【1497】配当金生活はできる?配当シミュレーションとリスク・リターン分析で将来性を解説!(iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF)

【1497】 iシェアーズ 米ドル建 ハイイールド社債ETF 配当/リスク/リターン分析 将来性を徹底解説!
ねこ

近年、FIREやサイドFIREといった早期リタイアを目指す人が増え、投資への関心が高まっており、特に安定した収入源として「配当金」に注目が集まっています。

本記事で紹介する「iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)(1497)」は、なんと5%を超える高い配当利回りを誇るETFです。しかし、高配当ETFにはリスクもつきもの。本当に安定した配当金生活を送れるのでしょうか?

この記事では、1497の特徴やメリット・デメリット、過去のパフォーマンス、リスク分析、そして配当金生活の可能性について詳しく解説していきます。

具体的には、過去7年の株価推移や配当金の推移、代表的な株価指数との比較分析、さらに将来のYOC予想シミュレーションなど、豊富なデータとわかりやすいグラフを用いて解説します。
さあ、一緒に1497の可能性を探っていきましょう!

目次

iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)とは?

銘柄の基本情報概要

項目内容
銘柄名iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)
銘柄コード1497
配当利回り5.89%
配当金頻度年4回
業界金融
セクター投資信託
運用会社ブラックロック・ジャパン
信託報酬0.58%(税込0.638%)
ベンチマークiBoxx米ドル建てリキッド・ハイイールド指数(TTM円ヘッジ付き)
設定日2017年8月25日
特徴米ドル建てハイイールド社債に投資し、為替ヘッジを行う

iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)は、米ドル建てのハイイールド社債に投資するETFです。ハイイールド社債とは、信用力の低い企業が発行する債券で、利回りが高いのが特徴です。一方で、元本割れリスクも高いため注意が必要です。このETFは為替ヘッジを行うため、為替変動の影響を受けにくいというメリットがあります。

過去7年の株価チャートと分析

iShares USDハイイールド社債ETF 過去7年株価チャート

優れている点
2017~2019年は比較的安定した価格推移

気になる点
株価は低下傾向
コロナショックでも一時的に大きく下落した

1497の株価は、過去7年間で下落傾向となっています。2020年のコロナショック時には価格下落は非常に大きかったものの、短期間で回復しています。2022年以降はFRBの利上げに伴う金利上昇の影響を受け、株価は下落しています。

N225過去1年分チャートとの比較と分析

iShares USDハイイールド社債ETFとN225の過去1年チャート比較

優れている点
N225と比べてボラティリティが低い

気になる点
N225と比べてリターンが低い

過去1年間で、iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)はN225と比べてリターンが低くなっています。これは、債券ETFであるため、株式と比べて値動きが小さいことが要因の一つです。一方で、価格変動リスクもN225より低くなっています

1497で配当金生活はできる?配当金の分析

iShares USDハイイールド社債ETF(為替ヘッジ型)の過去の配当金と増配率、その分析

iShares USDハイイールド社債ETF 過去の配当金と増配率

優れている点
安定した配当金収入

気になる点
増配率は安定しておらず、減配の可能性もある

iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)は、安定した配当金収入を得ることが期待できます。しかし、増配率は安定しておらず、2020年、2021年には減配しています。これは、ハイイールド社債の発行体の業績や金利動向に左右されるためです。

1497の配当金利回りの推移

iShares USDハイイールド社債ETF 配当金利回りの推移

優れている点
高い配当利回り

気になる点
配当利回りは安定していない

1497は、5%を超える高い配当利回りを維持しています。しかし、配当利回りは、株価や分配金の変動によって変わる可能性があるため注意が必要です。

1497に投資していた場合のYOCシミュレーション

iShares USDハイイールド社債ETF 過去のYOCシミュレーション
YOC
20174.33%
20184.76%
20194.50%
20204.58%
20214.60%
20225.63%
20235.64%
20245.85%

優れている点
過去に投資していた場合も、YOCは4%以上で推移

気になる点
-

過去に1497に投資していた場合、YOCは4%以上で推移しています。例えば、2017年に100万円投資していた場合、2024年のYOCは4.33%となり、年間約4.33万円の配当金を受け取ることができます。
過去投資していた場合のほうが現在投資を開始した場合よりYOCが低いことから、現在の株価が過去より低い傾向であることがわかります。
しかし、あくまでこれは現在の金利環境により債券価格が下落していることが要因として考えられ、今後利下げが進んだ場合はシミュレーション結果も異なる結果となる可能性があることは認識しておきましょう。

1497の将来のYOC予想シミュレーション

iShares USDハイイールド社債ETF 将来のYOC予想シミュレーション
YOC
20245.85%
20255.62%
20265.40%
20275.18%
20284.98%
20294.78%
20304.59%
20314.41%
20324.23%
20334.07%
20343.90%

優れている点
将来もある程度高いYOCが期待できる

気になる点
YOCは低下傾向

過去7年の株価成長率をもとに将来のYOC予想シミュレーションを行ってみると、現在の株価と配当利回りが維持された場合、100万円投資すると初年度のYOCは約5.85%となり、10年後にはYOCは約3.90%まで低下すると予想されます。
これは現在の金利環境による債券価格の下落により直近の株価成長がマイナスであったことがシミュレーションに反映しています。
あくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

1497で配当金生活をするには?1497の配当金受取シミュレーション

配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション ※日次更新
(毎月10万円配当を受け取るために必要な投資額)

銘柄 株価 配当利回り 月間配当目標 必要投資額 必要投資額
(課税考慮)
必要株数
1497.T ¥1,865 5.84%¥10,000 ¥2,053,211 ¥2,576,659 1,382株
¥30,000 ¥6,159,633 ¥7,729,978 4,145株
¥50,000 ¥10,266,055 ¥12,883,297 6,908株
¥100,000 ¥20,532,110 ¥25,766,594 13,816株

1497へ過去に投資していた場合の累積トータルリターン

過去に投資していた場合の累積トータルリターン
銘柄期間リターン
14971年6.1%
14973年-6.5%
14975年-0.3%
14977年3.5%

優れている点
過去1年・7年ではプラスのリターン

気になる点
リターンは低水準
3年、5年ではマイナスリターン

1497に過去に投資していた場合の累積トータルリターンは、過去7年間で3.5%とプラスのリターンとなっています。しかし、リターンは低水準であり、3年、5年ではマイナスリターンとなっています。

1497へ過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン
銘柄期間リターン
14971年6.1%
14973年-2.2%
14975年-0.1%
14977年0.5%

優れている点
過去1年間では高いリターン

気になる点
年率リターンは低水準
3年、5年ではマイナスリターン

1497に過去に投資していた場合の年率トータルリターンは、過去7年間で0.5%と低水準です。過去1年間では6.1%と高いリターンですが、3年、5年ではマイナスリターンとなっています。2020年頃投資していた場合は、米国金利上昇の影響で債券価格が下落し、リターンが低迷していることがわかります。

1497へ7年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

7年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
201891.04.395.295.7
201996.24.4104.9105.5
202094.63.9107.2108.1
202194.23.6110.4111.9
202277.03.997.197.0
202376.94.0100.9101.9
202474.14.3102.5104.2

優れている点
配当金を受け取りながら投資できる

気になる点
7年間で元本割れ
評価額は大きく変動

1497に7年前に100万円投資していた場合、2024年の評価額は74.1万円となり、元本割れとなっています。評価額は大きく変動しており、2022年には大きく下落しています。これは、米国金利上昇の影響で債券価格が下落したためです。配当金は毎年4万円程度と安定していますが、評価額の変動が大きいため、安定した資産形成には不向きと言えます。

1497のリスクファクター分析

リスクファクター分析
項目説明評価
52週ボラティリティ6.13%過去1年間の価格変動の大きさ比較的低い
シャープレシオ0.79リスクあたりのリターン低い
トータルリターン(1年)6.07%過去1年間のトータルリターン中程度
最大ドローダウン-26.47%過去最大の値下がり幅高い

優れている点
ボラティリティが低い

気になる点
シャープレシオが低い
最大ドローダウンが大きい

1497のリスクファクター分析によると、ボラティリティは6.13%と比較的低い水準です。しかし、シャープレシオは0.79と低く、リスクあたりのリターンは低いと言えます。また、最大ドローダウンは-26.47%と高く、ある程度大きな下落リスクを抱えています。

投資戦略の提案

1497への投資は、高配当を期待できる一方、元本割れリスクやリターンが低い可能性があることを理解しておく必要があります。

  • 高配当を目的とした投資: 1497は、5%を超える高い配当利回りであるため、高配当を目的とした投資に適しています。
  • ポートフォリオの一部としての保有: 1497をポートフォリオの一部として保有することで、リスク分散効果を期待できます。
  • 短期的な投資には不向き: 1497は、価格変動が大きいため、短期的な投資には不向きです。
  • 米国金利動向に注意: 1497は、米国金利の影響を受けやすいため、投資する際には米国金利動向に注意する必要があります。

まとめ:iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)への投資判断のポイント

iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)は、高配当利回りが魅力ですが、元本割れリスクやリターンが低い可能性があることに注意が必要です。投資する際は、自身の投資目的やリスク許容度を考慮し、長期的な視点で投資判断を行うことが重要です。また、米国金利動向にも注意を払い、ポートフォリオの一部として保有することでリスク分散を図ることも検討しましょう。

1497の投資判断で重要なポイントと評価
総合評価:

高配当利回り
 →5%を超える高い配当利回りは大きな魅力です。インカムゲインを重視する投資家に適しています。
為替ヘッジ型
 →為替変動リスクを抑えたい投資家にとって、為替ヘッジ型であることはメリットです。
安定した配当金収入
 →安定した配当金収入を得ることが期待できます。ただし、減配の可能性も考慮する必要があります。
元本割れリスク
 →ハイイールド社債は信用力の低い企業が発行する債券であるため、元本割れリスクが高い点に注意が必要です。
米国金利上昇リスク
 →米国金利が上昇すると、債券価格が下落する傾向があります。
低いリターン
 →株式と比較して、リターンが低い傾向があります。キャピタルゲインはあまり期待できません。
信託報酬
 →信託報酬は0.638%と、他のETFと比較してやや高めです。

この記事では、iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)(1497)について、その特徴やメリット・デメリット、パフォーマンス、リスクなどを詳しく解説しました。1497は5%を超える高い配当利回りが魅力ですが、元本割れリスクやリターンが低い可能性があるなど、注意すべき点も存在します。 投資判断を行う際は、自身の投資目的やリスク許容度を十分に考慮することが重要です。高配当ETFは魅力的ですが、リスクとリターンのバランスを理解し、分散投資など適切なリスク管理を行うようにしましょう。

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