【VYM】VYMで配当金生活はできる?配当シミュレーションとリスク・リターン分析で将来性を解説!

【VYM】 配当金生活はできる? 高配当&安定性で注目! VYMの魅力を徹底解説!
ねこ

VYMは、米国を代表する高配当株式ETFとして、多くの投資家から注目を集めています。
配当金は投資家にとって魅力的な収入源となりますが、VYMは本当に配当金生活を実現できるほどの力を持っているのでしょうか?

この記事では、VYMの特徴やメリット・デメリット、そして10年間投資した場合のシミュレーション結果まで、データを元に詳細に解説していきます。

この記事を読むことで、あなたは以下のメリットを得られます。
・VYMへの投資での配当金生活の実現性を理解
・VYMの特徴、メリット・デメリットを把握
・10年間投資した場合のシミュレーション結果から、
 VYMの将来性を具体的にイメージできる
高配当株投資の基礎知識を深め、投資初心者としての第一歩を踏み出せます。

VYMは、あなたの投資目標達成を強力にサポートしてくれる可能性を秘めています。ぜひこの記事を最後まで読み、VYMへの投資を検討する材料としてください。

目次

VYMとは?

VYMの基本情報概要

項目詳細
銘柄名Vanguard High Dividend Yield Index Fund
ティッカーVYM
運用会社Vanguard
設定日2006年11月10日
運用資産額749億ドル
経費率0.06%
配当利回り2.74%
ベンチマークFTSE High Dividend Yield Index
特徴高配当株式重視

VYMは、バンガード社が運用する高配当株式ETFです。FTSEハイディビデンド・イールド指数に連動することを目指し、米国市場の平均以上の配当利回りを提供する企業に投資しています。経費率が0.06%と低く、高配当株投資を手軽に始めたい投資家に適しています。
・ベンチマークについて
VYMのベンチマークであるFTSEハイディビデンド・イールド指数は、FTSE USインデックスから、予想配当利回りが上位の銘柄を選定した指数です。不動産投資信託(REIT)やマスター・リミテッド・パートナーシップ(MLP)は除外されます。構成銘柄は配当利回りによって加重され、上位銘柄の影響が大きくなります。

VYMの組入銘柄比率

VYMの組入銘柄比率
順位銘柄名比率
1Broadcom Inc.4.44%
2JPMorgan Chase & Co.3.42%
3Exxon Mobil Corp.2.98%
4Procter & Gamble Co.2.31%
5Home Depot Inc.2.27%
6Johnson & Johnson2.21%
7Walmart Inc.1.98%
8AbbVie Inc.1.98%
9Merck & Co. Inc.1.63%
10Coca-Cola Co.1.58%

上位10銘柄には、Broadcom(半導体)、JPMorgan Chase(金融)、Exxon Mobil(エネルギー)、Procter & Gamble(消費財)、Home Depot(小売)など、米国を代表する大企業が名を連ねています。 これらの企業は、いずれも安定した収益力と高い配当利回りを誇り、VYM全体の安定性と高配当に貢献しています。

例えば、JPMorgan Chaseは米国最大の金融機関であり、多岐にわたる金融サービスを提供することで安定した収益を上げています。また、Procter & Gambleは世界的な消費財メーカーであり、そのブランド力は世界中で高く評価されています。

VYMのセクター比率

VYMのセクター比率
順位セクター名比率
1Financial Services21.33%
2Consumer Defensive13.18%
3Technology12.87%
4Healthcare12.47%
5Industrials11.23%
6Energy9.76%
7Consumer Cyclical7.14%
8Utilities6.52%
9Communication Services3.12%
10Basic Materials2.35%

VYMは、金融サービスセクターが最も大きな割合を占めており、次いで生活必需品セクターテクノロジーセクターと続きます。金融サービスセクターは、景気回復局面では業績が向上しやすい一方、金利上昇局面では業績が悪化しやすい傾向があります。 生活必需品セクターは、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブセクターであり、安定した収益が期待できます。テクノロジーセクターは、近年成長が著しいセクターですが、金利上昇や景気減速の影響を受けやすい側面もあります。

VYMは、これらのセクターに分散投資することで、リスクを抑えつつ安定したリターンを目指しています。

VYMの過去10年の株価チャートと分析

VYMの過去10年の株価チャート

優れている点
2015年以降、右肩上がりの上昇トレンドを示している。
コロナショックからの回復も早かった。

気になる点
2022年には、金利上昇の影響で株価は横ばいになった

VYMの株価は、過去10年間でおおむね右肩上がりで推移しています。2015年以降は、米国経済の回復や企業業績の改善を背景に、株価は上昇トレンドを維持してきました。2020年には、新型コロナウイルスの感染拡大により一時的に株価が下落しましたが、その後は急速に回復しました。

2022年には、米国の金融政策の正常化に伴う金利上昇の影響を受け、株価は横ばいになりました。しかし、長期的には上昇トレンドが継続しており、今後も安定した成長が期待されます。

VYMとS&P500過去1年分のチャートとの比較と分析

VYMとS&P500過去1年分のチャート

優れている点
S&P500と比較して、下落率が小さい。

気になる点
S&P500と比較して、上昇率も小さい。

過去1年間のパフォーマンスを比較すると、VYMはS&P500に対して下落率が小さく上昇率も小さいことが分かります。これは、VYMが高配当株式に投資しているためです。高配当株式は、一般的に成長率が低い代わりに、安定した配当収入が期待できます。そのため、景気後退局面では下落率が小さく景気回復局面では上昇率も小さい傾向があります。

VYMで配当金生活はできる?配当金の分析

VYMの過去の配当金と増配率、その分析

VYMの過去の配当金と増配率

優れている点
2015年以降、安定して配当金が増加している。
増配率も比較的安定している。

気になる点
-

VYMは、2015年以降、安定して配当金が増加しています。これは、VYMが投資している高配当株式の業績が堅調に推移していることを反映しています。また、増配率も比較的安定しており、長期的な配当収入の増加が期待できます。

VYMの配当金利回りの推移

VYMの配当金利回りの推移

優れている点
安定して高い配当利回り

気になる点
-

VYMの配当利回りは、過去10年間、高い配当利回りを継続しています。これは、VYMが高配当株式に特化して投資しているためです。

過去VYMに投資していた場合のYOCシミュレーション

過去VYMに投資していた場合のYOCシミュレーション
YOC
20145.28%
20155.44%
20164.79%
20174.24%
20184.65%
20193.87%
20203.97%
20213.24%
20223.35%
20233.25%
20242.74%

優れている点
過去に投資していれば、YOCは上昇している。

気になる点
-

YOC(Yield on Cost)とは、投資元本に対する配当利回りのことです。過去にVYMに投資していた場合、株価の上昇に伴いYOCも上昇しています。これは、VYMが安定して配当金を支払い、かつ株価も上昇していることを示しています。

例えば、2014年末にVYMに100万円投資していた場合、2024年末のYOCは5.28%になります。長期的に株価が上昇しているため、過去に投資していた場合は大きな恩恵を受けていたことがわります。

VYMの将来のYOC予想シミュレーション

VYMの将来のYOC予想シミュレーション
YOC
20242.74%
20252.92%
20263.12%
20273.33%
20283.56%
20293.79%
20304.05%
20314.32%
20324.61%
20334.92%
20345.25%

優れている点
将来的にもYOCの上昇が見込める。

気になる点
これはあくまでシミュレーションであり、将来のYOCを保証するものではない。

現在の株価上昇率と配当利回りが継続した場合、10年後のVYMのYOCは5.25%になると予想されます。例えば、現在100万円をVYMに投資した場合、初年度の配当金は2.74万円になります。そして、10年後にはYOCが5.25%に上昇し、配当金は5.25万円になると予想されます。VYMは、長期投資することで、配当収入の増加が見込めるETFと言えます。しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

VYMで月10万円の配当金を受け取るには?VYMの配当金受取シミュレーション

配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション ※日次更新
(毎月◯万円配当を受け取るために必要な投資額)

銘柄 株価 配当利回り 月間配当目標 必要投資額 必要投資額
(課税考慮)
必要株数
VYM $130.86
(¥20,376)
2.77%¥10,000 ¥4,326,189 ¥6,032,348 297株
¥30,000 ¥12,978,566 ¥18,097,044 889株
¥50,000 ¥21,630,944 ¥30,161,739 1,481株
¥100,000 ¥43,261,888 ¥60,323,479 2,961株

為替レート: 155.71円/ドル

高配当ETF VYM・VIG・HDV・SPYD徹底比較!自分にぴったりの銘柄を見つけよう!

VYM・VIG・HDV・SPYDのチャート

高配当ETFは、安定的なインカムゲインを狙う投資家に人気の商品です。今回は、米国市場で人気の高い高配当ETFであるVYM、VIG、HDV、SPYDについて、その特徴やパフォーマンスを比較し、それぞれの銘柄に適した投資家像を解説していきます。

銘柄名銘柄コード過去1年のパフォーマンス配当利回り経費率特徴
バンガード・ハイディビデンド・イールドETFVYM26.03%2.58%0.06%高配当利回り株に幅広く投資
バンガード米国増配株式ETFVIG24.80%1.66%0.06%増配を続ける企業に投資
iシェアーズ・コア高配当株ETFHDV21.38%4.17%0.08%高配当利回りで財務健全な企業に投資
SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETFSPYD28.83%4.00%0.07%S&P500の高配当利回り株に投資

優れている点
VYM: 高配当利回り株に幅広く投資することで、高い配当収入を得られる可能性があります。
VIG: 増配を続ける企業に投資することで、長期的に安定した配当収入の増加が見込めます。
HDV: 高配当利回りかつ財務健全な企業に絞って投資することで、リスクを抑えながら高配当を得られる可能性があります。
SPYD: S&P500の高配当利回り株に投資することで、米国を代表する大企業への投資による安定感と高配当を両立できます。

気になる点
VYM: 高配当利回り株の中には、業績が不安定な企業も含まれている可能性があります。
VIG: 必ずしも将来も増配が続くとは限らず、減配リスクも存在します。また、配当利回り自体は他のETFと比べて低めです。
HDV: 経費率がVYMやVIGと比べてやや高めです。
SPYD: S&P500の高配当利回り株に限定されるため、投資対象が絞られており、成長性の高い企業への投資機会を逃す可能性があります。

過去1年のパフォーマンスを見ると、SPYDが最も高く、28.83%のリターンを達成しています。また、VYM、VIG、HDVもそれぞれ26.03%、24.80%、21.38%と、良好なパフォーマンスを示しています。
配当利回りでは、HDVとSPYDが4%を超える高い水準となっています。一方、VIGは1.66%と、他の3銘柄と比べて低くなっています。
経費率は、VYMとVIGが0.06%と最も低く、HDVが0.08%、SPYDが0.07%と、いずれも低い水準で運用されています。

これらのデータから、以下のような傾向が読み取れます。

  • 高配当と高成長を両立させたいなら、SPYDが魅力的です。
  • より高い配当利回りを重視するなら、HDVも選択肢となります。
  • 増配による長期的な配当収入の増加を期待するなら、VIGが適しています。
  • 幅広い高配当利回り株に投資し、バランスの良いポートフォリオを構築したいなら、VYMがおすすめです。

VYMへ過去に投資していた場合の累積トータルリターン

VYMへ過去に投資していた場合の累積トータルリターン

優れている点
長期投資することで、高いリターンが得られる。

気になる点
短期的な投資では、リターンが安定しない。

期間リターン
1年33.1%
3年31.9%
5年70.1%
7年100.3%
10年162.4%

VYMに過去に投資していた場合、長期投資することで高いリターンを得ることができていました。特に、10年間保有した場合のリターンは162.4%と、非常に高い水準となっています。これは、VYMが安定して配当金を支払い、かつ株価も上昇していることを示しています。

VYMへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

VYMへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

優れている点
長期投資することで、安定した年率リターンが得られる。

気になる点
-

期間リターン
1年33.1%
3年9.7%
5年11.2%
7年10.4%
10年10.1%

VYMに過去に投資していた場合、長期投資することで、安定した年率リターンを得ることができていました。10年間保有した場合の年率リターンは10.1%と、高い水準を維持しています。

VYMへ10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

VYMへ10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
201597.13.1100.2100.2
2016110.23.2116.5117.0
2017124.63.5134.4135.7
2018113.43.9127.1127.4
2019136.34.1154.1157.2
2020133.14.2155.1157.8
2021163.14.5189.6197.8
2022157.44.7188.7195.7
2023162.45.1198.7206.9
2024192.73.7232.7249.3

優れている点
10年間で資産が約2.5倍に増加している。
配当金を再投資することで、さらに資産を増やすことができる。

気になる点
株価の変動リスクはある。

VYMに10年前に100万円投資していた場合、2024年末には評価額が約192.7万円、配当金の累計額が約35.6万円となり、資産は約2.3倍に増加していました。また、配当金を再投資することで、資産は約2.5倍に増加していました。これは、VYMが安定して配当金を支払い、かつ株価も上昇していることを示しています。

VYMのリスクファクター分析

VYMのリスクファクター分析
項目説明評価
ベータ0.77市場全体の動きに対する感応度市場平均よりも低い
52週ボラティリティ10.75%株価の変動幅比較的低い
シャープレシオ2.64リスクあたりのリターン高い
トータルリターン(1年)34.49%1年間のリターン高い
最大ドローダウン-35.20%最大の資産減少率比較的大きい

優れている点
ベータが低く、市場平均よりもリスクが低い。
シャープレシオが高く、リスクあたりのリターンが高い。

気になる点
最大ドローダウンが大きく、下落リスクもある。

VYMは、ベータが0.77と市場平均よりも低く、市場平均よりもリスクが低いETFです。また、シャープレシオが2.64と高く、リスクあたりのリターンが高いことも特徴です。ただし、最大ドローダウンは-35.20%と比較的大きく、下落リスクもあることに注意が必要です。

VYMへの投資戦略の提案

VYMは、高配当安定性を重視する長期投資家に適したETFです。以下のような投資戦略が考えられます。

  • 長期積立投資: VYMを毎月一定額で購入することで、時間分散効果によるリスク低減と、複利効果による資産形成を目指せます。
  • 配当金再投資: 配当金をVYMに再投資することで、雪だるま式に資産を増やすことができます。
  • ポートフォリオの一部として保有: VYMを株式ポートフォリオの一部として保有することで、リスク分散効果を高めることができます。

VYMへの投資は、株式市場全体のリスクに影響を受けます。そのため、投資する際には、自身の投資経験やリスク許容度を考慮することが重要です。

まとめ:VYMへの投資判断のポイント

VYMは、米国市場の高配当株式に投資するETFです。経費率が低く、分散投資されているため、高配当株投資を手軽に始めたい投資家に適しています。長期投資することで、安定した配当収入株価上昇による資産形成が期待できます。ただし、株式市場全体のリスクに影響を受けるため、投資する際にはリスク許容度を考慮することが重要です。

VYMの投資判断で重要なポイントと評価
総合評価:

高配当利回り
 →VYMは、米国市場平均を上回る高配当利回りを実現しています。配当金収入を重視する投資家にとって魅力的です。
安定した配当実績
 →VYMは、過去に安定して配当金を支払っており、今後も安定した配当収入が期待できます。
分散投資によるリスク低減
 →VYMは、複数の高配当株式に分散投資することで、個別銘柄のリスクを低減しています。
低経費率
 →VYMは、経費率が低いため、投資効率が高いです。
長期投資に最適
 →VYMは、長期投資することで、複利効果による資産形成が期待できます。
株価変動リスク
 →VYMは、株式市場全体のリスクに影響を受け、株価が変動する可能性があります。
金利上昇リスク
 →VYMは、金利上昇局面では、株価が下落する可能性があります。

この記事では、VYMの特徴やメリット・デメリット、そして将来性について詳しく解説しました。VYMは、高配当と安定性を重視する長期投資家にとって、魅力的な投資先と言えるでしょう。特に、配当金生活を目指したい方や、安定した収入源を求めている方にとって、VYMは有力な選択肢となります。 しかし、投資にはリスクがつきものです。VYMへの投資を検討する際は、記事で紹介したリスクファクターも十分に理解し、ご自身の投資目標やリスク許容度と照らし合わせて慎重に判断することが重要です。

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