年12月時点では、HDVの配当利回りは3.68%、SPYDの配当利回りは4.31%となっています。HDVとSPYDは、市場平均と比較して高い配当利回りを提供していることがわかります。ただし、配当利回りは株価の変動によって大きく変わる可能性があるため、注意が必要です。
過去HDV・SPYDに投資していた場合のYOCシミュレーション
年度 | HDV | SPYD |
---|---|---|
2015 | 5.6% | 6.37% |
2016 | 5.0% | 5.35% |
2017 | 4.56% | 4.98% |
2018 | 4.88% | 5.47% |
2019 | 4.19% | 4.72% |
2020 | 4.69% | 5.66% |
2021 | 4.07% | 4.43% |
2022 | 3.95% | 4.71% |
2023 | 4.03% | 4.76% |
2024 | 3.68% | 4.31% |
YOC(Yield on Cost)とは、投資元本に対する配当利回りのことです。過去にHDVとSPYDに投資していた場合、どちらも比較的高いYOCを達成しています。例えば、2015年にHDVに投資していた場合、2024年のYOCは5.6%となります。これは、2015年にHDVに100万円投資していた場合、2024年には年間約5.6万円の配当金を受け取ることができることを意味します。同様に、2015年にSPYDに投資していた場合、2024年のYOCは6.37%となります。ただし、YOCは株価の変動によって大きく変わる可能性があるため、注意が必要です。過去のYOCが高いほど、過去に投資していた場合に株価上昇の恩恵を受け、YOCが増加していたことを示しています。
HDV・SPYDの将来のYOC予想シミュレーション
年度 | HDV | SPYD |
---|---|---|
2024 | 3.68% | 4.31% |
2025 | 3.84% | 4.48% |
2026 | 4.01% | 4.65% |
2027 | 4.19% | 4.84% |
2028 | 4.37% | 5.03% |
2029 | 4.56% | 5.22% |
2030 | 4.76% | 5.43% |
2031 | 4.97% | 5.64% |
2032 | 5.19% | 5.86% |
2033 | 5.42% | 6.09% |
2034 | 5.66% | 6.33% |
過去の株価成長率をもとに将来のYOC予想シミュレーションを行ってみると、現在の株価と配当利回りが維持された場合、HDVに100万円投資すると初年度の配当金は約3.68万円となり、10年後にはYOCは約5.66%まで上昇すると予想されます。同様に、SPYDに100万円投資すると初年度の配当金は約4.31万円となり、10年後にはYOCは約6.33%まで上昇すると予想されます。しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。
HDV・SPYDで配当金生活をするには?配当金受取シミュレーション
配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション ※日次更新
(毎月10万円配当を受け取るために必要な投資額)
銘柄 | 株価 | 配当利回り | 月間配当目標 | 必要投資額 | 必要投資額 (課税考慮) |
必要株数 |
---|---|---|---|---|---|---|
HDV | $114.86 (¥17,720) |
3.58% | ¥10,000 | ¥3,349,453 | ¥4,670,408 | 264株 |
¥30,000 | ¥10,048,359 | ¥14,011,223 | 791株 | |||
¥50,000 | ¥16,747,265 | ¥23,352,039 | 1,318株 | |||
¥100,000 | ¥33,494,530 | ¥46,704,078 | 2,636株 | |||
SPYD | $43.76 (¥6,751) |
4.26% | ¥10,000 | ¥2,817,560 | ¥3,928,748 | 582株 |
¥30,000 | ¥8,452,681 | ¥11,786,243 | 1,746株 | |||
¥50,000 | ¥14,087,802 | ¥19,643,739 | 2,910株 | |||
¥100,000 | ¥28,175,604 | ¥39,287,478 | 5,820株 |
為替レート: 154.28円/ドル
HDV・SPYDの権利落ち日、配当情報
HDVの配当情報
権利落ち日 | 現地配当支払日 | 配当額 |
---|---|---|
2024-12-17 | 2024-12-20 | 1.12 |
2024-09-25 | 2024-09-30 | 1.23 |
2024-06-11 | 2024-06-17 | 0.93 |
2024-03-21 | 2024-03-27 | 0.84 |
SPYDの配当情報
権利落ち日 | 現地配当支払日 | 配当額 |
---|---|---|
2024-12-20 | 2024-12-24 | 0.55 |
2024-09-20 | 2024-09-24 | 0.46 |
2024-06-21 | 2024-06-25 | 0.49 |
2024-03-15 | 2024-03-20 | 0.37 |
HDV・SPYDへ過去に投資していた場合の累積トータルリターン
銘柄 | 1年 | 3年 | 5年 | 7年 |
---|---|---|---|---|
HDV | 15.2% | 25.6% | 38.0% | 62.9% |
SPYD | 16.0% | 20.7% | 44.1% | 67.2% |
HDV・SPYDへ過去に投資していた場合の累積トータルリターンは、投資期間によって異なります。
- 直近1年間では、SPYDが16.0%、HDVが15.2%と、SPYDがわずかに上回っています。
- 3年間では、HDVが25.6%、SPYDが20.7%と、HDVが上回っています。
- 5年間では、SPYDが44.1%、HDVが38.0%と、SPYDが上回っています。
- 7年間では、SPYDが67.2%、HDVが62.9%と、SPYDが上回っています。
- 全体的には、SPYDの方がHDVよりも累積トータルリターンが高い傾向にありますが、投資期間によってはHDVの方が高くなることもあります。
HDV・SPYDへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン
銘柄 | 1年 | 3年 | 5年 | 7年 |
---|---|---|---|---|
HDV | 15.2% | 7.9% | 6.7% | 7.2% |
SPYD | 16.0% | 6.5% | 7.6% | 7.6% |
HDV・SPYDへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターンを見ると、投資期間によってパフォーマンスが異なります。
- 直近1年間では、SPYDが16.0%、HDVが15.2%と、SPYDがわずかに上回っています。
- 3年間では、HDVが7.9%、SPYDが6.5%と、HDVが上回っています。
- 5年間では、SPYDが7.6%、HDVが6.7%と、SPYDが上回っています。
- 7年間では、SPYDが7.6%、HDVが7.2%と、SPYDがわずかに上回っています。
- 全体的には、SPYDの方がHDVよりも年率(CAGR)トータルリターンが高い傾向にありますが、投資期間によってはHDVの方が高くなることもあります。
HDV・SPYDへ9年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
銘柄 | 年 | 評価額(万円) | 配当額(万円) | 評価額+配当累計額(万円) | 配当再投資評価額(万円) |
---|---|---|---|---|---|
HDV | 2016 | 112.0 | 3.7 | 115.7 | 115.3 |
2017 | 122.8 | 4.0 | 130.5 | 130.2 | |
2018 | 114.9 | 4.2 | 126.9 | 126.6 | |
2019 | 133.6 | 4.4 | 149.9 | 151.3 | |
2020 | 119.4 | 4.9 | 140.6 | 141.4 | |
2021 | 137.6 | 4.8 | 163.5 | 167.8 | |
2022 | 142.0 | 5.1 | 173.0 | 179.2 | |
2023 | 138.9 | 5.3 | 175.2 | 182.2 | |
2024 | 152.5 | 5.6 | 194.4 | 206.6 | |
SPYD | 2016 | 119.1 | 5.2 | 124.3 | 123.5 |
2017 | 128.0 | 5.9 | 139.1 | 138.4 | |
2018 | 116.4 | 5.5 | 133.1 | 132.5 | |
2019 | 134.9 | 6.0 | 157.5 | 159.3 | |
2020 | 112.6 | 5.6 | 140.8 | 140.9 | |
2021 | 143.7 | 5.3 | 177.2 | 185.0 | |
2022 | 135.3 | 6.8 | 175.5 | 183.4 | |
2023 | 133.9 | 6.2 | 180.4 | 190.2 | |
2024 | 147.7 | 6.4 | 200.6 | 217.9 |
HDVへ9年前に100万円投資していた場合、2024年には評価額が約152.5万円、配当金の累計額は約41.9万円となり、合計で約194.4万円になっていました。さらに、配当金を再投資していた場合は、約206.6万円になっていました。
一方、SPYDへ9年前に100万円投資していた場合、2024年には評価額が約147.7万円、配当金の累計額は約53.0万円となり、合計で約200.6万円になっていました。さらに、配当金を再投資していた場合は、約217.9万円になっていました。
- これは、SPYDの方がHDVよりも配当利回りが高く、配当再投資の効果が大きかったためと考えられます。
- ただし、2020年にはHDV、SPYDともに評価額が大きく下落しており、市場環境によっては元本割れのリスクがあることに注意が必要です。
HDV・SPYDのリスクファクター分析
項目 | 説明 | 値(HDV) | 評価(HDV) | 値(SPYD) | 評価(SPYD) |
---|---|---|---|---|---|
ベータ | 市場全体の動きに対する感応度 | 0.65 | 市場平均より変動が小さい | 0.86 | 市場平均よりやや変動が大きい |
52週ボラティリティ | 過去1年間の価格変動の大きさ | 10.18% | 比較的安定している | 12.73% | HDVよりやや変動が大きい |
シャープレシオ | リスクあたりのリターン | 1.24 | 効率的にリターンを獲得 | 1.00 | HDVよりリスクあたりのリターンが低い |
トータルリターン(1年) | 過去1年間のトータルリターン | 15.15% | 高いリターン | 14.51% | HDVよりやや低いリターン |
最大ドローダウン | 過去最大の値下がり幅 | -36.99% | 下落リスクは中程度 | -47.32% | HDVより下落リスクが高い |
HDVは、ベータが0.65と市場平均より変動が小さく、52週ボラティリティも10.18%と比較的安定しています。これは、HDVがディフェンシブなセクターを中心に構成されているためと考えられます。
一方、SPYDは、ベータが0.86とHDVよりも大きく、52週ボラティリティも12.73%とHDVよりも大きくなっています。これは、SPYDが景気敏感セクターや金利敏感セクターを多く含んでいるためと考えられます。
- シャープレシオは、HDVが1.24、SPYDが1.00となっており、HDVの方がリスクに対して効率的にリターンを獲得しています。
- 最大ドローダウンは、HDVが-36.99%、SPYDが-47.32%となっており、SPYDの方が下落リスクが高いことがわかります。
HDV・SPYDへの投資戦略の提案
HDVとSPYDはどちらも高配当ETFですが、それぞれ異なる特徴を持っています。
- 景気後退局面や市場のボラティリティが高い局面では、HDVへの投資比率を高めることで、リスクを抑えながら安定した配当収入を得ることが期待できます。
- 金利低下局面や景気拡大局面では、SPYDへの投資比率を高めることで、高い配当収入と長期的な資産成長を期待できます。
- 長期的な視点で配当収入を得たい投資家は、HDVとSPYDを組み合わせて投資することで、リスク分散を図りながら、安定した配当収入と長期的な資産成長を期待できます。
- 投資する際には、各ETFの構成銘柄やセクター比率、リスクファクターなどを十分に理解し、自身の投資目的やリスク許容度に合った投資判断を行うことが重要です。
12. まとめ:HDV・SPYDへの投資判断のポイント
HDVとSPYDはどちらも魅力的な高配当ETFですが、それぞれ異なる特徴を持っているため、自身の投資目的やリスク許容度に合ったETFを選択することが重要です。
HDVは、ディフェンシブなセクターを中心に構成されており、景気後退局面でも比較的安定したパフォーマンスが期待できます。
一方、SPYDは、金利敏感セクターを多く含んでおり、金利低下局面で高いパフォーマンスが期待できます。また、SPYDはHDVと比較して配当利回りが高く、配当再投資の効果も大きいため、長期的な資産成長を目指す投資家にも適しています。
投資判断の際には、各ETFの構成銘柄やセクター比率、リスクファクターなどを十分に理解し、自身の投資目的やリスク許容度に合った投資判断を行うことが重要です。また、市場環境の変化に応じて、投資比率を調整することも検討すべきでしょう。
HDV・SPYDの投資判断で重要なポイントと評価
HDVの投資判断で重要なポイントと総合評価:
配当利回り:2024年時点で3.68%と、SPYDよりは低いものの、市場平均を上回る水準です。
安定性:財務健全性の高い企業で構成され、景気後退局面でも比較的安定したパフォーマンスが期待できます。
成長性:成熟した大企業が中心のため、急激な成長は期待しにくいですが、安定した成長が見込めます。
リスク:エネルギーセクターへの比率が高いため、エネルギー価格の変動リスクがあります。ただし、ディフェンシブなセクターが中心のため、全体的なリスクは比較的低めです。
分散投資:約75銘柄に分散投資されていますが、エネルギーセクターへの集中度が高めです。
適した投資家:リスクを抑えながら、安定した配当収入を得たい保守的な投資家や、景気後退局面での安定性を重視する投資家に適しています。
SPYDの投資判断で重要なポイントと総合評価:
配当利回り:2024年時点で4.31%と、HDVを上回る高水準です。
安定性:金利敏感セクターへの比率が高いため、金利上昇局面では株価が下落するリスクがあります。
成長性:高配当銘柄は成長性が高い企業も含まれるため、HDVよりも高い成長が期待できます。
リスク:不動産や公益事業など、金利の影響を受けやすいセクターへの比率が高いため、金利変動リスクがあります。また、景気敏感株も多く含むため、景気後退局面では株価が大きく下落する可能性があります。
分散投資:S&P 500指数採用銘柄の中から、配当利回りの高い上位80銘柄に均等に分散投資されています。
適した投資家:高い配当収入を重視し、金利低下局面での高いパフォーマンスを期待する投資家や、ある程度のリスクを取ってでも高いリターンを目指す投資家に適しています。
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