【AGG】米国債券ETF AGGで長期安定投資!AGGの魅力、リスク、投資判断ポイントを徹底解説!

ねこ

投資を始めたいけど、株式投資はリスクが高くて不安…そんな方にオススメなのが、債券ETFへの投資です。
今回は、米国債券市場全体に投資できる人気のETF「AGG(iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF)」について詳しく解説します。

AGGの特徴やメリット・デメリット、そして将来性まで、徹底的に分析していきますので、ぜひ最後までご覧ください!

目次

AGGの魅力:5つのキーワード🔑

米国債券市場全体を網羅する安定性
低コストで効率的な債券投資
定期的な利息収入の獲得
ポートフォリオの分散効果
インフレヘッジとしての機能


AGG(iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF)とは?

iShares Core U.S. Aggregate Bond ETFの基本情報

項目内容
銘柄名iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF
銘柄コードAGG
運用会社iShares
経費率0.03%
ベンチマークBloomberg U.S. Aggregate Bond Index
設定日2003年9月22日
運用資産総額約1,137億ドル
配当金利回り(2024)3.44%

iShares Core U.S. Aggregate Bond ETFは、ブラックロックが運用する米国債券市場全体に投資するETFです。 経費率が0.03%と低コストで、米国債券市場への分散投資を検討している投資家にとって魅力的な選択肢と言えます。

銘柄の特徴

  1. 米国債券市場全体への投資:


    米国債券市場全体をカバーしており、幅広い債券に分散投資することでリスクを抑えながら安定したリターンを目指します。


  2. 低コスト:


    信託報酬が0.03%と低コストであるため、運用コストを抑えることができます。


  3. 高い流動性:


    AGGは米国で最も取引量の多いETFの一つであり、高い流動性を有しています。


  4. 分散投資によるリスク低減:


    幅広い債券に分散投資することで、単一の債券の価格変動によるリスクを低減することができます。


  5. 安定的な利回り:


    AGGは安定的な利回りを提供しており、長期的な資産形成に適しています。


ベンチマークの説明

AGGのベンチマークは、Bloomberg U.S. Aggregate Bond Indexです。この指数は、米国投資適格債券市場全体のパフォーマンスを測定する、市場で最も広く使用されている債券ベンチマークの一つです。米国債、モーゲージ担保証券、社債など、さまざまな種類の債券が含まれており、AGGはこの指数に連動することを目指しています。

組入銘柄比率

AGGの組入銘柄比率
銘柄名比率(%)
BLACKROCK CASH CL INST SL AGENCY36.8
TREASURY NOTE5.3
TREASURY NOTE5.3
TREASURY NOTE4.9
TREASURY NOTE (2OLD)4.5
TREASURY NOTE4.4
TREASURY NOTE (OLD)4.1
TREASURY NOTE4.0
TREASURY NOTE3.9
TREASURY NOTE3.3

AGGは、米国債を中心に、多様な債券に投資しています。上位銘柄には、米国財務省が発行する債券(TREASURY NOTE)が多く含まれており、米国政府の信用力に裏付けられた安定性の高いポートフォリオとなっています。

過去10年の株価推移チャートと分析

AGGの過去10年の株価推移チャート

優れている点
比較的安定した価格推移

気になる点
金利上昇局面での下落リスク

AGGの株価は、2015年から2021年にかけて緩やかに上昇した後、2022年と2023年に下落しました。これは、米国における金利上昇の影響と考えられます。債券価格は一般的に金利と逆相関の関係にあり、金利が上昇すると債券価格は下落する傾向があります。2024年には再び上昇に転じていますが、今後の金利動向には注意が必要です。

S&P500過去1年分チャートとの比較と分析

AGGとS&P500過去1年分チャートとの比較

優れている点
株式市場の下落局面での安定性

気になる点
株式市場の上昇局面でのリターンは限定的

過去1年間のパフォーマンスは、AGGが7.44%、S&P500が19.03%でした。AGGはS&P500に比べてリターンは低いものの、株式市場が大きく下落した局面では、AGGの方が安定したパフォーマンスを示していることが分かります。リスク許容度が低い投資家や、ポートフォリオの安定性を重視する投資家にとっては、AGGは魅力的な選択肢となり得ます。

AGGの配当金の分析

過去の配当金と増配率、その分析

AGGの過去の配当金と増配率

優れている点
安定した配当金の支払い

気になる点
増配率は安定していない

AGGは、安定して配当金を支払っています。しかし、増配率は年によって大きく変動しており、安定した増配を期待することは難しいかもしれません。2020年~2021年には減配も発生しています。これは、金利環境の変化や、AGGが保有する債券の利回りの変動などが影響していると考えられます。

配当金利回りの推移

AGGの配当金利回りの推移

優れている点
市場平均を上回る配当利回り

気になる点
金利上昇局面での利回り低下リスク

AGGの配当利回りは、おおむね市場平均を上回って推移しています。ただし、金利上昇局面では利回りが低下する傾向があるため、注意が必要です。

将来のYOC予想シミュレーション

AGGの将来のYOC予想シミュレーション
予想YOC(%)
20243.44
20253.49
20263.55
20273.61
20283.66
20293.72
20303.78
20313.84
20323.91
20333.97
20344.03

優れている点
YOCの増加が見込まれる

気になる点
あくまでシミュレーションであり、保証はない

現在の株価上昇率・利回りが継続した場合、10年後のYOCは4.03%まで増加すると予想されます。例えば、100万円をAGGに投資した場合、初年度の配当金は約34,400円となり、10年後には約40,300円になると予想されます。 長期的に保有することで、配当金による安定的な収入を得ることが期待できます。

しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションです。AGGは債権のため、株式のように過去の成長率が参考にならない可能性が高いです。将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

類似ETF/銘柄との比較

AGG、BND、EDVの過去1年間のチャート
銘柄名銘柄コード過去1年のパフォーマンス特徴
iShares Core U.S. Aggregate Bond ETFAGG7.35%米国投資適格債券市場全体のパフォーマンスを追跡
Vanguard Total Bond Market ETFBND7.39%米国投資適格債券市場全体のパフォーマンスを追跡(AGGより幅広い債券を含む)
Vanguard Extended Duration Treasury Index Fund ETF SharesEDV3.75%20~30年の米国長期債に投資

優れている点
AGGとBNDは、米国債券市場全体に分散投資できるため、リスクを抑えたい投資家にとって魅力的です。
EDVは、金利低下局面で大きなリターンが期待できます。

気になる点
AGGとBNDは、金利上昇局面では価格が下落するリスクがあります。
EDVは、金利上昇局面ではAGGやBNDよりも価格下落リスクが大きくなります。

過去1年のデータを見ると、AGGとBNDはほぼ同じパフォーマンスを示しており、どちらも約7.3%のリターンとなっています。これは、どちらも米国債券市場全体を投資対象としているためと考えられます。一方で、EDVのパフォーマンスは約3.75%と、AGGやBNDに比べて低い結果となっています。これは、EDVが長期債に投資しているため、金利上昇の影響を受けやすかったことが要因と考えられます。

AGGとBNDは、安定したリターンを求める投資家に向いており、EDVは、金利低下局面で大きなリターンを狙いたい投資家に向いていると言えるでしょう。

リスクファクター分析

AGGのリスクファクター分析
項目説明評価
ベータ1.00市場全体の動きに対する感応度市場とほぼ同じ動き
52週ボラティリティ10.17%過去1年間の価格変動の大きさ中程度
シャープレシオ0.76リスクに対するリターンの効率性を示す指標比較的良い
トータルリターン(1年)7.03%過去1年間のトータルリターン比較的良い
最大ドローダウン-4.78%過去最大の資産価値の下落率比較的小さい
PER126.98株価収益率債券ETFのため、PERは参考にならない

優れている点
比較的低いボラティリティ
良好なシャープレシオ

気になる点
金利上昇リスク

AGGは、比較的低いボラティリティと良好なシャープレシオを示しており、リスクを抑えながら効率的なリターンを得られる可能性があります。しかし、債券ETFであるため、金利上昇リスクには注意が必要です。

投資戦略の提案

AGGは、長期的な資産形成や、ポートフォリオの安定化を目的とした投資戦略に適しています。

  • 長期保有: 安定した利回りと低いボラティリティを活かし、長期的な資産形成を目指した保有が有効です。
  • 分散投資: 株式などのリスク資産と組み合わせることで、ポートフォリオ全体のリスクを低減することができます。
  • 積立投資: 定期的に一定額を積み立てることで、価格変動リスクを軽減しながら、長期的に安定したリターンを得ることができます。

まとめと投資判断のポイント

AGGは、米国債券市場全体に投資する、低コストで分散投資が可能なETFです。安定した利回りと低いボラティリティが魅力であり、長期的な資産形成やポートフォリオの安定化を目的とした投資戦略に適しています。ただし、金利上昇リスクには注意が必要です。投資判断を行う際は、自身の投資目標やリスク許容度を考慮し、慎重に検討することが重要です。

AGGの投資判断で重要なポイントと評価

総合評価:

米国債券市場への分散投資:AGGは米国債券市場全体をカバーしており、幅広い債券に分散投資することでリスクを抑えながら安定したリターンを目指せる点が魅力です。
低コスト:経費率が0.03%と低コストであるため、運用コストを抑えられます。
安定的な利回り:AGGは安定的な利回りを提供しており、長期的な資産形成に適しています。
高い流動性:AGGは米国で最も取引量の多いETFの一つであり、高い流動性を有しています。
金利上昇リスク:債券ETFであるため、金利上昇局面では価格が下落するリスクがあります。
インフレヘッジ:インフレ時に債券価格は下落する傾向がありますが、利払いによりインフレの影響をある程度相殺できる可能性があります。

AGGは、米国債券市場への分散投資を低コストで実現できる魅力的なETFです。安定的な利回りと低いボラティリティが特徴で、長期的な資産形成やポートフォリオの安定化を目的とした投資戦略に適しています。一方で、金利上昇リスクやインフレヘッジ効果の限界など、注意すべき点も存在します。この記事で解説した内容を参考に、ご自身の投資目標やリスク許容度と照らし合わせて、AGGへの投資を検討してみてください。

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