【BTI】配当金生活はできる?配当シミュレーションとリスク・リターン分析で将来性を解説!(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)

【BTI】 ブリティッシュ アメリカン・タバコ 配当金生活はできる? 配当/リスク/リターン分析 将来性を徹底解説!
ねこ

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)をご存知でしょうか?「ケント」や「ラッキーストライク」などのタバコブランドで有名な、世界有数のタバコメーカーです。なんと、7%を超える高配当利回りを実現しており、多くの投資家から注目を集めています。

この記事では、BTIの株価推移、配当金の分析、リスクファクターなどを詳しく解説し、投資判断のポイントを明確化します。

目次

British American Tobacco(BTI)とは?

銘柄の基本情報概要

項目BTI
銘柄名British American Tobacco
銘柄コードBTI
配当利回り7.72%
配当頻度年4回
業種タバコ
セクター生活必需品
創業年1902年
CEOTadeu Luiz Marroco
特徴高配当

British American Tobacco(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)は、世界的に有名なタバコメーカーです。紙巻たばこ、葉巻、加熱式たばこなど、様々なタバコ製品を製造・販売しています。日本では「ケント」や「ラッキーストライク」などのブランドで知られています。近年は、健康志向の高まりを受け、加熱式たばこや電子たばこなどの新製品開発にも力を入れています。

過去10年の株価チャートと分析

BTI 過去10年株価チャート

優れている点
2018年には70ドルを超える高値を記録

気になる点
2019年以降、株価は下落傾向
2024年には30ドルを割り込む場面も

BTIの株価は過去10年間で大きく変動しています。2018年には70ドルを超える高値をつけたものの、2019年以降は下落傾向にあります。2024年に入っても下落傾向は続き、30ドルを割り込む場面も見られました。

S&P500過去1年分チャートとの比較と分析

BTI S&P500過去1年分チャート比較

優れている点
8月以降はS&P500をアウトパフォーム

気になる点
7月まではS&P500に大きくアンダーパフォーム

過去1年間のBTIの株価パフォーマンスは、S&P500と比較して大きく劣後しています。特に2024年前半は、BTIの株価は下落傾向にあったのに対し、S&P500は上昇傾向にありました。しかし、8月以降はBTIの株価は上昇に転じ、S&P500をアウトパフォームしています。

BTIで配当金生活はできる?配当金の分析

BTIの過去の配当金と増配率、その分析

BTI配当利回りチャート

優れている点
高水準の配当金を維持

気になる点
-

BTIは、過去10年間、高水準の配当金を維持してきました。各年度で増配・減配はありますが、安定して高い配当を受け取れる点は魅力的です。

BTIの配当金利回りの推移

BTI 配当金利回りの推移

優れている点
7%を超える高配当利回り

気になる点
配当利回りの変動が大きい

BTIの配当利回りは、過去10年間、おおむね7%を超える高水準で推移しています。しかし、株価の変動に伴い、配当利回りも大きく変動しています。

過去BTIに投資していた場合のYOCシミュレーション

BTI 過去YOCシミュレーション
YOC
20145.43%
20155.30%
20165.20%
20174.37%
20189.20%
20196.90%
20207.81%
20217.83%
20227.33%
202310.00%
20247.72%

優れている点
2018年以降に投資していれば高いYOCを実現

気になる点
2017年以前に投資していればYOCは低迷

過去にBTIに投資していた場合、2018年以降に投資していれば高いYOCを実現できていました。例えば、2018年に100万円投資していた場合、2024年のYOCは9.20%となり、年間約9.2万円の配当金を受け取ることができます。しかし、2017年以前に投資していた場合は、YOCは低迷しています。株価変動が激しいため、投資タイミングによりリターンに大きな差が出ていることがわかります。

BTIの将来のYOC予想シミュレーション

BTI 将来YOC予想シミュレーション
YOC
20247.72%
20257.39%
20267.07%
20276.77%
20286.48%
20296.20%
20305.93%
20315.68%
20325.43%
20335.20%
20344.98%

優れている点
高配当が継続すると仮定すればYOCは高水準

気になる点
株価が下落するとYOCは低下

過去10年の株価成長率をもとに将来のYOC予想シミュレーションを行ってみると、現在の株価と配当利回りが維持された場合、100万円投資すると初年度の配当金は約7.72万円となり、10年後にはYOCは約4.98%まで低下すると予想されます。しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

BTIで配当金生活をするには?BTIの配当金受取シミュレーション

配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション ※日次更新
(毎月10万円配当を受け取るために必要な投資額)

銘柄 株価 配当利回り 月間配当目標 必要投資額 必要投資額
(課税考慮)
必要株数
BTI $37.03
(¥5,513)
8.00%¥10,000 ¥1,500,081 ¥2,091,682 380株
¥30,000 ¥4,500,243 ¥6,275,046 1,139株
¥50,000 ¥7,500,405 ¥10,458,409 1,898株
¥100,000 ¥15,000,810 ¥20,916,819 3,795株

為替レート: 148.88円/ドル

BTIへ過去に投資していた場合の累積トータルリターン

BTI 累積トータルリターン
期間リターン
1年29.8%
3年44.2%
5年42.3%
7年-1.1%
10年21.8%

優れている点
3年リターンは44.2%と高い

気になる点
7年、10年リターンは低迷

BTIに過去に投資していた場合の累積トータルリターンは、期間によって大きく異なります。直近3年間では44.2%と高いリターンを上げていますが、7年で見るとリターンは低迷しています。

BTIへ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

BTI 年率トータルリターン
期間リターン
1年29.8%
3年13.0%
5年7.3%
7年-0.2%
10年2.0%

優れている点
1年リターンは29.8%と高い

気になる点
長期投資になればなるほどリターンは低下

BTIに過去に投資していた場合の年率トータルリターンは、期間が長くなるほど低下する傾向にあります。1年リターンは29.8%と高いものの、7年リターンはマイナスである点には注意が必要です。

BTIへ10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

BTI 10年前からの投資シミュレーション
評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
2015102.44.3106.8106.7
2016104.54.0112.8112.8
2017124.35.2137.7138.9
201859.15.077.677.9
201978.85.0102.3108.8
202069.55.098.1103.9
202169.45.5103.5112.0
202274.25.5113.7127.9
202354.35.299.1105.9
202470.44.1119.2143.4

優れている点
配当金は安定して受け取れる

気になる点
株価の変動が大きく、元本割れのリスクもある

BTIへ10年前に100万円投資していた場合、株価の変動が大きく、元本割れのリスクもあったことがわかります。配当金は安定して受け取れるものの、株価の下落によって評価額は大きく減少する可能性があります。

BTIのリスクファクター分析

BTI リスクファクター分析
項目説明評価
ベータ0.29市場全体の動きに対する感応度市場平均より変動が小さい
52週ボラティリティ19.29%過去1年間の価格変動の大きさ比較的変動が大きい
シャープレシオ1.83リスクあたりのリターンリスクに対して高いリターン
トータルリターン(1年)43.41%過去1年間のトータルリターン高いリターン
最大ドローダウン-39.23%過去最大の値下がり幅大きな下落リスク
PER-3.60株価収益率収益に対して株価が割安
PBR0.98株価純資産倍率純資産に対して株価が割安
BPS241株あたり純資産-
ROE-27.33%自己資本利益率収益性が低い

優れている点
ベータが低く、市場平均よりも変動が少ない

気になる点
最大ドローダウンが大きく、下落リスクが高い
ROEがマイナスであり、収益性が低い

BTIは、ベータが低く、市場平均よりも変動が少ないという特徴があります。しかし、最大ドローダウンが大きく、下落リスクが高い点には注意が必要です。また、ROEがマイナスであることも懸念材料です。

BTIへの投資戦略の提案

BTIへの投資は、高配当を期待できる一方、タバコ業界の成長性や規制リスクなどを考慮する必要があります。

  • 長期的な視点での投資: BTIは、高配当を目的とした長期投資に適しています。
  • ポートフォリオの一部としての保有: BTIをポートフォリオの一部として保有することで、リスク分散効果を期待できます。
  • 業績や業界動向の注視: 投資する際には、BTIの業績やタバコ業界全体の動向を注視することが重要です。
  • リスク許容度の低い投資家には不向き: BTIは、株価の変動が大きく、下落リスクも高いため、リスク許容度の低い投資家には不向きです。

まとめ:BTIへの投資判断のポイント

BTIは、高配当利回りが魅力のタバコ銘柄です。しかし、タバコ業界の成長性や規制リスク株価の変動リスクなどを考慮する必要があります。BTIへの投資を検討する際は、自身の投資スタイルやリスク許容度に合わせて判断することが重要です。

BTIの投資判断で重要なポイント
総合評価:

高配当利回り
 → BTIは7%を超える高配当利回りを実現しており、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。
タバコ業界の成長性
 → タバコ業界は、健康志向の高まりや規制強化の影響により、成長が鈍化しています。 BTIは加熱式たばこなど新たな分野へ進出していますが、今後の成長は不透明です。
規制リスク
 → タバコ業界は、各国政府による規制強化の影響を受けやすい業界です。規制強化により、BTIの業績が悪化する可能性があります。
株価の変動リスク
 → BTIの株価は近年下落傾向にあり、今後も変動リスクが高いと考えられます。
健康志向の高まり
 →健康志向の高まりは、タバコの需要減少につながる可能性があります。BTIの長期的な成長には逆風となります。
加熱式たばこへの取り組み
 →BTIは加熱式たばこなど、新たなタバコ製品の開発にも力を入れています。新たな市場を開拓することで、成長を維持できる可能性があります。

この記事では、BTIの投資判断のポイントについて解説しました。BTIは高配当利回りという大きな魅力がある一方、タバコ業界の成長性や規制リスク、株価の変動リスクなど、考慮すべき点も多いことがわかりました。 BTIへの投資を検討する際は、これらのリスクとリターンを比較検討し、自身の投資スタイルやリスク許容度に合わせて慎重に判断する必要があります。また、投資判断に迷う場合は、ファイナンシャルアドバイザーなどの専門家に相談してみるのも良いでしょう。 この記事があなたの投資判断の一助となれば幸いです。

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