金投資に興味があるけど、金ETFや金鉱株など、どれを選べばいいか迷っていませんか?
今回は、南アフリカ最大の金鉱会社であるHarmony Gold(HMY)について詳しく解説します。
HMYは高配当利回りで魅力的な一方、ボラティリティも高い銘柄です。
この記事では、HMYの特徴、株価推移、配当金、リスクなどを分析し、投資判断のポイントをわかりやすくお伝えします。
金の価格上昇による恩恵を受けたい方、高配当株を探している方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
HMYの魅力:5つのキーワード🔑
南アフリカの金鉱会社
金の価格に連動した株価
高配当利回り
ボラティリティの高い銘柄
南アフリカとパプアニューギニアで事業展開
HMY(銘柄)とは?
HMY基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
銘柄名 | Harmony Gold Mining Company Limited |
銘柄コード | HMY |
配当利回り(2024) | 1.23% |
配当頻度 | 年1回(12月) |
業種 | 金鉱 |
セクター | 素材 |
創業年 | 1950年 |
CEO | Peter Steenkamp |
本籍地 | 南アフリカ |
HMYは、南アフリカのランドフォンテインに本社を置く金鉱会社です。南アフリカとパプアニューギニアで金鉱山を運営しており、金の採掘、加工、販売を行っています。1950年に設立された歴史ある企業で、南アフリカの金鉱業界における主要プレーヤーの一つです。
銘柄の特徴
南アフリカ最大の金鉱会社:
HMYは、南アフリカで最大の金鉱会社であり、世界でも有数の規模を誇ります。
高配当利回り:
HMYは、高配当利回りの銘柄として知られています。
金の価格に連動した株価:
HMYの株価は、金の価格と強い相関関係があります。金の価格が上昇すると、HMYの株価も上昇する傾向があります。
ボラティリティの高い銘柄:
HMYは、ボラティリティの高い銘柄です。金の価格変動や市場環境の変化によって、株価が大きく変動する可能性があります。
南アフリカの政治・経済リスク:
HMYは、南アフリカに拠点を置く企業であるため、南アフリカの政治・経済リスクの影響を受ける可能性があります。
過去10年の株価推移チャートと分析
HMYの株価は過去10年間で大きく変動しています。2017年と2020年には大きな上昇を見せていますが、それ以外の期間では下落している年も多いことがわかります。2024年は年初来で74.26%上昇と好調ですが、過去の傾向から見ても、今後も大きな変動が予想されます。
SP500過去1年分チャートとの比較と分析
HMYは過去1年間でS&P500を大きくアウトパフォームしています。HMYのリターンは152.35%であるのに対し、S&P500のリターンは20.99%です。これは、HMYの高い成長性を示唆しています。しかし、同時にボラティリティも高く、リスクも高いことを忘れてはいけません。
HMYの配当金の分析
過去の配当金と増配率、その分析
HMYの配当金は安定していません。2018年、2019年、2020年は無配となっており、2022年には減配となっています。しかし、2024年は増配となっており、今後の動向に注目です。
配当金利回りの推移
HMYの配当利回りは、市場平均と比較して高い水準にあります。しかし、配当金の安定性には欠けるため、注意が必要です。
将来のYOC予想シミュレーション
年 | 予想YOC |
---|---|
2024 | 1.23% |
2025 | 1.40% |
2026 | 1.58% |
2027 | 1.79% |
2028 | 2.02% |
2029 | 2.29% |
2030 | 2.59% |
2031 | 2.93% |
2032 | 3.31% |
2033 | 3.75% |
2034 | 4.24% |
現在の株価上昇率・利回りが継続した場合、10年後のYOCは4.24%に達すると予想されています。例えば、100万円を投資した場合、初年度の配当金は約12,300円となり、10年後には約42,400円になる可能性があります。
しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の分配金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。
類似銘柄との比較
各銘柄の比較表
銘柄名 | 銘柄コード | パフォーマンス(過去1年) | 特徴 |
---|---|---|---|
HMY | HMY | 152.35% | 南アフリカ最大の金鉱会社、高配当利回り |
GFI | GFI | 134.56% | 世界最大の金鉱会社、安定した業績 |
AU | AU | 121.34% | 北米最大の金鉱会社、高い成長性 |
優れている点
HMYは、圧倒的なパフォーマンスを記録し、他の2銘柄を大きく上回っています。
GFIは安定した成長を見せており、リスク管理ができている点が評価されています。
AUは、最近の成長が期待されており、将来的な上昇が見込まれています。
気になる点
HMYの急激な上昇は、持続性が懸念される。
GFIは成長が鈍化する可能性があるため、注意が必要。
AUは財務状況が不安定で、短期的なリスクを孕んでいる可能性がある。
HMYは、GFIやAUと比較して、過去1年間のパフォーマンスが良好です。しかし、ボラティリティも高く、リスクも高いことに注意が必要です。
リスクファクター分析
項目 | 値 | 説明 | 評価 |
---|---|---|---|
ベータ | 1.15 | 市場全体の動きに対する感応度 | 市場平均よりやや高いボラティリティ |
52週ボラティリティ | 223.75% | 過去52週間の株価の変動幅 | 非常に高いボラティリティ |
シャープレシオ | 1.88 | リスク1単位あたりのリターン | 高いリスクに見合ったリターン |
トータルリターン(1年) | 151.05% | 過去1年間の株価上昇率 + 配当金 | 非常に高いリターン |
最大ドローダウン | -22.70% | 過去最高値からの下落幅 | 大きな下落リスク |
PER | 12.27 | 株価収益率 | 妥当な水準 |
PBR | 0.15 | 株価純資産倍率 | 割安な水準 |
BPS | 64 | 1株あたり純資産 | - |
ROE | 25.03% | 自己資本利益率 | 高い収益性 |
HMYは、高いリターンが期待できる一方、ボラティリティが非常に高く、リスクも高い銘柄です。
投資する際には、これらのリスクを十分に理解しておく必要があります。
投資戦略の提案
HMYへの投資は、金の価格上昇によるキャピタルゲインと高配当を期待できる一方、ボラティリティの高さや南アフリカの政治・経済リスクなどを考慮する必要があります。
- 長期投資: HMYは、金の価格上昇による長期的な成長を期待できる銘柄です。長期投資することで、短期的な価格変動リスクを軽減することができます。
- 分散投資: HMYは、ボラティリティの高い銘柄であるため、ポートフォリオ全体のリスクを管理するために、他の資産と分散投資することが重要です。
- 金の価格動向の監視: HMYの株価は、金の価格と強い相関関係があるため、金の価格動向を常に監視することが重要です。
- 南アフリカの政治・経済リスクの考慮: HMYは、南アフリカに拠点を置く企業であるため、南アフリカの政治・経済リスクを考慮する必要があります。
まとめと投資判断のポイント
HMYは、南アフリカ最大の金鉱会社であり、高配当利回りと金の価格上昇によるキャピタルゲインが期待できる魅力的な銘柄です。しかし、ボラティリティが高く、リスクも高いことを忘れてはいけません。投資する際には、自身のリスク許容度や投資目標を考慮し、慎重に判断する必要があります。金の価格動向や南アフリカの政治・経済リスクにも注意を払い、長期的な視点で投資することが重要です。
HMYの投資判断で重要なポイント
金の価格との連動性
→HMYの株価は金の価格と強い相関関係があるため、金価格の上昇局面では大きな利益が期待できます。逆に、金価格が下落する局面では損失を被る可能性も高いため、金市場の動向を注視する必要があります。
高配当利回り
→HMYは比較的高い配当利回りを提供しており、インカムゲインを狙う投資家にとって魅力的です。ただし、配当金の安定性には欠けるため、過去の配当実績や将来の予想などを確認することが重要です。
ボラティリティの高さ
→HMYは株価の変動幅が大きく、ハイリスク・ハイリターンな銘柄です。短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期的な視点で投資することが重要です。
南アフリカの政治・経済リスク
→HMYは南アフリカに拠点を置く企業であるため、同国の政治・経済状況の影響を受ける可能性があります。政情不安や経済の低迷は、HMYの業績に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
金鉱山特有のリスク
→金鉱山の操業には、環境問題、労働問題、資源枯渇などのリスクが伴います。これらのリスクが顕在化した場合、HMYの業績や株価に影響を与える可能性があります。
コメント