【VTI】米国株全体へ投資!長期投資の効果とリスク・リターン・配当分析で将来性を徹底解説!

【VTI】 米国株全体へ投資! 長期投資の効果と 配当/リスク/リターン分析 将来性を徹底解説!
ねこ

みなさん、こんにちは!
今回の解説は、米国株全体へ投資ができるETF「VTI」についてです!

リスク・リターン・配当シミュレーション等で詳細に分析していきますので、一緒にVTIへの理解を深めていきましょう!

目次

VTIとは?

銘柄の基本情報概要

項目VTI
銘柄名バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(Vanguard Total Stock Market Index Fund)
ティッカーシンボルVTI
運用会社Vanguard
配当利回り1.24%
設定日2001-05-24
運用資産額約4,700億ドル
経費率0.03%
特徴米国株全体へ投資

VTIは、米国株式市場全体に投資するETFです。運用会社は、低コストのインデックスファンドで有名なバンガード社です。VTIは、米国に拠点を置くあらゆる規模の企業に投資しており、大型株から小型株まで約3,600銘柄で構成されています。これ一つで米国株式市場全体に分散投資できるのが大きな魅力です。

ベンチマークはCRSP米国総合指数です。この指数は、米国株式市場の時価総額のほぼ100%をカバーしており、大型株、中型株、小型株を含む構成です。VTIは、この指数に連動する投資成果を目指しています。

組入銘柄比率

VTIの組入銘柄比率の画像
銘柄名比率
Apple Inc.5.96%
NVIDIA Corp.5.67%
Microsoft Corp.5.52%
Amazon.com Inc.3.22%
Facebook Inc. Class A2.27%
Alphabet Inc. Class A1.83%
Alphabet Inc. Class C1.50%
Berkshire Hathaway Inc. Class B1.46%
Broadcom Inc.1.44%
Eli Lilly & Co.1.30%

上位10銘柄は、Apple、NVIDIA、Microsoftなどの巨大テクノロジー企業が占めています。これらの企業は、近年目覚ましい成長を遂げており、VTIのパフォーマンスにも大きく貢献しています。

  • Apple:iPhoneやMacなどの製品で世界的に有名なテクノロジー企業
  • NVIDIA:ゲームやAI向けGPUで急成長中の半導体メーカー
  • Microsoft:WindowsやOfficeなどのソフトウェアで圧倒的なシェアを誇る企業

上位銘柄は、GAFAMと呼ばれる巨大テクノロジー企業が中心となっています。これらの企業は、今後も成長が期待される分野で事業を展開しており、VTIのパフォーマンスを牽引していくと考えられます。

セクター比率

VTIのセクター比率の画像
セクター名比率
Technology30.56%
Financial Services13.26%
Healthcare12.37%
Consumer Cyclical10.00%
Industrials8.86%
Communication Services8.09%
Consumer Defensive5.68%
Energy3.66%
Real Estate2.91%
Utilities2.44%
Basic Materials2.18%

テクノロジーセクターの比率が約30%と最も高く、次いで金融、ヘルスケア、一般消費財と続きます。テクノロジーセクターは、近年高い成長を遂げており、VTIのパフォーマンスにも大きく貢献しています。

一方、景気敏感株の比率が高いため、景気後退局面では株価が下落しやすい傾向があります。また、テクノロジーセクターへの依存度が高いため、このセクターの動向にパフォーマンスが左右されやすい点には注意が必要です。

過去10年の株価チャートと分析

VTIの過去10年の株価チャートの画像

優れている点
長期的に右肩上がりの成長を続けている
2020年のコロナショックから力強く回復している

気になる点
短期的には調整局面もある
2022年は年間でマイナスリターンとなった

VTIの株価は、過去10年間で大きく上昇しています。特に、2020年のコロナショック以降は、力強い回復を見せています。

  • 2015年から2019年まで:安定した上昇トレンド
  • 2020年:コロナショックで一時的に下落するも、その後急速に回復
  • 2021年:過去最高値を更新
  • 2022年:年間ではマイナスリターンとなるも、下落幅はS&P500より小さい
  • 2023年以降:再び上昇トレンドに転じ、過去最高値を更新中

長期的に見れば、VTIは安定した成長を続けていると言えます。ただし、短期的には調整局面もあるため、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で投資することが重要です。

S&P500過去1年分チャートとの比較と分析

VTIとS&P500の過去1年分の株価チャートの比較画像

優れている点
過去1年間ではS&P500と同等のパフォーマンス
S&P500よりも幅広い銘柄に分散投資できる

気になる点
過去1年間ではS&P500とほぼ同じパフォーマンス

VTIとS&P500の過去1年間のパフォーマンスは、ほぼ同じです。

  • VTI:+30.78%
  • S&P500:+30.95%

VTIは、S&P500よりも幅広い銘柄に分散投資しているため、S&P500よりもリスクが低いと言えます。一方、大型株の比率が高いS&P500の方が、大型株が好調な局面ではパフォーマンスが良くなる可能性があります。

VTIで配当金生活はできる?配当金の分析

VTIの過去の配当金と増配率、その分析

VTIの過去の配当金と増配率の画像

優れている点
2015年から2019年にかけて増配傾向にあった
2021年以降は再び増配傾向にある

気になる点
2020年は減配となった
-

VTIの年間分配金は、2015年から2019年にかけて増配傾向にありましたが、2020年は減配となりました。しかし、2021年以降は再び増配傾向にあり、2023年は過去最高の分配金を記録しました。2024年は12月分の配当が反映していませんが、全年同月比で増配傾向です。

VTIの配当金利回りの推移

VTIの配当金利回りの推移の画像

優れている点
市場平均と同程度の配当利回り

気になる点
配当利回りはそれほど高くない

VTIの配当金利回りは、過去10年間で1.2%から2.0%程度で推移しています。これは、市場平均と同程度の水準です。高配当を目的とした投資にはあまり向いていないと言えます。

過去VTIに投資していた場合のYOCシミュレーション

過去VTIに投資していた場合のYOCシミュレーションの画像
YOC
20143.52%
20153.58%
20163.24%
20172.72%
20182.93%
20192.28%
20201.92%
20211.55%
20221.95%
20231.57%
20241.24%

優れている点
過去に投資していた場合、高いYOCとなっていた

気になる点
近年投資した場合、YOCは低い

YOC(Yield on Cost)とは、投資元本に対する配当利回りのことです。過去にVTIに投資していた場合、高いYOCとなっていました。例えば、2014年にVTIに投資していた場合、2024年のYOCは3.52%となります。一方、近年投資した場合は、YOCは低くなります。
過去投資していた場合、長期投資による株価上昇の恩恵を受け、高いYOCとなっていたことがわかります。

VTIの将来のYOC予想シミュレーション

VTIの将来のYOC予想シミュレーションの画像
YOC
20241.24%
20251.38%
20261.54%
20271.72%
20281.91%
20292.13%
20302.37%
20312.64%
20322.94%
20333.27%
20343.65%

優れている点
将来的にはYOCが上昇する可能性がある

気になる点
-

過去10年間の株価成長率をもとに将来のYOC予想シミュレーションを行ってみると、現在の株価と配当利回りが維持された場合、100万円投資すると初年度の配当金は約1.24万円となり、10年後にはYOCは約3.65%まで上昇すると予想されます。しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

VTIで配当金生活をするには?VTIの配当金受取シミュレーション

配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション ※日次更新
(毎月10万円配当を受け取るために必要な投資額)

銘柄 株価 配当利回り 月間配当目標 必要投資額 必要投資額
(課税考慮)
必要株数
VTI $290.23
(¥44,587)
1.29%¥10,000 ¥9,325,158 ¥13,002,807 292株
¥30,000 ¥27,975,474 ¥39,008,421 875株
¥50,000 ¥46,625,790 ¥65,014,034 1,459株
¥100,000 ¥93,251,580 ¥130,028,068 2,917株

為替レート: 153.63円/ドル

VTI、VOO、IVVの比較!

VTI_VOO_IVVの比較イメージ画像
銘柄日本語名ティッカー過去1年のパフォーマンス配当利回り経費率主な特徴
バンガード・トータル・ストック・マーケットETFVTI30.78%1.24%0.03%アメリカ市場全体(約4000銘柄)に分散投資、大型株から小型株までカバー
バンガードS&P 500 ETFVOO30.94%1.22%0.03%S&P 500指数に連動、アメリカの大型株約500銘柄に投資
iシェアーズ・コア S&P 500 ETFIVV30.92%1.22%0.03%S&P 500指数に連動、アメリカの大型株約500銘柄に投資、VOOとほぼ同じ

優れている点
VTI:アメリカ市場全体に分散投資できるため、幅広い銘柄の成長を取り込める。
VOO・IVV:S&P 500指数に連動しており、アメリカを代表する優良企業の安定した成長が期待できる。経費率が低い点も魅力。

気になる点
VTI:小型株も含まれるため、大型株中心のVOOやIVVに比べて、値動きが大きくなる可能性がある。
VOO・IVV:大型株中心のため、中小型株の成長を取りこぼす可能性がある。また、VTIに比べると分散性は劣る。

2024年初頭から1年の期間において、VTI、VOO、IVVはいずれも高いパフォーマンスを示しています。 特に、VOOとIVVは30.94%と30.92%という驚異的な上昇を見せており、S&P 500指数に連動するこれらのETFが、 アメリカの大型株市場の力強い成長を反映していることがわかります。 VTIも30.78%とほぼ同等のパフォーマンスであり、アメリカ市場全体への分散投資が有効であることを示しています。 VTIは、VOOやIVVよりも幅広い銘柄に分散投資できるのが特徴です。

VTIへ過去に投資していた場合の累積トータルリターン

VTIへ過去に投資していた場合の累積トータルリターンの画像

優れている点
長期的に高いリターンを達成している
10年リターンは248.7%と非常に高い

気になる点
短期的にはマイナスリターンとなることもある

銘柄期間リターン
VTI1年リターン32.7%
VTI3年リターン31.3%
VTI5年リターン103.5%
VTI7年リターン146.6%
VTI10年リターン248.7%

VTIは、長期的に高いリターンを達成しています。過去10年間の累積トータルリターンは248.7%と非常に高く、過去に投資していた場合、大きな利益を得られたことがわかります。ただし、短期的にはマイナスリターンとなることもあるため、注意が必要です。

VTIへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

VTIへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターンの画像

優れている点
長期的に安定したリターンを達成している
10年リターンは年率13.3%と高い

気になる点
短期的には年率リターンが低くなることもある

銘柄期間リターン
VTI1年リターン32.7%
VTI3年リターン9.5%
VTI5年リターン15.3%
VTI7年リターン13.8%
VTI10年リターン13.3%

VTIは、長期的に安定したリターンを達成しています。過去10年間の年率(CAGR)トータルリターンは13.3%と高く、過去に投資していた場合、年平均で13%以上のリターンを得られたことがわかります。ただし、短期的には年率リターンが低くなることもあるため、注意が必要です。

VTIへ10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

VTIへ10年前に100万円投資していた場合のシミュレーションの画像
評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
201598.42.0100.3100.4
2016108.82.1112.8112.9
2017129.52.2135.7136.3
2018120.42.5129.1129.5
2019154.42.7165.8168.4
2020183.62.6197.7202.7
2021227.82.8244.6253.9
2022180.43.0200.2205.3
2023223.83.2246.8257.6
2024283.52.6309.1328.7

優れている点
10年間で資産が約3.3倍に増加
配当再投資効果でさらに資産が増加

気になる点
2022年は一時的に資産が減少

VTIへ10年前に100万円投資していた場合、2024年には資産は約328.7万円に増加しています。これは、配当金を再投資することで、資産が大きく増加したことを示しています。ただし、2022年は一時的に資産が減少しているため、短期的な値動きには注意が必要です。

VTIのリスクファクター分析

VTIのリスクファクター分析の画像
項目説明評価
ベータ1.02市場全体の動きに対する感応度市場とほぼ同じ動き
52週ボラティリティ12.52%過去1年間の価格変動の大きさ比較的安定している
シャープレシオ2.20リスクあたりのリターン効率的にリターンを獲得
トータルリターン(1年)32.68%過去1年間のトータルリターン高いリターン
最大ドローダウン-35.00%過去最大の値下がり幅下落リスクは中程度

優れている点
シャープレシオが高く、リスクに対して高いリターンを獲得
52週ボラティリティが低く、比較的安定している

気になる点
ベータ値が1を超えており、市場平均よりも変動が大きい可能性がある
最大ドローダウンが-35.00%と、大きな下落リスクがある

VTIは、シャープレシオが高く、リスクに対して高いリターンを獲得しています。また、52週ボラティリティが低く、比較的安定しています。一方、ベータ値が1を超えており、市場平均よりも変動が大きい可能性があります。また、最大ドローダウンが-35.00%と、比較的大きな下落リスクがあることにも注意が必要です。

VTIへの投資戦略の提案

VTIは、米国株式市場全体に分散投資できる低コストのETFです。長期的な資産形成を目指す投資家に適しています。

  • 積立投資:毎月一定額をVTIに積立投資することで、ドルコスト平均法の効果を得られます。
  • 長期保有:VTIは長期的に成長が期待できるETFです。短期的な値動きに一喜一憂せず、長期保有を心がけましょう。
  • ポートフォリオのコア:VTIをポートフォリオのコアとすることで、米国株式市場全体への分散投資を実現できます。

まとめ:VTIへの投資判断のポイント

VTIは、米国株式市場全体に投資する低コストのETFであり、長期的な資産形成を目指す投資家に適しています。過去のパフォーマンスは良好ですが、将来のパフォーマンスを保証するものではありません。投資する際には、リスクを十分に理解した上で、自己責任で行うようにしてください。VTIは、長期的な視点で、積立投資を行うことが効果的です。また、ポートフォリオのコアとして活用することで、米国株式市場全体への分散投資を実現できます。

VTIの投資判断で重要なポイントと評価
総合評価:

米国株式市場全体への分散投資
 →VTIは、米国株式市場に上場する約3,600銘柄に分散投資できます。これにより、個別銘柄のリスクを軽減し、市場全体の値動きに連動した運用成果を目指すことができます。
低コスト運用
 →VTIの経費率は0.03%と非常に低く、長期投資においてコストを抑えた効率的な運用が可能です。他の類似ETFと比較しても、コスト面で優位性があります。
長期的な成長実績
 →過去10年間の株価推移を見ると、VTIは年平均13.3%の成長を達成しています。これは、米国株式市場の成長を反映したものであり、今後も同様の成長が期待されます。
配当利回り
 →VTIの配当利回りは約1.24%と、市場平均並みです。高配当を目的とした投資には向いていませんが、長期的な資産成長と配当収入のバランスを考慮した投資に適しています。
市場リスク
 →VTIは米国株式市場全体に投資するため、市場全体の下落リスクを避けられません。特に、景気後退局面では株価が下落する可能性があるため、注意が必要です。
セクター集中リスク
 →VTIのポートフォリオは、テクノロジーセクターへの比率が約30%と高くなっています。そのため、テクノロジーセクターの動向にパフォーマンスが左右されやすい点に注意が必要です。

今回は、米国株式市場全体に投資できるETF「VTI」について詳しく解説しました。VTIの主なポイントをまとめると、以下の3つになります。
1. 米国株式市場全体への分散投資が可能で、個別銘柄リスクを軽減できる
2. 経費率0.03%という低コストで、長期投資に最適
3. 過去10年間で年平均13.3%の成長を達成しており、今後も成長が期待される
ただし、投資判断に際しては、市場リスクやセクター集中リスクなど、VTI特有のリスクも十分に理解しておくことが重要です。
また、VTIは長期投資に向いているETFであり、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で投資することが大切です。 VTIへの投資を通じて、米国経済の成長の恩恵を受けつつ、リスクを分散した賢い資産運用を目指しましょう!

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