【楽天SCHD】残高300億円突破!高配当ETF、SCHDとVYMを徹底比較し魅力を分析!

【楽天SCHD】 残高300億円突破! 高配当ETF、SCHDとVYMを 徹底比較し、SCHDの魅力を分析!

楽天SCHD(楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型))、販売開始から26日で残高300億円突破!と大変話題になっています。
今まで日本で購入できる人気米国配当ETFといえばVYMがあげられますが、SCHDとVYMの違いについて気になる人も多いのではないでしょうか?

今回はそんな楽天SCHDの元となっているSCHDとVYMを徹底比較し、その魅力をわかりやすく解説していきます!
具体的には、SCHDとVYMの特徴、配当利回り、増配率、リスク、投資戦略などを詳細に分析します。さらに、過去10年のチャートや将来のYOC予想シミュレーション、10年前に投資していた場合のシミュレーションなど、豊富なデータと具体的な数値を用いて、投資判断に役立つ情報を提供します!

ねこ

この記事を読むことで、SCHDとVYMへの理解を深め、自分に合った投資戦略を立てることができるでしょう。
高配当ETFの魅力を知り、将来の資産形成に役立てましょう!

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目次

SCHDとVYMの魅力:5つのキーワード🔑

高配当利回りと安定配当
優良企業への分散投資
圧倒的な運用資産総額
バランスの取れたセクター配分
長期運用で実績

SCHDとVYMとは?

SCHD/VYM/楽天SCHDの基本情報

項目SCHDVYM楽天SCHD
運用会社シュワブバンガード楽天投信投資顧問
設定日2011年10月20日2006年11月16日2024年9月26日
運用資産総額約630億ドル約600億ドル300億円
※販売開始26日で達成!)
経費率0.06%0.06%0.132%
(実質負担管理費用約0.192%)
構成銘柄数約100約400SCHDと同様
配当利回り3.46%2.80%SCHDと同様
ベンチマークダウ・ジョーンズ米国配当100株価指数FTSEハイディビデンド・イールド指数SCHDと同様
特徴高配当・財務健全性重視平均以上の配当利回りSCHDと同様

SCHDは、Charles Schwab社が運用する高配当ETFです。ダウ・ジョーンズ米国配当100株価指数に連動する投資成果を目指し、高配当かつ財務健全性の高い米国企業100銘柄に投資しています。少なくとも10年連続で配当支払実績のある企業が選定されています。
VYMは、Vanguard社が運用する高配当ETFです。FTSEハイディビデンド・イールド指数に連動する投資成果を目指し、市場平均以上の配当利回りを提供する約400銘柄の米国企業に投資しています。REITを除く銘柄で構成される時価総額加重平均型の株価指数です。
楽天SCHD(楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型))は楽天投資投資顧問が運用する、SCHDへの投資を行う投資信託となっており、性質はSCHDが参考になります。

上位15銘柄組入銘柄比率

SCHDとVYMの組入銘柄比率
上位構成銘柄名SCHD比率VYM比率
HOME DEPOT INC4.33%2.27%
VERIZON COMMUNICATIONS INC4.27%-
CISCO SYSTEMS INC4.21%1.22%
BLACKROCK INC4.20%-
PFIZER INC4.05%-
CHEVRON CORP4.03%1.39%
LOCKHEED MARTIN CORP4.00%-
TEXAS INSTRUMENT INC4.00%-
BRISTOL MYERS SQUIBB3.98%-
COCA-COLA3.92%1.58%
Broadcom Inc.-4.4%
JPMorgan Chase & Co-3.42%
Exxon Mobil Corp.-2.98%
Procter & Gamble Co.-2.31%
Johnson & Johnson-2.21%
その他40.38%68.49%
SCHDは約100銘柄で構成されており、構成銘柄上位15銘柄で全体の50%以上の割合を占めています。内訳としては住宅リフォーム大手のHome Depot、通信大手のVerizon、IT大手のCisco Systemsなど、各業界を代表するような大型株が名を連ねています。 一方、VYMは約400銘柄以上を保有しており、上位15銘柄でも全体の約30%程度と、SCHDと比較して分散投資の度合いが高いことが分かります。VYMもブロードコムやJPモルガン等、有名企業で構成されていることがわかります。

セクター比率

セクター比率
セクターSCHDVYM
金融18.08%21.33%
ヘルスケア16.24%12.47%
生活必需品14.68%13.18%
情報技術10.20%12.87%
エネルギー11.45%9.76%
一般消費財11.03%7.14%
通信4.73%3.12%
素材1.69%2.35%
公益事業0.04%6.52%
不動産0.00%0.02%

SCHDとVYMは、金融セクターの比率が最も高く、次いで、ヘルスケア、生活必需品、情報技術といったセクターの比率が高くなっています。
SCHDは、VYMと比較して、生活必需品セクターの比率が高く公益事業セクターの比率が低いのが特徴です。景気の影響を受けにくいディフェンシブなセクターに重点を置いているといえます。

過去10年の株価チャートと分析

過去10年の株価チャート

優れている点
SCHD、VYMともに、過去10年間で右肩上がりの成長を続けている
コロナショックからの回復も早く、力強い成長を見せている

気になる点
2022年は、米国株全体が下落した影響を受け、SCHD、VYMも下落している

SCHDVYM
2015年3.83%3.65%
2016年-0.55%-0.54%
2017年14.24%14.87%
2018年33.88%29.57%
2019年22.54%17.81%
2020年51.49%41.71%
2021年64.95%36.33%
2022年110.80%69.87%
2023年96.79%62.90%
2024年(10月23日時点)121.28%95.63%

SCHDとVYMは、設定来、安定した成長を続けています。特に、2020年以降は、高いパフォーマンスを見せています。
2022年は、FRBの利上げによる金融引き締めや、ロシアのウクライナ侵攻などの影響を受け、米国株全体が下落しました。SCHDとVYMも下落しましたが、下落幅は小さく、底堅さを示しました。

S&P500過去1年分チャートとの比較と分析

S&P500過去1年分チャートとの比較

優れている点
SCHD、VYMともに、ボラティリティはS&P500より低く下落時も損失が少ない傾向

気になる点
S&P500と比較して、リターンは低い傾向がある

銘柄リターン(2023年12月1日~2024年9月30日)
SCHD21.36%
VYM24.49%
S&P50033.46%

過去1年間で、SCHDとVYMはS&P500をアンダーパフォームしています。しかし、ボラティリティがS&P500より低いことから下落時の損失が少ない傾向もあり、利点にもなっています。
直近1年の結果としては、SCHDとVYMのリターンは、S&P500と比較して低い点に注意が必要です。これは、高配当株は、グロース株と比較して、株価上昇率が低い傾向があるためです。しかし、株価のみを比較しているため、配当も考慮するとリターンの差は小さくなります。

SCHD、VYMの配当金の分析

SCHD、VYMの過去の配当金と増配率、その分析

SCHD、VYMの過去の配当金と増配率

優れている点
SCHDは、設定来、増配を継続している
VYMも、安定的に配当を出し続けている

気になる点
-

SCHDVYM
2015年0.352.15
2016年0.402.21
2017年0.442.40
2018年0.482.65
2019年0.572.84
2020年0.682.91
2021年0.753.10
2022年0.853.25
2023年0.893.48
2024年0.732.53

SCHDは、設定来、高い増配率を維持しています。2015年から2023年にかけて、配当金は約2.5倍に増加しています。
VYMも、安定的に配当金を増加させてきましたが、SCHDと比較すると増配率は低い傾向があります。

SCHD、VYMの配当金利回りの推移

SCHD、VYMの配当金利回りの推移

優れている点
SCHD、VYMともに、市場平均を上回る配当利回り

気になる点
配当利回りは、株価の変動によって変化するため、将来の利回り水準を保証するものではない

SCHDとVYMは、高配当ETFとして知られており、S&P500の配当利回りを常に上回っています
ただし、配当利回りは、株価と配当金の関係で決まるため、株価が上昇すると配当利回りは低下する可能性があります。

SCHD、VYMの将来のYOC予想シミュレーション

SCHD、VYMの将来のYOC予想シミュレーション
SCHDVYM
2024年3.46%2.80%
2025年3.74%2.99%
2026年4.05%3.20%
2027年4.39%3.42%
2028年4.75%3.66%
2029年5.14%3.91%
2030年5.57%4.19%
2031年6.03%4.48%
2032年6.53%4.79%
2033年7.07%5.12%
2034年7.65%5.48%

優れている点
SCHD、VYMともに、今後も配当利回りの上昇が期待される
過去の成長率が継続した場合10年後には、7%を超えるYOCも期待できる

気になる点
あくまでシミュレーションであり、将来の利回りを保証するものではない

SCHD、VYMともに、今後も配当利回りの上昇が期待されます。今後も過去と同じ成長率で株価が上昇した場合をシミュレーションしてみると、下記のようになります。
・SCHDに100万円投資した場合、初年度の配当金は3.46万円10年後には7.65万円になる可能性があります。
・VYMに100万円投資した場合、初年度の配当金は2.8万円10年後には5.48万円になる可能性があります。

しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

配当金生活をするには?SCHD・VYMの配当受取シミュレーション

毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション
(月◯万円配当を受け取るために必要な投資額)

銘柄 株価 配当利回り 月間配当目標 必要投資額 必要投資額
(課税考慮)
必要株数
SCHD $28.71
(¥4,470)
3.40%¥10,000 ¥3,525,223 ¥4,915,497 1,100株
¥30,000 ¥10,575,668 ¥14,746,492 3,299株
¥50,000 ¥17,626,113 ¥24,577,486 5,498株
¥100,000 ¥35,252,226 ¥49,154,972 10,996株
VYM $130.86
(¥20,376)
2.77%¥10,000 ¥4,326,189 ¥6,032,348 297株
¥30,000 ¥12,978,566 ¥18,097,044 889株
¥50,000 ¥21,630,944 ¥30,161,739 1,481株
¥100,000 ¥43,261,888 ¥60,323,479 2,961株

為替レート: 155.71円/ドル

SCHD、VYMへ10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

SCHD、VYMへ10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
銘柄評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
SCHD2015年103.82.8106.6106.6
2016年99.53.1105.3105.2
2017年114.23.4123.5124.3
2018年133.93.8146.9149.4
2019年122.54.5140.1141.2
2020年151.55.3174.3179.9
2021年164.95.9193.7201.7
2022年210.86.7246.2264.5
2023年196.86.9239.1253.9
2024年221.35.7269.3291.2
VYM2015年103.63.2106.9106.9
2016年99.53.3106.0105.9
2017年114.93.6125.1125.9
2018年129.64.0143.8146.0
2019年117.84.3136.3137.1
2020年141.74.4164.6169.3
2021年136.34.7163.9167.5
2022年169.94.9202.3213.6
2023年162.95.2200.6210.1
2024年195.63.8237.1256.1

優れている点
SCHD、VYMともに、10年前と比較して資産額が約2倍に増加している
配当金も安定的に増加しており、大きな利益を得られている

気になる点
リーマンショックやコロナショックのような暴落時には、資産額が大きく減少するリスクがある

SCHD、VYMともに、過去10年間で大きなリターンを生み出しています。これは、高配当株投資の魅力を示しています。
配当金を再投資することで、複利効果によって、さらに大きなリターンを得ることができます。
ただし、株式投資にはリスクが伴うことを忘れてはいけません。

SCHD、VYMのリスクファクター分析

SCHD_VYMリスクファクター分析
項目銘柄説明評価
ベータSCHD
0.77市場全体の動きに対する感応度やや低い
VYM0.77やや低い
シャープレシオSCHD2.08リスクに対するリターン高い
VYM2.53高い
トータルリターン(1年)SCHD28.71%1年間のリターン高い
VYM32.78%高い
最大ドローダウンSCHD-33.35%最大の下落率やや高い
VYM-35.20%やや高い

優れている点
SCHD、VYMともに、ベータ値が低く、市場平均よりも価格変動リスクが低い
シャープレシオが高く、リスクあたりのリターンが高い

気になる点
株式市場全体が下落した場合、SCHD、VYMも価格が下落する可能性がある

SCHDとVYMは、ベータ値が低く、市場平均よりも価格変動リスクが低いETFです。
また、シャープレシオが高いことから、リスクあたりのリターンが高いことも分かります。
しかし、株式投資にはリスクがつきものです。市場全体が下落した場合、SCHD、VYMも価格が下落する可能性があります。

SCHD、VYMへの投資戦略の提案

SCHDとVYMは、どちらも高配当安定した成長が期待できるETFです。
以下のような投資戦略が考えられます。

  • 長期投資: SCHDとVYMは、長期投資に適したETFです。配当金を再投資することで、複利効果によって資産を大きく増やすことができます。
  • 積立投資: 毎月一定額を積立投資することで、リスクを抑えながら、着実に資産形成を行うことができます。
  • ポートフォリオの一部: SCHDとVYMを高配当部分としてポートフォリオに組み入れることで、リスク分散効果を高めることができます。

SCHDとVYMのどちらを選ぶかは、投資家のリスク許容度や投資目標によって異なります。
より高い配当利回りを求めるならSCHD、より多くの銘柄に分散投資したいならVYMを選ぶと良いでしょう。

まとめ:SCHD、VYMへの投資判断のポイント

SCHDとVYMは、どちらも魅力的な高配当ETFです。
高配当安定した成長を期待する投資家にとって、有力な投資選択肢となるでしょう。
投資判断のポイントとしては、以下の点が挙げられます。

  • 配当利回り: SCHDの方がVYMよりも配当利回りが高い。
  • 銘柄数: VYMの方がSCHDよりも組入銘柄数が多い。
  • リスク許容度: SCHDの方がVYMよりもリスクが低い。

これらのポイントを参考に、自身の投資スタイルやリスク許容度に合ったETFを選びましょう。

SCHD・VYMの投資判断で重要なポイント

SCHDの投資判断で重要なポイントと総合評価:
配当利回り:3.46%と高水準で、安定配当も期待できる。
安定性:財務健全性の高い約100銘柄に投資しており、リスクを抑えた安定運用が期待できる。
成長性:過去10年間で右肩上がりの成長を続けており、今後も米国経済の成長に伴い、キャピタルゲインも期待できる。
リスク:株式市場全体が下落した場合、価格が下落する可能性はあるものの、ベータ値が低いため、市場平均よりリスクは低い。
分散投資:上位10銘柄の比率が4%前後と分散投資されており、特定銘柄への集中リスクを抑えている。
適した投資家:高配当と安定的な成長を求める長期投資家、配当金を再投資して複利効果を狙いたい投資家。

VYMの投資判断で重要なポイントと総合評価:
配当利回り:2.80%とSCHDより低いものの、市場平均を上回る配当利回り。
安定性:約400銘柄に投資しており、一部企業の業績悪化による影響を受けにくい。
成長性:SCHDと比較すると、成長性は限定的。
リスク:SCHDと同様に、市場リスクはあるものの、分散投資効果によりリスクは低め。
分散投資:構成銘柄が多く、一番比率が高い企業でも4%ほどであり、分散されている。
適した投資家:リスクを抑えつつ、安定的な配当収入を得たい長期投資家、より多くの銘柄に分散投資したい投資家。

この記事では、SCHDとVYMという2つの高配当ETFについて、その特徴やメリット、リスクなどを詳しく解説しました。どちらも魅力的なETFですが、投資家の求めるものによって、どちらが適しているかは異なります。 より高い配当利回りや安定性を求めるならSCHD、より多くの銘柄に分散投資したい場合はVYMといったように、ご自身の投資スタイルやリスク許容度に合わせて選ぶことが重要です。

楽天SCHDとVYMのyoutube解説動画

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