【JEPQ vs JEPI】2025年5月:配当・リスク・リターン・投資シミュレーションで将来性を分析!

【JEPQ vs JEPI】2025年5月:配当・リスク・リターン・投資シミュレーションで将来性を分析!
ねこ

みなさん、こんにちは!
今回は、投資家の間で「毎月分配金がもらえる高配当ETF」として注目を集めているJEPQJEPIについて、2025年5月の最新データを元に、とことん深掘りしていきたいと思います!

・セクター比率
・構成銘柄比率
・過去の株価推移
・S&P500との比較
・配当/利回り/増配率/過去と将来のYOCシミュレーション
・月10万円配当受取に必要な投資額
・トータルリターン(累積・年率)/リスク分析
・過去投資をしていた場合のシミュレーション(一括・積立)

これらの情報を、初心者の方にも分かりやすいように、グラフやデータを使って解説していきます。さあ、JEPQとJEPIの魅力とリスクを一緒に探求し、あなたの資産形成に役立つ知識を身につけましょう!

目次

JEPQ・JEPIの組入銘柄比率と特徴

JEPQ・JEPIの組入銘柄比率グラフ

まずは、JEPQとJEPIがどんな会社の株を組み入れているのか見ていきましょう。ETFを選ぶ上で、中身を知ることはとても大切ですよ。

JEPQ 上位10銘柄

銘柄名企業名比率
APPLE INCApple7.35%
MICROSOFT CORPMicrosoft6.87%
NVIDIA CORPNVIDIA6.42%
AMAZON.COM INCAmazon.com4.84%
ALPHABET INCAlphabet (Google)4.04%
BROADCOM INCBroadcom3.29%
META PLATFORMS INCMeta Platforms3.12%
NETFLIX INCNetflix3.05%
TESLA INCTesla2.32%
JPMORGAN US GOVT MMKT FUN短期米国債ファンド2.21%

JEPI 上位10銘柄

銘柄名企業名比率
VISA INCVisa1.69%
MASTERCARD INCMastercard1.69%
PROGRESSIVE CORP/THEProgressive1.64%
JPMORGAN US GOVT MMKT FUN短期米国債ファンド1.64%
ABBVIE INCAbbVie1.56%
THE SOUTHERN COMPANYSouthern Company1.56%
TRANE TECHNOLOGIES PLCTrane Technologies1.53%
SERVICENOW INCServiceNow1.53%
AMAZON.COM INCAmazon.com1.43%
MICROSOFT CORPMicrosoft1.42%

上位銘柄の特徴と組み合わせの傾向

  • JEPQは、AppleMicrosoftNVIDIAといった、世界をリードする巨大テクノロジー企業の比率が非常に高いのが特徴です。これらの企業は、私たちの生活に欠かせないスマートフォン、パソコン、ソフトウェア、クラウドサービス、AI技術などを提供しており、高い成長性が期待されています。
  • JEPIは、VISAMastercardのような金融サービス、医薬品メーカーのAbbVie、電力会社のSouthern Companyなど、より幅広い業種の銘柄を組み入れています。テクノロジー株も含まれていますが、JEPQほど偏っておらず、景気の影響を受けにくいとされるディフェンシブな銘柄も多いのが特徴です。これにより、分散が効いており、比較的安定した値動きが期待できます。

JEPQ・JEPIのセクター比率

JEPQ・JEPIのセクター比率グラフ

次に、どのような業種(セクター)に投資しているかを見てみましょう。セクターのバランスもETFの性格を知る上で重要です。

JEPQ 上位セクター

セクター名比率
Technology50.33%
Communication Services15.58%
Consumer Cyclical13.63%
Healthcare6.83%
Consumer Defensive6.05%
Industrials3.68%
Utilities1.32%
Basic Materials1.24%
Financial Services0.68%
Energy0.37%

JEPI 上位セクター

セクター名比率
Technology19.71%
Healthcare15.39%
Industrials13.48%
Financial Services11.51%
Consumer Defensive10.74%
Consumer Cyclical9.69%
Utilities5.92%
Communication Services4.75%
Energy3.31%
Real Estate3.26%

セクター構成の特徴と値動き傾向

  • JEPQは、テクノロジーセクターの比率が50%を超えており、極めて高いことがわかりますね。これに通信サービス、一般消費財を加えると約80%にもなります。これは、景気が良く、技術革新が進む局面では大きな株価上昇(値上がり)が期待できる構成です。一方で、景気後退や金利上昇の局面では、テクノロジー株は売られやすく、値下がりリスクも高くなる傾向があります。
  • JEPIは、テクノロジーセクターの比率も高いですが、JEPQほどではありません。ヘルスケア、資本財、金融、生活必需品といったセクターにもバランス良く分散されています。これらのセクターは、景気の変動の影響を受けにくいとされるものが多く含まれています。そのため、JEPIは市場全体が不安定な時でも比較的安定した値動きをすることが期待されますが、JEPQほどの急激な上昇は期待しにくいかもしれません。

JEPQ・JEPIの過去3年の株価チャートと分析

JEPQ・JEPIの過去3年株価チャート

では、実際の株価はどのように動いてきたのでしょうか?過去3年間の値動きを見てみましょう。

優れている点
JEPQは2024年にかけて大きく回復し、10%超のリターンを記録
JEPIは比較的安定した値動きで、大きな下落を回避している傾向

気になる点
JEPQは2023年初にかけて大きく下落しており、値動きが大きい(ボラティリティが高い)
JEPIは2024年以降、株価リターンがやや伸び悩んでいる

過去3年間の変動率

銘柄2023年1月3日時点2024年1月2日時点2025年1月2日時点2025年5月1日時点
JEPQ-20.40%-2.98%+10.16%-0.02%
JEPI-8.21%-7.11%-3.12%-7.15%

チャートから読み取れる情報と傾向

  • JEPQは2022年の設定以降、特に2023年初にかけては厳しい下落を経験しました。これは、組み入れ比率の高いハイテク株が金利上昇の影響を大きく受けたためと考えられます。しかし、2024年に入ると力強い回復を見せ、プラスのリターンに転じています。これは、ハイテク株への期待が再び高まったことを示していますね。
  • JEPIは、JEPQほどの大きな下落は避けられています。これは、分散されたポートフォリオと、カバードコール戦略(※後述)によるオプションプレミアム収入がクッションとなった可能性があります。ただし、株価の上昇力という点ではJEPQに劣り、ここ1年はやや軟調な展開となっています。
  • JEPQは成長性を重視する方向けJEPIは安定性を重視する方向け、という性格の違いが株価の動きからも見て取れます。

S&P500過去1年分チャートとの比較と分析

JEPQ・JEPIとS&P500の過去1年比較チャート

米国の代表的な株価指数であるS&P500と比較して、JEPQとJEPIのパフォーマンスはどうだったのでしょうか?過去1年間の動きを見てみましょう。

優れている点
JEPQは、期間によってはS&P500に近いリターンを示した時期もあった
JEPIは、S&P500と比較して値動きがマイルドで、下落局面での耐性が期待できる

気になる点
直近1年間のトータルリターンでは、JEPQ・JEPIともにS&P500に劣後している
JEPQも直近数ヶ月はやや伸び悩んでいる

パフォーマンス比較(2025年5月1日時点、過去1年間)

銘柄1年リターン
JEPQ-1.58%
JEPI-1.06%
S&P500+10.66%

S&P500との比較からわかること

  • 過去1年間で見ると、S&P500が好調だったのに対し、JEPQとJEPIのリターンはマイナスとなっています。これは、JEPQとJEPIが採用している「カバードコール戦略」が影響している可能性があります。
  • カバードコール戦略とは、保有している株式(現物株)に対して、その株を特定の価格(権利行使価格)で売る権利(コールオプション)を売却する戦略です。このオプションを売ることでプレミアム(オプション料)収入を得られます。これがJEPQやJEPIの高い分配金の源泉の一つです。
  • しかし、株価が大きく上昇する局面では、カバードコール戦略は株価上昇による利益の一部を放棄することになるため、S&P500のような指数に比べてリターンが劣後する傾向があります。逆に、株価が横ばいや下落する局面では、オプションプレミアム収入がクッションとなり、下落幅を抑える効果が期待できます。
  • つまり、JEPQやJEPIは、市場全体が大きく上昇する局面ではS&P500に劣後しやすいものの、安定した分配金収入と、下落局面での耐性を重視する投資家にとっては魅力的な選択肢と言えるでしょう。

JEPQ・JEPIで配当金生活はできる?配当金の分析

JEPQやJEPIの最大の魅力の一つは、その高い分配金(配当金)です。ここでは、その分配金について詳しく見ていきましょう。

JEPQ・JEPIの過去の配当金と増配率、その分析

JEPQ・JEPIの過去配当金推移

まずは、過去の年間配当金がどのように推移してきたかを見てみましょう。

優れている点
JEPQは2024年に前年比+16.5%と大幅な増配を達成
JEPIも2025年(途中経過)は前年比+21.7%ペースと好調
両ETFとも、高い水準の分配金実績がある

気になる点
JEPIは2024年に前年比-8.7%の減配を経験している
JEPQも2025年(途中経過)は増配率が鈍化している(+5.1%ペース)
カバードコール戦略による分配金は、市場のボラティリティ(変動性)に影響されるため、毎年安定して増配するとは限らない

年間配当金合計と増配率

銘柄2023年2024年2025年(5月時点)
JEPQ$5.01$5.83 (+16.5%)$2.07 (+5.1%*)
JEPI$4.62$4.22 (-8.7%)$1.55 (+21.7%*)

配当金推移の分析

  • JEPQ、JEPIともに非常に高い水準の分配金を支払っていることがわかります。これは、カバードコール戦略によるオプションプレミアム収入が大きく貢献しています。
  • ただし、増配率は年によって変動があります。特にJEPIは2024年に減配となりました。これは、市場のボラティリティ(株価の変動の大きさ)が低下すると、オプションプレミアム収入が減少し、分配金に影響を与える可能性があるためです。
  • JEPQは2024年に大幅増配しましたが、2025年は今のところ増配ペースが鈍化しています。これも市場環境の変化が影響していると考えられます。
  • 高い分配金は魅力的ですが、毎年必ず増配するわけではないこと、市場環境によっては減配するリスクもあることを理解しておく必要があります。

JEPQ・JEPIの配当金を前月比で比較

JEPQ・JEPIの配当金 前月比

毎月の分配金はどのように変動しているのでしょうか?直近のデータを見てみましょう。

優れている点
直近の2025年5月は、JEPQ・JEPIともに前月比で10%以上の増配となっている

気になる点
月ごとの分配金額の変動が大きい可能性がある

配当金 前月比較(2025年)

銘柄2025年4月2025年5月増配率
JEPQ$0.54$0.60+10.6%
JEPI$0.41$0.49+19.6%

前月比比較の分析

  • 2025年5月の分配金は、JEPQ、JEPIともに前月と比べて増加しました。これはポジティブな動きですね。
  • ただし、これらのETFの分配金は、オプションの権利行使状況や市場のボラティリティによって月ごとに変動しやすいという特徴があります。毎月安定した同額の収入を期待している場合は、月ごとの変動が大きい可能性がある点に注意が必要です。

JEPQ・JEPIの配当金を前年同月比で比較

JEPQ・JEPIの配当金 前年同月比

1年前の同じ月と比べて、分配金はどう変化したでしょうか?

優れている点
2025年5月は、JEPQ・JEPIともに前年同月比で大幅な増配(JEPQ: +38.7%, JEPI: +49.6%)となっている

気になる点
大幅な増配は魅力的だが、これが今後も継続するかは不透明
前述の通り、市場環境によって分配金は大きく変動する可能性がある

配当金 前年同月比較

銘柄2024年5月2025年5月増配率
JEPQ$0.43$0.60+38.7%
JEPI$0.33$0.49+49.6%

前年同月比比較の分析

  • 2025年5月の分配金は、前年の同じ月と比較して、JEPQ・JEPIともに大幅に増加しています。これは非常に力強い結果と言えます。
  • 要因としては、市場のボラティリティの上昇や、組み入れ銘柄からの配当金の増加などが考えられます。
  • ただし、これほど高い増配率が今後も続くとは限りません。カバードコール戦略による収入は市場環境に左右されるため、前年比でマイナスになる月が出てくる可能性も十分にあります

JEPQ・JEPIの配当金利回りの推移

JEPQ・JEPIの配当金利回り推移

投資額に対してどれくらいの配当金が得られるかを示す「配当利回り」。その推移を見てみましょう。

優れている点
JEPQ・JEPIともに、一貫して市場平均(例:S&P500は約1.5%程度)を大きく上回る高い配当利回りを維持している

気になる点
株価の変動によって、配当利回りも上下しやすい
高い利回りは魅力的だが、それが株価の下落によって相殺される可能性も考慮する必要がある

配当金利回り推移の分析

  • グラフを見ると、JEPQ、JEPIともに非常に高い配当利回りで推移していることが一目でわかります。特にJEPQは10%を超える時期もありました。JEPIも安定して高い利回りを提供しています。
  • これは、定期的なインカム収入を重視する投資家にとって大きな魅力です。例えば、S&P500に連動するETFの配当利回りが通常1%台であることを考えると、その差は歴然です。
  • ただし、注意点もあります。配当利回りは「年間配当金 ÷ 株価」で計算されるため、株価が下落すると、配当金額が変わらなくても利回りは上昇します。逆に、株価が上昇すると利回りは低下します。
  • また、前述の通り、分配金額自体が変動する可能性もあります。そのため、現在の高い利回りが将来も保証されているわけではないことを理解しておくことが重要です。

過去JEPQ・JEPIに投資していた場合のYOCシミュレーション

JEPQ・JEPIの過去YOC推移

もし過去にJEPQやJEPIに投資していたら、投資した元本に対してどれくらいの配当利回りになっていたのでしょうか?それを測る指標が「YOC(Yield on Cost)」です。

YOC(Yield on Cost)推移

銘柄2022年12月2023年12月2024年12月2025年5月
JEPQ15.60%12.75%11.29%12.46%
JEPI8.84%8.77%8.38%8.75%

優れている点
JEPQは、特に設定初期(2022年)に投資した場合、非常に高いYOCを実現していた
JEPIも、どのタイミングで投資していても、安定して8%台の高いYOCを維持している

気になる点
JEPQのYOCは、年々低下する傾向が見られる
YOCは過去の実績であり、将来を保証するものではない

YOCシミュレーションの解説

  • YOC(Yield on Cost)とは、あなたが最初に投資した金額(取得コスト)に対して、現在受け取っている年間配当金がどれくらいの割合になるかを示す利回りです。

    計算式: YOC = (現在の年間配当金 ÷ 取得時の株価) × 100


  • 例えば、JEPQが設定された2022年に投資していた場合、その後の株価変動や増配・減配を経て、2025年5月時点でのYOCは約12.46%になっています。これは、最初に投資した金額に対して、年間約12.46%の配当金を受け取れていることを意味します。非常に高いリターンですね!
  • JEPIも安定しており、いつ投資していても、元本に対して8%台後半の高い配当利回りを得られていた計算になります。
  • JEPQのYOCが低下傾向にあるのは、株価が上昇したことや、分配金の変動が影響している可能性があります。
  • YOCは、早く投資を始めて長期保有するほど、株価上昇や増配の恩恵を受けて高くなる可能性があります(ただし、減配や株価下落があれば低下します)。過去のYOCが高いからといって、これから投資した場合も同じようになるとは限らない点に注意しましょう。

JEPQ・JEPIの将来のYOC予想シミュレーション

JEPQ・JEPIの将来YOC予想

では、もし今JEPQやJEPIに投資したら、将来のYOCはどうなっていくと予想されるでしょうか?過去3年間の株価成長率と現在の配当利回りが続くと仮定して、10年後までのYOCをシミュレーションしてみましょう。

将来YOC予想(シミュレーション)

銘柄20252026202720282029203020312032203320342035
JEPQ11.62%11.62%11.62%11.62%11.62%11.62%11.62%11.61%11.61%11.61%11.61%
JEPI8.15%7.95%7.76%7.57%7.38%7.20%7.02%6.85%6.68%6.52%6.36%

優れている点
JEPQは、シミュレーション上では10年後も11%を超える非常に高いYOCを維持する可能性がある
JEPIも、YOCは徐々に低下するものの、10年後でも6%台と比較的高い水準を維持する可能性がある

気になる点
JEPIのYOCは、シミュレーション上では徐々に低下していく予想となっている
これはあくまで過去のデータに基づくシミュレーションであり、実際の株価や配当金が予想通りになるとは限らない
将来の市場環境の変化(金利変動、景気後退、ボラティリティ低下など)によって、結果は大きく変わる可能性がある

将来YOCシミュレーションの解説

  • このシミュレーションは、過去3年間の平均的な株価上昇率と、現在の配当利回りが今後10年間続いた場合に、YOCがどうなるかを計算したものです。
  • 仮に今、JEPQに100万円投資したとします。初年度の配当利回り(YOC)は約11.62%なので、年間約11.6万円の配当金が期待できる計算です。このシミュレーションでは、10年後もYOCはほぼ横ばいの約11.61%と予想されています。
  • 同様に、JEPIに100万円投資した場合、初年度のYOCは約8.15%で、年間約8.1万円の配当金が期待できます。シミュレーション上では、JEPIのYOCは徐々に低下し、10年後には約6.36%になると予想されています。
  • JEPQのYOCが横ばいなのに対し、JEPIのYOCが低下する予想になっているのは、過去3年間の株価上昇率がJEPIの方が低かったため、将来の株価上昇がYOCを押し下げる効果が相対的に大きいと計算されているためです。
  • しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

JEPQ・JEPIで配当金生活をするには?JEPQ・JEPIの配当金受取シミュレーション

配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション ※日次更新
(毎月10万円配当を受け取るために必要な投資額)

銘柄 株価 配当利回り 月間配当目標 必要投資額 必要投資額
(課税考慮)
必要株数
JEPQ $51.61
(¥7,528)
11.50%¥10,000 ¥1,043,682 ¥1,455,289 194株
¥30,000 ¥3,131,047 ¥4,365,867 580株
¥50,000 ¥5,218,411 ¥7,276,444 967株
¥100,000 ¥10,436,822 ¥14,552,889 1,934株
JEPI $55.67
(¥8,120)
8.07%¥10,000 ¥1,486,836 ¥2,073,214 256株
¥30,000 ¥4,460,509 ¥6,219,641 766株
¥50,000 ¥7,434,181 ¥10,366,068 1,277株
¥100,000 ¥14,868,363 ¥20,732,137 2,554株

為替レート: 145.86円/ドル

JEPQ・JEPIの権利落ち日、配当情報

JEPQの配当情報

権利落ち日現地配当支払日配当額
2025-05-012025-05-050.60
2025-04-012025-04-030.54
2025-03-032025-03-050.48
2025-02-032025-02-050.45
2024-12-312025-01-030.46
2024-12-022024-12-040.51
2024-11-012024-11-050.49
2024-10-012024-10-030.55
2024-09-032024-09-050.56
2024-08-012024-08-050.43
2024-07-012024-07-030.42
2024-06-032024-06-050.45

JEPIの配当情報

権利落ち日現地配当支払日配当額
2025-05-012025-05-050.49
2025-04-012025-04-030.41
2025-03-032025-03-050.33
2025-02-032025-02-050.33
2024-12-312025-01-030.39
2024-12-022024-12-040.40
2024-11-012024-11-050.38
2024-10-012024-10-030.39
2024-09-032024-09-050.40
2024-08-012024-08-050.29
2024-07-012024-07-030.33
2024-06-032024-06-050.36

JEPQ・JEPIへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

JEPQ・JEPI 年率(CAGR)トータルリターン

優れている点
JEPQの1年年率リターンは10.6%と高い水準です。
JEPIも年率7.5%と、安定したリターンを示しています。

気になる点
累積リターン同様、算出期間が1年と短いため、長期的なパフォーマンスを示す指標としては参考程度に留める必要があります。

銘柄期間リターン
JEPQ1年リターン10.6%
JEPI1年リターン7.5%

「年率(CAGR)トータルリターン」は、過去の特定期間のリターンを1年あたりの平均成長率に換算したものです。複利効果を考慮した、より実践的なリターンの指標と言えます。

データを見ると、JEPQの1年年率リターンは10.6%、JEPIは7.5%となっています。これは、もし1年前に投資していれば、平均して年間にこれだけのリターンが得られた計算になります。JEPQの方が高いリターンを示していますが、算出期間が1年と短いため、この数値が将来も続くとは限りません。あくまで過去の一定期間におけるパフォーマンスとして捉えましょう。

8. JEPQ・JEPIへ3年前に100万円一括投資していた場合のシミュレーション

JEPQ・JEPI 3年前100万円一括投資シミュレーション
銘柄評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
JEPQ2023年122.412.3134.7134.7
2024年138.214.3164.8167.8
2025年125.25.1156.8158.2
JEPI2023年100.98.5109.4109.4
2024年105.67.7121.8122.8
2025年101.12.8120.2121.0

優れている点
JEPQは配当再投資した場合、3年間で100万円が約158.2万円と大きく成長しました。
JEPQ、JEPIともに、3年間で多くの配当金を生み出しています(JEPQ累計: 31.7万円、JEPI累計: 19.0万円)。
配当金を再投資することで、複利効果により資産の成長が加速することがわかります。

気になる点
JEPQは2025年に評価額が大きく下落しており、価格変動リスクが高いことがうかがえます。
JEPIは評価額の伸びが緩やかで、トータルリターンではJEPQに劣後しています。

もし3年前にJEPQまたはJEPIに100万円を一括で投資していたら、資産はどうなっていたでしょうか?

  • 評価額: 投資したETFの現在の価値です。
  • 配当額: その年に受け取った配当金の合計額です。
  • 評価額+配当累計額: 現在の評価額と、これまでに受け取った配当金の合計です。配当金を使っていた場合のトータル資産を示します。
  • 配当再投資評価額: 受け取った配当金をさらに同じETFに投資し続けた場合の最終的な評価額です。複利の効果がわかります。

シミュレーション結果を見ると、JEPQは配当金を再投資した場合、3年間で100万円が約158.2万円に成長しており、高いリターンを示しています。一方、JEPIは配当再投資で約121.0万円と、JEPQほどの成長は見られませんが、評価額の下落はJEPQより抑えられています(特に2025年)。JEPQは値動きが大きいもののトータルリターンが高く、JEPIは安定性を重視しつつインカムを得る、という特徴がこのシミュレーションからも見て取れますね。

9. JEPQ・JEPIへ3年前から100万円分を毎月積立投資していた場合のシミュレーション

JEPQ・JEPI 3年前から100万円分毎月積立投資シミュレーション
(参考)グラフ内、半透明の線は一括投資した場合の推移です。

銘柄評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
JEPQ (積立)2022年3.30.03.33.3
2023年46.72.849.549.6
2024年94.48.4105.5106.3
JEPI (積立)2022年3.30.03.33.3
2023年43.62.145.745.7
2024年85.55.392.993.0

※上記データは、3年間の積立期間における2024年末時点での途中経過を示しています。

優れている点
積立投資により、購入タイミングが分散され、価格変動リスクを抑える効果(ドルコスト平均法)が期待できます。
JEPQは積立投資でも高いリターンを示しており、2024年末時点で配当再投資評価額が約106.3万円となっています。
JEPIも着実に資産を積み上げており、配当再投資評価額は約93.0万円です。

気になる点
データは積立期間の途中経過であり、最終的な3年間のリターンを示すものではありません。
上昇相場が続いた場合、一般的に積立投資のリターンは一括投資に劣る傾向があります(グラフの半透明線と比較)。

次に、3年前から合計100万円になるように、毎月一定額をコツコツと積み立て投資していた場合のシミュレーションを見てみましょう。(※データは2024年末時点の途中経過です)

積立投資のメリットは、ドルコスト平均法にあります。これは、価格が高いときには少なく、価格が安いときには多く購入することで、平均購入単価を抑える効果が期待できる手法です。特にJEPQのように価格変動が大きい可能性のある銘柄では、時間分散によるリスク軽減効果が期待できます。

シミュレーションの途中経過を見ると、JEPQは積立投資でも順調に資産を増やし、配当再投資で約106.3万円になっています。JEPIも同様に約93.0万円と、着実に成長しています。グラフの半透明の線(一括投資)と比較すると、この期間においては一括投資の方がリターンが高かったようですが、もし投資開始後に価格が下落する局面があれば、積立投資が有利になる可能性もあります。

10. JEPQ・JEPIの将来の株価成長シミュレーション

JEPQ・JEPI 将来株価成長シミュレーション
銘柄20252026202720282029203020312032203320342035
JEPQ100.0100.0100.0100.0100.0100.0100.0100.099.999.999.9
JEPI100.097.695.292.890.688.386.284.182.080.078.1

優れている点
JEPQは、過去の成長率に基づくと、株価が今後10年間ほぼ横ばいで推移する可能性が示唆されています。

気になる点
JEPIは、過去の成長率に基づくと、株価が今後10年間で約22%下落する可能性が示唆されています。
このシミュレーションは株価のみを対象としており、配当金を含めたトータルリターンではありません。
あくまで過去のデータに基づく機械的な予測であり、将来の株価を保証するものではありません。

過去3年間の株価成長率をもとに、将来の株価がどのように推移するかをシミュレーションしたものが上のグラフと表です。(※現在の株価を100としています)

このシミュレーションによると、もし今100万円を投資した場合、
* JEPQの評価額は10年後(2035年)に約99.9万円となり、ほぼ横ばいで推移する予想です。
* JEPIの評価額は10年後(2035年)に約78.1万円となり、下落していく予想となっています。

これは、JEPQやJEPIが採用するカバードコール戦略が、株価の大幅な上昇を抑制する傾向があることや、過去の株価パフォーマンス(特にJEPI)が低調だったことを反映していると考えられます。

ただし、これはあくまで株価のみのシミュレーションであり、これらのETFの魅力である高い配当金は考慮されていません。また、過去の成長率が将来も続くとは限りません。しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、期待のしすぎは禁物です。過去の成長傾向として参考にしておきましょう。

JEPQ・JEPIのリスクファクター分析

JEPQ・JEPI リスクファクター分析
項目説明値(JEPQ)評価(JEPQ)値(JEPI)評価(JEPI)
ベータ市場全体の動きに対する感応度 (S&P500基準)0.86市場平均よりやや変動が小さい0.56市場平均よりかなり変動が小さい
52週ボラティリティ過去1年間の価格変動の大きさ20.86%価格変動が大きい14.05%価格変動が比較的小さい
シャープレシオリスクあたりのリターン効率0.50リスクに見合ったリターンは限定的0.43JEPQよりやや効率が低い
トータルリターン(1年)過去1年間のトータルリターン10.73%比較的高いリターン7.57%JEPQより低いリターン
最大ドローダウン過去最大の値下がり幅-21.59%下落リスクは相応にあり-20.01%JEPQと同程度の下落リスク

優れている点
JEPIはベータ値が0.56と低く、市場全体の値動きの影響を受けにくい傾向があります。ボラティリティもJEPQより低く、安定性が高いと言えます。
JEPQは1年トータルリターンが10.73%と、JEPIより高いパフォーマンスを示しています。シャープレシオもJEPIをやや上回っています。

気になる点
JEPQはボラティリティが20.86%と高く、価格変動リスクが大きいことを示しています。
両ETFとも、シャープレシオが1を下回っており、取っているリスクに対してリターン効率が良いとは言えない状況です(市場環境にもよります)。
最大ドローダウンは両ETFとも-20%を超えており、相応の下落リスクがあることを示しています。

投資を考える上で、リターンだけでなくリスクを理解することも非常に重要です。ここではいくつかのリスク指標を見ていきましょう。

  • ベータ: 市場全体(ここではS&P500)が1%動いたときに、そのETFが何%動くかを示す指標。1より小さいほど市場変動の影響を受けにくいことを意味します。JEPIのベータ値(0.56)は非常に低く、市場が大きく変動しても比較的安定した値動きが期待できます。JEPQ(0.86)も市場平均よりは低めです。
  • 52週ボラティリティ: 過去1年間の株価の変動の激しさを表します。数値が大きいほど、価格が大きく上下したことを意味します。JEPQ(20.86%)はJEPI(14.05%)よりかなり高く、値動きが激しいことがわかります。
  • シャープレシオ: 取ったリスク(ボラティリティ)に対して、どれだけ効率的にリターンを得られたかを示す指標。数値が高いほど良いとされます。JEPQ(0.50)、JEPI(0.43)ともに高い数値とは言えず、リスクに見合ったリターンが十分に得られているかは疑問符がつきます。
  • 最大ドローダウン: 過去のある高値から最も下落した際の下落率。投資期間中に最大でどれくらいの損失を被る可能性があったかを示します。JEPQ(-21.59%)、JEPI(-20.01%)ともに-20%を超えており、大きな下落を経験する可能性があることを示唆しています。

これらの指標から、JEPIは安定性を重視する投資家向けJEPQはより高いリターンを狙う代わりに大きな価格変動リスクを受け入れられる投資家向け、という特性が改めて確認できます。

JEPQ・JEPIの先月の動向と投資戦略

これまでの分析を踏まえ、JEPQとJEPIへの投資戦略について考えてみましょう。

投資戦略の考え方

  • インカム収入を最優先し、安定性を重視したい方:
    • JEPIが有力な選択肢となります。市場変動の影響を受けにくく、比較的安定した分配金収入が期待できます。退職後の生活資金や、ポートフォリオの安定性を高めたい場合に適しています。
  • 高い分配金に加えて、株価の値上がり益も狙いたい方:
    • JEPQが候補になります。ハイテク株の成長を取り込みつつ、高い分配金を得られる可能性があります。ただし、価格変動リスクが大きいことを十分に理解しておく必要があります。
  • バランスを取りたい方:
    • JEPQとJEPIを組み合わせて投資するのも一つの方法です。例えば、JEPQで成長性を狙いつつ、JEPIで安定性を確保するといったポートフォリオを組むことで、リスクを分散しつつ、それぞれのメリットを享受できる可能性があります。組み合わせる比率は、ご自身のリスク許容度や投資目標に合わせて調整しましょう。
  • 投資タイミング:
    • 一括投資か積立投資かは、ご自身の資金状況やリスク許容度によります。価格変動リスクを抑えたい場合は積立投資(ドルコスト平均法)が有効です。

どちらのETFも魅力的な選択肢ですが、ご自身の投資目標やリスクに対する考え方を明確にした上で、最適な方を選ぶ、あるいは組み合わせることが重要です。

まとめ:JEPQ・JEPIへの投資判断のポイント

さて、今回は高配当ETFとして人気のJEPQとJEPIについて、様々な角度から比較分析してきました。最後に、投資判断のポイントをまとめます。

  • JEPQとJEPIは、どちらもカバードコール戦略を活用して高い分配金を目指すETFですが、その中身とリスク特性は異なります。
  • JEPQはナスダック連動でハイテク株中心。高い成長期待と高い分配金を狙えますが、価格変動リスクも大きいです。
  • JEPIはS&P500ベースで分散が効いており、安定性を重視しつつ高い分配金を得たい場合に適していますが、成長性はJEPQに劣る可能性があります。
  • カバードコール戦略は高い分配金の源泉ですが、株価が大きく上昇する局面ではリターンが抑制される可能性や、市場環境によって分配金額が変動(増減)するリスクがあることを理解しておく必要があります。
  • 過去のデータやシミュレーションは参考になりますが、将来のパフォーマンスを保証するものではありません。
  • 最終的な投資判断は、ご自身の投資目標(インカム重視か、成長も求めるか)、リスク許容度、投資期間などを十分に考慮し、ご自身の判断で行うことが重要です。

JEPQ・JEPIの投資判断で重要なポイント

JEPQの投資判断で重要なポイントと総合評価:
配当利回り:実績ベースで10%を超える非常に高い水準は最大の魅力。
安定性:ナスダック100連動でハイテク比率が高く、ボラティリティ(価格変動)が大きい。ベータ値もJEPIより高い(0.86)。
成長性:ハイテク株の成長を取り込める可能性があるが、カバードコール戦略により株価上昇の一部は放棄するため、指数そのものよりは劣後する可能性。
リスク:価格変動リスク、金利上昇リスク、ハイテク株特有のリスクが高い。最大ドローダウンも-21.59%と大きい。
分散投資:テクノロジーセクターへの集中度が高い(約50%)。分散効果は限定的。
適した投資家:高い分配金利回りに加え、株価の値上がり益(キャピタルゲイン)も期待したい投資家。ハイテク株の成長性に期待し、相応の価格変動リスクを受け入れられる方向け。インカムと成長の「二刀流」を目指す戦略に向いています。

JEPIの投資判断で重要なポイントと総合評価:
配当利回り:実績ベースで7-8%台と高水準。JEPQには劣るものの、十分に魅力的。
安定性:S&P500をベースに分散が効いており、ボラティリティが比較的低い(14.05%)。ベータ値も0.56と市場変動の影響を受けにくい。
成長性:S&P500の成長に連動する部分もあるが、カバードコール戦略とディフェンシブ銘柄の組み入れにより、キャピタルゲインはJEPQより限定的になる傾向。
リスク:市場リスクや金利リスクはあるものの、JEPQと比較すると価格変動リスクは低い。最大ドローダウンは-20.01%とJEPQと同水準。
分散投資:S&P500構成銘柄をベースとし、セクター分散も良好。ポートフォリオの安定化に貢献。
適した投資家:安定的な高分配金を最優先し、大きな価格変動リスクを避けたい長期投資家。退職後の収入源や、ポートフォリオのコアとして安定感を求める戦略に適しています。

今回は、人気の高配当ETFであるJEPQとJEPIについて、その特徴からリスク、リターンまで詳しく比較分析しました。 この記事のポイントをまとめると、
JEPQとJEPIは、カバードコール戦略を用いて高い分配金を目指す点は共通していますが、JEPQは「ハイテク中心で成長期待+高リスク高配当」、JEPIは「分散型で安定志向+高配当」という異なる個性を持っています。
高い分配金は非常に魅力的ですが、カバードコール戦略特有のリスク(株価上昇局面でのリターン抑制、分配金の変動)を理解しておくことが大切です。過去のリターンやYOCは参考になりますが、将来を保証するものではありません。
どちらのETFを選ぶかは、あなたの「投資で何を目指すか(目標)」、「どれくらいのリスクなら受け入れられるか(リスク許容度)」によって変わってきます。安定したインカムを重視するならJEPI、成長性も諦めたくないならJEPQ、あるいは両方を組み合わせてバランスを取る、といった戦略が考えられますね。 投資判断に迷った場合は、この記事を参考にさらにご自身で情報を集めたり、少額から試してみたり、信頼できる金融の専門家に相談してみるのも良いでしょう。今後も市場環境の変化に注目しつつ、賢い投資判断をしていきましょう。
この記事が、あなたのJEPQ・JEPIへの投資検討の一助となれば幸いです!

JEPQ・JEPIのyoutube解説動画

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