VIG(バンガード・米国増配株式ETF)って聞いたことありますか?
実は10年間連続で増配を続けているすごいETFなんです!
今回は、そんなVIGの魅力を徹底解説!AppleやMicrosoftなど米国を代表する超優良企業に投資しており、右肩上がりに成長を続けています。
過去10年のチャートや配当利回り、さらに将来の予想までデータを元に徹底分析していきます!
この記事を読めば、VIGがあなたの資産形成に役立つ強力なツールになるかもしれない理由、そして、将来の配当収入でちょっと贅沢な生活ができる可能性が見えてくるはずです!
VIGとは?
VIGの基本情報概要
項目 | VIG |
---|---|
運用会社 | バンガード |
経費率 | 0.06% |
設定日 | 2006年5月2日 |
運用資産額 | 約880億ドル |
配当利回り | 約1.7% |
ベンチマーク | S&P米国ディビデンド・グロワーズ指数 |
特徴 | 連続増配 |
※ベンチマークの説明
VIGのベンチマークであるS&P米国配当成長株指数は、少なくとも過去10年間連続で増配を続けている米国の普通株(REITを除く)に投資を行う指数です。この指数に連動することで、VIGは安定した配当収入と長期的な資本成長を期待することができます。時価総額加重平均方式で保有銘柄のウェイトを決定し、低コストで効率的な運用を実現しています。
VIGの組入銘柄比率
銘柄名 | 比率 |
---|---|
Apple Inc. | 4.82% |
Broadcom Inc. | 4.25% |
Microsoft Corp. | 3.78% |
JPMorgan Chase & Co. | 3.18% |
UnitedHealth Group Inc. | 2.86% |
Exxon Mobil Corp. | 2.79% |
Visa Inc. Class A | 2.33% |
Mastercard Inc. Class A | 2.17% |
Procter & Gamble Co. | 2.16% |
Home Depot Inc. | 2.14% |
VIGの上位銘柄は、AppleやMicrosoftなどのテクノロジー企業、JPMorgan Chase & Co.などの金融機関、UnitedHealth Groupなどのヘルスケア企業など、米国を代表する大企業で構成されています。 これらの企業は、安定した収益力と高い配当成長力を持つことが特徴です。例えば、Appleは世界的なスマートフォンメーカーであり、Microsoftはソフトウェア業界の巨人です。また、JPMorgan Chase & Co.は米国最大の金融機関の一つであり、UnitedHealth Groupはヘルスケア業界のリーディングカンパニーです。 VIGは、これらの優良企業に分散投資することで、リスクを抑えながら安定したリターンを目指しています。
VIGのセクター比率
セクター名 | 比率 |
---|---|
Technology | 24.26% |
Financial Services | 20.40% |
Healthcare | 16.12% |
Consumer Defensive | 11.69% |
Industrials | 11.01% |
Consumer Cyclical | 6.33% |
Basic Materials | 3.76% |
Energy | 3.33% |
Utilities | 2.22% |
Communication Services | 0.87% |
VIGのセクター構成は、テクノロジー、金融、ヘルスケアセクターが上位を占めています。 これらのセクターは、米国経済を牽引する成長セクターであり、今後も安定した成長が期待されています。また、生活必需品セクターや公益事業セクターなど、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブセクターにも一定の比率で投資することで、ポートフォリオ全体の安定性を高めています。
好景気時には、テクノロジーや金融セクターの成長がVIGのパフォーマンスを押し上げる可能性があります。 一方、景気後退時には、ディフェンシブセクターの安定性がVIGの下落リスクを軽減する可能性があります。
VIGの過去10年の株価チャートと分析
VIGの株価は、過去10年間で全体的に上昇トレンドを示しています。特に2020年以降は、コロナ禍の影響を受けながらも力強い成長を続けており、長期投資に適したETFと言えるでしょう。
2015年から2019年にかけては、比較的緩やかな上昇トレンドでしたが、2020年にはコロナ禍の影響で一時的に下落しました。しかし、その後は急速に回復し、2021年には過去最高値を更新しました。
2022年には、米国での金利上昇の影響を受けて株価が下落しましたが、2023年以降は再び上昇トレンドに戻っています。
VIGとS&P500過去1年分チャートとの比較と分析
過去1年間のチャートを比較すると、VIGはS&P500と比較して、価格変動が小さい傾向が見られます。これは、VIGが連続増配企業に投資しているため、安定した収益を得やすいことが要因と考えられます。
一方、リターンはS&P500に劣後しています。これは、VIGの構成がS&P500と比較してテクノロジーセクターの比率が低いことや、
連続増配企業に限定して投資しているため成長性の高い新興企業が組み入れられにくいといったことが原因と考えられます。
しかし、リスクを抑えながら安定したリターンを求めるなら、VIGは魅力的な選択肢と言えるでしょう。
VIGで配当金生活はできる?配当金の分析
VIGの過去の配当金と増配率、その分析
VIGは、過去10年間、一貫して増配を続けているETFです。これは、VIGが投資対象としている企業が、安定した収益力と高い配当成長力を持つことを示しています。
増配率は、年によって異なりますが、高い水準を維持しています。連続増配が続いていることは投資家にとっては魅力的です。
VIGの配当金利回りの推移
VIGの配当利回りは、過去10年間である程度安定した配当利回りを続けています。これは、VIGが配当成長力のある企業に投資しているためと考えられます。
過去VIGに投資していた場合のYOCシミュレーション
年 | YOC |
---|---|
2014 | 4.21% |
2015 | 4.40% |
2016 | 4.01% |
2017 | 3.35% |
2018 | 3.49% |
2019 | 2.74% |
2020 | 2.42% |
2021 | 1.99% |
2022 | 2.25% |
2023 | 2.01% |
2024 | 1.69% |
YOC(Yield on Cost)とは、投資元本に対する配当利回りのことです。過去のYOCが高いほど、昔投資していた場合に株価上昇の恩恵を受けYOCが増加していたということになります。
例えば、2014年にVIGに100万円投資していた場合、2024年時点でのYOCは4.21%となり、年間約4.2万円の配当金を受け取ることができます。
VIGは、長期間保有することで、YOCが上昇していく傾向があります。 これは、VIGが投資対象としている企業が、安定した収益力と高い配当成長力を持つことで着実に株価上昇してきたことを示しています。
VIGの将来のYOC予想シミュレーション
年 | YOC |
---|---|
2024 | 1.69% |
2025 | 1.86% |
2026 | 2.04% |
2027 | 2.24% |
2028 | 2.45% |
2029 | 2.69% |
2030 | 2.95% |
2031 | 3.24% |
2032 | 3.55% |
2033 | 3.90% |
2034 | 4.28% |
現在の株価上昇率・配当利回りが継続した場合、10年後にはYOCが4%を超えると予想されています。
例えば、現在100万円をVIGに投資した場合、初年度の配当金は約1.69万円になります。そして、10年後には年間約4.28万円の配当金を受け取ることができるようになると予想されます。
VIGは、長期投資によって、YOCが上昇していく可能性が高いETFと言えるでしょう。
しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。
配当金生活をするには?VIGの配当受取シミュレーション
配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション ※日次更新
(毎月10万円配当を受け取るために必要な投資額)
銘柄 | 株価 | 配当利回り | 月間配当目標 | 必要投資額 | 必要投資額 (課税考慮) |
必要株数 |
---|---|---|---|---|---|---|
VIG | $198.74 (¥30,946) |
1.72% | ¥10,000 | ¥6,975,169 | ¥9,726,031 | 315株 |
¥30,000 | ¥20,925,507 | ¥29,178,093 | 943株 | |||
¥50,000 | ¥34,875,845 | ¥48,630,154 | 1,572株 | |||
¥100,000 | ¥69,751,689 | ¥97,260,308 | 3,143株 |
為替レート: 155.71円/ドル
VIG、SCHD、DGRW、VYM徹底比較!自分にぴったりの銘柄を探そう
銘柄名 | 銘柄コード | 過去1年のパフォーマンス | 配当利回り | 経費率 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
バンガード米国増配株式ETF | VIG | 17.26% | 1.66% | 0.06% | 増配銘柄に投資 |
シュワブ米国配当株式ETF | SCHD | 15.32% | 3.48% | 0.06% | 高配当銘柄に投資 |
ウィズダムツリー米国クオリティ配当グロース・ファンド | DGRW | 21.00% | 1.06% | 0.28% | 配当成長銘柄に投資 |
バンガード・ハイディビデンド・イールドETF | VYM | 18.38% | 2.58% | 0.06% | 高配当利回り銘柄に投資 |
2024年1月から10月までのデータを見ると、DGRWが最も高いパフォーマンスを示し、約21%の成長を達成しています。VYMとVIGもそれぞれ約18%、17%と好調なパフォーマンスです。SCHDは約15%と、他の3銘柄と比較するとやや低いパフォーマンスとなっています。
配当利回りを見ると、SCHDが最も高く3.48%、VYMが2.58%、VIGが1.66%、DGRWが1.06%となっています。高配当を重視するならSCHDやVYMが魅力的ですが、経費率も考慮する必要があります。VIG、SCHD、VYMの経費率は0.06%と低い一方、DGRWは0.28%と比較的高めです。
これらのETFはそれぞれ異なる投資戦略に基づいて構成されています。VIGは増配、SCHDは高配当とファンダメンタルズ、DGRWは配当成長、VYMは高配当利回りを重視しています。どのETFを選ぶかは、自身の投資目標やリスク許容度に合わせて慎重に検討する必要があります。例えば、長期的な配当収入の増加を重視するならVIGやDGRW、高配当を重視するならSCHDやVYMが候補となるでしょう。
それぞれのETFの特徴を理解し、自身の投資スタイルに合った銘柄を選ぶことが大切です。どの銘柄にもメリット・デメリットがあるので、よく比較検討した上で投資判断を行いましょう。
VIGへ過去に投資していた場合の累積トータルリターン
期間 | リターン |
---|---|
1年 | 30.1% |
3年 | 27.8% |
5年 | 83.8% |
7年 | 136.4% |
10年 | 207.5% |
VIGに過去に投資していた場合、長期投資で高いリターンを実現していたことがわかります。特に、10年間のリターンは207.5%と高く、投資元本は約3倍になっています。
これは、VIGが投資対象としている企業が、安定した収益力と高い配当成長力を持つことを示しています。
ただし、短期的な下落リスクはあるため、投資期間は長期で考えた方が良いでしょう。
VIGへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン
期間 | リターン |
---|---|
1年 | 30.1% |
3年 | 8.5% |
5年 | 12.9% |
7年 | 13.1% |
10年 | 11.9% |
VIGに過去に投資していた場合の年率リターンは、S&P500を上回っている期間が多いです。これは、VIGが配当成長力のある企業に投資しているためと考えられます。
ただし、年率リターンは年によって大きく変動します。これは、株価の変動や配当金の増加ペースが年によって異なるためです。 したがって、年率リターンだけで投資判断をするのは危険です。
VIGへ10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
年 | 評価額(万円) | 配当額(万円) | 評価額+配当累計額(万円) | 配当再投資評価額(万円) |
---|---|---|---|---|
2015 | 95.8 | 2.2 | 98.1 | 98.1 |
2016 | 105.0 | 2.2 | 109.4 | 109.7 |
2017 | 125.7 | 2.4 | 132.6 | 133.7 |
2018 | 120.7 | 2.5 | 130.1 | 130.9 |
2019 | 153.6 | 2.6 | 165.6 | 169.2 |
2020 | 173.9 | 2.8 | 188.8 | 194.4 |
2021 | 211.6 | 3.3 | 229.7 | 239.8 |
2022 | 187.1 | 3.7 | 208.9 | 215.7 |
2023 | 210.0 | 4.0 | 235.7 | 246.0 |
2024 | 248.6 | 3.1 | 277.4 | 294.4 |
VIGに10年前に100万円投資していた場合、2024年には約248万円に増加していることがわかります。配当金の再投資も行っていた場合、約294万円になります。
これは、VIGが投資対象としている企業が、安定した収益力と高い配当成長力を持つことを示しています。
配当金を再投資することで、複利効果によってさらに資産を増やすことができます。
ただし、年によっては、評価額が下落するリスクもあるため、注意が必要です。
VIGのリスクファクター分析
項目 | 値 | 説明 | 評価 |
---|---|---|---|
ベータ | 0.84 | 市場全体の動きに対する感応度 | 市場平均より低い |
52週ボラティリティ | 10.05% | 株価の変動幅 | 比較的低い |
シャープレシオ | 2.48 | リスクあたりのリターン | 高い |
トータルリターン(1年) | 30.11% | 1年間のリターン | 高い |
最大ドローダウン | -31.72% | 最大の下落率 | 比較的低い |
VIGのリスクファクター分析によると、ベータが1未満であり、市場平均よりも価格変動リスクが低いことがわかります。また、シャープレシオが高く、リスクあたりのリターンが高いことも魅力です。
ただし、最大ドローダウンは-31.72%と、大きな下落リスクもあるため、注意が必要です。
VIGへの投資戦略の提案
VIGは、長期投資に向いているETFです。以下のような投資戦略が考えられます。
- 積立投資: 毎月一定額をVIGに積み立てていくことで、時間分散効果によってリスクを抑えながら、長期的に安定したリターンを期待できます。
- コア資産: VIGをポートフォリオのコア資産として保有することで、安定した配当収入と長期的な資本成長を期待できます。
- 配当金再投資: 配当金を再投資することで、複利効果によってさらに資産を増やすことができます。
VIGは、米国株への投資を考えている方、配当収入を得たい方、リスクを抑えながら安定したリターンを目指したい方におすすめのETFです。
まとめ:VIGへの投資判断のポイント
VIGは、過去10年間連続で増配を続けている米国の大型・中型株に投資するETFです。低コストで運用されており、長期投資に向いています。
安定した配当収入と長期的な資本成長を期待できますが、株価の変動リスクはあります。
投資判断のポイントとしては、自身の投資スタイルやリスク許容度を考慮することが重要です。
VIGの投資判断で重要なポイントと評価
総合評価:
連続増配の実績
→VIGは10年以上連続で増配を続けており、将来も安定した配当収入が期待できる点が魅力です。
米国優良企業への投資
→AppleやMicrosoftなど、米国を代表する大企業に投資しており、堅調な成長が期待できます。
S&P500と比較した安定性
→S&P500よりもボラティリティが低く、安定した運用が期待できます。
経費率の低さ
→0.06%と、低コストで運用できるため、リターンを最大化できます。
配当利回りの低さ
→高配当ETFと比べると配当利回りは低いため、高配当を求める投資家には不向きです。
為替リスク
→米国株ETFのため、購入後に円高になるとリターンが減少するリスクがあります。
市場リスク
→株式市場全体が下落すると、VIGの価格も下落するリスクがあります。
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