今回は、高配当&成長が期待されとして注目を集める「楽天SCHD※楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」について徹底解説します。
2024年9月27日(金)から販売開始される楽天SCHD、名前は聞いた事があってもSCHDってなに?と思っている人もいるかもしれません。
SCHDは、過去10年間で驚異的なリターンを実現し、初心者からベテラン投資家まで幅広く支持されています。
この記事では、SCHDの魅力を分かりやすく解説し、S&P500との比較や将来のYOC予想、リスク分析まで網羅しています。さらに、10年前に100万円投資していた場合のシミュレーションや具体的な投資戦略までご紹介!
この記事を読むことで、以下のメリットがあります。
- SCHDへの理解を深め、投資判断に必要な情報を得られます。
- 高配当ETFの魅力とリスクを理解し、自分に合った投資戦略を検討できます。
- 長期的な資産形成のヒントを得て、将来の不安を軽減できます。
さあ、SCHDの驚きのパフォーマンスと、あなたの人生を変える投資の可能性を一緒に探求しましょう!
楽天SCHDの魅力:5つのキーワード🔑
高配当株式に特化したETF
安定した配当成長
厳選された米国優良企業
バランスの取れたセクター配分
低コストで効率的な運用
楽天SCHDとは?
基本情報概要
項目 | 詳細 |
---|---|
銘柄名 | 楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型) |
運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
設定日 | 2024年9月18日 |
信託報酬 | 0.132% |
決算頻度 | 年4回 |
特徴 | 米国高配当株式に投資するETF |
楽天SCHDは、米国の高配当株式に投資することを目的とした上場投資信託(ETF)です。このファンドは、ダウジョーンズ米国配当100インデックスに連動する投資成果を目指しています。楽天投信投資顧問が運用を行い、低コストで効率的な運用を特徴としています。
銘柄の特徴
- 高配当株式への集中投資:
→ 楽天SCHDは、米国の高配当株式に特化して投資を行います。これにより、安定した配当収入と潜在的な株価上昇の両方を狙うことができます。 - 厳選された優良企業:
→ ファンドは、財務健全性や配当の持続性を考慮して厳選された企業に投資します。長期的な成長と安定性を両立することを目指しています。 - バランスの取れたセクター配分:
→ 複数のセクターに分散投資することで、特定の業界リスクを軽減し、安定したパフォーマンスを追求しています。 - 四半期決算型:
→ 年4回の決算を行うことで、投資家に定期的な収益分配の機会を提供します。 - 低コスト運用:
→ 信託報酬が0.132%と比較的低コストに抑えられており、投資家の長期的なリターンを支援します。
SCHDの組入銘柄比率
銘柄名 | 比率 |
---|---|
HOME DEPOT INC | 4.14% |
ABBVIE INC | 4.14% |
CISCO SYSTEMS INC | 4.07% |
AMGEN INC | 4.07% |
CHEVRON CORP | 4.02% |
UNITED PARCEL SERVICE INC CLASS B | 4.02% |
LOCKHEED MARTIN CORP | 4.01% |
COCA-COLA | 4.01% |
BLACKROCK INC | 3.99% |
VERIZON COMMUNICATIONS INC | 3.97% |
SCHDの組入銘柄は、米国を代表する大企業が中心となっています。上位10銘柄の構成比率を見ると、各銘柄が4%前後でバランスよく組み入れられていることがわかります。
これらの企業は、長年にわたり安定した配当を維持してきた実績を持つ優良企業です。例えば、ホーム・デポは住宅改善小売業界のリーダーであり、アッヴィはバイオ医薬品分野で強みを持つ企業です。シスコシステムズは通信機器市場で高いシェアを誇り、アムジェンはバイオテクノロジー企業として知られています。
このような多様な業種の優良企業に分散投資することで、特定の業界リスクを軽減しつつ、安定した配当収入と潜在的な成長機会を追求しています。また、各銘柄の比率が4%前後に抑えられていることで、特定の銘柄に過度に依存するリスクも軽減されています。
セクター比率
セクター名 | パーセント |
---|---|
Financial Services | 18.08% |
Healthcare | 16.24% |
Consumer Defensive | 14.68% |
Industrials | 11.86% |
Energy | 11.45% |
Consumer Cyclical | 11.03% |
Technology | 10.2% |
Communication Services | 4.73% |
Basic Materials | 1.69% |
Utilities | 0.0368% |
楽天SCHDのセクター構成は、幅広い業種に分散されており、バランスの取れたポートフォリオとなっています。
主要なセクターの特徴と影響:
- 金融サービス(18.08%):
最大のウェイトを占めており、金利環境や経済全体の動向に敏感です。金利上昇局面では恩恵を受ける可能性がありますが、金融危機時にはリスクが高まる可能性があります。 - ヘルスケア(16.24%):
景気変動の影響を受けにくく、人口の高齢化に伴う需要増加が期待できます。ただし、医療制度改革や薬価規制の影響を受ける可能性があります。 - 生活必需品(14.68%):
景気後退時にも安定した需要が見込める防衛的なセクターです。しかし、景気拡大局面では相対的にパフォーマンスが劣る可能性があります。 - 資本財・サービス(11.86%):
経済成長や設備投資の増加時に恩恵を受けるセクターです。ただし、景気後退時には需要減少のリスクがあります。 - エネルギー(11.45%):
原油価格の上昇時に好パフォーマンスを示す傾向がありますが、価格変動リスクや環境規制の影響を受けやすいセクターです。
このようなセクター構成により、楽天SCHDは経済環境の変化に対して柔軟に対応できるポートフォリオとなっています。景気拡大局面では金融やテクノロジーセクターが牽引役となり、景気後退局面では生活必需品やヘルスケアセクターが下支えとなることが期待できます。
ただし、特定のセクターに偏重していないため、特定業種の急成長の恩恵を大きく受けることは難しい点にも注意が必要です。
SCHD過去10年の株価チャートと分析
SCHDの過去10年間の株価チャートを分析すると、長期的な上昇トレンドが明確に見て取れます。以下に主な特徴と転換点をまとめます:
- 安定した成長期(2015年〜2019年):
この期間、SCHDは着実な成長を示し、比較的安定したパフォーマンスを維持しました。2015年に2.95%、2017年に14.90%、2018年に17.19%のリターンを記録しています。 - コロナショック(2020年):
2020年初頭のコロナショックで一時的な下落を経験しましたが、その後急速に回復し、年間で23.63%のプラスリターンを達成しました。これは、SCHDの保有銘柄の質の高さと回復力を示しています。 - ポストコロナ期の急成長(2021年〜2022年):
2021年は8.89%、2022年は27.80%と高いリターンを記録し、経済回復の恩恵を受けたことがわかります。 - 最近の調整期(2023年〜2024年):
2023年は-6.65%とマイナスリターンとなり、2024年も1.66%と成長が鈍化しています。これは、金利上昇や景気減速懸念などの影響を受けていると考えられます。
全体として、SCHDは過去10年間で安定した成長を遂げており、配当成長と株価上昇の両方を実現しています。しかし、直近の成長鈍化には注意が必要です。
S&P500過去1年分チャートとの比較と分析
楽天SCHDとS&P500の過去1年間のパフォーマンスを比較分析すると、以下のような特徴が浮かび上がります:
- リターンの差:
- SCHD:18.31%
- S&P500:31.43%
SCHDはS&P500と比較して、約13%ポイント低いリターンとなっています。これは、SCHDが高配当株に特化していることから、成長株中心のS&P500に比べて株価上昇率が低くなる傾向があるためです。
- 安定性:
SCHDのパフォーマンスラインは、S&P500と比較してより安定した推移を示しています。これは、SCHDが安定した配当を提供する優良企業に投資していることを反映しています。 - 下落局面での耐性:
チャート上で見られる下落局面において、SCHDはS&P500と比較して下落幅が小さい傾向が見られます。これは、高配当株が一般的に景気後退局面においても底堅い値動きを示すためです。
SCHDの配当金の分析
SCHDの過去の配当金と増配率、その分析
楽天SCHDは、連続で増配を続けてきました。特に2019年と2020年は、それぞれ19.8%、17.6%と高い増配率を記録しています。これは、SCHDが保有する優良企業の安定した収益力と配当政策を反映しています。
SCHDの配当金利回りの推移
楽天SCHDの配当利回りは、過去10年間を通じておおむね3%台で推移しており、市場平均を上回る水準を維持しています。これは、SCHDが高配当株に特化して投資していることによるものです。
楽天SCHDの将来のYOC予想シミュレーション
年 | 2024 | 2025 | 2026 | 2027 | 2028 | 2029 | 2030 | 2031 | 2032 | 2033 | 2034 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SCHD | 2.58% | 2.79% | 3.02% | 3.26% | 3.53% | 3.81% | 4.12% | 4.46% | 4.82% | 5.21% | 5.63% |
現在の株価上昇率と配当利回りが継続すると、楽天SCHDのYOC(取得時利回り)は10年後には5.63%に達すると予想されます。
例えば、100万円を楽天SCHDに投資した場合、初年度の配当金は約2.58万円になります。そして、10年後には約5.63万円の配当金を受け取れる可能性があります。
配当金を再投資することで、さらにYOCを高めることも可能です。10年間配当金を再投資した場合、YOCはさらに高くなることが期待されます。
高配当ETF SCHD・VYM・HDV・SPYD徹底比較!あなたにぴったりの銘柄はどれ?
銘柄日本語名 | 銘柄コード | 過去1年のパフォーマンス | 配当利回り | 経費率 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
シュワブ米国配当株式ETF | SCHD | 17.95% | 3.88% | 0.06% | 配当の質と安定性に優れた銘柄に投資 |
バンガード・ハイディビデンド・イールドETF | VYM | 20.64% | 2.66% | 0.06% | 高配当利回り株に幅広く投資 |
iシェアーズ・コア高配当株ETF | HDV | 15.67% | 3.15% | 0.08% | 高配当利回りで財務健全な銘柄に投資 |
SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当ETF | SPYD | 26.97% | 4.00% | 0.07% | S&P500の高配当利回り上位80銘柄に投資 |
過去1年のパフォーマンスを比較すると、SPYDが最も高く26.97%のリターンを達成しています。一方で、VYMも20.64%と高いパフォーマンスを示しています。SCHDとHDVはそれぞれ17.95%、15.67%と、SPYDやVYMに比べるとやや低いパフォーマンスとなっています。
配当利回りは、SPYDが4.00%と最も高く、次いでSCHDが3.88%、HDVが3.15%、VYMが2.66%となっています。
経費率は、SCHDとVYMが0.06%と最も低く、SPYDが0.07%、HDVが0.08%とわずかに高くなっています。
SCHDへ10年前に100万円投資していた場合のシミュレーション
年 | 評価額(万円) | 配当額(万円) | 評価額+配当累計額(万円) | 配当再投資評価額(万円) |
---|---|---|---|---|
2015 | 102.9 | 3.0 | 105.9 | 105.9 |
2016 | 98.6 | 3.3 | 104.8 | 104.7 |
2017 | 113.3 | 3.5 | 123.0 | 123.7 |
2018 | 132.7 | 3.7 | 146.2 | 148.7 |
2019 | 121.5 | 4.5 | 139.3 | 140.6 |
2020 | 150.2 | 5.2 | 173.3 | 179.0 |
2021 | 163.5 | 5.8 | 192.5 | 200.8 |
2022 | 209.0 | 6.6 | 244.5 | 263.2 |
2023 | 195.1 | 6.9 | 237.5 | 252.6 |
2024 | 218.1 | 3.7 | 264.3 | 286.1 |
楽天SCHDに10年前に100万円投資していた場合、2024年時点での評価額は218.1万円、配当金の累計額は46.4万円となります。
配当金を再投資した場合、評価額は286.1万円に達し、約2.8倍のリターンとなります。
これは、SCHDが安定した配当成長と株価上昇を実現してきたことを示しています。
しかし、2020年のコロナショックや2023年の株価下落など、資産価値が減少する局面もあったことに注意が必要です。
SCHDのリスクファクター分析
項目 | 値 | 説明 | 評価 |
---|---|---|---|
ベータ | 0.77 | 市場全体の動きに対する感応度 | 市場平均より変動が少ない |
52週ボラティリティ | 27.85% | 株価の変動幅 | 比較的低い |
シャープレシオ | 1.30 | リスクに対するリターンの効率性 | 高い |
トータルリターン(1年) | 18.08% | 1年間のトータルリターン | 良好 |
最大ドローダウン | -33.37% | 過去最大の資産価値の下落率 | 比較的大きい |
SCHDは、ベータが0.77と市場平均(1.0)より低く、市場全体の動きに対する感応度が低いことがわかります。また、シャープレシオは1.30と高く、リスク対比で高いリターンを実現しています。
しかし、最大ドローダウンは-33.37%と、大きな下落リスクも存在することに注意が必要です。これは、2020年のコロナショックのような、市場全体が大きく下落する局面では、SCHDも大きな影響を受ける可能性があることを示しています。
また、SCHDは米国株式に投資しているため、米国経済の悪化は、SCHDのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。
楽天SCHDへの投資戦略の提案
楽天SCHDは、高配当と安定性を重視する長期投資家にとって魅力的な投資対象です。以下に具体的な投資戦略を提案します。
- 積立投資:
毎月一定額を積立投資することで、時間分散効果を得ることができ、リスクを抑えながら長期的な資産形成を目指せます。 - 配当再投資:
受け取った配当金を再投資することで、複利効果により資産を効率的に増やすことができます。 - ポートフォリオのコア資産:
SCHDをポートフォリオのコア資産として保有することで、安定した配当収入と緩やかな成長を期待できます。
まとめ:楽天SCHDへの投資判断のポイント
楽天SCHDは、高配当と安定性を重視する長期投資家にとって魅力的なETFです。ベンチマークとなるSCHDの過去10年間の実績は良好で、安定した配当成長と株価上昇を実現しています。
楽天SCHDの投資判断で重要なポイントと評価
総合評価:
高配当と安定した配当成長
→過去の連続増配、平均3%台の配当利回りで、安定収入を求める投資家に最適です。
厳選された米国優良企業への投資
→財務健全性や配当持続性を重視した銘柄選定で、リスクを抑えた投資が可能です。
バランスの取れたセクター配分
→特定セクターへの偏りを抑え、分散投資によるリスク軽減効果が期待できます。
低コストでの運用
→信託報酬0.132%と比較的低コストで、長期投資に有利です。
S&P500と比較したリターンの差
→高配当株中心のため、S&P500ほどの高成長は期待できない可能性があります。
米国経済への依存
→米国経済の悪化は、SCHDのパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。
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