【SPXL】S&P500の3倍レバレッジ!驚異的なリターンとリスクを徹底解説!

ねこ

近年、投資の世界で注目を集めているのがレバレッジ型ETFです。
その中でも、SPXL(Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍株)は、S&P500指数の3倍の値動きを目指すETFとして、高いリターンを求める投資家から熱い視線を浴びています。

しかし、その一方で、大きなリスクも孕んでいることを忘れてはいけません。
この記事では、SPXLの魅力とリスクを徹底的に分析し、投資判断のポイントを分かりやすく解説します。
これからSPXLへの投資を考えている方、既に保有している方、必見の内容です!

目次

SPXLの魅力:5つのキーワード🔑

S&P500指数に連動した成長性
レバレッジ効果で高いリターンを狙える
短期的な市場上昇局面で大きな利益の可能性
ボラティリティの高い銘柄
シンプルな投資戦略に最適

SPXLとは?

SPXLの基本情報

項目内容
銘柄名ディレクション・デイリーS&P500ブル3Xシェアーズ
銘柄コードSPXL
経費率0.91%
設定日2008年11月05日
運用会社Direxion Shares ETF Trust
ベンチマークS&P500指数
運用資産総額39.47億ドル

ディレクション・デイリーS&P500ブル3Xシェアーズは、Direxion Fundsが運用するETFで、S&P500指数の日次のリターンの3倍を目指す、レバレッジ型のETFです。 S&P500指数は、米国を代表する500銘柄で構成される株価指数であり、米国株式市場全体のパフォーマンスを反映する指標として広く利用されています。

銘柄の特徴

  1. S&P500指数へのレバレッジ投資: SPXLは、S&P500指数の日次のリターンの3倍を目指します。つまり、S&P500指数が1%上昇した場合、SPXLは約3%上昇することを目指します(逆もまた然り)。

  2. 短期的な市場上昇局面で有効: SPXLは、短期的な市場上昇局面で大きなリターンを狙う投資家に適しています。

  3. ボラティリティが高い: レバレッジ効果により、SPXLはS&P500指数よりも価格変動が大きくなります。

  4. 長期保有には不向き: 日次リターンを追求するため、長期保有すると複利効果の影響で想定とは異なる結果となる可能性があります。

  5. 経費率が高い: レバレッジ型ETFは、一般的に経費率が高くなる傾向があります。

ベンチマークの説明

SPXLのベンチマークはS&P500指数です。S&P500指数は、米国を代表する500銘柄で構成される時価総額加重平均型の株価指数であり、米国株式市場全体のパフォーマンスを反映する指標として広く利用されています。SPXLは、このS&P500指数の日次のリターンの3倍を目指すように設計されています。

セクター比率

SPXLのセクター比率
セクター名比率(%)
テクノロジー32.30
金融サービス12.62
ヘルスケア11.89
消費循環財10.18
コミュニケーションサービス8.85
インダストリアル7.90
生活必需品5.78
エネルギー3.69
公益事業2.49
不動産2.28
素材2.01

SPXLは、S&P500指数と同様に、テクノロジーセクターの比率が最も高く、全体の約3分の1を占めています。また、金融サービス、ヘルスケアセクターも大きな割合を占めており、これらのセクターの動向がSPXLのパフォーマンスに大きく影響します。これらのセクターは、米国経済を牽引する重要な役割を担っており、今後の成長が期待されます。 一方で、特定のセクターへの集中リスクも考慮する必要があります。

過去10年の株価推移チャートと分析

SPXLの過去10年の株価推移チャート

優れている点
全体的に上昇トレンド
短期的な上昇局面で大きなリターン

気になる点
大きな下落リスク
ボラティリティが高い

SPXLの株価は、過去10年間で大きく変動しています。2015年から2019年までは比較的安定した推移でしたが、2020年のコロナショックでは大きな下落を経験しました。その後、2021年には大きく上昇しましたが、2022年には再び下落しました。2023年は下落、2024年は上昇と、大きなボラティリティを示しています。短期的な上昇局面では大きなリターンを得られる可能性がありますが、下落リスクも高いことに注意が必要です。

S&P500過去1年分チャートとの比較と分析

SPXLとS&P500の過去1年間のパフォーマンス比較

優れている点
S&P500を大きくアウトパフォーム

気になる点
下落時の損失も大きい

過去1年間のパフォーマンスを見ると、SPXLはS&P500を大きくアウトパフォームしています。SPXLのリターンは65.83%であるのに対し、S&P500のリターンは23.86%です。これは、SPXLのレバレッジ効果がうまく機能した結果と言えます。しかし、市場が下落した場合には、SPXLの損失もS&P500よりも大きくなることに注意が必要です。

SPXLの配当金の分析

過去の配当金と増配率、その分析

SPXLの過去の配当金と増配率

優れている点
分配金が出ている

気になる点
分配金は安定していない
高配当利回りとは言えない

SPXLの分配金は、年によって大きく変動しています。2015年と2016年は分配金がなく、2017年から分配金が支払われています。分配金の安定性は高くありません。また、配当利回りも低いため、高配当を目的とした投資には適していません。

配当金利回りの推移

SPXLの配当金利回りの推移

優れている点
近年、配当利回りが上昇傾向

気になる点
市場平均と比較して低い

SPXLの配当利回りは、近年上昇傾向にあります。しかし、市場平均と比較すると低い水準です。

将来のYOC予想シミュレーション

SPXLの将来のYOC予想シミュレーション
予想利回り(%)
20240.87
20251.07
20261.32
20271.63
20282.01
20292.48
20303.06
20313.77
20324.65
20335.73
20347.07

優れている点
利回りが上昇していく可能性

気になる点
あくまでシミュレーション

現在の株価上昇率・利回りが継続した場合、10年後には利回りが7.07%まで上昇する可能性があります。例えば、100万円を投資した場合、初年度の配当金は約8,700円となり、10年後には約70,700円になる可能性があります。将来的に配当金収入が増加する可能性は魅力的です。しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

類似ETF SPXL/SSO/SPXSとの比較

SPXL・SSO・SPXSの過去1年間のチャート
銘柄名銘柄コード過去1年のパフォーマンス特徴
ディレクション デイリー S&P 500 ブル 3X シェアーズSPXL65.83%S&P500指数の3倍の値動きを目指すブル型レバレッジETF
プロシェアーズ ウルトラ S&P500SSO44.77%S&P500指数の2倍の値動きを目指すブル型レバレッジETF
ディレクション デイリー S&P 500 ベア 3X シェアーズSPXS-43.25%S&P500指数の3倍の逆の値動きを目指すベア型レバレッジETF

優れている点
SPXLはS&P500の上昇局面で大きなリターンを狙える
SSOはSPXLよりもレバレッジ倍率が低いため、リスクを抑えたい場合に適している
SPXSはS&P500の下落局面で利益を狙える

気になる点
レバレッジ型ETFは、長期投資には向かない可能性があるため注意が必要
SPXLとSPXSはレバレッジ倍率が高いため、リスクも高くなる
デイトレードや短期トレード向けの商品であることを理解しておく必要がある

チャートとデータから、SPXL・SSO・SPXSのパフォーマンスには大きな違いがあることが分かります。

SPXLは過去1年間で65.83%と最も高いパフォーマンスを記録しています。これは、S&P500指数の3倍のレバレッジがかかっているためです。市場が上昇トレンドにある場合は、大きな利益を得ることができます。しかし、逆に下落トレンドの場合は、損失も大きくなる可能性があります。

SSOはSPXLよりもレバレッジ倍率が低いため、リスクを抑えたい投資家に向いています。過去1年間のパフォーマンスは44.77%と、SPXLほどではありませんが、それでもS&P500指数を大きくアウトパフォームしています。

SPXSはベア型のレバレッジETFで、S&P500指数が下落すると利益が出ます。過去1年間はS&P500指数が上昇トレンドだったため、-43.25%と大きく下落しています。しかし、市場が下落トレンドに転じた場合は、大きな利益を得られる可能性があります。

これらの銘柄は、短期的な値動きを狙うアクティブトレーダー向けの商品です。投資する際は、それぞれの銘柄の特徴とリスクを理解した上で、ご自身の投資スタイルやリスク許容度に合った銘柄を選ぶことが重要です。

10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

SPXLの10年前からの投資シミュレーション
評価額(万円)配当額(円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
2015116.00116.0116.0
2016104.90104.9104.9
2017145.698,784155.5155.5
2018248.619,309260.4267.4
2019182.831,894197.8199.8
2020380.79,252396.6417.0
2021389.38,965406.1427.4
2022821.411,608839.4902.9
2023346.458,500370.3386.7
2024813.242,065841.2911.8

優れている点
大きなリターンを得られる可能性

気になる点
大きな損失を出す可能性もある

10年前にSPXLに100万円を投資していた場合、2024年には約911.8万円になっていたというシミュレーション結果です。大きなリターンを得られた可能性を示唆しています。しかし、途中には大きな下落も経験しており、損失リスクも高かったことがわかります。

リスクファクター分析

SPXLのリスクファクター分析
項目説明評価
ベータ3.00市場全体の動きに対する感応度市場平均の3倍の値動き
52週ボラティリティ140.37%過去1年間の価格変動の大きさ非常に高い
シャープレシオ1.44リスクに対するリターンの大きさ比較的高い
トータルリターン(1年)62.11%過去1年間のトータルリターン高い
最大ドローダウン-25.94%過去最大の資産価値の下落率大きな下落リスク
PER40.93株価収益率割高

優れている点
高いリターン

気になる点
高いボラティリティ
大きなドローダウンリスク

SPXLは、高いリターンが期待できる一方で、ボラティリティドローダウンリスクも高いETFです。投資判断をする際には、これらのリスクを十分に理解する必要があります。

投資戦略の提案

  • 短期的な市場上昇局面での活用: SPXLは、S&P500指数が上昇する局面で大きなリターンを狙うことができます。短期的なトレードや、市場の急上昇を予想する際に有効な投資先となり得ます。
  • ポートフォリオの一部として: SPXLをポートフォリオの一部に組み入れることで、全体のボラティリティを高め、リターンを向上させる効果が期待できます。ただし、リスク許容度に合わせて、適切な比率で保有することが重要です。
  • 損切りラインの設定: SPXLはボラティリティが高いため、損失を限定するために、あらかじめ損切りラインを設定しておくことが重要です。
  • 頻繁な売買は避ける: SPXLは経費率が高いため、頻繁に売買するとコストがかさみ、リターンを圧迫する可能性があります。

まとめと投資判断のポイント

SPXLは、S&P500指数の日次のリターンの3倍を目指すレバレッジ型ETFです。短期的な市場上昇局面では大きなリターンが期待できますが、ボラティリティドローダウンリスクも高いことに注意が必要です。投資判断をする際には、自身のリスク許容度投資期間を考慮し、SPXLの特徴を十分に理解した上で投資を行うようにしましょう。

SPXLの投資判断で重要なポイントと評価

総合評価:

高いリターンポテンシャル: SPXLは、S&P500指数の上昇局面において、その3倍のリターンを獲得できる可能性を秘めています。短期的な市場上昇の波に乗ることができれば、大きな利益を得られる魅力的な投資先と言えるでしょう。
S&P500指数への連動性: SPXLは、米国を代表する500銘柄で構成されるS&P500指数に連動しており、米国経済全体のパフォーマンスを反映します。米国経済の成長を信じる投資家にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。
ボラティリティの高さ: レバレッジ効果によって、SPXLはS&P500指数よりも価格変動が大きくなります。市場が下落した場合、損失も3倍に拡大するリスクがあるため、注意が必要です。
長期保有のリスク: SPXLは日々の値動きに連動する設計のため、長期保有すると複利効果の影響で想定とは異なる結果となる可能性があります。そのため、短期的な投資戦略に適したETFと言えるでしょう。
経費率: SPXLの経費率は0.91%と、一般的なETFと比較して高めです。長期保有する場合、経費率がリターンを圧迫する可能性があるため、注意が必要です。

SPXLは、高いリターンポテンシャルを持つ一方で、大きなリスクも抱えていることを理解しておく必要があります。短期的な投資戦略で、市場の上昇局面を捉えることができれば、大きな利益を得られる可能性がありますが、市場の下落時には大きな損失を被るリスクもあります。投資判断を行う際には、自身の投資経験、リスク許容度、投資期間などを考慮し、慎重に判断することが重要です。この記事が、SPXLへの理解を深め、適切な投資判断を行うための一助となれば幸いです。

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