【1495】配当金生活はできる?配当シミュレーションとリスク・リターン分析で将来性を解説!(上場インデックスファンドアジアリート)

【1495】 上場インデックス ファンドアジアリート 配当/リスク/リターン分析 将来性を徹底解説!
ねこ

近年、FIREやサイドFIREといった早期リタイアを目指す人が増えていますね。早期リタイアを実現する上で欠かせないのが、株式投資による資産形成です。特に、配当金は安定的な収入源となるため、配当金生活を目指して高配当株やETFに投資する人も多いのではないでしょうか?

その中でも、アジア太平洋地域のREITに投資する「上場インデックスファンドアジアリート(1495)」は、高配当利回りで注目を集めています。しかし、本当に配当金生活を実現できるだけの安定性があるのでしょうか?

この記事では、上場インデックスファンドアジアリート(1495)の株価や配当金の推移、リスクなどを分析し、投資判断のポイントをご紹介します。

目次

上場インデックスファンドアジアリート(1495)とは?

銘柄の基本情報概要

項目上場インデックスファンドアジアリート(1495)
銘柄名上場インデックスファンドアジアリート
銘柄コード1495
配当利回り4.84%
配当金頻度年4回
業界不動産
セクターREIT
運用会社日興アセットマネジメント
信託報酬0.66%
ベンチマークFTSE EPRA/NAREIT アジア(除く日本)リート10%キャップ指数
設定日2017年6月29日
特徴アジア太平洋地域のリートに投資

上場インデックスファンドアジアリート(1495)は、アジア太平洋地域(日本を除く)の不動産投資信託(REIT)に投資するETFです。FTSE EPRA/NAREIT アジア(除く日本)リート10%キャップ指数という指数に連動することを目指しています。この指数は、シンガポール・ドル建てで、アジア太平洋地域のREITのパフォーマンスを表すものです。
ニッセイアセットマネジメントが運用しており、信託報酬は0.66%です。2017年6月29日に設定されました。

※FTSE EPRA/NAREIT アジア(除く日本)リート10%キャップ指数
FTSE EPRA/NAREIT アジア(除く日本)リート10%キャップ指数は、FTSEが公表している指数で、日本を除くアジア各国の上場不動産投資信託(およびそれに類する有価証券)の投資収益を時価総額で加重平均し、指数化したものです。個別銘柄の組入比率は、リバランス時において最大10%に制限されています。

過去7年の株価チャートと分析

上場インデックスファンドアジアリート(1495)の過去7年の株価チャート

優れている点
2018年には11,550円まで上昇
2020年以降はコロナ禍の影響からの戻りも早く回復傾向

気になる点
コロナショック時には大きく下落
全体的に見ると株価は横ばい

上場インデックスファンドアジアリート(1495)の株価は、過去7年間で大きな変動を見せています。2018年初頭には11,550円まで上昇しましたが、その後は下落傾向に転じました。2020年には大きく下落したものの、その後の回復は早かったです。

過去7年の推移を見ると、全体的には株価は横ばいで推移しています。

N225過去1年分チャートとの比較と分析

上場インデックスファンドアジアリート(1495)とN225の過去1年間の株価チャート比較

優れている点
日経平均株価下落時も変動率は少なめ

気になる点
下落幅も小さいが、上昇幅も小さい

過去1年間の株価パフォーマンスを日経平均株価(N225)と比較すると、上場インデックスファンドアジアリート(1495)は、全体的にN225をアンダーパフォームしています。

上場インデックスファンドアジアリート(1495)で配当金生活はできる?配当金の分析

上場インデックスファンドアジアリート(1495)の過去の配当金と増配率、その分析

上場インデックスファンドアジアリート(1495)の過去の配当金と増配率

優れている点
増配している年が多い

気になる点
2021年には大幅な減配
配当金の安定性には欠ける

上場インデックスファンドアジアリート(1495)の配当金は、安定性に欠ける点が挙げられます。2020年には15.3%、2022年には30.5%と大幅な増配を実現した一方、2021年には29.3%の大幅な減配となっています。

上場インデックスファンドアジアリート(1495)の配当金利回りの推移

上場インデックスファンドアジアリート(1495)の配当金利回りの推移

優れている点
高い配当利回り

気になる点
配当利回りは変動が大きい

上場インデックスファンドアジアリート(1495)の配当利回りは、変動が大きいことが特徴です。2018年以降、3%台から5%台の間で推移しており、2024年11月時点では4.84%と高利回りとなっています。

過去上場インデックスファンドアジアリート(1495)に投資していた場合のYOCシミュレーション

上場インデックスファンドアジアリート(1495)の過去のYOCシミュレーション
YOC
20174.29%
20184.81%
20194.34%
20204.94%
20214.71%
20224.80%
20234.67%
20244.84%

優れている点
過去に投資していた場合、YOCは4%台で推移

気になる点
YOCは株価の変動によって大きく変わる可能性

YOC(Yield on Cost)とは、投資元本に対する配当利回りのことです。過去に上場インデックスファンドアジアリート(1495)に投資していた場合、いつ購入していた場合もYOCは4%台で推移しています。

例えば、2017年に100万円投資していた場合、2024年のYOCは4.29%となり、年間約4.29万円の配当金を受け取ることができます。しかし、YOCは株価の変動によって大きく変わる可能性があるため、注意が必要です。

上場インデックスファンドアジアリート(1495)の将来のYOC予想シミュレーション

上場インデックスファンドアジアリート(1495)の将来のYOC予想シミュレーション
YOC
20244.84%
20254.86%
20264.87%
20274.89%
20284.90%
20294.92%
20304.93%
20314.95%
20324.96%
20334.98%
20344.99%

優れている点
YOCは緩やかに上昇すると予想

気になる点
これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーション

過去7年の株価成長率をもとに将来のYOC予想シミュレーションを行ってみると、現在の株価と配当利回りが維持された場合、100万円投資すると初年度の配当金は約4.84万円となり、10年後にはYOCは約4.99%まで上昇すると予想されます。

しかし、これはあくまで過去の成長率が継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

上場インデックスファンドアジアリート(1495)で配当金生活をするには?上場インデックスファンドアジアリート(1495)の配当金受取シミュレーション

配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション
(毎月10万円配当を受け取るために必要な投資額)

銘柄 株価 配当利回り 月間配当目標 必要投資額 必要投資額
(課税考慮)
必要株数
1495.T ¥10,280 4.82%¥10,000 ¥2,490,612 ¥3,125,572 305株
¥30,000 ¥7,471,835 ¥9,376,715 913株
¥50,000 ¥12,453,059 ¥15,627,858 1,521株
¥100,000 ¥24,906,118 ¥31,255,716 3,041株

1495に過去に投資していた場合の累積トータルリターン

上場インデックスファンドアジアリート(1495)の過去に投資していた場合の累積トータルリターン

優れている点
7年間で約20%のリターン

気になる点
-

銘柄期間リターン
14951年リターン3.9%
14953年リターン8.9%
14955年リターン11.7%
14957年リターン23.5%

過去に上場インデックスファンドアジアリート(1495)に投資していた場合の累積トータルリターンは、7年間で約23%となっています。1年、3年、5年、7年、どの時点でもプラスのリターンとなっていたことがわかります。

1495に過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

上場インデックスファンドアジアリート(1495)の過去に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターン

優れている点
年率リターンは3%前後で推移

気になる点
年率リターンは高くはない

銘柄期間リターン
14951年リターン3.9%
14953年リターン2.9%
14955年リターン2.2%
14957年リターン3.1%

過去に上場インデックスファンドアジアリート(1495)に投資していた場合の年率(CAGR)トータルリターンは、7年間で3.1%となっています。年率リターンは、3%前後で推移しており、マイナスリターンではないものの、高くはありません

1495に7年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

上場インデックスファンドアジアリート(1495)の7年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
201889.13.492.592.9
201998.93.5105.7106.3
202086.84.097.798.3
202191.12.8104.8106.2
202289.43.7106.7108.5
202391.84.1113.2116.2
202488.64.3114.3117.8

優れている点
配当金を受け取りながら、資産を増やすことが可能

気になる点
株価の変動リスクがある

上場インデックスファンドアジアリート(1495)に7年前に100万円投資していた場合、2024年時点での評価額は約88万円になります。配当金を再投資した場合、リターンは増加して約118万円となっていました

1495のリスクファクター分析

上場インデックスファンドアジアリート(1495)のリスクファクター分析
項目説明評価
52週ボラティリティ13.08%過去1年間の価格変動の大きさやや高い
シャープレシオ0.31リスクあたりのリターン低い
トータルリターン(1年)5.22%過去1年間のトータルリターン低い
最大ドローダウン-34.18%過去最大の値下がり幅高い

優れている点
特になし

気になる点
ボラティリティが高い
シャープレシオが低い
最大ドローダウンが大きい

上場インデックスファンドアジアリート(1495)は、ボラティリティが高く、シャープレシオが低く、最大ドローダウンが大きいという特徴があります。これは、アジア太平洋地域のREIT市場が、日本や米国のREIT市場と比較して、リスクが高いことなどを反映していると考えられます

1495の投資戦略の提案

上場インデックスファンドアジアリート(1495)への投資は、アジア太平洋地域のREIT市場への投資を検討している投資家におすすめです。ただし、リスクが比較的高い点には注意が必要です。
具体的には、以下のような投資戦略が考えられます。

  • 長期投資:アジア太平洋地域のREIT市場は、長期的に成長が見込まれています。そのため、長期投資することで、リスクを抑えながらリターンを得ることが期待できます。
  • 分散投資:上場インデックスファンドアジアリート(1495)は、アジア太平洋地域のREITに分散投資しています。そのため、特定のREITのリスクを抑えることができます。
  • 積立投資:積立投資することで、時間分散効果を得ることができ、リスクを抑えることができます。

まとめ:上場インデックスファンドアジアリート(1495)への投資判断のポイント

上場インデックスファンドアジアリート(1495)は、アジア太平洋地域のREITに投資するETFです。
配当利回りが高く、インカムゲインを重視する投資家にとっては魅力的な投資対象となりえます。
ただし、ボラティリティが高く、リスクが高い点には注意が必要です。
投資する際は、長期投資分散投資積立投資などを検討することで、リスクを抑えながらリターンを得ることが期待できます。

1495の投資判断で重要なポイントと評価
総合評価:

高配当利回り
 →2024年11月現在で4.84%と高配当。アジア太平洋地域のREIT市場の成長に伴い、分配金の増加も期待できるでしょう。
アジア太平洋地域の成長性
 →アジア太平洋地域は、高い経済成長率が見込まれており、REIT市場も成長が期待されます。ただし、政治的リスクや経済状況の変化による影響も考慮する必要があります。
分散投資効果
 →アジア太平洋地域の複数のREITに投資することで、分散投資効果が期待できます。特定のREITの業績悪化の影響を軽減できます。
為替リスク
 →シンガポール・ドル建てで運用されているため、為替変動リスクが存在します。円高になると、リターンが減少する可能性があります。
ボラティリティ
 →株価の変動幅が大きいため、リスクが高いと言えます。短期的な投資には不向きで、長期投資で安定収益を目指す必要があります。
経費率
 →信託報酬は0.66%と、他のETFと比較してやや高めです。→運用コストがリターンに影響を与える可能性があります。

この記事では、上場インデックスファンドアジアリート(1495)について、その特徴やメリット・デメリット、投資判断のポイントなどを詳しく解説しました。高配当利回りという魅力的な面がある一方で、ボラティリティの高さや為替リスクなど、注意すべき点も存在します。 投資判断をする際は、ご自身の投資目標やリスク許容度を考慮し、長期的な視点で判断することが重要です。より深く理解するために、アジア太平洋地域のREIT市場の動向や経済状況についても調べてみましょう。 最終的な投資判断はご自身で行う必要がありますが、この記事がその一助となれば幸いです。

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