【JEPI】JEPIで配当金生活/FIREはできる?配当シミュレーションとリスク・リターン分析で将来性を解説!

【JEPI】 JPモルガン米国株式 プレミアム・インカムETF 高配当&毎月配当!J EPIの魅力とリスクを徹底解説!
ねこ

JEPIというETFをご存知でしょうか?米国株投資に興味のある方なら、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
JEPIは、驚異的な高配当利回りで注目を集めているETFです。なんと、2024年11月現在で7.25%もの配当利回りを実現しています!
これは、S&P500の平均配当利回りを大きく上回る数字です。
一体なぜ、JEPIはこれほどまでに高い配当利回りを誇っているのでしょうか?また、JEPIに投資するメリットやリスクは何でしょうか?

この記事では、JEPIの特徴やパフォーマンス、リスクなどを詳しく解説し、JEPIへの投資判断で重要なポイントをご紹介します。
この記事を読むことで、以下のメリットが得られます。

  • JEPIの仕組みや特徴を理解することができます。
  • JEPIのパフォーマンスやリスクを把握することができます。
  • JEPIへの投資判断に必要な情報を得ることができます。
  • 高配当ETFへの投資に興味がある方は、JEPIがご自身の投資戦略に合うかどうかを判断することができます。
  • JEPIは、毎月分配型のETFであるため、安定的な収入源を確保したいと考えている方にもおすすめです。

さあ、JEPIの世界を探検し、あなたにとって最適な投資戦略を見つけるための第一歩を踏み出しましょう!

目次

JEPIとは?

JEPIの基本情報概要

項目JEPI
名称JPモルガン・米国株式・プレミアム・インカムETF
運用会社J.P. Morgan
設定日2020年5月21日
運用資産額約360億ドル
経費率0.35%
配当利回り7.25%
ベンチマークS&P 500
特徴高配当・低ボラティリティ

JEPIは、JPモルガン・アセット・マネジメントが運用する高配当ETFです。S&P500をベンチマークとしつつ、下記特徴があります。
資産の80%以上…現物株式に投資
・資産の最大20%…ELN(エクイティリンク債)への投資
資産の80%以上を現物株式に投資しつつ、ELNでの債権とオプション戦略を組み合わせることで高水準のインカム収入と、S&P500よりも低いボラティリティを目指しています。特徴としては、経費率が0.35%と比較的低く、毎月分配という点も魅力です。

※ベンチマークの説明
 JEPIのベンチマークであるS&P 500は、米国の大型株500銘柄で構成される株価指数です。
 米国の株式市場全体のパフォーマンスを表す指標として広く利用されています。
 JEPIは、このS&P 500のパフォーマンスに概ね追随しながら、
 より高い配当収入と低いボラティリティを実現することを目指しています。
※オプション戦略とは
 将来の特定の日に、決まった価格で株を売る権利を他の人に売ること
 例えると、家を持っている人が、その家を将来の特定の日に決まった価格で買う権利を他の人に売るようなものです。
 権利を売ることでお金をもらえますが、家の価値が大きく上がっても、決めた価格でしか売れないリスクがあります。

JEPIの組入銘柄比率

JEPIの組入銘柄比率上位10銘柄
銘柄名比率
PROGRESSIVE CORP/THE1.61%
TRANE TECHNOLOGIES PLC1.61%
ABBVIE INC COMMON STOCK1.60%
SOUTHERN CO/THE COMMON1.59%
NVIDIA CORP COMMON STOCK1.57%
META PLATFORMS INC1.56%
MASTERCARD INC COMMON1.54%
SERVICENOW INC COMMON1.53%
AMAZON.COM INC COMMON1.51%
VISA INC COMMON STOCK1.40%

JEPIは、米国を代表する大企業で構成されており、上位10銘柄の比率は15%程度です。構成銘柄は、テクノロジー、ヘルスケア、金融など、様々なセクターに分散されています。例えば、NVIDIAはグラフィックチップで有名なテクノロジー企業、AbbVieは医療品メーカー、Mastercardはクレジットカード会社です。

JEPIのセクター比率

JEPIのセクター比率
セクター名比率
Technology19.71%
Healthcare15.39%
Industrials13.48%
Financial Services11.51%
Consumer Defensive10.74%
Consumer Cyclical9.69%
Utilities5.92%
Communication Services4.75%
Energy3.31%
Real Estate3.26%
Basic Materials2.25%

JEPIは、テクノロジーセクターの比率が約20%と最も高く、次いでヘルスケア、工業セクターと続きます。S&P500と比較すると、情報技術の比率が高く、公益事業の比率が低いのが特徴です。このセクター構成により、景気拡大局面では、テクノロジーセクターの成長による恩恵を受けやすい一方、金利上昇局面では、公益事業セクターの比率が低いことから、パフォーマンスが低下する可能性があります。

JEPIの過去4年の株価チャートと分析

JEPIの過去4年の株価チャート

優れている点
2020年の設定来、右肩上がりの上昇トレンドを示している
コロナ禍でも大きく下落することなく、堅調に推移している

気になる点
設定来の歴史が浅いため、長期的なパフォーマンスは未知数

JEPIは、2020年5月に設定された比較的新しいETFですが、設定来、右肩上がりの上昇トレンドを示しています。
・2020年:設定当初はコロナ禍の影響で株価は低迷しましたが、その後は急速に回復しました。
・2021年:堅調な上昇トレンドを維持しました。
・2022年:米国株式市場全体が下落する中、JEPIも下落しましたが、S&P500と比較して下落幅は小さく、底堅さを示しました。
・2023年:市場の回復とともに、JEPIも上昇に転じました。
・2024年:年初から上昇傾向を見せています。

JEPIは、高配当であることに加えて、S&P500よりも低いボラティリティを実現していることから、安定的な資産運用を求める投資家にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。しかし、設定来の歴史が浅いため、長期的なパフォーマンスは未知数である点は留意が必要です。

JEPIのS&P500過去1年分チャートとの比較と分析

JEPIとS&P500の過去1年間のパフォーマンス比較

優れている点
S&P500下落時の変動率は低い

気になる点
過去1年間を通して、S&P500をアンダーパフォームしている

過去1年間のパフォーマンスを比較すると、JEPIはS&P500をアンダーパフォームしています。
・JEPI:過去1年で約8%上昇
・S&P500:過去1年で約25%上昇

JEPIは、高配当であることに加えて、S&P500よりも低いボラティリティを実現していることから、安定的な資産運用を求める投資家にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。しかし、S&P500と比較して、リターンの変動幅が大きい点は留意が必要です。

JEPIで配当金生活はできる?配当金の分析

JEPIの過去の配当金と増配率、その分析

JEPIの過去の配当金と増配率

優れている点
高水準の配当金を出している
毎月分配している

気になる点
増配率が安定していない
2023年、2024年は減配している

JEPIは、高水準の配当金毎月分配しています。2022大きく増配しましたが、2023年以降は減配傾向です。JEPIの配当金は、オプションプレミアム収入に依存しているため、市場環境によって変動する可能性があります

JEPIの配当金利回りの推移

JEPIの配当金利回りの推移

優れている点
市場平均を大きく上回る配当利回り

気になる点
配当利回りが低下傾向にある

JEPIの配当利回りは、市場平均を大きく上回って推移しています。2021年は約7%、2022年は約10%と高水準でしたが、2023年以降は低下傾向にあり、2024年現在は約7%となっています。

過去JEPIに投資していた場合のYOCシミュレーション

過去JEPIに投資していた場合のYOCシミュレーション
YOC
20208.25%
20217.27%
20228.44%
20238.36%
20247.86%

優れている点
過去に投資していれば、高いYOCを実現できていた

気になる点
YOCは低下傾向にある

YOC(Yield on Cost)とは、投資元本に対する配当利回りのことです。過去にJEPIに投資していた場合、2020年末に投資していれば、2024年末時点でのYOCは約8.25%となっていたことを示しています。YOCが高いほど、投資元本に対して多くの配当金を受け取れていることを意味します。過去のYOCが高いということは、それだけ株価が上昇したことを示唆しています。過去いつ投資していても7-8%程の配当利回りが実現できていたことがわかります。

JEPIの将来のYOC予想シミュレーション

JEPIの将来のYOC予想シミュレーション
YOC
20247.25%
20257.51%
20267.78%
20278.06%
20288.36%
20298.66%
20308.97%
20319.29%
20329.63%
20339.98%
203410.34%

優れている点
現在の株価上昇率・配当利回りが継続すれば、YOCは上昇していく

気になる点
あくまでシミュレーションであり、将来のYOCを保証するものではない

現在の株価上昇率と配当利回りが継続すると仮定した場合、100万円をJEPIに投資すると、初年度は約7.25万円の配当金を受け取ることができ、10年後にはYOCは約10.34%に達すると予想されます。つまり、10年後には年間約10.34万円の配当金を受け取れる可能性があるということです。しかし、これはあくまで過去の成長率と配当利回りが継続した場合のシミュレーションであり、将来の配当金の支払いや成長を保証するものではないため注意が必要です。

配当金生活をするには?JEPIの配当受取シミュレーション

配当金生活をするには?配当金による不労所得でFIREはできる?
毎月の配当受取目標と必要な投資額のシミュレーション ※日次更新
(毎月10万円配当を受け取るために必要な投資額)

銘柄 株価 配当利回り 月間配当目標 必要投資額 必要投資額
(課税考慮)
必要株数
JEPI $59.91
(¥8,984)
6.38%¥10,000 ¥1,881,167 ¥2,623,060 292株
¥30,000 ¥5,643,501 ¥7,869,181 876株
¥50,000 ¥9,405,836 ¥13,115,302 1,460株
¥100,000 ¥18,811,671 ¥26,230,604 2,920株

為替レート: 149.95円/ドル

JEPI、JEPQ、QYLD、XYLD:高配当ETF徹底比較

JEPI、JEPQ、QYLD、XYLDのチャート
銘柄名ティッカー2024年1月~10月までの騰落率配当利回り経費率特徴
JPMorgan Equity Premium Income ETFJEPI約48%7.70%0.35%S&P500をベンチマークとしたカバードコール戦略。低ボラティリティと高配当を両立。
JPMorgan Nasdaq Equity Premium Income ETFJEPQ約85%10.88%0.35%NASDAQ100をベンチマークとしたカバードコール戦略。高成長銘柄への投資で高配当と高リターンを目指す。
Global X NASDAQ 100 Covered Call ETFQYLD約40%12.17%0.61%NASDAQ100を対象としたカバードコール戦略。高配当だが、株価上昇の恩恵は限定的。
Global X S&P 500 Covered Call ETFXYLD約35%11.29%0.60%S&P500を対象としたカバードコール戦略。高配当だが、株価上昇の恩恵は限定的。

優れている点
JEPIはS&P500に連動しつつ高配当を実現しており、比較的安定した投資先と言えます。
JEPQはNASDAQ100に連動し、高い成長性と高配当を期待できます。
QYLDとXYLDは非常に高い配当利回りを誇り、インカムゲイン重視の投資家に適しています。

気になる点
JEPI、JEPQはQYLD、XYLDと比較して配当利回りは低めです。
JEPQはNASDAQ100連動のため、ハイテク株の変動リスクの影響を受けやすいです。
QYLD、XYLDは株価上昇の恩恵を受けにくく、キャピタルゲインは限定的です。また、経費率がJEPI、JEPQよりも高めです。

JEPI、JEPQ、QYLD、XYLDはそれぞれ異なる特徴を持つ高配当ETFです。2024年1月~10月までの騰落率を見ると、JEPQが約85%と最も高いパフォーマンスを示しています。これは、NASDAQ100の好調を反映した結果と言えるでしょう。一方で、JEPIは約48%、QYLDは約40%、XYLDは約35%と、JEPQに比べると低いパフォーマンスとなっています。


特にQYLDとXYLDは、配当利回りは11%を超えるものの、株価上昇率は限定的です。これは、カバードコール戦略による制約のため、株価が大きく上昇した場合でも、その恩恵を十分に享受できないという特徴によるものです。高配当を重視する一方、キャピタルゲインはあまり期待できないと言えるでしょう。


JEPIはS&P500連動型で、配当利回りも7.70%とまずまずの水準です。安定性と配当のバランスを取りたい投資家に向いていると言えるでしょう。JEPQはNASDAQ100連動型で、高成長と高配当の両方を狙うことができますが、ハイテク株の変動リスクも考慮する必要があります。


このように、各ETFはそれぞれ異なるリスクとリターン特性を持っています。自身の投資目標やリスク許容度に合わせて、最適なETFを選択することが重要です。

JEPIへ4年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

JEPIへ4年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
2021110.48.3118.8118.8
2022126.012.7147.1148.2
2023109.19.2139.4137.6
2024117.16.8154.3154.6

優れている点
4年間で約54万円の利益が出ている(配当金込み)
配当金を再投資することで、さらに大きなリターンを得られている

気になる点
2023年は評価額が下落している

4年前にJEPIに100万円投資していた場合、2024年末時点での評価額は約117.1万円、配当金の累計額は約37万円となり、合計で約154.3万円になっていました。配当金を再投資していた場合は、約154.6万円になっていました。JEPIは、高配当であるため、配当金を再投資することで複利効果を得やすく、長期投資に適していると言えます。ただし、2023年は評価額が下落しているなど、市場環境によっては元本割れのリスクもあることに注意が必要です。

JEPIのリスクファクター分析

JEPIのリスクファクター分析
項目説明評価
ベータ0.58市場全体の動きに対する感応度市場平均よりも低い
52週ボラティリティ7.05%株価の変動幅比較的低い
シャープレシオ2.05リスクあたりのリターン高い
トータルリターン(1年)17.32%1年間のリターン高い
最大ドローダウン-13.71%最大の下落率比較的低い

優れている点
ベータが低く、市場平均よりも価格変動リスクが低い
シャープレシオが高く、効率的にリターンを獲得できている
最大ドローダウンが低く、下落リスクを抑えられている

気になる点
金利上昇局面では、パフォーマンスが低下する可能性がある

JEPIは、ベータが0.58と市場平均よりも低く、価格変動リスクが低いETFです。また、シャープレシオが2.05と高く、リスクあたりのリターンが高いことも特徴です。さらに、最大ドローダウンも-13.71%と比較的低く、下落リスクを抑えられていると言えます。しかし、JEPIは、金利上昇局面では、パフォーマンスが低下する可能性があります。これは、JEPIが covered call戦略を用いているため、金利上昇によってオプションプレミアム収入が減少する可能性があるためです。

JEPIへの投資戦略の提案

JEPIは、高配当と低ボラティリティを両立させたい投資家におすすめのETFです。以下のような投資戦略が考えられます。

  • 長期投資: JEPIは、高配当であるため、配当金を再投資することで複利効果を得やすく、長期投資に適しています。
  • インカム収入: 毎月分配であるため、安定的なインカム収入を得たい投資家にも適しています。
  • 分散投資: ポートフォリオの一部に組み入れることで、リスク分散効果を期待できます。

JEPIへの投資にあたっては、以下の点に注意が必要です。

  • 金利上昇リスク: 金利上昇局面では、パフォーマンスが低下する可能性があります。
  • 市場リスク: 株式市場全体が下落した場合、JEPIも下落する可能性があります。
  • 為替リスク: 米ドル建てのETFであるため、円安になると円ベースのリターンが減少します。

まとめ:JEPIへの投資判断のポイント

JEPIは、高配当と低ボラティリティを両立させたい投資家にとって魅力的なETFです。毎月分配であるため、安定的なインカム収入を得たい投資家にも適しています。しかし、金利上昇リスク市場リスクなど、投資前に理解しておくべきリスクも存在します。JEPIへの投資を検討する際は、自身の投資目標やリスク許容度を考慮し、長期的な視点で投資判断を行うことが重要です。

JEPIの投資判断で重要なポイントと評価
総合評価:

高配当利回り
 →約7%以上と非常に高い配当利回りは魅力的。毎月分配であるため、安定的なインカム収入を得たい投資家に向いています。
S&P500との連動性
 →S&P500をベンチマークとしているため、米国株式市場全体の成長を取り込むことができます。
低ボラティリティ
 →オプション戦略を採用することで、S&P500よりも低いボラティリティを実現しています。
経費率
 →0.35%と、他の高配当ETFと比べるとやや高めです。
市場リスク
 →株式市場全体が下落した場合、JEPIも下落する可能性があります。
為替リスク
 →米ドル建てのETFであるため、円安になると円ベースのリターンが減少します。

この記事では、高配当ETFであるJEPIについて、その特徴やパフォーマンス、リスクなどを詳しく解説しました。JEPIは、高配当利回り、S&P500との連動性、低ボラティリティといった魅力的な特徴を持つ一方、金利上昇リスクや市場リスクといった注意すべき点も存在します。 JEPIへの投資を検討する際は、ご自身の投資目標やリスク許容度を十分に考慮し、長期的な視点で投資判断を行うことが重要です。 また、JEPIはあくまで一つの投資選択肢であり、他の高配当ETFや投資信託と比較検討することも重要です。 ご自身の投資スタイルやニーズに合った最適な投資先を見つけるために、さらなる調査や情報収集をお勧めします。

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