【BLV】バンガード長期債券ETF:米国長期債権投資で毎月配当!将来性やリスクを徹底解説!

【BLV】 米国長期債権投資 で毎月配当! 将来性やリスクを徹底解説!
ねこ

近年、株式市場のボラティリティの高まりから、安定収入を求める投資家が増加しています。
そんな中、長期債券に投資するETF「BLV」に注目してみました。
なんと、約4~5%と高い配当利回りを実現しており、多くの投資家から熱い視線を浴びています。
一体、BLVはどんなETFで、どのようなメリットやリスクがあるのでしょうか?

この記事では、BLVの特徴、組入銘柄、過去のパフォーマンス、リスクファクターなどを徹底的に分析し、投資判断に必要な情報を網羅的に提供します。
さらに、10年前に100万円投資していた場合のシミュレーションや、類似ETFとの比較、そして将来のYOC予想まで、具体的で分かりやすいデータを用いて解説していきます。
この記事を読むことで、あなたは以下のメリットを得られます。
1. BLVへの投資判断に必要な知識を網羅的に得られる
2. 長期債券投資の魅力とリスクを理解できる
3. 自分自身の投資戦略にBLVが適しているかどうかを判断できる
4. 安定収入を得るための投資戦略のヒントを得られる
さあ、BLVの世界を探求し、あなたにとって最適な投資戦略を見つけましょう!

目次

BLVの魅力:長期債券投資で安定収入!5つのキーワード🔑

長期債券に特化したETF
高い利回りポテンシャル
投資適格債券のみを組入
10年超の長期債券に投資
バンガードの低コストETF

BLVとは?

BLVの基本情報概要

項目詳細
銘柄名Vanguard Long-Term Bond ETF (BLV)
運用会社バンガード
設定日2007年4月10日
運用資産額約58億ドル
経費率0.04%
配当利回り4.85%
ベンチマークブルームバーグ長期国債/クレジット・インデックス

バンガード・長期債券ETF(BLV)は、10年超の米国債と投資適格社債に投資するETFです。

BLVのベンチマークであるブルームバーグ長期国債/クレジット・インデックスは、米国政府債、投資適格社債、投資適格国際ドル建て債券のうち、償還期間が10年超の中規模以上の発行残高を持つ債券で構成されています。
このインデックスは、長期債券市場全体のパフォーマンスを反映することを目的としています。

銘柄の特徴

  1. 長期債券への特化:

    償還期間10年超の債券のみに投資し、長期の利回りを追求します。


  2. 投資適格債券のみ:

    信用力の高い債券のみを組み入れることで、デフォルトリスクを抑制します。


  3. 低コスト運用:

    0.04%という低い経費率で運用されています。


  4. 毎月配当:

    毎月配当金が受け取られるため、定期的な収入源とすることができます。


  5. 金利感応度が高い:

    長期債券に投資するため、金利変動の影響を受けやすい特徴があります。

過去10年の株価チャートと分析

BLVの過去10年の株価チャート

優れている点
金利下落局面での株価上昇

気になる点
金利上昇局面での下落リスク
価格変動性が比較的大きい

過去10年間のBLVの価格推移を見ると、金利環境の変化に応じて大きく変動しています。特に2022年以降は、FRBの利上げ政策の影響を受けて下落傾向が続きました。2020年には、コロナ禍による経済不安から一時的に価格が大きく上昇しています。金利環境を見極めて投資を行うことで、効率的にリターンを得ることができるといえるでしょう。

S&P500過去1年分チャートとの比較と分析

BLVとS&P500の過去1年間のチャート比較

優れている点
株式市場との低相関性
分散投資効果

気になる点
S&P500を下回るパフォーマンス

過去1年間の比較では、BLVはS&P500を大きく下回るパフォーマンスとなっています。これは金利上昇環境下での長期債券の特性を反映しています。株式市場が好調な局面では、BLVはS&P500に劣後する可能性があります。

BLVの配当金の分析

BLVの過去の配当金と増配率、その分析

BLVの過去の配当金と増配率

優れている点
安定した配当支払い
高い配当利回り

気になる点
配当金額の変動性

過去10年間の配当金推移を見ると、2020年に特に高い配当を記録しました。その後は金利環境の変化に応じて配当金額が変動しています。BLVは、安定した配当収入源となる可能性がありますが、配当金額は保証されておらず、変動する可能性があることを認識しておく必要があります。

BLVの配当金利回りの推移

BLVの配当金利回りの推移

優れている点
市場平均を上回る配当利回り

気になる点
利回りの変動性が大きい

現在の配当利回りは約5%と、比較的高水準を維持しています。ただし、金利環境の変化に伴い、配当利回りも変動する可能性があることに留意が必要です。

将来のYOC予想シミュレーション

BLVの将来のYOC予想
予想YOC
20244.84%
20294.27%
20343.76%

優れている点
安定した収益が期待できる

気になる点
YOCの減少傾向

100万円を投資した場合、初年度は約4.84万円の配当収入が期待できます。10年後には、YOCが3.76%まで低下すると予想されていますが、それでも約4万円の配当収入が見込めます。
YOCの減少傾向について、ここ数年のFRBの利上げに伴う影響により、直近10年の平均株価変動率がマイナスとなったことが原因です。
実際には今後の金利環境に伴い株価上昇局面も予想されるため、あくまで過去10年の平均成長率をもとにしたシミュレーションであること、また、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないことに留意しましょう。

配当金生活をするには?BLVの配当受取シミュレーション

毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション

(毎月◯万円配当を受け取るために必要な投資額)

銘柄 株価 配当利回り 月間配当目標 必要投資額 必要投資額
(課税考慮)
必要株数
BLV $70.32
(¥10,950)
4.92%¥10,000 ¥2,437,259 ¥3,398,463 311株
¥30,000 ¥7,311,777 ¥10,195,390 932株
¥50,000 ¥12,186,295 ¥16,992,317 1,552株
¥100,000 ¥24,372,590 ¥33,984,634 3,104株

為替レート: 155.71円/ドル

BLV、EDV、BND:債券ETF比較で最適な投資戦略を見つけよう!

BLV、EDV、BNDのチャート
銘柄名ティッカー直近1年間のパフォーマンス配当利回り経費率特徴
バンガード長期債券ETFBLV13.77%4.34%0.04%償還期間10年超の米国債、社債、国際債券に投資
バンガード超長期米国債ETFEDV17.52%4.24%0.06%償還期間20-30年の米国債に投資
バンガード・トータル債券市場ETFBND8.24%3.62%0.03%償還期間1年超の米国債券市場全体に投資

優れている点
BLVは高利回り:BLVは4.34%と比較的高利回りの債券ETFです。
EDVは債券価格の変動リスクが高い分リターンも期待できる:EDVは超長期債に投資するため、金利変動の影響を受けやすいですが、その分高いリターンも期待できます。
BNDは分散投資効果:BNDは幅広い債券に投資することで分散投資効果を高めています。

気になる点
BLVは金利リスク:BLVは長期債券に投資するため、金利上昇時には価格が下落するリスクがあります。
EDVは価格変動リスク:EDVは超長期債券に投資するため、金利変動の影響を大きく受け、価格変動リスクが大きいです。
BNDはリターンが低い:BNDは債券市場全体に投資するため、リターンはBLVやEDVと比較して低くなる傾向があります。

BLV、EDV、BNDは、いずれもバンガード社が提供する債券ETFです。過去1年間のパフォーマンスはEDVが最も高く17.52%、次いでBLVが13.77%、BNDが8.24%となっています。
これは、2023年12月から2024年9月にかけての期間において、超長期債券のパフォーマンスが最も良かったことを示しています。

・BLV:償還期間10年超の米国債、社債、国際債券に投資
・EDV:償還期間20-30年の米国債に投資
・BND:償還期間1年超の米国債券市場全体に投資


債券の償還期間が長いほど、金利変動の影響を受けやすいため、EDVは価格変動リスクが最も大きいです。
一方で、金利が低下した場合には、価格が上昇する可能性も高くなります。
BNDは、債券市場全体に投資することで分散投資効果を高めていますが、その分リターンは低くなる傾向があります。
BLVは、EDVとBNDの中間に位置する債券ETFといえます。


どのETFを選ぶかは、投資家のリスク許容度や投資目標によって異なります。
リスク許容度が高く、高いリターンを求める投資家はEDVを、リスク許容度が低く、安定したリターンを求める投資家はBNDを検討すると良いでしょう。
BLVは、その中間的な選択肢となります。

BLVへ10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

BLVへ10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
2015103.54.1107.7107.7
201694.94.0103.1102.8
201797.53.8109.5109.4
2018102.73.9118.5119.0
201995.73.9115.5114.8
2020110.07.3137.0139.2
2021119.13.8149.9154.6
2022110.33.3144.4146.4
202380.03.3117.4109.5
202477.72.9118.1109.3

優れている点
配当再投資による資産増加効果

気になる点
金利上昇局面での元本割れリスク

10年前(2014年)にBLVに100万円を投資していた場合、2024年時点での評価額は約78万円、配当額を合計すると118万円。配当再投資をした場合は約109万円になっていたと推測されます。配当金を考慮すればプラスリターンであるものの、配当再投資をしない単純な評価額だけを見るとマイナスとなっていたことがわかります。2022年以降は金利上昇の影響で評価額が減少しており、金利変動リスクに注意する必要があります。

BLVのリスクファクター分析

BLVのリスクファクター分析
項目説明評価
ベータ2.04市場全体の動きに対する感応度市場平均よりも変動が大きい
52週ボラティリティ12.29%過去1年間の価格変動の大きさ比較的変動が大きい
シャープレシオ1.09リスクに対するリターンの効率性効率が良い
トータルリターン(1年)15.75%過去1年間のトータルリターン高い
最大ドローダウン-38.29%過去最大の資産下落率大きな下落リスク

優れている点
高いリターンポテンシャル
リスクに見合ったリターン

気になる点
金利上昇リスク
価格変動リスク

BLVは、高いリターンポテンシャルを秘めていますが、金利上昇局面では価格が大きく下落するリスクがあります。また、長期債券に投資するため、価格変動も比較的大きいです。投資する際は、これらのリスクを十分に理解しておく必要があります。
2024年現在は金利上昇環境のため、株価も下落しておりリスクが大きく見えますが、利下げが進みしばらく落ち着いた後に同様のリスクファクター分析を行った場合、リスクは現在より小さく判定される可能性があります。

BLVへの投資戦略の提案

BLVは以下のような投資家に適していると考えられます:

  • インカム重視の投資家
  • 長期保有を前提とした投資家
  • 債券ポートフォリオの核として活用したい投資家

ただし、以下の点に注意が必要です:

  • 金利変動リスクが大きい
  • 長期の価格変動に耐えられる投資期間の確保
  • 適切な分散投資の実施

まとめ:BLVへの投資判断のポイント

BLVは長期債券に特化した低コストのETFとして、安定的なインカム収入を求める投資家に適した商品です。ただし、金利変動リスクが大きいため、投資時期の選択と適切な分散投資が重要となります。長期投資の視点で、ポートフォリオの一部として組み入れることを検討するのが賢明でしょう。

BLVの投資判断で重要なポイントと評価
総合評価:

高い配当利回り
 →4~5%と高水準の配当利回りを実現。インカムゲイン重視の投資家に魅力的。
長期債券への分散投資
 →株式と異なる値動きをする長期債券に投資することで、ポートフォリオ全体の安定化に貢献。
低コスト
 →経費率0.04%と、低コストで運用できる点は大きなメリット。
信用リスクの低さ
 →投資適格債のみを組み入れているため、デフォルトリスクは低い。
金利変動リスク
 →長期債券は金利変動の影響を受けやすく、金利上昇局面では価格下落のリスクがある。
インフレーションリスク
 →インフレ率が上昇すると、債券の実質的な価値が減少するリスクがある。

この記事では、長期債券ETFであるBLVについて、その特徴、メリット、リスク、投資戦略などを詳しく解説しました。BLVは、高い配当利回りや分散投資効果といった魅力を持つ一方、金利変動リスクやインフレーションリスクといった課題も抱えています。投資判断においては、これらの要素を総合的に考慮し、自身の投資目標やリスク許容度と照らし合わせて慎重に検討する必要があります。 より深い理解を得るためには、BLVの運用会社であるバンガードの公式サイトや、最新の市場分析レポートなどを参照することをおすすめします。また、投資判断に迷う場合は、ファイナンシャルアドバイザーなどの専門家に相談してみるのも良いでしょう。 今後の市場環境は不確実性が高く、長期債券市場も様々な要因に左右される可能性があります。継続的な情報収集と分析を行い、適切な投資判断を行うように心がけましょう。 この記事が、あなたの投資戦略の一助となれば幸いです。

BLVのyoutube解説動画

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