【JEPQ・QYLD】スダック100連動ETFで配当利回り10%超え!?徹底比較で将来性を探る!

ねこ

JEPQとQYLD、どちらもナスダック100指数に連動する高配当ETFとして注目を集めていますが、その違いや特徴を理解しているでしょうか?
「高配当」と聞くと魅力的に感じますが、投資判断には慎重さが求められます。

この記事では、JEPQとQYLDを徹底比較し、配当利回りやリスク、将来性などを分かりやすく解説します。
具体的には、両ETFの基本情報、株価チャート、配当金の分析、リスクファクター、そして投資戦略まで、多角的に分析した結果を提示します。

この記事を読むことで、JEPQとQYLDへの理解を深め、自分に合った投資判断ができるようになるだけでなく、高配当ETFの魅力とリスクを正しく理解し、投資戦略を立てる上での重要なポイントを学ぶことができます。
さらに、将来の資産形成に向けて、最適な投資先を選ぶための知識と視点を身につけることができるでしょう。
さあ、JEPQとQYLDの世界を一緒に探求してみましょう!

目次

JEPQ・QYLDの魅力:5つのキーワード🔑

高配当利回りETF
カバードコール戦略
ナスダック100指数連動
月次配当
キャピタルよりインカム重視

JEPQ・QYLDとは?

基本情報概要

項目JEPQQYLD
銘柄名JPMorgan Nasdaq Equity Premium Income ETFGlobal X NASDAQ 100 Covered Call ETF
ティッカーJEPQQYLD
運用会社J.P. MorganGlobal X
設定日2022年5月4日2013年12月12日
運用資産額(10億ドル)約17約8.1
経費率0.35%0.61%
配当利回り8.85%11.42%
特徴アクティブ運用のカバードコール戦略パッシブ運用のカバードコール戦略

JEPQとQYLDは、ともにナスダック100指数に連動しつつ、カバードコール戦略を用いて高配当を実現するETFです。JEPQはJ.P.モルガンが運用する比較的新しいETFで、アクティブ運用によりリスク調整後リターンの最適化を図っています。一方、QYLDはGlobal Xが運用する歴史の長いETFで、パッシブ運用により安定的な高配当を目指しています

両ETFのベンチマークはナスダック100指数ですが、運用手法に違いがあります。
JEPQは、ナスダック100指数の構成銘柄を基にアクティブに銘柄選択を行い、さらにエクイティ・リンク債(ELN)を通じてカバードコール戦略を実施します。この手法により、インカム収益の最大化とダウンサイドリスクの軽減を同時に目指しています
一方、QYLDは、ナスダック100指数の構成銘柄をそのまま保有し、インデックスそのものに対してカバードコールを売却します。この手法により、インデックスのパフォーマンスを犠牲にする代わりに、より高いオプションプレミアム収入を得ることを目指しています

両ETFとも、ナスダック100指数の値動きに連動しつつ、追加的なインカム収益を得るという点で共通していますが、その具体的な手法と目標とするリスク・リターン特性に違いがあります

セクター比率

JEPQとQYLDのセクター比率
セクター名JEPQQYLD
Technology50.33%51.41%
Communication Services15.58%15.71%
Consumer Cyclical13.63%12.69%
Healthcare6.83%6.35%
Consumer Defensive6.05%6.40%
Industrials3.68%3.42%
Utilities1.32%1.32%
Basic Materials1.24%1.54%
Financial Services0.68%0.51%
Energy0.37%0.45%
Real Estate0.29%0.21%

JEPQとQYLDは、ともにナスダック100指数に連動するため、テクノロジーセクターの比率が約50%と最も高く、次いでコミュニケーションサービス、消費 discretionary が続きます。これは、ナスダック100指数自体がテクノロジー関連企業を中心とした構成となっていることを反映しています。そのため、テクノロジーセクターの動向が、これらのETFのパフォーマンスに大きな影響を与える可能性があります

過去2年の株価チャートと分析

優れている点
JEPQは、2023年1月から緩やかな上昇トレンドに転じており、2024年に入ってからはさらに上昇幅を拡大しています。
QYLDは、2023年後半から株価が安定しており、2024年に入ってからは緩やかな上昇トレンドを見せています。

気になる点
JEPQ、QYLDともに、2022年5月から2023年初頭にかけて、ナスダック100指数の下落とともに大きく値を下げています。
カバードコール戦略を採用しているため、株価が大きく上昇する局面では、利益が制限される可能性があります。

銘柄2022/05/042023/01/032024/01/02
JEPQ0.00%-20.40%-2.98%
QYLD0.00%-21.52%-14.75%

JEPQとQYLDの過去2年間の株価チャートを比較すると、JEPQがQYLDをアウトパフォームしていることがわかります。これは、JEPQのアクティブ運用戦略が功を奏している可能性を示唆しています。しかし、両ETFともNASDAQ-100指数に連動する性質上、ハイテク株の市況の影響を大きく受けます。2022年は、米国株全体が下落基調で、両ETFとも下落しました。2023年後半から2024年初頭にかけては、市況の回復に伴い、両ETFとも上昇トレンドに転じました。

S&P500過去1年分チャートとの比較と分析

JEPQとQYLDのS&P500過去1年分チャートとの比較

優れている点
JEPQとQYLDは、ともに高配当利回りであるため、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。
JEPQは、アクティブ運用によって、S&P500をアウトパフォームする可能性があります。

気になる点
JEPQとQYLDは、ともにS&P500よりもボラティリティが高いため、リスク許容度の低い投資家には不向きです。
カバードコール戦略を採用しているため、株価が大きく上昇する局面では、利益が制限される可能性があります。

銘柄リターン(2023/11/01 - 2024/10/01)
JEPQ16.05%
QYLD6.92%
S&P50034.71%

過去1年間のパフォーマンスを比較すると、JEPQとQYLDは、ともにS&P500にアンダーパフォームしています。これは、S&P500が大きく上昇した一方で、カバードコール戦略を採用しているJEPQとQYLDは、その上昇の恩恵を十分に受けられなかったためと考えられます。特に、QYLDは配当利回りが高いものの、株価の上昇が限定的であったため、トータルリターンは低くなっています

JEPQ・QYLDの配当金の分析

JEPQ・QYLDの過去の配当金と増配率、その分析

JEPQとQYLDの配当金推移

優れている点
JEPQとQYLDはどちらも高水準の配当金を毎月分配している。

気になる点
分配金の額は変動しやすく、安定していない。
株価の下落により、分配金が減配されるリスクがある。

銘柄2023年2024年
JEPQ5.013.99
QYLD2.041.58

JEPQとQYLDは、ともに高配当ETFとして知られており、安定的な配当金の支払い実績があります。しかし、カバードコール戦略を採用していることから、株式市場の状況によっては配当金が変動する可能性があることを示しています。

JEPQ・QYLDの配当金利回りの推移

JEPQとQYLDの配当利回り推移

優れている点
JEPQ、QYLDともに高配当利回り

気になる点
配当利回りは変動する可能性がある

JEPQとQYLDは、どちらも2桁近い配当利回りを維持しています。しかし、配当利回りは株価や分配金の額によって変動するため、将来も高配当が維持される保証はありません

JEPQ・QYLDの将来のYOC予想シミュレーション

JEPQとQYLDの将来のYOC予想シミュレーション
銘柄名20242025202620272028202920302031203220332034
JEPQ9.519.7910.0810.3810.6911.0011.3311.6712.0112.3712.73
QYLD10.5410.109.689.278.888.518.167.827.497.186.88

優れている点
JEPQとQYLDは、ともに今後10年間で高いYOC(Yield on Cost)を実現する可能性があります。
JEPQは、YOCが緩やかに上昇していくことが予想されます。

気になる点
QYLDは、株価成長が低い、若しくはマイナス傾向のため、YOCが悪化する可能性もあります。
これはあくまでシミュレーションであり、将来のYOCを保証するものではありません。

例えば、JEPQに100万円投資した場合、初年度の配当金は約9.5万円になります。10年後には、配当金は約13万円になると予想されます。QYLDに100万円投資した場合、初年度の配当金は約10.6万円、10年後には約7万円になると予想されます。複利効果で資産が増える可能性があります。しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

JEPQ・QYLDへ2年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

JEPQとQYLDの投資シミュレーション
ティッカー評価額配当額評価額+配当累計額配当再投資評価額
JEPQ202394.7万10.9万105.7万105.7万
2024119.9万8.7万139.5万142.4万
QYLD202396.6万11.7万108.3万108.3万
2024104.2万9.0万124.9万125.9万

優れている点
JEPQは、2024年に入ってから大きく値上がりし、配当再投資した場合の評価額は142.4万円に達しています。

気になる点
QYLDは、JEPQほど大きな値上がりはしておらず、配当再投資した場合の評価額は125.9万円にとどまっています。

2年前(2022年6月末)にJEPQ、QYLDに100万円ずつ投資していた場合、2024年10月時点では、JEPQは約119.9万円、QYLDは約104.2万円になっていると想定されます。配当金再投資の効果により、大きなリターンが期待できます。

JEPQ・QYLDのリスクファクター分析

JEPQとQYLDのリスクファクター分析
項目説明評価
JEPQ52週ボラティリティ24.98%ボラティリティはやや高い
JEPQシャープレシオ1.78リターンは良好
JEPQトータルリターン(1年)26.76%高いリターン
JEPQ最大ドローダウン-16.81%下落リスクはやや大きい
QYLD52週ボラティリティ14.33%ボラティリティは低い
QYLDシャープレシオ1.20リスクに見合ったリターン
QYLDトータルリターン(1年)14.98%リターンは比較的良好
QYLD最大ドローダウン-24.75%下落リスクはやや高い

優れている点
JEPQは、高いシャープレシオとトータルリターンを示しており、効率的な運用が行われていると考えられます。
QYLDは、ベータ値が市場平均よりも低く、市場全体の下落局面においても、比較的安定したパフォーマンスが期待できます。

気になる点
JEPQは、52週ボラティリティが24.98%と高く、価格変動リスクが大きいです。
QYLDは、最大ドローダウンが-24.75%と大きく、下落リスクが高いです。

JEPQは、高いリターンを目指したアクティブ運用を行っているため、ボラティリティはやや高くなっています。しかし、シャープレシオが高いことから、リスクに見合ったリターンを獲得できていると考えられます。QYLDは、パッシブ運用でベータ値が低いため、市場全体の下落局面ではJEPQよりも安定したパフォーマンスが期待できます。しかし、最大ドローダウンが大きいため、下落リスクには注意が必要です。

JEPQ・QYLDへの投資戦略の提案

JEPQへの投資戦略

  • 高成長と高配当の両方を期待する投資家におすすめです。
  • アクティブ運用によって、ナスダック100指数をアウトパフォームする可能性があります。
  • リスク許容度が高い投資家に向いています。
  • 中長期的な視点で、積立投資を行うのも良いでしょう。

QYLDへの投資戦略

  • 安定的な高配当収入を重視する投資家におすすめです。
  • パッシブ運用で、ナスダック100指数と連動した動きをすることが期待できます。
  • リスク許容度が低い投資家に向いています。
  • 毎月分配型であるため、生活費の補填などに活用することもできます。

まとめ:JEPQ・QYLDへの投資判断のポイント

JEPQとQYLDは、ともにナスダック100指数に連動する高配当ETFですが、運用方法やリスク・リターン特性に違いがあります。JEPQはアクティブ運用で、より高いリターンを目指していますが、ボラティリティも高くなっています。QYLDはパッシブ運用で、安定的な高配当を期待できますが、市場全体が大きく上昇する局面では、利益が制限される可能性があります。

JEPQ・QYLDの投資判断で重要なポイント

JEPQの投資判断で重要なポイントと総合評価:
高配当と高成長の両立可能性:アクティブ運用で高配当を実現しつつ、ナスダック100指数の成長も享受できる可能性があります。
アクティブ運用のメリット :J.P.モルガンによるアクティブ運用で、市場状況に応じた柔軟な運用が期待できます。
経費率の低さ:0.35%と、類似ETFと比較して低い経費率です。
ボラティリティの高さ:ナスダック100指数への連動性とアクティブ運用により、株価の変動幅が大きくなる可能性があります。
運用実績の短さ:設定日が2022年5月と比較的新しいETFであるため、長期的な運用実績はまだ少ないです。

QYLDの投資判断で重要なポイントと総合評価:
安定した高配当利回り:カバードコール戦略により、安定的に高い配当利回りを維持しています。
月次配当の魅力:毎月配当金が支払われるため、家計への貢献度が高いです。
経費率の高さ:0.60%と、JEPQと比較して経費率が高めです。
株価上昇余地の限定性:カバードコール戦略により、株価が大きく上昇する局面では利益が制限される可能性があります。
減配リスク:市場環境によっては配当金が減額される可能性があります。

JEPQとQYLDは、どちらもナスダック100指数に連動する高配当ETFですが、運用方法やリスク・リターン特性が異なるため、自身の投資スタイルや目標に合わせて選ぶことが重要です。JEPQはアクティブ運用による高成長と高配当の両立を目指し、QYLDは安定的な高配当収入を重視します。どちらのETFにもメリットとデメリットがあり、絶対的に優れているものはありません。投資判断を行う際には、記事で紹介したポイントを参考に、ご自身の状況を踏まえて慎重に検討しましょう。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 複数銘柄リスク分析チャートの図で水色がQYLD、赤色がJEPQとなっていますが誤って逆になってはいないでしょうか。

    • コメントありがとうございます✨️
      確認しましたが、逆にはなっておらず、正しくチャートが作成されていました!
      このチャートはリスクをあらわすチャートのため、面積が大きいほどリスクが高いことを示してます。
      よって、JEPQよりQYLDのほうがリスクが高めというデータになったということですね

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