【AGG/BND/EDV/TLT/BLV/TMF】米国債券ETFで資産防衛!安定配当で投資初心者も安心?最新版徹底比較!

ねこ

米国債券ETFの人気が高まっています。
株式市場のボラティリティが高まっている中、安定的な投資先を探している投資家が増えています。

米国債券ETFは、米国政府や企業が発行する債券に投資することで、比較的安定したリターンと定期的な利子収入を得ることができる金融商品です。しかし、一口に米国債券ETFと言っても、その種類は様々です。一体どのETFを選べば良いのでしょうか?

この記事では、AGG、BND、EDV、TLT、BLV、TMFという6つの代表的な米国債券ETFを徹底比較します。それぞれの特徴やリスク、リターン、配当利回りなどを詳しく解説することで、あなたに最適な米国債券ETF選びをサポートします!

目次

米国債券ETFとは?5つの特徴!

安定的な資産運用を目指せる米国債券ETF
定期的な利子収入(インカムゲイン)
ポートフォリオのリスク分散
金利変動リスクとクレジットリスク
投資戦略に合わせたETF選びが重要

AGG/BND/EDV/TLT/BLV/TMFとは?

基本情報

項目AGGBNDEDVTLTBLVTMF
名称iShares Core U.S. Aggregate Bond ETFVanguard Total Bond Market ETFVanguard Extended Duration Treasury ETFiShares 20+ Year Treasury Bond ETFVanguard Long-Term Bond ETFDirexion Daily 20+ Year Treasury Bull 3X Shares
ティッカーAGGBNDEDVTLTBLVTMF
運用会社iSharesVanguardVanguardiSharesVanguardDirexion
設定日2003/09/262007/04/102007/12/102002/07/262007/04/102009/04/16
運用資産額
(十億USD)
約121約118約4約62約6約7
経費率0.03%0.03%0.06%0.15%0.04%1.04%
ベンチマークBloomberg U.S. Aggregate Bond IndexBloomberg U.S. Aggregate Float Adjusted IndexBloomberg U.S. Treasury STRIPS 20-30 Year Equal Par Bond IndexICE U.S. Treasury 20+ Year Bond IndexBloomberg U.S. Long Government/Credit Float Adjusted IndexICE U.S. Treasury 20+ Year Bond Index
特徴米国総合債券市場米国総合債券市場超長期米国債20年超米国債長期債券20年超米国債の3倍レバレッジ

AGG(iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF)
 ベンチマーク:ブルームバーグ米国総合債券インデックス
 米国の投資適格債券市場全体を反映する広範なインデックスです。国債、政府機関債、モーゲージ証券、企業債を含みます。

BND(Vanguard Total Bond Market Index Fund)
 ベンチマーク:ブルームバーグ米国総合浮動調整債券インデックス
 AGGと同様に米国の投資適格債券市場全体をカバーします。浮動株調整を行い、より正確な市場代表性を目指します。

EDV(Vanguard Extended Duration Treasury Index Fund)
 ベンチマーク:ブルームバーグ米国財務省STRIPS 20-30年イコールパー債券インデックス
 残存期間20-30年の米国財務省STRIPSのパフォーマンスを追跡します。超長期の国債に特化したインデックスです。

TLT(iShares 20+ Year Treasury Bond ETF)
 ベンチマーク:ICE米国財務省20年以上債券インデックス
 残存期間20年以上の米国長期国債のパフォーマンスを測定します。長期国債に特化したインデックスです。

BLV(Vanguard Long-Term Bond Fund)
 ベンチマーク:ブルームバーグ米国長期国債/クレジットフロートアジャステッド・インデックス
 残存期間10年以上の米国投資適格債券のパフォーマンスを追跡します。国債と投資適格社債の両方を含みます。

TMF(Direxion Daily 20+ Year Treasury Bull 3X Shares)
 ベンチマーク:ICE米国財務省20年以上債券インデックス
 TLTと同じベンチマークを使用するが、日次のリターンを3倍にレバレッジします。高リスク・高リターンを狙う投資家向けです。

S&P500過去1年分チャートとの比較と分析

AGGのS&P500過去1年分チャートとの比較

優れている点
AGGは、S&P500と比較して、ボラティリティが低い傾向にあります。

気になる点
AGGは、S&P500と比較して、リターンが低い傾向にあります。

銘柄名リターン(%)
AGG6.86
BND6.87
EDV10.66
TLT8.56
BLV9.89
TMF13.74
SP50031.95

過去1年間のパフォーマンスを比較すると、各債権ETFはS&P500に大きく劣後しています。
これは、株式市場が好調であった一方、債券市場は金利上昇の影響を受けて低迷したためです。
AGG、BND、EDV、TLT、BLVは、S&P500よりも下落幅が小さく、リスクを抑えられていることがわかります。
TMFは、レバレッジ型ETFのため、S&P500と比較して下落幅が大きく、リスクが高いことがわかります。

AGG/BND/EDV/TLT/BLV/TMF過去10年のパフォーマンス

米国債券ETFのパフォーマンス比較チャート
銘柄名銘柄コード過去10年のパフォーマンス配当利回り経費率特徴
iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETFAGG-6.70%3.69%0.03%米国投資適格債券市場全体を網羅
バンガード・トータル債券市場ETFBND-7.86%3.59%0.03%米国投資適格債券市場全体を網羅(バンガード版)
バンガード超長期米国債ETFEDV-24.39%3.83%0.06%超長期米国債に特化
iシェアーズ米国債20年超ETFTLT-13.54%3.78%0.15%20年超の米国債に特化
バンガード長期債券ETFBLV-15.46%4.21%0.04%10年超の米国債に特化
ディレクション・デイリー20年超米国債ブル3XTMF-62.37%2.88%1.04%20年超米国債の3倍レバレッジ

優れている点
AGGとBNDは、米国債券市場全体に投資できるため、分散投資効果が高い。
EDV、TLT、BLVは特定の期間の債券に投資することで、金利変動への感応度を調整できる。
TMFは、短期的な値上がり益を狙いたい投資家にとって魅力的な選択肢となり得る。

気になる点
EDV、TLT、BLVは、金利上昇局面では価格が下落しやすい。
TMFは、レバレッジ型ETFのため、元本損失のリスクが高い。
経費率は低い方が良いが、TMFは1.04%と比較的高め。

チャートとデータから、過去1年間はすべての銘柄でパフォーマンスがマイナスになっていることがわかります。これは、コロナ禍以降米国金利上昇局面の影響を受けているためと考えられます。特に、金利変動に敏感な長期債券に投資するEDV、TLT、BLV、TMFは、大きな下落を見せています。

債券ETFは、株式と比較して価格変動が小さい傾向にありますが、金利変動の影響を受けることを理解しておく必要があります。また、レバレッジ型ETFはリスクが高いことを認識しておくことが重要です。

投資をする際は、自身の投資目的やリスク許容度を考慮し、適切な銘柄を選ぶようにしましょう。

AGG/BND/EDV/TLT/BLV/TMFの配当金の分析

過去の配当金と増配率、その分析

AGGの過去の配当金と増配率

優れている点
AGG、BND、TLTは、比較的安定した配当金を支払っています。
BLVは、高い配当利回りを提供しています。

気になる点
EDV、TMFは、配当金の変動が大きいです。
TMFは、レバレッジ型ETFであるため、配当金が支払われない可能性もあります。

銘柄名2015201620172018201920202021202220232024
AGG2.652.592.543.153.042.532.022.323.112.38
BND2.082.032.422.412.282.101.801.872.271.73
EDV4.805.823.533.304.568.442.742.712.871.54
TLT3.153.103.093.203.072.372.222.663.342.45
BLV3.793.433.463.563.586.403.473.023.032.42
TMF0.000.000.902.882.4414.710.371.242.320.75

AGG、BND、TLT、BLVは、比較的安定した配当金の支払い実績があります。2020年に配当金を大幅に増加させていますが、これは金利変動の影響によるものと考えられます。EDVとTMFは、配当金の変動が大きく、安定性に欠けます。TMFは、レバレッジ型ETFのため、配当金が支払われない可能性もあります。

AGG/BND/EDV/TLT/BLV/TMFの配当金利回りの推移

AGGの配当金利回りの推移

優れている点
TMFを除き、ある程度安定した配当を出している。

気になる点
TMFは配当利回りの変動が激しい。

AGG、BND、TLT、BLVは、比較的安定した配当利回りをしていますが、金利の影響により配当利回りが大きく左右されます。
TMFは特に配当利回りの変動が大きく、安定性に欠けます。

AGG/BND/EDV/TLT/BLV/TMFの将来のYOC予想シミュレーション

AGGの将来のYOC予想シミュレーション
銘柄名20242025202620272028202920302031203220332034
AGG3.423.403.373.353.323.303.283.263.233.213.19
BND3.373.353.323.293.263.243.213.183.163.133.11
EDV3.723.623.513.413.313.223.123.032.952.862.78
TLT3.653.593.543.483.433.383.333.283.233.183.13
BLV4.554.484.404.324.254.184.114.043.973.903.83
TMF2.892.622.372.151.941.761.591.441.311.181.07

優れている点
-

気になる点
金利影響もあり、下落傾向

各ETFについて、過去10年の値動きからYOCを予想した場合、直近の利上げの影響により株価が下落傾向であったため、将来のYOC予想としては下落傾向が見えます。
直近の金利の影響であるため、将来的に下落傾向が続くとは考え辛く、将来のシミュレーションは難しいため、あくまで過去の傾向を元にした予想である事にご注意ください。
今後利下げが進んだ場合、結果は変わってくると予想されます。

10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション

AGGへ10年前に100万円投資していた場合
銘柄評価額(万円)配当額(万円)評価額+配当累計額(万円)配当再投資評価額(万円)
AGG202493.22.2117.4116.0
BND202492.12.1117.7116.1
EDV202474.61.4111.8100.3
TLT202486.02.1110.8106.1
BLV202484.22.7124.4117.4
TMF202437.10.552.842.0

優れている点
AGG、BNDは、安定したリターンと配当収入を提供しています。
BLVは、高利回り債券への投資により、高い配当収入を得ることができました。

気になる点
EDV、TLTは、金利上昇局面で大きく下落し、元本割れを起こしています。
TMFは、ボラティリティが非常に高く、大きな損失を被っています。

AGG、BND、EDV、TLT、BLVは、10年間で評価額+配当累計額が110万円を超えており、安定したリターンを得られています。配当再投資を行うことで、より高いリターンを得られる可能性があります。しかし、TMFは、10年間で評価額+配当累計額が約50万円となっており、投資元本の半分ほどになってしまっています。

AGG/BND/EDV/TLT/BLV/TMFのリスクファクター分析

AGGのリスクファクター
項目説明評価
ベータ1.00 (AGG), 0.99 (BND), 2.84 (EDV), 2.12 (TLT), 2.04 (BLV), 6.28 (TMF)市場全体の動きに対する感応度AGGとBNDは市場平均とほぼ同じ動き、EDV、TLT、BLVは市場平均よりも大きく変動、TMFは市場平均の6倍以上変動
シャープレシオ1.31 (AGG), 1.29 (BND), 0.51 (EDV), 0.58 (TLT), 0.90 (BLV), 0.41 (TMF)リスクに対するリターンの効率性AGGとBNDは効率性が高い、EDV、TLT、TMFは効率性が低い、BLVは中程度
トータルリターン(1年)10.82% (AGG), 10.48% (BND), 11.99% (EDV), 10.90% (TLT), 14.00% (BLV), 10.69% (TMF)1年間のリターンBLVが最も高い
最大ドローダウン-3.72% (AGG), -3.70% (BND), -16.53% (EDV), -11.82% (TLT), -9.10% (BLV), -35.72% (TMF)最大の下落幅TMFが最も大きく、AGGとBNDが最も小さい

優れている点
AGGとBNDは、ベータ値が低く、市場平均とほぼ同じ動きをするため、リスクが低いです。
AGGとBNDは、シャープレシオが高く、リスクに対するリターンの効率性が高いです。

気になる点
EDV、TLT、BLV、TMFは、ベータ値が高く、市場平均よりも大きく変動するため、リスクが高いです。
EDV、TLT、TMFは、シャープレシオが低く、リスクに対するリターンの効率性が低いです。
TMFは、最大ドローダウンが非常に大きく、大きな損失を被る可能性があります。

AGGとBNDは、ベータ値と最大ドローダウンが低く、シャープレシオが高いため、リスクが低く、効率性の高い投資と言えます。EDV、TLT、BLVは、ベータ値が高く、最大ドローダウンも大きいため、リスクが高いと言えます。特に、TMFは、ベータ値と最大ドローダウンが非常に大きく、シャープレシオも低いため、非常にリスクの高い投資と言えます。

AGG/BND/EDV/TLT/BLV/TMFへの投資戦略の提案

  • AGG・BND: 安定性と分散投資を求める投資家に最適です。ポートフォリオのコア資産として、長期保有することを推奨します。
  • EDV・TLT: 金利低下局面で大きなリターンを狙いたい投資家向けです。ただし、金利上昇局面ではリスクが高いため、注意が必要です。
  • BLV: 高利回りを求める投資家に最適です。
  • TMF: 短期的なトレードで、ハイリスク・ハイリターンを狙いたい投資家向けです。長期投資には不向きです。
  • まとめ:AGG/BND/EDV/TLT/BLV/TMFへの投資判断のポイント

    債券ETFは、株式と比較してリスクが低い投資先ではありますが、金利変動リスクなど、注意すべき点も存在します。投資する前には、各ETFの特徴を十分に理解し、自身のリスク許容度と投資目標に合致するかどうかを慎重に検討することが重要です。

    AGG・BND・EDV・TLT・BLV・TMFの投資判断で重要なポイントと評価

    AGG:
    →AGGは低コストで幅広い債券分散投資を提供する安定的なETFです。長期投資家や保守的な投資家に適しています。ポートフォリオの中核やリスクヘッジとして優れた選択肢です。
    BND:
    →BNDはAGGよりさらに幅広い債券市場への投資を提供します。低コストで多様な債券エクスポージャーを求める投資家に適していますが、債券市場全体の動向を捉えたい投資家におすすめです。
    EDV:
    →EDVは超長期債投資で高利回りを狙うETFです。リスク許容度の高い投資家向けで、金利変動や流動性に関するリスクが高めです。経済不確実性が高まる時期に効果を発揮する可能性があり、戦略的な組み入れに適しています。
    TLT:
    →TLTは米国長期国債に特化し、安定性と一定の利回りを提供します。リスク回避的な投資家や退職後の安定収入を求める投資家に適しています。市場不安定時のヘッジとしても機能します。経費率が他債権ETFと比較すると若干高めです。
    BLV:
    →BLVは米国長期債券投資でTLTより高い利回りを狙います。安定性と高利回りのバランスを求める投資家に適しています。緩やかな経済成長環境下で効果を発揮し、ポートフォリオ安定化ツールとしても有用です。
    TMF:
    →TMFはレバレッジを活用した高リスク・高リターンの債券ETFです。経験豊富で積極的な投資家向けで、高い利回りが期待できる一方、価格変動リスクも非常に高くなります。高経費率にも注意が必要で、大きな損失のリスクも存在することを理解した上で利用すべきです。

    この記事では、AGG、BND、EDV、TLT、BLV、TMFという6つの米国債券ETFを比較検討しました。それぞれに異なる特徴、メリット、リスクがあることが理解できたかと思います。AGGやBNDは、幅広い債券に投資することでリスクを抑えつつ、安定的なリターンを目指すことができます。EDV、TLT、BLVは、長期債券に投資することでより高い利回りを期待できますが、金利変動リスクも高まります。TMFはレバレッジ型ETFであり、高いリターンを狙える一方、リスクも非常に高いです。投資判断においては、自身の投資目標、リスク許容度、投資期間などを考慮することが重要です。リスクを抑えたい場合はAGGやBND、高いリターンを狙いたい場合はEDVやTLT、BLV、TMFを検討するなど、ご自身の状況に合わせて最適なETFを選択しましょう。より深く理解するために、各ETFの目論見書や運用会社のウェブサイトなどを参照することをおすすめします。

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